November 15, 2021

脳の免疫系細胞ミクログリア上のカンナビノイド2型受容体(CB2R):自制心の守護者PUBMEDより

ミクログリアは脳の健康を維持する鍵で、アルツハイマー病によってできる脳のリン酸化されたtauタンパクを異物として認識・貪食する グリア細胞の一種です。ところがミクログリアが炎症で活性化するとtauタンパクの貪食機能が損なわれて、ミクログリア上にカンナビノイド2型受容体(CB2R)が発現します。この受容体が活性化すると炎症が軽減されます。精油の化学成分であるセスキテルペンのβ-カリオフィレンはこのカンナビノイド2型受容体(CB2R)を活性化します。アルツハイマー病では嗅内野や海馬にtauタンパクが多く発現します。β-カリオフィレン香りは鼻腔の嗅球から嗅内野や海馬に流れていきます。

CB2 Receptor in Microglia: The Guardian of Self-Control

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7792761/

ミクログリアのカンナビノイド2型受容体(CB2R):自制心の守護者


PUBMEDより

Int J Mol Sci. 2021 Jan; 22(1): 19.

Published online 2020 Dec 22. doi: 10.3390/ijms22010019

Abstract

要旨

Microglia are key to maintaining the homeostasis of the brain. These immune cells of the brain can be our biggest ally in fighting infections, but can worsen pathology or hinder recovery when uncontrolled. Thus, understanding how microglia contribute to neuroinflammatory processes and how their activity can be controlled is of great importance.

ミクログリアは、脳の恒常性を維持するための鍵です。脳のこれらの免疫細胞は、感染症と戦う上で私たちの最大の味方になることができますが、制御されてない場合に病理を悪化させたり、回復を妨げたりする可能性があります。したがって、ミクログリアが神経炎症プロセスにどのように寄与し、その活性を制御できるかを理解することは非常に重要です。

Microglia:ミクログリア
AD 脳の 老人斑に集まるミクログリアは、神経細胞外に放出されたアミロイド β を異物として認識・貪食する グリア細胞の一種です。

Neuroinflammatory:神経炎症

It is known that activation of endocannabinoid system, and especially the cannabinoid type 2 receptor (CB2R), decreases inflammation. Alongside its non-psychoactive effect, it makes the CB2R receptor a perfect target for treating diseases accompanied by neuroinflammation including neurodegenerative diseases.

エンド・カンナビノイド・システム(ECS)、および特にカンナビノイド2型受容体(CB2R)の活性化は炎症を減少させることが知られている。その非精神活性効果と並んで、CB2R受容体は神経変性疾患を含む神経炎症を伴う疾患を治療するための完璧な標的となる。

However, the exact mechanisms by which CB2R regulates microglial activity are not yet understood. Here, we review the current knowledge on the roles of microglial CB2R from in vitro and in vivo studies. We look into CB2R function under physiological and pathological conditions and focus on four different disease models representing chronic and acute inflammation.

しかし、カンナビノイド2型受容体(CB2R)がミクログリア活性を調節する正確なメカニズムはまだ理解されていない。ここでは、インビトロおよびインビボ研究から、ミクログリアCB2Rの役割に関する現在の知識を検討する。生理学的および病理学的状態下でのCB2R機能を調べ、慢性および急性炎症を表す4つの異なる疾患モデルに焦点を当てています。

We highlight open questions and controversies and provide an update on the latest discoveries that were enabled by the development of novel technologies. Also, we discuss the recent findings on the role of microglia CB2R in cognition and its role in neuron-microglia communication.

私たちは未解決の問題や論争点に焦点を当て、新しい技術の開発によって可能になった最新の発見について紹介します。また、認知力におけるミクログリアのCB2Rの役割と、神経細胞とミクログリアのコミュニケーションにおける役割について、最近の知見を紹介しています。

Keywords: cannabinoid receptor 2; endocannabinoid system; microglia; neuroinflammation; neuron–microglia-communication.

キーワード:カンナビノイド2型受容体、エンド・カンナビノイド・システム、ミクログリア、神経炎症、ニューロン-ミクログリア-コミュニケーション

関連記事

Cannabinoid CB2 receptors in the mouse brain: relevance for Alzheimer’s disease

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29793509/

マウス脳におけるカンナビノイド2型受容体:アルツハイマー病との関連性PUBMEDより

CB2R protein were dramatically increased in different pathological conditions. Observations made in Alzheimer’s disease (AD), multiple sclerosis, Down’s syndrome, and immunodeficiency virus-induced encephalitis confirmed that the presence of CB2R is greatly enhanced in areas of neuroinflammation, predominantly in microglial cells (see [6], for a review).

カンナビノイド2型受容体(CB2R)タンパク質は、異なる病理条件において劇的に増加した。アルツハイマー病(AD)、多発性硬化症、ダウン症、および免疫不全ウイルス誘発脳炎における観察は、CB2 Rの存在が、主にミクログリア細胞において、神経炎症の領域において大きく増強されることを確認した(6]を参照)。

用語

ミクログリアとアルツハイマー病との関係を調べていたときに見つけました。

https://www.med.nagoya-u.ac.jp/medical_J/research/pdf/Act_neu_210105.pdf

ミクログリアの機能低下が認知症の病態進行の鍵となる

アルツハイマー病(AD)は認知症の主要な原因となる神経変性疾患であり、脳の病巣におけるアミロイド β(Aβ)*2・タウ蛋白質*3の異常蓄積が神経変性につながる病理変化として知られて います。AD 脳の老人斑*2に集まるミクログリアは、Aβ の除去や神経炎症* 4に寄与し、AD の病 態進行に関与することが示唆されています。近年、ミクログリアは加齢や神経変性疾患において 共通した活性化状態(Disease-associated microglia: DAM)を認め、認知症の病態における役割 について注目されていますが、神経変性の程度とミクログリアの反応性が相関するかはわかっていません。

小膠細胞
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E8%86%A0%E7%B4%B0%E8%83%9E

小膠細胞(しょうこうさいぼう、英: Microglia)またはそのまま英語でミクログリアは、脳脊髄中に存在するグリア細胞の一種。中枢神経系における細胞の約 5%から20%を占めている[1]。Hortega細胞とも呼ばれる。他のグリア細胞は外胚葉由来であるのに対し、ミクログリアは中胚葉由来であり、造血幹細胞から分化する。
マクロファージ様の神経食現象を有し、神経組織が炎症や変性などの傷害を受けるとミクログリアが活性化し、病変の修復に関与する。Fc受容体・補体受容体・MHCの発現、IL-1の分泌を行い、中枢神経系の免疫細胞としての役割を有する可能性が示唆されている。
神経炎症[編集]
ミクログリアの活性化は炎症性サイトカインを放出し細胞傷害を惹起する。それは脳内の炎症であり、神経変性や中枢神経系の炎症応答を引き起こす[19]。重症の慢性疲労症候群(CFS)では、脳内ミクログリアの活性化による神経炎症が起こっていた[2]。神経因性疼痛の病態としてミクログリアの活性化が引き起こされる。

抑制化[編集]
ミクログリアはカンナビノイド1受容体(CB1R)とカンナビノイド2受容体(CB2R)を発現し[22]、CB2Rの刺激はミクログリアの活性化を抑制させる[23]。

タウ・タンパク質とアルツハイマー病

https://www.abcam.co.jp/neuroscience/tau-in-alzheimers-disease-1

アルツハイマー病患者の脳では、異常にリン酸化された神経軸策内のタウ・タンパク質が樹状突起スパインへ転移し、神経変性が引き起こされています。

機能
タウ・タンパク質(Tau protein)は中枢神経系および末梢神経系の神経細胞(ニューロン)やグリア細胞に発現しているタンパク質で、微小管結合タンパク質(Microtubule-associated protein; MAP)の一種として発見され、微小管の重合や安定化を調節しています2,3。また微小管以外にもさまざまなタンパク質と結合しており、生後の脳の成熟、軸策輸送およびそのシグナル伝達の調節、熱ストレスに対する細胞応答、成体での神経発生など、脳神経系で起こるさまざまな現象に関わっています。このタウ・タンパク質の異常は、アルツハイマー病などの神経変性疾患の原因となると考えられています1,4。


お知らせ

カンナビノイド受容体2(CB2)の受容体を活性化するβ-カリオフィレン含精油

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November 05, 2021

カンナビノイドシステムの調節:アルツハイマー型認知症治療の新たな視点PUBMEDより

Modulation of the Cannabinoid System: A New Perspective for the Treatment of the Alzheimer's Disease

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29962346/

カンナビノイドシステムの調節:アルツハイマー型認知症治療の新たな視点PUBMEDより

Abstract

要旨

The pathogenesis of Alzheimer's disease (AD) is somewhat complex and has yet to be fully understood. As the effectiveness of the therapy currently available for AD has proved to be limited, the need for new drugs has become increasingly urgent. The modulation of the endogenous cannabinoid system (ECBS) is one of the potential therapeutic approaches that is attracting a growing amount of interest. The ECBS consists of endogenous compounds and receptors.

アルツハイマー病(AD)の病因はやや複合的で、まだ完全には解明されていない。現在、アルツハイマー型認知症の治療に使用されている薬の効果は限定的であることがわかっており、新薬の必要性がますます高まっている。内因性カンナビノイドシステム(ECBS)の調節は、可能性のある治療法の一つとして注目されています。ECBSは、内因性化合物と受容体から構成されています。

endogenous cannabinoid system (ECBS):内因性カンナビノイドシステム

The receptors CB1 and CB2 have already been well characterized: CB1 receptors, which are abundant in the brain, particularly in the hippocampus, basal ganglia and cerebellum, regulate memory function and cognition. It has been suggested that the activation of CB1 receptors reduces intracellular Ca concentrations, inhibits glutamate release and enhances neurotrophin expression and
neurogenesis.
カンナビノイド受容体1(CB1)およびカンナビノイド受容体2(CB2)の受容体はすでによく特徴付けられている:CB1受容体は、脳、特に海馬、大脳基底核、小脳に多く存在し、記憶機能や認知を司っている。CB1受容体の活性化は、細胞内のCa濃度を低下させ、グルタミン酸の放出を抑制し、ニューロトロフィン(神経栄養因子)の発現や神経新生を促進することが示唆されている。

basal ganglia :大脳基底核管
cerebellum  : 小脳
intracellular Ca concentrations: 細胞内Ca濃度,
neurotrophin :ニューロトロフィン(神経栄養因子の一群)

CB2 receptors are expressed, though to a lesser extent, in the central nervous system, particularly in the microglia and immune system cells involved in the release of cytokines.CB2 receptors have been shown to be upregulated in neuritic plaque-associated microglia in the hippocampus and entorhinal cortex of patients, which suggests that these receptors play a role in the inflammatory pathology of AD.

