« 玉子の食べ過ぎは2型糖尿病の発症リスクを高めるかもしれない? | Main | 精油の抗ウイルス作用(1) »

December 08, 2008

唾液アミラーゼ活性による芳香の鎮静作用評価

Evaluation of the sedative effect of fragrance on Filipinas using a biochemicalmarker

生化学マーカーを用いてフィリピン女性への芳香の鎮静作用評価

biochemical marker 生化学マーカー

PUBMEDより

1: J Physiol Anthropol. 2007 Mar;26(2):247-51

Yamaguchi M, Sakakima J, Sato K, Nakano K.

Graduate School of Science and Engineering for Research, University of Toyama, Japan. yamag@eng.u-toyama.ac.jp

富山大学大学院、理工学部研究部

The purpose of this study is to evaluate the usefulness of salivary amylase activity as an indicator of the acute psychological sedative effects of fragrances used in household products such as clothing softeners.

本研究の目的は柔軟剤などの家庭用品に使用される芳香の急性心理的鎮静作用のバイオマーカーとして唾液アミラーゼ活性の有用性を評価することである。

clothing softeners 柔軟剤

Twenty seven healthy Philippine female subjects in their late 30 s were enrolled (38.7+/-5.2 yr). This study was undertaken to investigate the favorite fragrance of Asian and Pacific Islander women.

30代後半27人の健常フィリピン女性被験者は登録された(38.7+/-5.2年)。本研究は、アジアおよび太平洋諸島女性の好みの香り調査するために行われた。

Our results indicated that (i) a mixed floral fragrance might be a favorite fragrance for Filipinas; (ii) fragrances contained in a softener significantly induced a sedative effect in humans, as assessed by both analysis of the biochemical marker and subjective evaluation; (iii) salivary amylase activity has the potential to be an excellent indicator for the evaluation of the acute psychological sedative effects of fragrance.

我々の研究は以下のことを示した。

(i)フローラルの芳香ブレンドはフィリピン女性の好みの香りかもしれない。

(ii)柔軟剤に含有する芳香は生化学マーカーおよび被験者評価の両方の分析によっての評価でヒトに有意に鎮静作用を誘発した。

(iii) 唾液アミラーゼ活性には芳香の急性心理的鎮静作用の評価のための優れた指標である可能性がある。

biochemical marker 生化学マーカー

salivary amylase activity 唾液アミラーゼ活性

PMID: 17435373 [PubMed - indexed for MEDLINE]

考えたこと

調べてみると生化学マーカーとは唾液アミラーゼであって、この唾液アミラーゼ活性の指標によってストレス評価が出来る。唾液アミラーゼのことは先日の三上先生の香りと免疫の講座で唾液を調べることによってストレス度が測れると言われました。これは香りの鎮静作用などを計測するのに必要になると述べていました。最近では携帯用の機器があると言っていました。これを聞いて唾液で調べてみたら唾液アミラーゼ活性分析の機器がありました。香りと唾液アミラーゼとの関係を調べていたらこの文献に出会いました。

精油の香りを嗅ぐ前の唾液アミラーゼを計測し、香りを嗅いだ後の唾液アミラーゼを計測することによって香りの鎮静作用を測ることができる。不快な刺激は唾液アミラーゼ活性を増大させるそうです。

痛みのメカニズムとそのケア特別講演・2009年1月10日(土)のお知らせ

|

« 玉子の食べ過ぎは2型糖尿病の発症リスクを高めるかもしれない? | Main | 精油の抗ウイルス作用(1) »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 玉子の食べ過ぎは2型糖尿病の発症リスクを高めるかもしれない? | Main | 精油の抗ウイルス作用(1) »