中国薬草精油に関して
今回、中国薬草精油の辛夷(シンイ)精油・川芎(センキュウ)精油を輸入すときに下記のサンプルを取寄せました。
当归(トウキ)、白芷(ビャクシン)、玫瑰(マイカイ)、苍术(ソウジュツ)、羌活(キョウカツ)、荆芥(ケイガイ)になります。中国名で記載されているので読み方を調べました。漢方の本で読み方がわかりました。また、学名も調べましたが植物によっては2つ以上あるものもあって特定できませんでした。辛夷(シンイ)精油の学名と同じ状況でした。
中国薬草・生薬由来の精油が沢山あることをこれで知りました。まだ、他にもありましたが今回は取り寄せませんでした。
これらの生薬由来精油のことを調べるにあたり漢方ではこの生薬がどのようにして使用されているのかを調べみました。記載で興味を持ったのは、性味と帰経です。
辛夷(シンイ)では、味は辛、性は平。(帰経:肺・胃経)と記載されていました。
陰陽5行によると、辛味は肺を養う。肺は皮毛、鼻に反映する。辛味は発散する作用と循環をよくし温める作用がある。性は平の意味は勉強不足でまだ分かっていないですが。食べ物を温熱、平、寒涼に分けたものかと思います。帰経とは経絡のことと思います。
植物の上記の特性によって生薬の辛夷(シンイ)が頭痛、鼻カタル、蓄膿症、アレルギー性鼻炎に使用されていることが理解できます。
精油の植物をこのように理解することが出来るならば精油の植物名を聞いてどのように使用できるかを予測することができるかと思いました。アロマセラピーでも出来ないでしょうか?
Comments
平は体を温めず冷さず、という中間の意味です。
生薬と精油の作用を混同しないことが必要ですね。また、生薬が使われる方法としては、煎じたり、砕いたりと主な使い方は、精油と違う部分を使うことも多いので、五味、四気などの考え方を、そのまま当てはめるのも危険です。
精油は、植物から分離された水分、実体以外のものですから、陰陽で分けると、陽に当たる可能性もあるので、生薬そのものと、それからとれた精油では、同じ扱いでいいかどうかは疑問が残ります。
また、今言われている精油の作用には、本来精油には、その作用がなく、もともとのハーブにその作用があることで混同されている例もありますから、同じことにならないように注意が必要だと思います。
Posted by: タカ | June 01, 2009 10:35 AM