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September 12, 2007

オイゲノールとド-パミン

Eugenol [2-methoxy-4-(2-propenyl)phenol] prevents 6-hydroxydopamine-induced dopamine depression and lipid peroxidation inductivity in mouse striatum.

オイゲノール「2−メトキシ−4−(2プロピル)フェノール」マウス脳線条体中の6-ヒドロキシドーパミン誘発によるドーパミン減少および脂質過酸化誘導性を予防

2-Methoxy-4-(2-propenyl)phenol:2−メトキシ−4−2プロピルフェノール
6-hydroxydopamine (6-OHDA ):6-ヒドロキシドーパミンは神経科学においてドーパミン作動性ニューロンおよびノルアドレナリン作動性ニューロンを選択的に変性除去するために用いられる神経毒

lipid peroxidation inductivity 脂質過酸化
inductivity :誘導性
striatum :線条体は、終脳の皮質下構造であり、大脳基底核の主要な構成要素。

PUBMEDより

1: Biol Pharm Bull. 2007 Mar;30(3):423-7.

Kagawa Prefectural College of Health Sciences, 281-1 Mure-cho, Takamatsu 761-0123, Japan. kabuto@chs.pref.kagawa.jp

香川県立保健医療大学

As superoxide (.O2-) and hydroxyl radical (.OH) have been implicated in the pathogenesis of Parkinson disease, free radical scavenging and antioxidants have attracted attention as way to prevent progression of this disease.

スーパーオキシド(.O2-)とヒドロキシルラジカル(.OH)がパーキンソン病の病因に関係づけられているので、フリーラジカル消去と抗酸化剤はこの疾患の進行を予防する方法として注目を浴びた。

hydroxyl radical ヒドロキシルラジカル
free radical scavenging フリーラジカル消去

We examined the effects of eugenol, an essential oil extracted from cloves, on 6-hydroxydopamine (6-OHDA)-induced dopamine (DA) reduction in the mouse striatum.Eugenol administration 3 d before and 7 more days following one intracerebroventricular 6-OHDA injection prevented the reduction of striatal DA and its metabolites.

マウス線状体中の6-ヒドロキシドーパミン誘発ドーパミン(DA)減少へのクローブ抽出の精油、オイゲノールの作用を調査した。脳内の6-ヒドロキシドーパミン注射3日前のオイゲノールおよび更に7日の投与は線条体中のドーパミンおよびその代謝産物の減少を予防した。

intracerebroventricular 脳室内の

Eugenol administration for 3 d reduced the increase of thiobarbituric acid-reactive substances (an indicator of lipid peroxidation) induced by ferric ion and increased glutathione (GSH) and L-ascorbate (Asc) in the striatum.

3日間のオイゲノール投与は、鉄イオンによって誘発されたチオバルビツール酸反応物質(脂質過酸化の指標)の増加を減少させて、線条体中のグルタチオン(GSH)およびL-アスコルビン酸を増加させた。

thiobarbituric acid-reactive substances チオバルビツール酸反応物質
ferric ion 鉄イオン
lipid peroxidation 脂質過酸化

glutathione (GSH): グルタチオン
グルタチオンは細胞内の主要な抗酸化成分であり、また、毒物などを細胞外に排出することで、細胞を内的・外的な環境の変化から守る役割を果たしている。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

L-ascorbate. 和名. L-アスコルビン酸.

Eugenol did not change the levels of catalase, glutathione peroxidase, or superoxide dismutase-like activities. Eugenol is known to have .O2- and .OH scavenging activities in vitro.

オイゲノールは、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼの濃度またはスーパーオキシドディスムターゼような活性を変化させなかった。オイゲノールはin vitro(生体外)でO(2)(-)および.OHの消去作用があることは知られている。

catalase:カタラーゼ・過酸化水素を水と酸素に分解する反応の分解反応 (H2O2 + H2O2 → O2 + 2H2O )を触媒する酵素。広く動物の組織中に分布しており、ヒトでは赤血球、肝に豊富に存在する。

peroxidase:ペルオキシダーゼ・過酸化水素や過酸化物を還元する酸化還元酵素。
superoxide dismutase:スーパーオキシドディスムターゼ

These results suggest that eugenol prevents 6-OHDA-induced DA depression by preventing lipid
peroxidation directly and indirectly (via stimulation of GSH and Asc generating systems).

これらの結果は、オイゲノールが直接的および間接的に脂質過酸化(グルタチオン(GSH)とL-アスコルビン酸(Asc)産生系の刺激を経て)を予防することによって6-ヒドロキシドーパミン(6-OHDA)誘発のドーパミン減少を予防することを示唆している。

6-OHDA :6-hydroxydopamine 6-ヒドロキシドーパミンはは神経科学においてドーパミン作動性ニューロンおよびノルアドレナリン作動性ニューロンを選択的に変性除去するために用いられる神経毒  フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

Furthermore, increased GSH may protect cell death by conjugating with p-quinone produced in 6-OHDA auto-oxidation. The effects of eugenol treatment in this model suggest its possible usefulness for the treatment of Parkinson disease.

さらに、増加したグルタチオンGSHは、6-ヒドロキシドーパミン(6-OHDA)自動酸化で産生されるp-キノンと接合することによって細胞死を守ることになる。このモデルにおけるオイゲノール治療はパーキンソン病治療に対して有益な可能性を示唆している。
p-quinone:p-キノン

PMID: 17329831 [PubMed - indexed for MEDLINE]

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考えたこと
上記の記事は以前2007年3月15日オイゲノール((クローブ精油抽出)パーキンソン病予防かも?の記事と同じです。脳と精油関係の文献を調べていたらこの文献にあたり翻訳をしていたら以前に訳したことがわかり、読み直してみたら訳し間違えなどがあったので訳し直したものです。一部、用語の説明を詳しくしました。オイゲノール関連のブログを付け加えました。オイゲノール含量が豊富なホーリーバジル精油のブログ記事を書いたのだが見つけることができなくて付け加えることができませんでした。アロマセラピーではオイゲノールは禁忌になっていますが調べてみるととても効果がある精油成分だと思います。

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