カンナビノイド受容体2(CB2)受容体は、中枢神経系、特にサイトカインの放出に関与するミクログリアや免疫系細胞に、程度は低いものの発現している。CB2受容体は、患者の海馬や嗅内皮質の老人性プラークに関連するミクログリア(小膠細胞)で発現量が増加していることが示されていて、そことは、これらの受容体がアルツハイマー病(AD)の炎症性病理学において役割を果たしていることを示唆している。

Microglia:ミクログリアまたは小膠細胞(しょうこうさいぼう)・脳脊髄中に存在するグリア細胞の一種。
neuritic plaques:老人性プラークまたは神経突起斑
entorhinal cortex  嗅内皮質

The role of the ECBS in AD is supported by cellular and animal models. By contrast, few clinical studies designed to investigate therapies aimed at reducing behaviour disturbances, especially night-time agitation, eating behaviour and aggressiveness, have yielded positive results. In this review, we will describe how the manipulation of the ECBS offers a potential approach to the treatment of AD.

アルツハイマー病(AD)における内因性カンナビノイドシステムECBSの役割は、細胞および動物モデルによって支持されています。対照的に、行動障害、特に夜間の焦燥性興奮、食行動、攻撃性を減らすことを目的とした治療法を調査するために設計された臨床試験はほとんど肯定的な結果をもたらしています。本レビューでは、ECBSの操作がADの治療に対する潜在的なアプローチをどのように提供するかを説明する。

behaviour disturbances 行動障害
agitation焦燥性興奮

Keywords: Alzheimer's disease; CB1 receptors; CB2 receptors; dementia; endocannabinoid system; new therapeutic approach.

キーワード アルツハイマー病、CB1受容体、CB2受容体、認知症、エンドカンナビノイドシステム、新しい治療法.のアプローチ
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カンナビノイド受容体2(CB2)の受容体を活性化するβ-カリオフィレン含精油

メリッサ(ブルガリア)3ml・精油(バイオレットボトル充填)

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October 27, 2021

植物の自然免疫におけるプロテアーゼの欠かせない役割PUBMEDより

Indispensable Role of Proteases in Plant Innate Immunity https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5855851/

植物の自然免疫におけるプロテアーゼの欠かせない役割

Plant defense is achieved mainly through the induction of microbe-associated molecular patterns (MAMP)-triggered immunity (MTI), effector-triggered immunity (ETI), systemic acquired resistance (SAR),induced systemic resistance (ISR), and RNA silencing. Plant immunity is a highly complex phenomenon with its own unique features that have emerged as a result of the arms race between plants and pathogens.

植物の防御は、主に微生物関連分子パターン(MAMP)誘導免疫(MTI)、エフェクタ誘発免疫(ETI)、全身獲得抵抗性(SAR)、誘導全身抵抗(ISR)、およびRNAサイレンシングの誘導によって達成される。植物免疫は、植物と病原体の間の軍拡競争の結果として出現した独自の特徴を持つ非常に複雑な現象です。

microbe-associated molecular patterns (MAMP)-病原微生物関連分子パターン
triggered immunity (MTI), 誘導免疫(MTI)
effector-triggered immunity (ETI),エフェクター誘導免疫(ETI)
systemic acquired resistance (SAR) 全身獲得抵抗性(SAR)
induced systemic resistance (ISR) 全身誘導抵抗性(ISR)
RNA silencing RNA サイレンシング

However, the regulation of these processes is the same for all living organisms, including plants, and is controlled by proteases. Different families of plant proteases are involved in every type of immunity: some of the proteases that are covered in this review participate in MTI, affecting stomatal closure and callose deposition. A large number of proteases act in the apoplast, contributing to ETI by managing extracellular defense.

しかし、これらのプロセスの制御は、植物を含むすべての生物に共通しており、プロテアーゼによって制御されている。植物のプロテアーゼは、さまざまな種類の免疫に関与している。この総説で取り上げたプロテアーゼのいくつかは、微生物関連分子パターン誘導性免疫(MTI)に関与し、気孔閉鎖やカロースの沈着に影響を与える。また、多くのプロテアーゼがアポプラストで作用し、細胞外防御を管理することでエフェクター誘導免疫(ETI)に貢献している。

stomatal closure 気孔閉鎖
callose deposition カロース沈着
apoplastアポプラスト(植物体内において細胞膜より内側を除いた、水溶液(アポプラスト液)で満たされた空間の総体である。)
MAMP-triggered immunity:MTI:微生物関連分子パターン誘導性免疫
MAMP :Microbe-associated molecular pattern微生物関連分子パターン

A vast majority of the endogenous proteases discussed in this review are associated with the programmed cell death (PCD) of the infected cells and exhibit caspase-like activities. The synthesis of signal molecules, such as salicylic acid, jasmonic acid, and ethylene, and their signaling pathways, are regulated by endogenous proteases that affect the induction of pathogenesis-related genes and SAR or ISR establishment. A number of proteases are associated with herbivore defense.

この総説で取り上げた内因性プロテアーゼの大部分は、感染細胞のプログラム細胞死(PCD)に関連しており、カスパーゼ様活性を示す。サリチル酸、ジャスモン酸、エチレンなどのシグナル分子の合成やそれらのシグナル伝達経路は、感染特異的タンパク質の誘導や全身獲得抵抗性(SAR)または全身誘導抵抗性(ISR)の確立に影響を与える内因性プロテアーゼによって制御される。多くのプロテアーゼが捕食者の防御に関連している。

endogenous proteases 内在性プロテアーゼ
programmed cell death (PCD) プログラム細胞死
caspase-like activities カスパーゼ様活性
pathogenesis-related genes感染特異的タンパク質(植物が病原体に感染した際に、植物体内で生成されるタンパク質の総称[1]。PRタンパク質ともいう。)

In this review, we summarize the data concerning identified plant endogenous proteases, their effect on plant-pathogen interactions, their subcellular localization, and their functional properties, if available, and we attribute a role in the different types and stages of innate immunity for each of the proteases covered.

この総説では、同定された植物の内因性プロテアーゼに関するデータ、植物と病原体の相互作用への影響、細胞内での局在、機能的特性(可能であれば)をまとめ、自然免疫の様々な種類と段階における役割を、取り上げたプロテアーゼごとに説明している。

Keywords: plant proteases, plant immunity, MTI, ETI, SAR, ISR, RNA silencing

キーワード:植物のプロテアーゼ、植物免疫、誘導免疫(MTI)、エフェクター誘導免疫(ETI)、全身誘導抵抗性(ISR)、RNA サイレンシング

用語

植物の自然免疫研究の最前線植物免疫の活性化機構と病原菌の感染戦略

https://katosei.jsbba.or.jp/view_html.php?aid=1322

植物は,微生物の種類を識別する能力をもち,病原菌に対しては感染を阻止するための防御反応を誘導し,共生菌に対しては,菌の侵入を受け入れるための共生反応を誘導する.このような微生物の識別は,植物の細胞表面あるいは細胞内に存在する受容体を介して行われる.植物の病原菌認識受容体の構造や働きは,動物の自然免疫で働く受容体と酷似していることから,病原菌に対する植物の防御応答は,植物免疫と呼ばれている.一方,病原菌は,エフェクターと総称される分子を獲得し,その働きにより植物の免疫反応を阻止し,感染を成立させている.そこで,ここでは植物免疫の誘導機構と,エフェクターによる病原菌の感染戦略に関して,最近の知見を紹介する.

Key words:?植物; 免疫; 受容体; 病原; エフェクター

デンジャーシグナル認識にもとづく植物の免疫制
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjphytopath/81/4/81_322/_pdf

はじめに

植物は,いわゆる抗原抗体反応に代表される獲得免疫や 全身をパトロールする免疫に専門化した細胞を持たない. その代わりに,個々の細胞が生来のゲノム上にコードされ た一群の免疫センサーに依存して防御応答を誘導する自然 免疫のみに依拠している.植物の免疫システムは,互いに 関連・依存し合う二つのクラスの免疫センサーが病原体の 侵入・感染を認識して防御応答を誘導する二段構えの仕組 みになっている(Chisholm et al., 2006; Jones and Dangl, 2006). 自然免疫は動物の免疫システムにおいても重要な役割を 担っており,植物免疫に関する研究は,動植物を問わず自 然免疫の普遍的な枠組みや制御原理を理解する上で大きく 貢献してきている(Ronald and Beutler, 2010). 植物が微生物を認識して最初に誘導する防御応答はパ ターン誘導性免疫(Pattern-triggered immunity: PTI)と呼ば れる.細胞表面のパターン認識受容体(PRR)と呼ばれる 免疫センサーで,微生物に特有の分子(Microbe-associated molecul ar patterns: MAMPs)や植物細胞の破砕成分など内 生のダメージ・デンジャーシグナル因子(Damage/Dangerassociated molecular patterns: DAMPs)を察知することで誘 導される.PTI は,植物がその種に適応していない病原菌 種に対してあらゆる系統の感染を防いで全く宿主とならな い抵抗性(非宿主抵抗性)や,適応型の病原体に対して感 染や病徴を最小限に食い止めて被害の拡大を防ぐ抵抗性(基 礎抵抗性)において中心的な役割を果たしている.しかし, 宿主に適応した病原体は,エフェクターと総称される,一 連の感染促進因子(タンパク質や毒素)を宿主細胞内に注 入して PTI を阻害することで感染を成立させる.これに対 して,特定のエフェクター(非病原性因子)に対応する抵 抗性遺伝子を有する宿主では,エフェクターの認識に基づ き激しい防御応答が誘導されて強く病原体の感染を抑制する。

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October 25, 2021

コロナウイルス病の治療のためのエピガロカテキンガレートEGCG、緑茶ポリフェノールの治療可能性PUBMEDより

Therapeutic Potential of EGCG, a Green Tea Polyphenol, for Treatment of Coronavirus Diseases

コロナウイルス病の治療のためのエピガロカテキンガレートEGCG、緑茶ポリフェノールの治療可能性PUBMEDより

EGCG・Epigallocatechin gallate:エピガロカテキンガレート

Life (Basel) 2021 Mar 4;11(3):197.

Abstract

要旨

Epigallocatechin gallate (EGCG) is a major catechin found in green tea, and there is mounting evidence that EGCG is potentially useful for the treatment of coronavirus diseases, including coronavirus disease 2019 (COVID-19).

