マニュアル・リンパ・ドレナージュ(MLD)
英国ではMLDをリンパ浮腫治療に使用
乳がん手術後のリンパ浮腫改善にマッサージが良いと昨日のBLOG記事に記載されていました。マッサージによって停滞していたリンパ液の動き流れを促進させます。普通長時間立ち仕事をすると足がむくみます。足を動かすとむくみが少し解消されます。
普通はリンパ液が動くのは周りの筋肉の収縮によって活性かします。リンパ液はリンパ管の弁を通して次に進みます。なにも圧力が無ければそこに停滞してしまいます。リンパ流れの関所の逆流防止の弁を開くには圧力が必要になります。リンパ液の流れを促進するたにリンパの流れの方向に沿ってマッサージをすると効果が出てきますが、リンパ管は糸のように細く強い圧力を掛けると潰れてしまい、結局リンパ液が上手く流れなくなってしまいます。
そのためにリンパの流れを良くするための繊細な手技、マニュアル・リンパ・ドレナージュ(MLD)があります。
MLDのマッサージはオイルやクリームは使用せず、素手で行います。アロマセラピーマッサージのようにセラピストの体重移動を行い、ある程度の圧を掛けてするマッサージとは違います。日本ではアロママッサジーは圧が他のマッサージより弱いのでクライエントが受けた感じを受けないのでわざと強くマッサージをしていると聞いています。MLDはアロママッサージより更に弱い圧のマッサージです。羽毛でなぜるようにマッサージをします。手と腕に神経を集中して、圧を絶えず一定して頚部からマッサージをスタートします。アロマセラピーマッサージよりセラピストは慣れないと大変疲れます。
ボッダー式MLD(マニュアル・リンパ・ドレナージュ)は、1932年エミール・ボッダー理学療法士と妻が、フランスのカンヌでマサージの治療家として働いていた。クライエントのほとんどは英国人で、慢性の風邪の改善のために来ていました。エミール・ボッダーは全てのクライエントの頚部リンパ節にむくみがあることに発見した。その時代は、マッサージ師がリンパ系に触れることはタブーであった。医者でさえも同じだった。エミール・ボッダーは直感であえて浮腫のリンパ節に触り、治療を施し成功した。これがMLDの始まりです。現在オーストリアに
Dr. Vodder-School and Wittlinger Therapiezentrumがあります。
英国では、リンパ浮腫クリニックでリンパ浮腫緩和にMLDが使用されている。CANCER BACUP,Helping People Live With Cancerの中にMLDの説明とSLD(Simple Lymphatic Drainage)、Self Massageの方法が図解で紹介されています。MLDの基本は、最初は頚部から始めます。その次に身体の他の部位に行きます。ちなみに頚部と顔を穏やかにマッサージすると小顔になる可能性があります。TVを見ながらでも手が空いているときにできると思います。身体にやさしく触れて身体の老廃物を外に出しましょう。
尚、Self Mssageの前後に複式呼吸う行うと更にリンパの流れが良くなると上記のサイトに出ていました。
リンパマッサージ関連の本
ドレナージュの力はこんなにスゴイ
むくみ、すつきり リンパ・ドレナージュ
田中 智子著 芳賀書店
即効解消のリンパマッサージ
腰痛、五十肩、冷え性、喘息も自分で治せる
筋肉医学研究所所長 紺野義雄著 KKロングセラーズ
Comments
アロマとリンパドレナージュはとってもよい組み合わせですよね。
もっと勉強したいと思います!
Posted by: リンパマッサージの方法 | June 25, 2008 11:04 PM