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September 21, 2006

酸化LD誘発障害へのオイゲノールの予防作用

オイゲノール

1: Food Chem Toxicol. 2006 Apr 28; [Epub ahead of print]
Related Articles, Links
Protective effects of eugenol against oxidized LDL-induced cytotoxicity and adhesion molecule expression in endothelial cells.

血管内皮細胞における酸化LDL誘発細胞障害性および細胞接着分子の発現へのオイゲノール予防作用

eugenol:オイゲノール、クローブ・精油の主成分、植物での生成経路はシキミ酸経路
薬理作用:鎮静作用、鎮痙作用、局所麻酔作用、抗炎症作用

cytotoxicity 細胞障害性,細胞毒性
adhesion molecule expression 細胞接着分子の発現
endothelial cells 血管内皮細胞

PUBMEDより
1: Food Chem Toxicol. 2006 Apr 28;

Ou HC, Chou FP, Lin TM, Yang CH, Sheu WH.

Division of Endocrinology and Metabolism, Department of Education and Medical Research, Taichung Veterans General Hospital, Taichung, Taiwan; Institute of Biochemistry, Chung Shan Medical University, Taichung, Taiwan.

台湾、台中、台中退役軍人総合病院、医学教育部、内分泌学および代謝学科:
台湾、台中の中山医科大学、生化学研究室。

Endocrinology:内分泌学
veteran :退役軍人

Eugenol, a natural constituent of a number of aromatic plants and their essential oil fractions, has several biological effects. However, its protective effects against endothelial injury remain unclarified. This study investigates how eugenol affects human umbilical vein endothelial cells (HUVECs) dysfunction mediated by oxidized low density lipoprotein (oxLDL).

多くの芳香植物およびそのエセンシャルオイルの天然成分、オイゲノール は幾つかの生物学的作用がある。しかし、血管内皮細胞障害へのオイゲノール予防作用は明らかになっていいないままである。本研究は如何に酸化LDL(低密度リポタンパク質)によって引き起こされたヒト臍帯静脈内皮細胞障害へのオイゲノール作用を調査することである。

endothelial injury 血管内皮細胞障害
umbilical vein endothelial cells (HUVECs) 臍帯静脈内皮細胞
low-density lipoprotein(LDL):低密度リポタンパク質

Our results showed that the suppression of endothelial NO synthase (eNOS) expression, enhancement of adhesion molecules (ICAM, VCAM, and E-selectin) expression, and adherence of monocytic THP1 cells caused by a non-cytotoxic concentration (100mug/ml) of oxLDL were ameliorated following a eugenol treatment (12.5-100muM) in HUVECs.

研究結果は、血管内皮細胞の一酸化窒素(NO)産生発現抑制、細胞接着分子ICAM, VCAM、およびE-selectin発現の増加を示して、非細胞傷害性濃度(酸化LDLの100mug/ml)によって引き起こされた単球系細胞株THP-1の接着性はヒト臍帯静脈血管内皮細胞(HUVECs)においてオイゲノール治療後に改善された。

adhesion molecules 細胞接着分子
ameliorate :改善する
adherence :粘着性、密着
monocytic THP1 cells:単球系細胞株THP-1
Monocytic:単球性の
cytotoxic :細胞傷害性の、

Eugneol also inhibited the reactive oxygen species (ROS) generation , intracellular calcium accumulation, and the subsequent mitochondrial membrane potential collapse, cytochrome c release and caspase-3 activation induced by oxLDL. The cytotoxicity and apoptotic features induced by a cytotoxic concentration (200mug/ml) of oxLDL was also attenuated by eugenol. Our results suggest that eugenol may protect against the oxLDL-induced dysfunction in endothelial cells.

また、オイゲノールは、活性酸素種の産生、細胞内カルシウム蓄積を阻害し、後のミトコンドリア膜の電位の崩壊、シトクロムCの遊離および酸化LDLによって引き起こされたカスパーゼ-3活性を阻害した。また、酸化LDLの(200mug/ml)の細胞毒性によって引き起こされた細胞毒性およびアポトーシス様細胞死はオイゲノールによって弱められた。我々の研究結果はオイゲノールが血管内皮細胞における酸化LDL誘発の機能障害にたいして守ることになるかもしれないことを示唆している。

reactive oxygen species (ROS) generation 活性酸素種の産生
intracellular calcium accumulation細胞内カルシウム蓄積
ミトコンドリア膜の電位(the mitochondrial membrane potential)
endothelial cells 血管内皮細胞

subsequent :後の、その後の、それに続く、後に来る、続いて起こる、その結果生じた
cytochrome c release:シトクロムCの遊離
cytochrome c :シトクロム c◆ミトコンドリアの内膜にある稼働型電子伝達体の一つ
caspase-3 activation :カスパーゼ-3活性
apoptotic features アポトーシス様細胞死
attenuate :弱める、薄める、希釈する
dysfunction ;機能障害、機能不全

PMID: 16762475 [PubMed - as supplied by publisher]

関連記事

血管内皮細胞

http://hobab.fc2web.com/sub2-kekkannnaihisaibou.htm

血管内皮細胞は、微小循環を円滑に維持している。糖尿病などで、酸化ストレスが増加すると、血管内皮細胞が障害され、NOの産生が低下し、血管が収縮し易く、炎症を起こし易く、血栓が形成され易い体質になる。


糖尿病と血管内皮細胞機能障害

http://medical.radionikkei.jp/suzuken/final/030327html/index.html

細胞接着分子による炎症機序の研究

http://www.med.nagasaki-u.ac.jp/dermtlgy/research/adhesion_work.html

疾患の多くは不適切な炎症によってもたらされます。炎症は組織への白血球の浸潤によって特徴づけられます。そして、この組織への白血球浸潤は、白血球や血管内皮細胞上に発現する細胞接着分子によって制御されています。私どもは炎症性疾患において細胞接着分子の機能を抑制することによって、新しい治療が行えるのではないかと考え、さまざまな炎症性疾患における細胞接着分子の役割を解析しています。これら一連の実験から得られた結果に基づいて、どのような抗細胞接着分子療法が疾患に有効かを決定していきたいと思っています

長崎大学医学部・歯学部附属病院 皮膚科・アレルギー科のサイトより

考えたこと

精油の一成分のオイゲノールが血管内皮細胞の機能強化に役立ち、その結果上記関連記事を総合して考えると
血栓予防、炎症疾患に役に立つみたいです。香りが好きでただ使用しているだけでまだ発見されていない効果が精油には沢山あるのかもしれません。漢方薬と同じように後からエビデンスが出てくることが多くなるかもしれません。伝承的に言われてきた植物の薬理作用はこれからも確かめられていくことになると思います。エビデンスがないから使用しないのではなくて伝承的に効果があるものは使用して結果を出せばいいことだと思います。
精油を使用することによって何らかの改善が期待できるなら使用したほうが良いとおもいます。理屈はあとから付いてくると言われてます。

また、思いつきのことを書きました。

精油のご用命はアロマショップ フィトアロマ研究所

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