Trying to save Zimbabwe's healers
伝統アフリカ医学である種の有用ハーブ使用がますます世界的に話題になっているが、アフリカ大陸ではこの技能知識レベルが落ちてきている恐れがある。
ますますアフリカ人は現代的ライフスタイルを受け入れてきているので、伝統医学にたいする興味や熱意は薄れてきているようだし、多数アフリカ人は西洋医学の錠剤を好のんでいる。
私は、専門薬草家、Ambuya Jessie Muzhangeとハラレー郊外の灌木地帯にご一緒した。
根を掘ったり、薬効成分があるさまざまな植物を探索することは骨の折れる仕事で非常に多くの熟練度を要する。
70歳代女性、Ambuya Muzhangeは我々の大部分がそこにあることさえ気がつかない葉、枝や根を見つけだした。
子供8人はまだ元気で、唯一人の子供が伝統医学のほどほどのレベルの知識を持っている。
分かり難い伝統医学
ほぼ毎日のベースで薬草家と一緒に灌木地帯を歩くことによってこの技法は受け継がれる。また彼女の多くの子供は都会に住んでるので忙しくてこの技能を修得出来ない。
背中の痛み、鼻血、不妊症、性病またベッドで動くことが不自由な人でさえも、数多くの色々な病気を持つ人々を助けた。とAmbuya Muzhangeは言っている。
子供の多くには伝統医学は分かりにくいと思っている。なぜならば、植物の見分け方また使用方法の違いを理解することは大変難しいことである。
伝統医学の最大の課題は品質管理の欠如である。-地域の植物パワーに精通した本物の薬草家をまただれが金儲けの偽薬草家を見分けることは困難である。
しかし、多くのジンバブエの人は、特に医者に掛かるより費用が格段に安いので、伝統医学の有効性に感謝している。
一部の西洋医学の教育を受けた医者はある種のハーブが何らかの効能があるかも知れないと評価しているが、伝統医学を裏付ける証拠が乏しく医学校では医学教育の中に伝統的アプローチを取り入れようとする兆候すら示さない。
非常に貴重な技能
伝統医学の問題点は規定された服用量がないことである。と首都ハラレー最終学年医学生が述べた。
全ての副作用を分かってないし、精製が必要であるが、現代医学に伝統医学を取り入れたら新たなる発見を見出すことが出来るだろう。
しかし、開業医になった時、伝統医学を使用する状況だとは思わない。
だが、西洋世界では、アフリカや東洋の伝統医学に多くの関心が集まっている。
Geraldine Kocroftは心理療法家であるばかりなく、本格的な伝統的呪術医又はn'anga(Anga=行法)である。
現在伝統医学の効果を文書化して本を編纂しているが多くの西洋医学医師の疑念を必ず晴らすことは出来ない。
まさに貴重な技法であるし、本当に効果があるので神様が私たちに与えてくださった。しかし残念なことに、ゆっくりと絶滅している技能である。と彼女は述べた。
技能のある側面を失っているけれどもある種の多くのものを得ているかもしれない。
当然の成り行きとして、伝統医学は絶滅しかけている。なぜならば、この近辺には非常に多くのペテン師ばかりで、治療法の有効性を十分科学的に証明する証拠がない。と批評家は述べてる。
凋落の他の原因は秘法的な技能であり、かつ薬草家と伝統的呪術医の間で知識の行き来がないことが多い。
専門家は知識を分かち合う事を好まない傾向があり、時々不当に使われてしまうのでないかと感じる。
確かにアフリカ大陸が享受している伝統医学を役立てるには高度の技術レベルが必要とされる。
消滅の技法が生き続けることが出来るならば、いつか見つけられる治療薬を誰が知るのでしょうか?
普通の病気のための伝統的ジンバブエ治療薬
咳と風邪
グアバの木の葉を取り、手で擦り、ジュースにする。それを熱湯に入れ、香り付けにレモンの皮を付け加える。30-40分間そのままにしておく。食事30分前に、1日3-4回温かくして、かき回してコップ一杯半飲む。咳や風邪が治る時まで1週間続けて飲む。
鼻血
灌木地帯から乾燥した象の糞を取る。鼻血が出始め又は出そうになったと感じたら、ティースプーサイズの象の糞を燃やす。煙を吸い、深呼吸をする。
中耳炎
新鮮なトウモロコシの種を3 又は4粒とって何度も叩き。粉砕したトウモロコシを清潔な布又はハンカチの上に置き、結びで汁が出るまで強く絞る。2滴の汁を感染した耳に塗布する。
単語帳
*dwindle :落ちる *herbalist :薬草家 *medicinal properties :薬効成分 *charlatan :にせ医者
*n'anga.:N行法 *conman :ペテン師 *Traditional Healer :伝統的呪術医、伝統的ヒーラー
*remedy :治療薬 *guava :グアバ *dung :糞 *ear infection :中耳炎
*maize :トウモロコシ・イネ科、一年草
考えたこと
米国代替療法のパイオニア、アンドルー・ワイル, Andrew Weil先生の著書に ‘癒す心、治る力’が有ります。
第一部 治癒系(ヒーリング・システム)、一章 熱帯雨林からプロローグシャーマンをたずねて、がある。この記事と同じくようにアマゾンの熱帯雨林に本物のヒーラーを求めていく話が出ています。
伝統医学には科学的証拠が乏しいですが、治ることは確かです。この本では治る力に重点をおいています。人間は自分自身で治ろうとする自然治癒力が働くと書いてあります。ヒーラーや伝統医学は人間には治る力を持っているのだと言う認識の下に治癒力が働く治療を行っているのかもしれません。
伝統医学の宝庫、アマゾンやアフリカ大陸に今や世界の製薬会社が薬の原料を求めています。以前、TVのコマーシャルでJTの研究者はアフリカに行き新薬になる薬草を探していました。
世界の先住民が使用していたハーブが今やサプリメントとして持てはやされてます。失われてきている伝統医学の手法がこれからも発見され生かされてくると思います。また、周りにある日本伝統的な治療法を学ぶことにより、薬に頼らなくて良い生活ができるかもしれないです。
癒す心、治る力―自発的治癒とはなにか 角川文庫ソフィア
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