エピガロカテキンガレート(EGCG)は、緑茶に含まれる主要なカテキンであり、新型コロナウイルス感染症2019(COVID-19)を含むコロナウイルス疾患の治療にEGCGが潜在的に有用であるという証拠が増えている。

Coronaviruses encode polyproteins that are cleaved by 3CL protease (the main protease) for maturation. Therefore, 3CL protease is regarded as the main target of antivirals against coronaviruses. EGCG is a major constituent of brewed green tea, and several studies have reported that EGCG inhibits the enzymatic activity of the coronavirus 3CL protease. Moreover, EGCG has been reported to regulate other potential targets, such as RNA-dependent RNA polymerase and the viral spike protein.

コロナウイルスはポリタンパク質をコード化しており、3CLプロテアーゼ(メインプロテアーゼ)によって切断されて成熟します。そのため、3CLプロテアーゼは、コロナウイルスに対する抗ウイルス剤の主要な標的とされています。EGCGは、淹れたてのお茶の主要成分であり、コロナウイルスの3CLプロテアーゼの酵素活性を阻害することがいくつかの研究で報告されている。さらに、EGCGは、RNA依存性RNAポリメラーゼやウイルスのスパイクタンパク質など、他の潜在的な標的を制御することも報告されている。

3CL protease:3CLプロテアーゼ
コロナウイルスのタンパク質分解酵素(メインプロテアーゼ、別名3CLプロテアーゼ)
RNA-dependent RNA polymerase  RNA依存性RNAポリメラーゼ

Finally, recent studies have demonstrated that EGCG treatment interferes with the replication of coronavirus. In addition, the bioavailability of EGCG and future research prospects are discussed.

最後に、最近の研究では、EGCG治療がコロナウイルスの複製を妨げることが実証されています。また、EGCGのバイオアベイラビリティと今後の研究の見通しについても議論する。

Keywords: COVID-19; EGCG; SARS-CoV-2; coronavirus; green tea

キーワード:コロナウイルス感染症(COVID-19)、エピガロカテキンガレート(EGCG)

用語

カテキンのいろは
https://www.catechin-society.com/iroha.html

カテキンは、主にお茶に含まれるポリフェノールの一種で、お茶に特有の苦渋味成分のもととなる物質です。ポリフェノールはほとんどの植物に含まれる色素や苦渋味の成分で、ゴマのセサミン、タマネギのケルセチン、ウコンのクルクミン、ブルーベリーのアントシアニンなども同じ仲間です。抗酸化作用を持っている赤ワインやココアなどと同様、その機能性や健康効果が期待されています。

カテキンは、ポリフェノールの中のフラボノイド、その中でもフラバノールという種類に入ります。緑茶中には、(-)エピカテキン、(-)エピガロカテキン、(-)エピカテキンガレート、(-)エピガロカテキンガレートなどの約4種類のカテキンが含まれています。その中でも(-)エピガロカテキンガレートが一番多く、含まれるカテキンの50〜60%を占めています。(-)エピガロカテキンガレートは、カテキンの中でも抗酸化作用をはじめとし、広範な生理活性を持っています。
(-)エピガロカテキン、(-)エピカテキンガレート、(-)エピガロカテキンガレートの3種類は、お茶に特徴的なカテキンですが、(-)エピカテキンは、お茶以外にリンゴ、ブラックベリー、ソラマメ、サクランボ、ブドウ、ナシ、キイチゴ、チョコレートなどのポリフェノールにも含まれています。また、ソラマメ、ブドウ、アンズ、イチゴなどのポリフェノールには(+)カテキンという種類のカテキンが含まれています。

RNA依存性RNAポリメラーゼ
https://ja.wikipedia.org/wiki/RNA%E4%BE%9D%E5%AD%98%E6%80%A7RNA%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%A1%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%BC

RNA依存性RNAポリメラーゼ (英語:RNA-dependent RNA polymerase,RdRp・RDR)、 またはRNA複製酵素[注 1]とはRNAを鋳型にRNAを複製を合成する酵素である。RNAを鋳型とする点で、DNAを鋳型としてRNAの転写を行う典型的なRNAポリメラーゼ(DNA依存性RNAポリメラーゼ)と対照的である。
RNA依存性RNAポリメラーゼ (RdRp) はRNAのゲノムを保有し、かつ増殖ステップにDNAが関わらないウイルスにおいて必須のタンパク質である[3][4]

ポリタンパク質のことを調べていたときに見つけました。

SARSウイルスの巧みな戦略―プロテアーゼの特殊な基質認識―
https://www.amed.go.jp/news/release_20161122.html

SARSコロナウイルスはヒトの細胞に感染すると、自己複製のために必要なさまざまなタンパク質を合成します。その中には2種類の巨大なポリタンパク質があり、それぞれ1本のポリペプチド鎖(アミノ酸がペプチド結合でつながったもの)の中に複数のさまざまな酵素類を含んでいます。それら酵素の一つ、プロテアーゼ[2]はペプチド結合(-NH-CO-)の切断を通じて、さまざまなタンパク質のN末端[3]やC末端[3]を正しく形成する重要な働きをしています。この反応に関わる主要な3CLプロテアーゼはポリタンパク質の一部のため、自己の持つ酵素活性により切り出されて成熟型(活性型)となります。この作用を「自己プロセシング」と呼びます。自己プロセシングを機能させるために、3CLプロテアーゼは基質のポリタンパク質の中で自己のN末端側とC末端側の切断点付近のアミノ酸配列を厳密に認識しています。これまでの研究から、3CLプロテアーゼの基質認識メカニズムは全ての基質に対して同じであり、N末端側の切断部位の解析結果で、全てのメカニズムが説明できると考えられていました。

グリーンティー精油を紹介します。

グリーンティー(緑茶)Abs3ml・精油
https://phytoaroma.ocnk.net/product/322

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October 21, 2021

断食6日:塗油の期待

先日、お客様とお話したときに断食をしたあとに塗油して栄養を吸収するのだと話しました。その時にどこに出ていたかを連絡しますとお伝えしたがそのままになっていしまった。改めて断食と塗油の関係を調べてみたときに見つけた記事です。塗油するために断食をすることが解りました。新しいことをやるためには断食が必要だとわかりました。断捨離と似ていますね。

スパイクナード精油を販売にあたり精油のことを調べていたらキリストの足に塗油した精油だと知りました。香油を塗布することの意義は何であるのかに興味を覚えました。それからいろんなことを調べてまだ興味をもっています。Christの意味が(塗油された人)であることを知りました。

断食6日:塗油の期待

Fasting Day 6: Expecting Anointing, Part Two

https://www.shadesofgrace.org/2011/01/18/fasting-day-6-expecting-anointing-part-2/

断食6日:塗油の期待

“The LORD is my shepherd, I lack nothing… You anoint my head with oil; my cup overflows.”
Psalm 23:1,5

主は私の羊飼いです。私には欠けているものはない・・
私の頭に油をそそいでくださいます。
私の杯は、あふれています。
詩篇 23:1,5

As I stated in Part One of this post, fasting prepares us for new anointing?for new things, new growth and expansion through the Holy Spirit. Anointing means to rub, pour or sprinkle on an oil; to consecrate or make sacred; to dedicate to the service of God.

この記事の第1部で述べたように、断食は、聖霊を通して新しい事、新しい塗油、新たな成長および展開に対する新塗油のための私たちの備えです。塗油は、油をこすったり、注いだり、振りかけることを意味します。清たり、神聖にすること。神の奉仕に専念すること。

The Bible speaks of three occasions of anointing.
聖書は、3つの塗油の事について語っています。

1.An anointing of respect or hospitality. A person was anointed to signify respect and hospitality. This was also a way to welcome guests into a home. (Mk 14:8; 16:1; Luke 7:46)

1.尊敬やおもてなしの塗油。人は尊敬とおもてなしを表すために塗油された。
これはまた、家にゲストを歓迎する方法でした。(Mk 14:8; 16:1;ルカ 7:46)

2.An anointing for service, for priests (Ex. 28:41), prophets (1 Ki. 19:16) and Kings (1 Sam. 10:1).

祭司(28:41)、預言者(1キ19:16)、王(1サム10:1)に対しての奉仕のための塗油

3.An anointing for medicinal purposes (I Sam. 1:6; Lk. 10:34; Jas. 5:14 & Rev. 3:18).

薬用のための塗油(I Sam. 1:6;Lk. 10:34;ジャス5:14&レヴ3:18)。

As you are fasting, shedding the old wineskin and preparing for new anointing, I believe you can expect the Spirit of God to:

あなたが断食し、新たな塗油のために古いワイン用皮袋を変えて準備しているので、私はあなたが神の霊を期待できると信じています:

The Spirit of the god 神の霊

Bring healing where it is needed

必要なところに癒しがもたらされる

The Anointed One

塗油された人

Jesus Christ, “the anointed one,” is the summation of all three types of anointing referenced above.

イエス・キリストは,「塗油された人」であり,上記で参照された3種類の塗油をすべて合わせ持っています。

Scripture speaks of how “God anointed Jesus of Nazareth with the Holy Spirit and power, and how he went around doing good and healing all who were under the power of the devil, because God was with him” (Acts 10:38).

聖書は、「神は、聖霊と力でナザレのイエスに塗油をされて、神はイエスといたために悪魔の力の下にいたすべての人々に良いことをして癒しまわったことを語っています。(使徒10:38)。

holy spirit 聖霊

Jesus said, “The Spirit of the Lord is on me, because he has anointed me to proclaim good news to the poor. He has sent me to proclaim freedom for the prisoners and recovery of sight for the blind, to set the oppressed free, to proclaim the year of the Lord’s favor” (Luke 4:18-19).

イエスは言いました、「主の御霊は私の上にあります。なぜならば、貧しい人々に福音を宣言するため私に塗油したのです。主は私を遣わされて、囚人のための自由、盲人のための視力回復、主の恩寵の年を宣言された。(ルカ 4:18-19).

