ローズマリー成分カルノシン酸アルツハイマー予防効果
今日、アロマセラピストの方と電話でお話したときにローズマリー成分のカルノシン酸にアルツハイマー予防効果があると昨日の朝日新聞の夕刊に掲載されていたと聞きました。早速、パソコンで調べたら下記の記事を見つけました。
記事によるとカルノシン酸に、脳の神経細胞が細胞死するのを防ぐ効果があると出ていました。このカルノシン酸はローズマリー精油の化学成分では聞いたことがありませんでしたのでどのような成分なのか調べてみました。Carnosic acid and carnosol, phenolic diterpene compounds of the labiate herbs rosemary and sage(シソ科のローズマリーおよびセージのフェノール系ジテルペン化合物、カルノシン酸およびカルノソール)であることがわかりました。
精油成分のテルペンと言えば、モノテルペン、セキステルペンはよく知られています。ジテルペン成分に関しては聞いたことがありません。
資源天然化学の本によるとテルぺノイドをイソプレン則に従い下記のように分類しています。
モノテルペン)(C10) 精油 樹脂 セキステルペン(C15 )精油
ジテルペン (C20) 樹脂 セスタテルペン(C25 ) 微生物、昆虫、動植物
トリテルペン (C30 ) 動・植物 テトラテルペン(カルチノイド;C40) 植物色素
ポリテルペン(>C40) 天然ゴム
このカルノシン酸はジテルペンの化合物です。水蒸気による蒸留では芳香植物中で最も軽く、揮発性のある芳香化合物を取り出します。その関係で精油には軽い成分からモノテルペン、セキステルペンが抽出されて最後にジテルペンになります。ジテルペンは樹脂の様に重いために精油には少量しか含まれていないそうです。
最新号のアロマトピア84号、特集 植物の香りシリーズ2 ローズウッドの紙面に、RON GUBA先生のQ&A 二酸化炭素抽出(CO2)精油について その1によると、
水蒸気蒸留と違うのは、もし、二酸化炭素抽出を利用して、抽出時間を増やしていくと、20個、25個、30個の炭素原子を持った重い化合物、またそれ以上に、植物油、蝋、植物中に存在する植物ステロールなども含んだ化合物も抽出することができます。
この二酸化炭素抽出のローズマリー精油にはジテルペンのカルノシン酸が含まれていると考えます。同じ精油であっても抽出方法の違いによって化学成分内容が違ってくることがよくわかりました。植物の成分によるいろんな作用に関してはこれらのジテルペン以上の重い成分が多いことがあります。植物の成分名の効果などを新聞などで読むと精油に入っている成分なのかと気になります。
最近ではこの二酸化炭素抽出の精油に興味を持って,フランキンセンスとラベンダーCO2精油サンプルを取り寄せました。植物成分を丸ごと使用できて治療的効果が高いと思われます。アユールヴェーダ、漢方などの植物の治療的効果のある成分は水蒸気蒸留の精油には含まれていないものも多いです。ホリーバジルには抗糖尿病成分が含まれているとありましたので調べてみたらホリーバジル精油の成分にはなかったです。精油に溶けていない他の成分でした。
植物成分全部を摂取するには生で丸ごと食べるのが良いのかも知れません。緑茶を飲んでも水溶性成分は溶けているが脂溶性成分は水にとけないのでお茶の葉にはまだ有効成分が残っているので茶がらを食べると他の成分も摂取できます。
植物に含有されている化学成分の治癒的効果を勉強して理解したいと思ってます。
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