山椒精油の化学成分
山椒精油をご購入頂いたお客様から精油成分に関して質問をもらいました。
お客様に同封した山椒精油資料には、山椒の成分である(α-)サンショオールや、サンショウアミドが主要成分として記載されていなかったのですが、これは少量だからでしょうか?それとも蒸留過程でなくなってしまう成分なのでしょうか?
下記の返事をしました。
抽出方法によって成分内容が変わってきます。溶剤抽出だと含有しているかもしれません。溶剤の種類を変更することによって成分内容が変わってきます。
水蒸気蒸留の成分には、モノテルテン・セスキテルペン炭化水素、モノテルペン・セスキテルペンアルコール、ジテルペノール、アルデヒド、ケトン、エステル、酸化物エーテル、酸類、ラクトンがあります。
山椒の成分を調べてみると主に精油成分、不飽和脂肪酸アミド、フラボノイド配糖体などであると出ていました。ご質問の山椒成分である(α-)サンショオールや、サンショウアミドは不飽和脂肪酸アミドに属します。
山椒精油は水蒸気蒸留したもので重たい成分である不飽和脂肪酸アミドは抽出されないので記載されていません。
漢方薬理学によると
精油成分:リモネン、シトロネラ、α-フェランドレン、ゲラニオール、シトロネロール
辛味成分(不飽和脂肪酸アミド):α-サンショオール、サンショウアミド
よく植物の身体に良いと成分名が新聞などに記載されていてその成分が精油に入っているのかを確かめたりします。ところが聞いたことのない成分ですと調べてみると精油には含有されてないことがあります。ところが抽出エキスですと含有してることがあります。ローズマリーのカルノシン酸は水蒸気蒸留精油には含有してないです。このカルノシン酸はジテルペンの化合物なので水蒸気蒸留では抽出されないです。
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