Lord’s favor” 主の恩寵

The Spirit of the Lord 主の御霊

good news 福音  良き知らせの事を福音と呼ぶそうです。


Notice that “anointing” includes:
spiritual power
healing
freedom for prisoners
release for the oppressed
sight where it has not existed before
proclaiming the Lord’s favor

「塗油」には次のものが含まれていることに注意してください。
霊的な力
治癒
囚人のための自由
抑圧された人々のための解放
以前には存在しなかった光景
主の好意を宣言する

考えたこと

翻訳にあたり調べていたときに見つけたのは下記の記事です。塗油は霊肉の強壮に効能ありとことに興味を持ちました。調べてみると霊肉一致の言葉に出会い、意味は、霊魂も肉体も、ともに大切であるとするキリスト教の思想であることを知った。これ読んで思い出したのは日本ホリスティック医学協会の考え方で人間の「からだ」とは、肉体・精神・心・霊魂の総体であり、すなわち人間そのものを指します。キャリアオイルと精油をブレンドした芳香油を使用するアロマセラピーマッサージは霊性の強壮に役に立つのではないかと思いました。尚、聖油oleum(油) sanctum(神聖な)で、オリーブ油の学名はOlea(油性の) europaea(ヨーロッパの)です。

オリーブ由の主成分オレイン酸は学名のOlea(油性の)の由来です。リモネンはCitrus limonからです。植物の学名と化学成分名とは関係があります。

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「聖油」の解説

https://kotobank.jp/word/%E8%81%96%E6%B2%B9-86547

聖油せいゆ
oleum sanctum

キリスト教会で,祭式のために用いる祝別された純粋のオリーブ油。塗油は古来病気の治療,予防,霊肉の強壮に効能あり,恩恵分与の表徴とみなされた。カトリック教会では次の3種を区別する。 (1) 病者用聖油 病者の塗油の秘跡などに用いる。 (2) 洗礼志願者用聖油 洗礼に先立ち志願者に塗る。司祭叙階,祭壇祝別にも用いる。 (3) 聖香油 芳香油 (バルサム) を加えたもので,sacrum chrismaと呼ばれ,洗礼用聖水の祝別,堅信などに用いる。聖香油は6世紀以来,皇帝や王の戴冠用にも用いられた。そのため彼らはある意味で聖職者階級に属するとみなされ,典礼上の特権を受け,彼らが教会行政に介入する口実ともなった。

精油のおしらせ。

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October 18, 2021

COVID-19パンデミックに対する中医薬"達原飲"の揮発性成分の重要な役割

下記の文献を翻訳しているときに、調べていてもDayuan-Yinの漢字名が解りませんでした。知り合いの小暮 晃子医師(外科認定医、漢方専門医、国際中医師)にお尋ねして教えてもらいました。Dayuan-Yinは達原飲であることが解りました。達原飲で調べたら、達原飲の内容(蒼朮、陳皮、厚朴、霍香、草果、麻黄、羌活、生姜、檳榔子)は寒湿阻肺症(寒と湿が結びついたことにより、肺機 能が低下)のための処方でした。今、訳している“武漢の新型コロナウイルス感染症COVID-19を寒・湿の観点から理解すること/臨床的証拠とメカニズム”よると新型コロナウイルス感染症は寒・湿の観点から考えると治療法が見つかるようです。体質が寒・湿にならないことが免疫を高めることにつながるのかと思います。寒は体を冷やさないことが大切なのかも知れない。自分の体質を知ることが大切だと思いました。漢方を知ることは大事なことだと思いました。

The Important Role of Volatile Components From a Traditional Chinese Medicine Dayuan-Yin Against the COVID-19 Pandemic

COVID-19パンデミックに対する中医薬"達原飲"の揮発性成分の重要な役割

https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fphar.2020.583651/full

College of Pharmacy, Chengdu University of Traditional Chinese Medicine, Chengdu, China

成都中医薬大学薬学部、成都、中国

Aromatic Chinese herbs have been used to prevent plagues since ancient times. Traditional Chinese medicine has unique advantages in the prevention and treatment of epidemic diseases. According to the traditional Chinese medicine treatment plan in the National COVID-19 Diagnosis and Treatment Plan (Trial Seventh Edition) of the National Health Commission, Chinese patent medicines or prescriptions rich in aromatic Chinese herbs are selected for prevention and treatment during the period of medical observation, clinical treatment, and recovery of confirmed COVID-19 patients. Some local health committees or traditional Chinese medicine administrations recommend a variety of other ways of using traditional aromatic Chinese herbs to prevent and cure COVID-19. These involve external fumigation, use of moxibustion, and wearing of sachet. The efficacy of aromatic Chinese herbs plays a decisive role in the prevention and treatment of COVID-19.

芳香性漢方薬は、古代から疫病の予防に用いられてきました。中国伝統医学は、疫病の予防と治療において独自の利点を持っています。国家衛生委員会の「全国新型コロナウイルス感染症COVID-19診断治療計画(試行第7版)」の中で伝統中国医学の治療計画によると、COVID-19が確定した患者の医学的観察、臨床治療、回復の期間中の予防と治療のために、中国の売薬や芳香性漢方薬を多く含む処方が選択されている。地方の衛生委員会や中国伝統医学管理機関の中には、COVID-19の予防と治療のために伝統的芳香性漢方薬を使用する様々な他の方法を推奨しているところもある。これらの方法には、外部燻蒸、お灸の使用、匂い袋の着用などが含まれる。COVID-19の予防と治療には、芳香性漢方薬の効能が決定的な役割を果たします。

The unique properties, chemical composition, and mechanism of action of aromatic Chinese herbs are worthy of extensive and in-depth experimental and clinical research. The findings are expected to provide a reference for follow-up treatment of novel coronavirus and the development of corresponding drugs. In 2003, Dayuan-Yin produced excellent results in the treatment of the SARS virus. Individually, 112 confirmed cases were administered this drug between January and April 2003, and more than 93.7% of the patients showed noticeable mitigation of the symptoms, as well as recovery. Dayuan-Yin also was selected as one of the nationally recommended prescriptions for the COVID-19. Based on the national recommendation of Dayuan-Yin prescription, this review discusses the role of volatile components in the prevention and treatment of COVID-19, and speculates the possible mechanism of action, so as to provide a basis for the prevention and treatment of COVID-19.

芳香性漢方薬のユニークな特性、化学組成、作用機序は、広範かつ詳細な実験的・臨床的研究に値する。その成果は、新型コロナウイルスのフォローアップ治療や対応する医薬品の開発の参考になると期待されています。2003年、SARSウイルスの治療においては素晴らしい結果を出した。2003年1月から4月までの間に確認された112名の患者に投与したところ、93.7%以上の患者が症状の軽減と回復を示しました。また、「COVID-19」の全国推奨処方にも「達原飲」が選ばれました。本レビューでは、全国的に推奨されている達原飲Dayuan-Yin処方に基づいて、COVID-19の予防と治療における揮発性成分の役割を議論し、考えられる作用機序を推測し、COVID-19の予防と治療のための基礎を提供する。

Introduction

序論

When the new coronavirus infection broke out in Wuhan, China, in December 2019, WHO announced that it was PHEIC, which is named “COVID-19” (Wu et al., 2020). By mid-August 2020, more than 21,815,000 patients had been diagnosed with the disease worldwide, while 772,856 infected persons died. At present, the coronavirus has spread to 188 countries, with the US, Brazil, and India having a total of about 11,444,806 infected cases as of August 18, 2020 (Johns Hopkins University & Medicine, J.H.U, 2020). The situation is deteriorating every day, although the number of new cases in China has declined significantly since mid-March 2020. It is known that COVID-19 is harmful to different organs of the human body. Many governments have launched a joint prevention and control plan to prevent the spread of the COVID-19 pandemic.

2019年12月に中国の武漢で新型コロナウイルス感染症が発生した際、WHOは「新型コロナウイルス感染症COVID-19」と命名された「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」PHEICであると発表した(Wu et al.2020)。2020年8月中旬までに、全世界で21,815,000人以上の患者が診断され、772,856人の感染者が死亡しました。現在、コロナウイルスは188カ国に広がっており、アメリカ、ブラジル、インドでは2020年8月18日時点で約11,444,806人の感染者が発生しています(Johns Hopkins University & Medicine, J.H.U, 2020)。中国では2020年3月中旬以降、新規感染者数が大幅に減少していますが、状況は日々悪化しています。COVID-19は人体のさまざまな臓器に有害であることが知られています。多くの政府がCOVID-19のパンデミックの拡大を防ぐために、共同で予防・制御計画を立ち上げています。

PHEIC: Public Health Emergency of International Concern):国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態

Despite extensive and global scientific efforts, there is little drug has had a significant clinical effect on COVID-19 (Cao B. et al., 2020). Interestingly, Traditional Chinese medicine (TCM) plays an important role in the prevention, treatment, and rehabilitation of COVID-19 (Ren et al., 2020). According to the latest data from the State Administration of traditional Chinese medicine, Dayuan-Yin, a cocktail of aromatic Chinese herbs, has a significant therapeutic effect on COVID-19 (Ruan et al., 2020). In 2003, Dayuan-Yin produced excellent results in the treatment of the SARS virus.

大規模かつ世界的な科学的努力にもかかわらず、COVID-19に対して有意な臨床効果を発揮した薬剤はほとんどありません(Cao B. et al., 2020)。興味深いことに、中国伝統医学(TCM)はCOVID-19の予防、治療、リハビリに重要な役割を果たしています(Ren et al.
国家中医薬管理局の最新データによると、芳香性漢方薬のカクテルであるDayuan-Yinには、COVID-19に対する有意な治療効果があるとされています(Ruan et al.、2020)。2003年、Dayuan-YinはSARSウイルスの治療に優れた結果をもたらしました。

State Administration of Traditional Chinese Medicine :国家中医薬管理局

A total of 112 confirmed cases were individually administered Dayuan-Yin between January and April 2003,with more than 93.7% of the patients showing noticeable reduction in symptoms, as well as recovery (Li H. et al., 2020).As a result of this excellent therapeutic outcome, the TCM treatment plan in the National COVID-19 Diagnosis and Treatment Plan (Trial Seventh Edition) of the National Health Commission issued by the People’s Republic of China, has recommended Dayuan-Yin for normal COVID-19 patients (General Office of the National., Health Commission of the people’s Republic of China. et al., 2020). It has been used clinically in improving symptoms of lung condition for a long time, with the results showing that the prescription shortened the course of the disease by reducing the clinical symptoms and improving prognosis of patients.

2003年1月から4月の間に、確認された症例合計112名の患者には達原飲が個別に投与され、93.7%以上の患者が顕著な症状の軽減と回復を示しました(Li H. et al., 2020)。この優れた治療成果を受けて、中華人民共和国が発行した国家衛生委員会の「全国COVID-19診断治療計画(試行7版)」の中医学治療計画では、正常なCOVID-19患者に達原飲を推奨しています(中華人民共和国衛生委員会国家総室.他、2020年)。肺疾患の症状改善に臨床的に長期間使用されており、処方によって臨床症状が軽減され、患者の予後が改善されることで病気の経過が短縮されるという結果が得られています。

Thus, it is worthy of clinical application (Ruan et al., 2020; Wang W. et al., 2020). At present, the TCM has adopted Dayuan-Yin for the treatment of COVID-19, and it has achieved good curative effect (Wang B. et al., 2020; Li D. et al., 2020). The bioactive components of Dayuan-Yin remain unknown. This is probably due to the fact that the TCM decoction has nine herbal components derived from several prescriptions in a classic TCM fashion. The complex constituents of Dayuan-Yin make it hard to carry out a detailed study on its bioactive components in a short time.

