腸内健康がアレルギー予防の要
Gut health may be key to allergy prevention
腸内健康がアレルギー予防の要
現代の高脂肪、低繊維食、広範囲に使用されている抗生物質よる腸内フローラ変化が最近のアレルギー疾患の原因である。
米国の研究者が肺のアレルギー反応と腸内健康の関連を初めて明らかにした。最近発売の感染と免疫の雑誌の記事によると、抗生物質の使用によるマウスの腸内フローラ変化が激しいアレルギー反応をもたらした。
この研究結果から腸の健康状態のバランスを取り戻させる食品、サプリメントの有効性を暗示してます。 ミシガン大学、内科、免疫、微生物学の教授が語ったよると、体内に進入したアルゲンを排除する免疫力は腸壁の腸内細菌叢(腸内フローラ)の状態によります。腸内細菌叢の変化は免疫の寛容と感作のバランスを崩します。
実験でマウスに抗生物質与え、腸内フローラを殺し、口からカンジダアルビカンス投入したら、抗生物質の副作用としてこのカンジダアルビカンスが増殖した。
抗生物質の投与をやめ、タマゴの白身由来のアルゲン(卵白アルブミン)を実験用全マウスの鼻腔を通して投与。抗生物質投与マウスは不投与マウスに比べて気道に過剰な反応を示した。これは、前回実験の結果。
仮説実証のため、、今回は遺伝子の違う系統の実験用マウス使用。そして、アレルゲンは卵白アルブミンの変わりにかびの胞子使用。 この実験により、腸内細菌叢の変化が肺にアレルギー引き起こすことが判明した。
単語帖
gut :腸、microflora :細菌叢、prevention :予防、antibiotics :抗生物質、allergic response :アレルギー反応、 lung :肺、 infection :感染、 immunity :免疫、gastrointestinal tract :腸管 、allergens :アレルゲン
internal medicine :内科学、microbiology :微生物学、 immunology :免疫学 upset :乱す tolerance :寛容、senstitization :感作 hypotesis :仮説 yeast :イースト こうじ菌、candida albican :カンジダアルビカンス、
side-effect :副作用 ovalbumin :卵白アルブミン、nasal cavities :鼻腔 、airway :気道、 genetically :遺伝学的に、mold spores :かびの胞子 identical :全く同一のcomposition :構成、predispose :…を前もって処置する、 asthamatic symptoms :喘息症状、prevalence :横行 T cells :T 細胞、 immune cells :免疫細胞、 trigger :誘発する、migrate :移動する、 breast milks :母乳 formula :乳児用流動食、 pollen :花粉、
probiotic :プロバイオティクス(有益な菌)
これから、花粉症が蔓延する季節になってきました。上記の研究の結果いかに腸内健康の大切さがわかってきました。腸に善玉乳酸菌をいれることも大事ですが、善玉乳酸菌が元気に生きられる環境作りが大切です。そのためには低脂肪食、高繊維食と乳酸菌の食事になるオリゴ糖含有食品(ごぼう、たまねぎ、ねぎ、バナナ、きなこを食べましょう。腸の働き、免疫を勉強することにより、健康に生きるための知恵が得られると思います。下記の本を紹介します。アマゾンにリンクがまだできないので興味あるひと調べてください。
腸に関する本
腸は考える岩波新書
藤田 恒夫 著 岩波新書
免疫と腸内細菌平凡社新書
上野川 修一著 平凡新書
老化は腸で止められた―腸内...プレイブックス
光岡 知足著 青春出版社
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Comments
口から入った食べ物を吸収する場所は腸。考え方によると、腸は外界との接触の場と言えますよね。生活レベルで置き換えると、国の入国管理局がしっかりしていないと、国内が混乱する・・・という感じでしょうか。普段なるべく食物繊維などは取るようにはしていますが、これからも気をつけます。
Posted by: kamekichi | February 01, 2005 01:42 AM