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October 25, 2008

フランキンセンス成分酢酸インセンスオール脳を活性

Incensole acetate, an incense component, elicits psychoactivity by activating TRPV3 channels in the brain

インセンスの成分、酢酸インセンスオールは脳のTRPV3チャンネルを活性化することによって精神活性を引き出す。

Burning of Boswellia resin as incense has been part of religious and cultural ceremonies for millennia and is believed to contribute to the spiritual exaltation associated with such events.

インセンスとしてボスウェリア樹脂の薫香は千年紀の間の宗教的および文化的儀式の一部であって、そのようなイベントと関連するスピリチュアル的な高揚に寄与すると考えられている。

Transient receptor potential vanilloid (TRPV) 3 is an ion channel implicated in the perception of warmth in the skin. TRPV3 mRNA has also been found in neurons throughout the brain; however, the role of TRPV3 channels there remains unknown.

TRPV3受容体(温刺激受容)は皮膚温の知覚に関係するイオンチャンネルである。また、TRPV3の伝令RNAは、脳の全体を通してニューロンで見つかった;。しかし、脳でのTRPV3チャンネルの役割はわかっていない。

Here we show that incensole acetate (IA), a Boswellia resin constituent, is a potent TRPV3 agonist that causes anxiolytic-like and antidepressive-like behavioral effects in wild-type (WT) mice with concomitant changes in c-Fos activation in the brain.

ここでは、フランキンセンス樹脂成分、酢酸インセンスオール(IA)が脳のc-Fos タンパク質活性で併用変化を持って野生型(WT)マウスで抗不安およびの抗うつ様な行動の効果を生じる強力なTRPV3作動薬であることを示している。

agonist:作動薬
c-Fos :c-Fos タンパク質(細胞活動の指標)

These behavioral effects were not noted in TRPV3-/- mice, suggesting that they are mediated via TRPV3 channels. IA activated TRPV3 channels stably expressed in HEK293 cells and in keratinocytes from TRPV3+/+ mice.

これらの行動作用はTRPV3欠損マウスで観察されなくて、それらはTRPV3チャンネルを介して仲介する。酢酸インセンスオール(IA)は、HEK293細胞およびTRPV3を有するマウスからのケラチノサイト(表皮角化細胞)において安定的に発現するTRPV3チャンネルを活性化した。

HEK293細胞:ヒト腎臓由来の細胞株であり、タンパク質生産などをはじめとした様々な用途に使用されています

It had no effect on keratinocytes from TRPV3-/- mice and showed modest or no effect on TRPV1, TRPV2, and TRPV4, as well as on 24 other receptors, ion channels, and transport proteins.

TRPV3欠損マウスからのケラチノサイトには効果がなくて、TRPV1, TRPV2, およびTRPV4同様に24の他の受容体、イオンチャンネル、および輸送タンパク質に対して穏やかまたは効果のない作用を示した。

Our results imply that TRPV3 channels in the brain may play a role in emotional regulation.

研究結果は、脳のTRPV3チャンネルが情動調整で役割を果たす可能性があることを意味する。

emotional regulation 情動調整

Furthermore, the biochemical and pharmacological effects of IA may provide a biological basis for deeply rooted cultural and religious traditions.

さらに、酢酸インセンスオール(IA)の生化学および薬理学の作用は文化および宗教に深く根付いた伝統に対して生物学的根拠を提供する可能性がある。

Key Words: Boswellia • frankincense • depression • anxiety

キーワード:ボスウエリア、フランキンセンス、うつ病、不安

TRPV は温度受容体やカプサイシン受容体ファミリーに属する。TRV受容体に関しては下記を参照

痛みと鎮痛の基礎知識(痛み関連受容体1)


温度受容の分子機構

上記サイトにTRPV受容体を活性化するのに植物由来の物質が関係していると出ていました。
TRPV1(カプサイシン)、TRPV3(カンフル・樟脳)、TRPM8(メントール)

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