したがって、臨床応用に値する。(Ruan et al., 2020; Wang W. et al., 2020)現在、中国伝統医学TCMは、COVID-19の治療に達原飲を採用しており、良好な治癒効果を達成している。(Wang B. et al., 2020; Li D. et al., 2020).達原飲の生理活性成分は不明のままである。
これはおそらく、中国伝統医学TCMの煎じ薬は古典的TCMの方法で幾つかの処方箋から由来する9つの薬草成分を有しているという事実によるものです。達原飲の複合体成分は短時間でその生理活性成分に関する詳細な研究を行うことは困難である。

Decoction:煎じ薬
complex component 複合体成分

These are Atractylodes lancea (Thunb.) DC., Citrus × aurantium L., Magnolia officinalis Rehder & E.H.Wilson, Pogostemon cablin (Blanco) Benth., Lanxangia tsao-ko (Crevost & Lemari?) M.F.Newman & Skornick., Ephedra sinica Stapf, Hansenia weberbaueriana (Fedde ex H.Wolff) Pimenov & Kljuykov, Zingiber officinale Roscoe, and Areca catechu L. in Dayuan-Yin.These plants are present in Dayuan-Yin in the ratio of 15: 10: 10: 10: 6: 6: 10: 10: 10. (General Office of the National., Health Commission of the people’s Republic of China. et al., 2020) (Figure 1). Eight of them are aromatic Chinese herbs.

これらは、達原飲のソウジュツ(蒼朮)、チンピ(陳皮)、コウボク(厚朴)、カッコウ(霍香)・パチョリ、ソウカ(草果)、マオウ(麻黄)、キョウカツ(羌活)、ショウガ(生姜)、ビンロウジ(檳榔子)です。これらの植物は、達原飲に15:10:10:10:6:6:10:10の割合で含有されています。(中華人民共和国衛生委員会国家総局、他、2020年)(図1)。そのうち8種類が芳香性漢方薬です。

Atractylodes lancea (Thunb.) DC:ソウジュツ(蒼朮)キク科 根茎
Citrus × aurantium L   チンピ(陳皮) ミカン科 果皮
Magnolia officinalis Rehder & E.H.Wilson, コウボク(厚朴)、モクレン科、樹皮
Pogostemon cablin パチョリ シソ科 全草
漢方ではパチョリの全草を乾燥させたものを霍香(カッコウ)と呼び霍香正気散などの漢方薬に用いる
Lanxangia tsao-ko  ソウカ(草果)ショウガ科 乾燥果実
ソウカの成熟果実を乾燥したものがカルダモン類生薬「草果」である
Ephedra sinica Stapf マオウ(麻黄)マオウ科 地上部の茎
Hansenia weberbaueriana キョウカツ(羌活)
Zingiber officinale Roscoe ショウガ(生姜)ショウガ科 根茎
Areca catechu L.  ビンロウジ(檳榔子) ヤシ科 種子

Air pollution is a major environmental problem affecting global respiratory health (Guan et al., 2016). Moreover, aromatic Chinese herbs can be used for air disinfection (Sun and Liang, 2015). It is one of the reasons why aromatic Chinese medicine have been successfully used as key TCM for prevention of epidemics since ancient times (Luo et al., 2020). Volatile components are the main active components of aromatic Chinese herbs (Chen and Wang, 1994). It is supposed that the volatile components which are essential active ingredients in Dayuan-Yin may play a vital role in treating COVID-19 patients.

大気汚染は、世界の呼吸器系の健康に影響を与える主要な環境問題です(Guan et al.、2016)。さらに、芳香性漢方薬は空気殺菌に使用することができます(Sun and Liang, 2015)。これは、芳香性漢方薬が古来より疫病予防のための重要なTCMとして成功してきた理由の1つです(Luo et al. 揮発性成分は、芳香性漢方薬の主な活性成分である(Chen and Wang, 1994)。Dayuan-Yinに含まれる必須の有効成分である揮発性成分は、COVID-19患者の治療に重要な役割を果たしていると考えられます。


関連サイト

小暮 晃子先生のサイトです
ようこそ!漢方吉祥へ
https://www.kampokissho.jp/
『漢方ファン・漢方サポーターを増やしたい!』

日本には、日本伝統医学である漢方(Kampo)があります。Kampo Kissho(漢方 吉祥)では、現代に合わせて発展を続ける漢方医学の現状や考え方を正しくお伝えしていきます。

関連文献

達原飲と解り、調べていたら下記のサイトを見つけ

緊急寄稿 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する漢方の役割(渡辺賢治ほか)

https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=14426

読んでみてリファレンスの“COVID-19 感染症に対する漢方治療の考え方”が気になり
調べたら達原飲の処方と同じものを見つけた。

https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/news/gakkai/covid19_kanpou_0319.pdf

エキス剤の場合

(2)寒湿阻肺症(寒と湿が結びついたことにより、肺機 能が低下)

臨床症状:微熱、身熱不揚(つよい熱感があるが体表 部には甚だしい熱がない)或いは熱はない、空咳、痰 が少ない、倦怠感、胸が苦しい、胃の膨満感と不快感、 或いは吐き気がする、下痢便。舌質は淡紅、舌苔は白 または白膩、脈は濡。

推奨処方:蒼朮 15g、陳皮 10g、厚朴 10g、?香 10g、 草果 6g、生麻黄 6g、羌活 10g、生姜 10g、檳榔 10g。

精油のお知らせ

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October 08, 2021

フランスの生産者達は、EUのラベル表示計画がラベンダー畑を破壊するかもしれないと語る。

欧州でラベンダー精油販売に規制がかかるとお客様から連絡を頂き調べてみました。

Growers in France say EU’s labelling plans may destroy lavender fields

フランスの生産者達は、EUのラベル表示計画がラベンダー畑を破壊するかもしれないと語る。

https://www.connexionfrance.com/French-news/Growers-in-France-say-EU-s-labelling-plans-may-destroy-lavender-fields-600-plus-chemical-molecules-found-in-lavender

Under the draft EU regulation, the 600-plus chemical molecules found in lavender could be potentially relabelled as dangerous, threatening the future of the industry

EUの規制案では、ラベンダーに含まれる600以上の化学物質が危険なものとして再表示される可能性があり、産業の将来が脅かされることになります。

9 September 2021

Purple swathes of lavender flowers growing naturally in France could be a thing of the past if new EU laws go ahead, producers have claimed.

フランスで自生している紫色のラベンダーの花は、EUの新しい法律が先に進めば、過去のものになってしまうかもしれないと生産者が主張している。

A draft European Commission regulation which aims to create “an environment free from toxic substances” will change the legislation on certain molecules present in essential oils.

「有害物質のない環境」を作ることを目的としている欧州委員会の規制案では、精油に含まれる特定の分子に関する法律が変更されることになっている。

Under the EU regulation, all chemical molecules ? including the 600-plus found in lavender ? will be quantified and qualified, and potentially relabelled as dangerous.

EUの規制では、ラベンダーに含まれる600以上の全ての化学分子が、定量化され、適格化され、潜在的危険物として再ラベル付けされます。

“It’s a catastrophe,” said Eliane Br?s, president of France Lavande, a cooperative of more than 100 producers from southeast France.

「それは大惨事です」と、フランス南東部から100人以上の生産者の協同組合であるフランス・ラベンダーの社長、エリアン・ブレ・エ・エスは述べました。

“If essential oils are classed in this way, it will be calamitous for so many people. For those who do not know better, lavender will be thought of as dangerous and this isn’t the case.

「精油がこのように分類されれば、多くの人にとって悲劇的なことになります。よく知らない人にとっては、ラベンダーは危険なものだと思われるでしょうが、これは事実ではないです。

Calamitous 悲劇的な

“Politicians now want to be whiter than white but this new law will not only have a dramatic effect financially on farmers and those who work in lavender, but also in every other aspect of our lives.

「政治家は今や道徳的には正しいと望んでいるが、この新しい法律は、農家やラベンダーの仕事をしている人々に経済的に劇的な影響を与えるだけでなく、私たちの生活のあらゆる側面にも影響を与えます。

“It will be the end of lavender ? it is that serious.” The chemicals strategy for sustainability, presented in October 2020, is part of Brussels’ Green Pact, which aims to steer Europe towards zero pollution.

"これはラベンダーの終焉となるでしょう。" それほど深刻なのです。2020年10月に発表された「持続可能性のための化学物質戦略」は、ブリュッセルの「グリーン・協約」の一環で、ヨーロッパを汚染ゼロに導くことを目的としています。

The chemicals strategy for sustainability 持続可能性のための化学物質戦略」

To achieve this, Brussels plans to “ban the use of the most harmful chemicals in consumer products such as toys, cosmetics and detergents”, according to an EU press release.

この計画を実現するために、欧州委員会のプレスリリースによると、ブリュッセルは「玩具、化粧品、洗剤などの消費者製品に最も有害な化学物質を使用することを禁止する」ことを計画しています。

The objective is to ensure that “chemicals are used in a safer and more sustainable way”.

その目的は、「化学物質が安全でより持続可能な方法で使用される」ようにすることです。

The proposal includes a revision of the classification, labelling and packaging of substances, which producers fear will affect lavender essential oils. They are worried the new regulation will see skull and crossbones logos or danger warnings plastered over bottles of essential oils, as well as a statement saying that the oils can cause allergic reactions.

この提案には、生産者がラベンダー精油に影響を与えるのではないかと懸念している物質の分類、表示、包装の改訂が含まれています。彼らは、新しい規制は、ドクロマークのボーンのロゴや精油のボトルの上に貼られた危険な警告だけでなく、精油がアレルギー反応を引き起こす可能性があるという危険警告を見ることを心配しています。

skull and crossbones:ドクロマーク

The proposed rules are a major blow to the lavender industry in France, which includes 2,500 producers, 130 distilleries, and 300 companies representing perfumery, cosmetics and aromatherapy.


フランスのラベンダー産業は、2,500の生産者、130の蒸留所、香水や化粧品、アロマセピーを扱う300の企業で構成されていますが、この規制案は大きな打撃となります。

proposed rules 規制案

Many are now protesting about the potential changes. A petition demanding the EU takes into account the specificity of natural products ? and, in particular, that of essential oils ? when implementing the new legislation has been signed by more than 95,000 people.

現在、多くの人々が、この変更の可能性に抗議しています。欧州委員会が新法律を施行する際に、天然物、特に精油の特異性を考慮することを求める請願書には、95,000人以上が署名しています。

petition 請願書

“We are also all putting signs up in our fields to get people’s attention,” said Ms Br?s. “And we’re talking to politicians so that the issue is debated and something is done.


