« 11月12日(日)勉強会トリートメントにおける精油・植物油選択 | Main | 妖精の森で語るおっさん »

November 09, 2006

精油化学成分セスキテルペンは脳由来神経栄養因子になるかも?

New sesquiterpene from Vietnamese agarwood and its induction effect on brain-derived neurotrophic factor mRNA expression in vitro.

ベトナムアガーウッド(沈香)より新セスキテルペンおよびその脳由来神経栄養因子メッセンジャーRNA発現in vitro (試験管内)

PUBMEDより

1: Bioorg Med Chem. 2006 May 15;14(10):3571-4. Epub 2006 Feb 7

Ueda JY, Imamura L, Tezuka Y, Tran QL, Tsuda M, Kadota S.

Institute of Natural Medicine, University of Toyama, 2630 Sugitani, Toyama 930-0194, Japan.

和漢医薬学総合研究所、富山大学

Agarwood, one of the valuable non-timber products in tropical forest, is a fragrant wood, whose ethereal fragrance has been prized in Asia for incense in ceremony, as well as sedatives in traditional medicine.

熱帯林での貴重な非木材産物の1つ、アガーウッド・沈香は一つの香木で、その神秘的な的な芳香は、伝統医療における鎮静剤と同様に儀式におけるインセンスとしてアジアで珍重されていました。

アガーウッド・沈香
学名:Aquilaria agallocha
和名;ジンコウ(沈香)
英名:Agarwood、アガーウッド 
科名:ジンチョウゲ科ジンコウ属
non-timber products:非木材産物
ethereal :神秘的な、極めて優美な、この世のものとは思えない

We separated the 70% EtOH extract of Vietnamese agarwood, which showed significant induction effect on brain-derived neurotrophic factor (BDNF) mRNA expression in rat cultured neuronal cells, to isolate a new compound and a 2-(2-phenylethyl)chromone derivative.

ベトナム産アガーウッドの70%エタノール抽出物を単離し、それはラットの培養神経細胞おいて脳由来神経栄養因子(BDNF) メッセンジャーRNA発現への顕著な誘発作用を示し、新化合物および2-(2- フェニルエチル)クロモン誘導体を単離した。

brain-derived neurotrophic factor(BDNF): 脳由来神経栄養因子
induction effect:誘発作用

phenylethyl:フェニルエチル
chromone derivative:クロモン誘導体
mRNA:メッセンジャーRNA

The new compound was determined to be a spirovetivane-type sesquiterpene, (4R,5R,7R)-1(10)-spirovetiven-11-ol-2-one, by spectroscopic data and showed induction effect of BDNF mRNA.

新化合物は、分光分析データによって spirovetivane(スピロベチバネ)タイプのセスキテルペン、(4R,5R,7R)-1(10)-spirovetiven(スピロベンチベン)-11-ol-2-oneであると決定され、脳由来神経栄養因子(BDNF) メッセンジャーRNAの誘発作用を示した。

Spirovetiven:スピロベンチベン
Spiro:スピロの
Vetiven(ベチベン)はベチバー・精油に含有しているセキステルペンの成分です。
spectroscopic data :分光分析データ

脳由来神経栄養因子関連サイト

脳由来神経栄養因子

運動は脳由来神経栄養因子を増加させる・5ページ

考えたこと」

バレリアンはとても良い匂いではないが神経を病んでいる人にとってはいいみたいです。スパイクナードオイルはバレリアンの変わりとして使用され、神経の緊張、イライラ、不眠、不整脈、動悸に効果的です。スパイクナードの成分はセスキテルペンで構成され、バレリアンと同じ成分、バレラノンが鎮静作用の因子になります。これにより不眠が解消されるのかもしれません。スパイクナード、バレリアンの両方ともネパール産があります。根茎の精油は頭に作用するみたいです。

上記の文章は、昨日、スパイクナードの主成分セスキテルペンに関してあるブログへのコメントです。

調べていたら下記のことを発見しました。

脳由来脳神経栄養因子(神経の活動を助ける物質)の低下が神経性の疾患の原因の一つと考えられています。うつ病を判断するのに脳由来神経栄養因子の濃度を測定して決定するそうです。

今回の論文でセキステルペンが脳の神経栄養因子になり脳機能の改善に役に立ち、不眠、うつ病によいのかもしれません。

スパイクナード(ナルドの香油)のお求めはアロマショップ・フィトアロマ研究所へ

 

|

« 11月12日(日)勉強会トリートメントにおける精油・植物油選択 | Main | 妖精の森で語るおっさん »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 精油化学成分セスキテルペンは脳由来神経栄養因子になるかも?:

« 11月12日(日)勉強会トリートメントにおける精油・植物油選択 | Main | 妖精の森で語るおっさん »