水の不思議、水の怖さ(3)
水と健康
身体の70%は水分と言われています。海水と体液はカルシウム、マグネシウム、ナトリウムなど同じ成分と言われています。水のよし悪るしにより私たちの身体に影響があります。血液は食べ物の質によって変化するとも言われています。生活の中での水の役割は大です。炊飯、煮物、お茶、コーヒー、赤ちゃんもミルクなど、成人は1日平均5ℓ使用するそうです。血液は食事及び水の変化により、血漿:約10日間、白血球:約20日~80日間、赤血球:120日間で変わるそうです。
医術にたいするヒポクラテスの考え方
ヒポクラテスの「古い医術について」の本の中に、空気、水、場所についての章があります。医者はその土地の一年の季節がどのような影響を及ぼすか考慮して、各季節は互いに類似しておらず、季節同士および季節の変わり目は非常な相違があります。次に、暖および寒の風、とくにあらゆる場所にいる人々に共通な風と、それぞれ地域に特有な風である。それからまた、いろいろな水の性質を考慮しなければならない。水は味と重さに相異がありように、それぞれの性質に非常に相異があるからです。医者は未知の町に着いたなら、その町の位置が風の点と太陽の昇り点からどうかを吟味。北の方角にある町と南の方角にある町、太陽の昇る方角にある町と沈む方角にある町とでは、けっして同じ性質ではない。
(ヒポクラテス 古い医術について 岩波文庫)
ヒポクラテスの考え方と風水の考え方に似ています。どのような土地に住むかによって健康が左右されます。自分の住んでいる環境が健康にたいしてどんな影響を与えるのか考えると面白いと思います。
水には2種類あります。
自然水分
天然自然の生水(井戸水、水道水の水自然水分ですが、酸素がやや不足)。酸素やミネラルを含んだ生きた生水、唾液や胃液の助けをし、酸素の働きを助ける力があり、細胞が吸収しやすい生水。
加熱水分
一度火を通した水、即ち湯、お茶、湯冷ましの水分のことです。植木に毎日湯冷ましの水(加熱水分)与えると、やがて枯れてしまう。金魚だって湯冷ましの水では長く生きれない。酸素のない水ですから。便秘の原因は、体内の水分不足にありますが、加熱水分であるお茶湯冷ましばかりとると、この水は体内に吸収されにくく、尿となって排泄されるので、水分不足になり、便秘になります。
(栗山式 食事療法の実際、主婦の友社)
日本に多い脳卒中は日本の水が軟水の為
日本の死亡率の第一位を占める脳卒中と水質との関係について私が発表した報告が欧米における死亡率の第一位である心臓病との関連へと発展し、各国で真剣に研究されている実情を知らされて感無量であった。英国では飲料水のカルシウム量が多い土地では、心臓疾患による死亡が少なく、カルシウムの少ない土地にそれが多いことを認めた。人間の健康のためには、人体を構成する無機成分が化学的に中性でなく、強いアルカリ性であることからも、飲食物にふくまれる無機成分の酸とアルカリのバランスが問題の解決の鍵デアリ、カルシウムを多くふくむアルカリ性食品が好ましいことを暗示するのではないか。
(水の健康診断、小林純著、岩波新書)
体の水分不足と健康
(YOUR BODY’S MANY CRIES FOR WATER. F.BATMANGHEL IDJ,MD)
著者によると、水が体の各臓器を活性化すると言っています。喉が渇いた時点ではすでに脱水症状になっています。そのために、体のいろいろな機能がうまく働かなくなってしまいます。喘息、関節炎、高血圧、などは水分不足が影響していますとのことです。水、即ち酸素豊富な生水を飲むことにより健康を保つことができます。
潰瘍
胃の粘膜の98%は水分です。胃の粘膜は酸を中和してくれます。体に水分が少ないと粘膜の防御壁がはがれてしまい、胃酸が胃の細胞を侵食してしまう。水分を補強することにより胃の粘膜は回復します。
関節炎
関節炎は関節が腫れ、燃え上がっている状態です。関節の潤滑物質は関節液で水分です。軟骨は骨より水分が多いです。体に水分が多ければ関節や軟骨がスムーズに働きます。
喘息
肺の気管支が収縮しておきるヒスタミンが喘息の最初の引き金です。肺からの水分不足を補うためにヒスタミンが放出されます。
今日も読んで頂きありがとうございます。水はまだ書くことがあります。
Comments