「また、私たちは皆、自分の畑に看板を立てて人々の注意を引いています」と、Br ? s氏は述べました。「そして、この問題が議論され、何かがなされるように、政治家と話し合っています。

“The new regulations won’t just affect France, but the whole of Europe and even beyond.” For Ms Br?s, there is a clear distinction between essential oils that have been naturally produced and those that have been artificially created.

「新しい規制は、フランスだけでなく、ヨーロッパ全体、さらにはよヨーロッパを超えて影響を与えるでしょう」。Br?s氏は、天然の自然に作られた精油と人工的に作られた精油は明確に区別されると述べています。


“It is neither credible nor interesting to group them together,” she said.

「それらを一緒にグループ化することは信頼できないし、面白くもありません」と、彼女は述べました。


“In a few years, this new law will include the bouquets of lavender that you see in the markets and in shops, believe me. And soon, the lavender fields that tourists love to visit will no longer exist.”

「数年後には、市場や店で見かけるラベンダーの花束も、この新法の対象になるでしょう、信じてください。そしてすぐに、観光客が好んで訪れるラベンダー畑は存在しなくなるでしょう」。

Ms Br?s, who has been working in the lavender industry for more than 45 years, continued: “As with everything, you must know how to use lavender correctly. I was born into lavender ? we use it with all our children and animals when they hurt themselves. We heal them with lavender. We put a little bit on their pillows to soothe babies and help them sleep.

45年以上もラベンダー業界に携わってきたMs Br?sさんは、こう続けます。「何事もそうですが、ラベンダーの正しい使い方を知らなければなりません。私はラベンダーの中で生まれました。子供や動物が怪我をしたときには必ずラベンダーを使います。子供や動物が怪我をしたときには、ラベンダーで治療します。赤ちゃんの場合は、枕に少し垂らして落ち着かせ、寝かしつけます。

'Lavender is all our life'

「ラベンダーは私たちの生活のすべてです」。

The EU says it has no intention of banning essential oils of lavender.

EUは、ラベンダー精油を禁止する意図はないと述べています。

In a statement published in Le Figaro, the European executive said: “The fears on this subject are unfounded.”

Le Figaroに掲載された声明の中で、欧州委員会の幹部は次のように述べています。"この問題に関する懸念は根拠がない"

The aim of the revision, it continued, was simply “to better protect consumer health and the environment”.

改定の目的は、単に「消費者の健康と環境をよりよく保護すること」にあるとしています。

It also stressed that there was still some way to go before regulations change.

また、規制が変更される前にまだいくぶ ん長い道の りがあることを強調しました。

According to the European Commission, there will be no legislative proposal before the end of 2022.

欧州委員会によると、2022年末までに法案は提出されません。

legislative proposal  法案

This will then have to be discussed and adopted by the European Parliament, on the one hand, and by the Council, which brings together the 27 member states, on the other.

この提案は、欧州議会と、27カ国の加盟国をまとめる欧州理事会で議論され、採択される必要があります。

This will give all players involved time to discuss the issue before it comes into force, it added, which currently is not expected “before 2025”.

これにより、すべての関係者は効力を発する前に問題について話し合う時間が与えられますが、現在は「2025年以前」とは予想されていません。

用語

an environment free from toxic substances”を調べていたとこに見つけた

欧州委員会、有害物質のない環境に向けて新たな化学物質戦略を採択
https://tenbou.nies.go.jp/news/fnews/detail.php?i=30509

欧州委員会は、欧州グリーンディールで発表した有害物質のない環境に向けての一歩となる「持続可能な欧州連合(EU)化学物質戦略」を採択した。同戦略は、安全で持続可能な化学物質のための技術革新を促進し、有害な化学物質に対する人の健康と環境の保護を強化するものとなる。社会にとって不可欠であることが証明されない限り、玩具、育児用品、化粧品、洗剤、食器・キッチン用品・食品包装、繊維製品などの消費者製品から、内分泌かく乱物質、免疫系や呼吸器系に影響を与える化学物質、ペルフルオロアルキル酸およびポリフルオロアルキル酸(PFAS)などの難分解性物質を含む最も有害な化学物質の使用を禁止し、すべての化学物質がより安全かつ持続的に使用されていることを保証する。また同戦略は、安全で持続可能な化学物質の生産と使用において、EUの産業が世界的に競争力のあるプレーヤーとなることを想定しており、EUからの財政支援を確保していく。

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September 27, 2021

中国伝統医学の理論に基づいた新型コロナウイルス感染症COVID-19の予防と治療における芳香漢方薬の役割についての考察WHOの文献より

香りとコロナウイルス感染症に興味を持っていて検索をしていたら下記の文献に出会いました。芳香漢方薬が新型コロナウイルス感染症2019(COVID-19)の予防と治療に役に立つことを知りました。特に匂い袋を身に着けていることが感染症に立つことです。発売しているインヘラーに精油をブレンドして日常生活で香りを嗅ぐことが役に立つのかもしれません。

Discussion on role of aromatic Chinese herbs in prevention and treatment of COVID-19 based on theory of traditional Chinese medicine

https://search.bvsalud.org/global-literature-on-novel-coronavirus-2019-ncov/resource/en/ppcovidwho-2063

中国伝統医学の理論に基づいた新型コロナウイルス感染症COVID-19の予防と治療における芳香漢方薬の役割についての考察

World Health Organization

世界保健機構

COVID-19
Global literature on coronavirus disease

新型コロナウイルス感染症に関する世界的文献


A review.

レビュー

Aromatic Chinese herbs has been used to prevent plague since ancient times, and traditional Chinese medicine has unique advantages in the prevention and treatment of epidemic disease.

芳香漢方薬は古来より疫病の予防に用いられており、中国伝統医学は疫病の予防と治療に独自の利点を持っています。

Corona virus disease 2019 (COVID-19) is rampant, and the National Health Commission of the People's Republic of China issued guidelines recommends treatment plans with integrated traditional Chinese and Western medicine.

新型コロナウイルス感染症2019(COVID-19)が猛威を振るっていますが、中華人民共和国国家衛生健康委員会が発行したガイドラインでは、中国伝統医学と西洋医学を統合した治療計画が推奨されています。

According to the traditional Chinese medicine treatment plan in the National COVID-19 Diagnosis and Treatment Plan (Trial Seventh Edition) of the National Health Commission, Chinese patent medicines or prescriptions containing more aromatic Chinese herbs are selected for prevention and treatment during the period of medical observation, clin. treatment and recovery of confirmed patients.

国家衛生委員会の「全国COVID-19診断治療計画(試行7版)」の漢方治療計画によると、確定した患者の医学的観察、診療、回復の期間には、中国の売薬や、より香りの強い漢方薬を含む処方を選択して予防と治療を行います。

patent medicine 売薬(医師の処方箋がなくても買える薬)

Some local health committees or traditional Chinese medicine administrations also recommend a variety of other ways to use aromatic traditional Chinese herbs (external fumigation, moxibustion, wearing sachet, etc.) to prevent and cure COVID-19.

また、一部の地方衛生委員会や国家中医薬管理局では、COVID-19の予防・治療のために、他にも様々な方法で芳香漢方薬を使用することを推奨しています(外部の燻蒸消毒、お灸、匂い袋を身に着けることなど)。

Fumigation 燻蒸消毒
Moxibustion お灸
Sachet 匂い袋

The efficacy of "fragrance repels filth and reinforces vital qi" of aromatic Chinese herbs plays a pos. role in the prevention and treatment of COVID-19. It has become a consensus to use aromatic Chinese herbs to interfere with the occurrence and development of COVID-19.

芳香漢方薬の「香りは汚染を撃退し、生命力のある気を強化する」の効能は新型コロナウイルス感染症COVID-19の予防と治療において重要な役割を果たします。COVID-19の発病・進行を阻害するため芳香漢方薬を使用することは合意されています。

The unique properties, chem. composition and action mechanism of aromatic Chinese herbs are worthy of extensive and in-depth exptl. and clin. research, which can provide reference for the follow-utreatment of novel coronavirus and the development of corresponding drugs.

芳香漢方薬の特異的特性、化学成分、作用機序は、広範かつ詳細な実験的・臨床的研究に値するものであり、そのことは新型コロナウイルスのフォローアップ治療や対応する医薬品の開発に参考となるものです。

Based on the theory of traditional Chinese medicine, this paper discusses the role of aromatic Chinese herbs in the prevention and treatment of COVID-19, and speculates the possible mechanism of its function, in order to provide a basis for attaching importance to the prevention and treatment of COVID-19.

中国伝統医学の理論に基づいて,本論文はCOVID-19の予防と治療における芳香漢方薬の役割を議論し,COVID-19の予防と治療に重要度を付加するための基礎を提供するためにその作用機序を推測する。

お知らせ

インヘラー
https://phytoaroma.ocnk.net/product/409

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September 25, 2021

抗菌作用を有する植物由来プロテアーゼ阻害剤PUBMEDより

以前のメルマガの記事で植物由来の化学化合物が新型コロナウイルスSARS VC2の複製に必要なメインプロテアーゼ(タンパク質分解酵素)を阻害することを知りました。それでプロテアーゼと植物の関係を調べていたらPlant Protease(植物プロテアーゼ)があることを知りました。植物は自分の外敵(細菌)から守るために植物プロテアーゼを産生して細菌の細胞壁を分解するそうです。植物が産生したプロテアーゼをヒトが摂食しているとコロナウイルスのメインプロテアーゼを分解するそうです。緑茶を飲んでいる人は風邪をひかないと言われています。緑茶のエピガロカテキンがコロナウイルスに良いとの文献が良く出ています。

Therapeutic Potential of EGCG, a Green Tea Polyphenol, for Treatment of Coronavirus Diseases

コロナウイルス病の治療のためのエピガロカテキンガレー(EGCG)、緑茶ポリフェノールの治療可能性 PUBMEDより

EGCG・Epigallocatechin gallate:エピガロカテキンガレート

EGCG is a major constituent of brewed green tea, and several studies have reported that EGCG inhibits the enzymatic activity of the coronavirus 3CL protease.

エピガロカテキンガレート(EGCG)は、淹れたての緑茶の主要成分であり、いくつかの研究は、EGCGがコロナウイルス3CLプロテアーゼの酵素活性を阻害することを報告している。

また、ポリフェノールと言えば、精油にもフェノール成分を含有しているオレガノ、クローブ、シナモン、タイムがあります。これらの精油成分とコロナウイルスの関係に興味をもっています。精油成分に抗ウイルス作用、抗菌作用のなどがありますがその作用機序は良くわかっていないです。緑茶のエピガロカテキンはウイルスのメインプロテアーゼを阻害します。精油の化学成分を体の細胞のどこかに結合して作用を発生させるので個々の精油化学成分がどの受容体に結合するのかに興味をもっています。今回は植物の防御のためプロテアーゼを産生することの文献です。思いつきたことを書きました。


Protease Inhibitors from Plants with Antimicrobial Activity

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2705521/

抗菌作用を有する植物由来プロテアーゼ阻害剤

Abstract

要旨

Antimicrobial proteins (peptides) are known to play important roles in the innate host defense mechanisms of most living organisms, including plants, insects, amphibians and mammals. They are also known to possess potent antibiotic activity against bacteria, fungi, and even certain viruses.

抗菌性タンパク質(ペプチド)は、植物、昆虫、両生類、哺乳類など、ほとんどの生物の先天的宿主防御機構に重要な役割を果たしていることが知られている。また、細菌や真菌、さらには特定のウイルスに対しても強力な抗生物質活性を持つことが知られている

Recently, the rapid emergence of microbial pathogens that are resistant to currently available antibiotics has triggered considerable interest in the isolation and investigation of the mode of action of antimicrobial proteins (peptides). Plants produce a variety of proteins (peptides) that are involved in the defense against pathogens and invading organisms, including ribosome-inactivating proteins, lectins, protease inhibitors and antifungal peptides (proteins).

最近、現在入手可能な抗生物質に耐性のある微生物病原体の急速な出現は、抗菌タンパク質(ペプチド)の作用機序の単離および調査に大きな関心を引き起こしている。植物は、リボソーム不活性化タンパク質、レクチン、プロテアーゼ阻害剤および抗真菌ペプチド(タンパク質)を含む、病原体および侵入微生生物に対する防御に関与する様々なタンパク質(ペプチド)を産生する。

Specially, the protease inhibitors can inhibit aspartic, serine and cysteine proteinases. Increased levels of trypsin and chymotrypsin inhibitors correlated with the plants resistance to the pathogen. Usually, the purification of antimicrobial proteins (peptides) with protease inhibitor activity was accomplished by salt-extraction, ultrafiltration and C18 reverse phase chromatography, successfully.

特に、プロテアーゼ阻害剤は、アスパラギン酸、セリン、システインプロテアーゼを阻害することができる。トリプシン阻害剤やキモトリプシン阻害剤の増加は、植物の病原菌に対する抵抗性と相関していた。通常、プロテアーゼ阻害活性を持つ抗菌性タンパク質(ペプチド)の精製は、塩抽出、限外濾過、C18逆相クロマトグラフィーで成功している。

Aspartic proteinases: アスパラギン酸プロテアーゼ

serine proteinase セリンプロテアーゼ

cysteine proteinases.システインプロテアーゼ

We discuss the relation between antimicrobial and anti-protease activity in this review. Protease inhibitors from plants potently inhibited the growth of a variety of pathogenic bacterial and fungal strains and are therefore excellent candidates for use as the lead compounds for the development of novel antimicrobial agents.

この総説では、抗菌活性と抗プロテアーゼ活性の関係について述べています。植物由来のプロテアーゼ阻害剤は,様々な病原性細菌や真菌の成長を強力に阻害したことから,新規抗菌剤開発のリード化合物として使用できる優れた候補である。

Keywords: plants, chromatographic columns, antimicrobial peptide, pathogenic bacterial and fungal strains, protease inhibitors, novel antimicrobial agents

キーワード:植物,クロマトグラフィーカラム,抗菌ペプチド,病原性細菌・真菌株,プロテアーゼ阻害剤,新規抗菌剤

用語

TMPRSS2発現細胞と呼吸器ウイルスの分離培養
https://www.niid.go.jp/niid/ja/typhi-m/iasr-reference/2523-related-articles/related-articles-485/9764-485r08.html

培養液中へのトリプシンの添加が必要な呼吸器ウイルスも, もちろん患者の気道内では適切に開裂活性化し増殖している。気道内で呼吸器ウイルスを活性化している主要なプロテアーゼの一つがTMPRSS2であることが明らかになっている1,2)。TMPRSS2は, II型膜貫通型セリンプロテアーゼの一種で, 主には前立腺や気道上皮に発現している。

プロテアーゼ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%86%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%BC

プロテアーゼ (protease)は、タンパク質をより小さなポリペプチドや単一のアミノ酸への分解を触媒する (速度を上げる) 加水分解酵素の総称である。ペプチダーゼ (peptidase) やプロテイナーゼ(proteinase)とも呼ばれる。それらは、水が反応して結合を壊す加水分解によってタンパク質内のペプチド結合を切断する。プロテアーゼは、摂取したタンパク質の消化、タンパク質の異化作用 (古いタンパク質の分解)、細胞シグナル伝達など、多くの生物学的機能に関与している[1][2]。

プロテイナーゼと植物に関して調べたときに見つけた。

分解酵素とインヒビターを介した植物と病原菌の攻防 植物病原菌の矛と盾
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu/56/4/56_560403/_pdf/-char/ja

植物は微生物の侵略から身を守るために,侵入を受ける前からあらかじめ備えている基礎的な抵抗性と,侵入 を感知した後に作動する抵抗性の2段階の防御システムを もっている.植物に病気を起こす微生物のうち約8割は糸 状菌(カビ)が原因とされており,そのため植物は糸状 菌の細胞壁を構成するキチンやタンパク質をターゲットと する分解酵素,キチナーゼやプロテアーゼを常時分泌し ている.これら分解酵素によって糸状菌から一部漏れ出 した細胞壁分子を,植物が認識することで微生物の侵入 を事前に察知し,基礎的な抵抗性が誘導される

関連ブログ

Chemical compounds in foods can inhibit a key SARS-CoV-2 enzyme, study finds

食品中の化学化合物は主要なSARS-CoV-2酵素を阻害することができるとの研究結果Science dailyより

http://aromahonjin.way-nifty.com/blog/2021/06/post-60a99a.html

「ウイルスが複製および組み立てするためには、SARS-CoV-2のメインプロテアーゼ」(M pro)が必要です。「このプロテアーゼを阻害または非活性化できれば、ウイルスは死んでしまいます。

コンピュータシミュレーションは、緑茶、マスカディンブドウの2種、カカオパウダーとダークチョコレートから研究された化学化合物はメインプロテアーゼ(M pro)の異なる部位に結合できることを示した。

Xie研究室においてノースカロライナ州立大学博士課程学生、ユエ・ジューによって完了したインビトロラボ実験も同様の結果を示した。緑茶とマスカディンブドウの化学化合物は、メインプロテアーゼ(M pro)機能を阻害することに大成功しました; カカオパウダーとダークチョコレートの化学化合物は、メインプロテアーゼ(Mプロ)の活性を約半分に減らしました。

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September 22, 2021

新型コロナウイルスSARS-CoV-2感染症の感染、調節、臨床的進行における鼻腔内微小環境の中心的役割Natureより

コロナウイルスは鼻腔に侵入し、増殖し、口からウイルスを排出します。鼻腔の粘膜にはウイルス結合するACE2受容体があります。香りと関係する嗅覚受容体は鼻腔だけでなく舌、肺、心臓、口、腎臓、腸などにあり、そこにはACE2受容体もあります。このことは香りを嗅ぐことは何らかの影響を与えることになります。前回のブログで精油の香り成分であるユーカリの1,8シネオールがウイルス複製に必要なセリンプロテアーゼを阻害します。香りを嗅ぐことは鼻腔粘膜免疫に影響を与えるのではないかと思います。香り成分とコロナウイルスの関係をもっと調べてみたいです。


The central role of the nasal microenvironment in the transmission, modulation, and clinical progression of SARS-CoV-2 infection

https://www.nature.com/articles/s41385-020-00359-2

新型コロナウイルスSARS-CoV-2感染症の感染症の感染、調節、臨床的進行における鼻腔内微小環境の中心的役割

Abstract

要旨

The novel coronavirus SARS-CoV-2 enters into the human body mainly through the ACE2 + TMPRSS2+ nasal epithelial cells. The initial host response to this pathogen occurs in a peculiar immune microenvironment that, starting from the Nasopharynx-Associated Lymphoid Tissue (NALT) system, is the product of a long evolutionary process that is aimed to first recognize exogenous airborne agents.In the present work, we want to critically review the latest molecular and cellular findings on the mucosal response to SARS-CoV-2 in the nasal cavity and in NALT, and to analyze its impact in the subsequent course of COVID-19.Finally, we want to explore the possibility that the regulation of the systemic inflammatory network against the virus can be modulated starting from the initial phases of the nasal and nasopharyngeal response and this may have several clinical and epidemiological implications starting from a mucosal vaccine development.

新型コロナウイルスSARS-CoV-2は、主にACE2受容体(アンジオテンシン変換酵素II)+ II型膜貫通型セリンプロテアーゼTMPRSS2+鼻腔粘膜上皮細胞を介して人体に侵入入る。この病原体に対する初期の宿主応答は、鼻咽頭関連リンパ組織(NALT)系から始まり、外部の空気中に浮遊する物質を最初に認識することを目的とした長い進化過程の産物である特異的免疫微小環境で起こる。本研究では、鼻腔およびNALTにおけるSARS-CoV-2に対する粘膜応答に関する最新の分子および細胞の所見を批判的に検討し、その後のCOVID-19の過程での影響を分析したいと考えています。最後に、ウイルスに対する全身炎症ネットワークの調節が、鼻腔や鼻咽頭の反応の初期段階から調整できる可能性を探り、これが粘膜ワクチンの開発をはじめとするいくつかの臨床的・疫学的な意味を持つ可能性を示したい。

ACE2 :Angiotensin-converting enzyme 2、アンジオテンシン変換酵素II
MPRSS2とは、呼吸器上皮に発現している宿主のタンパク分解酵素のひとつである。
TMPRESS2(Transmembrane protease, serine 2)II型膜貫通型セリンプロテアーゼ
nasal epithelial cells :鼻腔粘膜上皮細胞
nasopharynx 鼻咽頭
Nasopharynx-Associated Lymphoid Tissue (NALT) :鼻咽腔関連リンパ組織 (NALT)
systemic inflammatory network 全身性炎症ネットワーク

Introduction

序論

The nose represents an important component of the mucosal immunity in upper airways (UA), and it is involved both in host protection and immune homeostasis between the commensal microbiota and invading pathogens. Phylogenetically, the nasal cavity and the nasopharynx-associated lymphoid tissue (NALT) constitute an ancient barrier system that can be found even in early bony vertebrates.1,2 While in rodents, this immune compartment is found in the floor of the nasal cavity (hence the name nasal-associated lymphoid tissue), in humans it is more properly referred to as NALT since it is located in the most cranial pharyngeal mucosa.2 Strikingly, this tissue has coevolved along with the olfactory system under the same evolutionary forces, both in terrestrial and in aquatic animals.3 In addition, being in direct physical contact with the external environment, the nasal mucosa routinely filters, moistens, and warms the inhaled air to minimize the irritative effects on lower airways, to maintain the mucociliary clearance, and to favor gaseous exchanges.4,5

鼻は上気道(UA)における粘膜免疫の重要な構成要素であり、それは、常在菌細菌叢と侵入病原体との間の宿主保護および免疫恒常性の両方に関与している。系統的には、鼻腔および鼻咽頭関連リンパ組織(NALT)は、初期の骨のある脊椎動物でもみられる古代のバリアシステムを構成する。げっ歯類動物では、この免疫区画は鼻腔の底(そのため鼻関連リンパ組織と呼ばれています)に見られ、ヒトでは最も頭蓋咽頭粘膜に位置するので鼻咽頭関連リンパ組織NALTと呼ばれることがより適切である。2驚くべきことに、この組織は、陸上動物と水生動物の両方で、同じ進化力の下で嗅覚システムと共に進化してきました。 さらに、外部環境と直接物理的に接触することで、鼻腔粘膜は、吸入空気を日常的にろ過し、給湿しし、温め、下気道 への刺激作用を最小限に抑え、粘膜繊毛除去を維持し、ガス交換を有利にする。

mucosal immunity :粘膜免疫
upper airways (UA),:上気道
commensal microbiota常在細 菌叢
Phylogenetically 系統的に
vertebrates rodents げっ歯類脊椎動物
rodents げっ歯類
immune compartmen:免疫の区画
各種免疫細胞が種類ごと に分かれて存在する「組織区画」
cranial pharyngeal mucosa 頭蓋咽頭粘膜 
mucociliary 粘液線毛
gaseous exchanges ガス交換

Through both innate and acquired immunity, the nose and NALT play a central role in the induction of mucosal immune responses, including the generation of Th1- and Th2-polarized lymphocytes, and IgA-committed B cells.1,3 Together with other cellular elements, such as dendritic cells (DCs), microfold (M) cells, and macrophages, nasal epithelial ciliated and goblet cells form a unique gateway involved in the induction of the local and systemic response to a wide range of pathogens and allergens.1,6 Accordingly, intranasal immunization is able to activate an antigen-specific protective immunity in both the mucosal and systemic immune compartments.7

鼻と鼻咽頭関連リンパ組織(NALT)は、自然免疫と獲得免疫の両方を通して、Th1細胞およびTh2細胞極性リンパ球や免疫グロブリンA(IgA)コミットB細胞の生成など、粘膜免疫応答の誘導に中心的な役割を果たしている1,3。樹状細胞(DCs),マイクロフォールド(M)細胞およびマクロファージなどのどの他の細胞要素とともに、鼻腔上皮の繊毛細胞や杯細胞は広範囲の病原体やアレルゲンに対する局所的および全身的な反応の誘導に関与するユニークなゲートウェイを形成している1,6。したがって、鼻腔内免疫は、粘膜および全身性免疫領域の両方で抗原特異的な防御免疫を活性化することができる7。


Th1細胞は、細菌やウィルスなどの異物に対して反応します。
Th2細胞は, サイトカインを産生
IgA(Immunoglobulin A)免疫グロブリンA・抗体の一種
抗体とは、侵入してきた病原体にくっついて、これを無力化するように働く免疫物質。タンパク質でできており、免疫グロブリンとも呼ばれます。鼻汁、涙腺、唾液、消化管、膣など、全身の粘膜に存在しています
dendritic cells (DCs):樹状細胞 (DCs) ・T細胞に抗原の情報を伝達し、免疫反応を開始させる。
microfold (M) cells:M細胞・抗原取り込み細胞である
ciliated cells 線毛細胞・体内へ侵入する異物を除去する線毛
goblet cells 杯細胞・粘液を分泌
intranasal immunization 鼻腔内免疫

The Severe Acute Respiratory Syndrome-CoronaVirus-2 (SARS-CoV-2) is a novel RNA beta-coronavirus of probable zoonotic origin that is currently causing an unprecedented pandemic.8 The disease originating from SARS-CoV-2 is known as COronaVIrus Disease 19 (COVID-19) and it develops initially as a respiratory infection but, in some individuals, it may progress to systemic involvement. Like many other airborne viral diseases, penetration into the UA is the first step of the infection, as a higher viral load was found in nasal swabs when compared to throat swabs.9 By single-cell RNA sequencing, nasal epithelial cells were shown to express the highest levels of angiotensin-converting enzyme 2 (ACE2) and of the cellular serine protease TMPRSS2, both working as the main entry receptors for SARS-CoV-2 following interaction with viral (S)pike protein.10,11,12 Given that the nose is not only the mere entry site but also the main target of SARS-CoV-2, understanding the initial host–viral interaction in the nasal and NALT microenvironments may be one of the keys to understand and modulate the systemic inflammatory response.11 In this paper, we want to critically review the currently available cellular, experimental, and clinical data regarding the central role of the nose and the NALT in the transmission, modulation, and progression of COVID-19.

重症急性呼吸器症候群コロナウイルス-2(SARS-CoV-2)は、人獣共通感染症に由来する可能性の高い新規のRNA β-コロナウイルスで,現在,前例のないパンデミックを引き起こしている8。新型コロナウイルスSARS-CoV-2に起因する疾患は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)として知られており、最初は呼吸器感染症として発症しますが、一部の人では全身性の病変に進行することもあります。他の多くの空気感染性ウイルス疾患と同様に、上気道UAへの侵入が感染の最初のステップであり、喉の綿棒と比較して鼻の綿棒では高いウイルス量が検出されました9。シングルセルRNAシーケンスのデータ解析によって、鼻腔粘膜上皮細胞は、アンジオテンシン変換酵素2(ACE2)と細胞性セリンプロテアーゼTMPRSS2を最も多く発現していることが示された。これらの2つの酵素は、ウイルスのスパイクタンパク質との相互作用により、SARS-CoV-2の主要な侵入受容体として働く10,11,12鼻腔は単なる侵入部位であるだけでなく、新型コロナウイルス (SARS-CoV-2)の主な標的でもあることを考えると、鼻腔および鼻咽頭関連リンパ組織NALTの微小環境における初期の宿主ウイルス相互作用を理解することは、全身性炎症反応を理解し、調節するための鍵の1つかもしれません。 この論文では、COVID-19の感染、調節、進行における鼻腔および鼻咽頭関連リンパ組織NALTの中心的役割について、現在入手可能な細胞、実験、臨床データを批判的にレビューした。

Single Cell RNA-seqデータ解析
Single Cell RNA-seqはNGSを用いて細胞1つ1つの遺伝 子発現を解析する手法です。マイクロ流路や液滴(ドロッ プレット)を使って1細胞ごとのcDNAライブラリーを調製 する技術が発達してきたことにより、近年、がん・免疫・幹 細胞・発生・脳神経など幅広い分野で利用が進んでいます。

用語

*粘膜免疫システム—生体防御の最前線

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/114/11/114_11_843/_article/-char/ja/

抄録

生体防御の上で極めて重要な位置にある粘膜には, 粘膜免疫として知られる全身免疫とは異なる巧妙な免疫システムが構築されている. 粘膜固有の免疫担当細胞としてB1系B細胞やγδT細胞, またNK22細胞などが見出され, それぞれ重要な役割を果たしている. また, 粘膜面に, 病原体に対する防御に不可欠な, 抗原特異的分泌型IgAを効率的かつ臓器特異的に誘導するメカニズムとして, MALT (粘膜関連リンパ組織) を中心とした粘膜免疫システムが構築されている.


*感染症対策、今やるべき免疫力アップ術
|〜粘膜の健康を守って、ウイルスの侵入を防止しよう!〜

https://www.d1yk.co.jp/info_health/2020/09/post-56.html

かぜなどのウイルスや細菌感染対策には、体の免疫力強化に加えて、それらの侵入口である喉や鼻などの粘膜の健康を守ることも大切です。

感染対策として、ヨーグルトや納豆などを食べて免疫力を上げるように気をつけている方も多いと思います。一方で粘膜の健康対策は、見落として実施していない方が多いのではないでしょうか。

今回の健康情報は、粘膜の健康を守って感染対策に役立てるためのポイントをご紹介いたします。

粘膜免疫をご存じですか?
免疫力は、ウイルスや細菌などの敵から体を守る力です。私たちの免疫力には、「粘膜免と「全身免疫」があることをご存じでしょうか。

日々の生活の中で私たちの体は、自然界に存在する無数のウイルスや細菌などの危険な異物(敵)にさらされています。これらの異物が粘膜から体内に侵入しないように私たちの体を守っているのが粘膜免疫です。

粘膜免疫が働く場所は、目、鼻、口、喉、腸管などの粘膜で、異物が粘膜を介して体内に入るのを防いだり、体外に出してしまうことで体を守っています。

しかし、数が多い場合、感染力が強い場合、粘膜の健康状態が悪い場合など、粘膜免疫が破られて異物が体内に侵入してきます。

体内に侵入したウイルスや細菌などの異物に対して働く免疫が全身免疫です。

全身免疫では、免疫細胞がウイルスや細菌などを捕食したりして排除します。全身免疫が働く時の発熱には、免疫細胞を活性化させ、ウイルスを弱体化させる作用があります。

免疫力というと、全身免疫のみを思い浮かべる方が多いように思いますが、ウイルスなどの感染症を防ぐには、全身免疫だけでなく異物の侵入を防ぐ粘膜免疫を強化することも非常に重要です。

*内なる敵:SARS-CoV-2が人体のタンパク質を利用して細胞に感染する仕組み
https://www.cas.org/ja/resource/blog/covid-19-spike-protein

何らかの方法でSARS-CoV-2が細胞に侵入ウイルスが細胞と結合した後の侵入経路には2つの異なる可能性があります(図2)。使用される経路は、スパイクタンパク質を「刺激する」人プロテアーゼが存在するかどうかによって変わります。プロテアーゼの有無はウイルスが侵入する人細胞の種類およびその細胞の特定の状況によって異なります。いくつかの人プロテアーゼはスパイクタンパク質を分割できますが、これにはII型膜貫通型セリンプロテアーゼ(TMPRSS2)、フリン、エラスターゼ、トリプシンが含まれます。TMPRSS2は人の肺細胞に発現します。したがって、呼吸器系の細胞へのウイルス侵入において重要な役割を果たしてると考えられています。

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