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June 29, 2010

タイム精油成分・カルバクロールの抗炎症作用

Carvacrol, a component of thyme oil, activates PPARalpha and gamma and suppresses COX-2 expression.

タイム精油成分・カルバクロールはペルオキシソーム増殖因子活性化受容体αとγを活性化してシクロオキゲナーゼ-2(COX-2)発現を抑制する。

PPARalpha and gamma :Peroxisome proliferator-activated receptors (PPARs) :ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体αとγ
Cyclooxygenase-2 (COX-2):シクロオキゲナーゼ-2 (COX-2)

PUBMEDより

J Lipid Res. 2010 Jan;51(1):132-9.

Hotta M, Nakata R, Katsukawa M, Hori K, Takahashi S, Inoue H.

Department of Food Science and Nutrition, Nara Women's University Nara 630-8506 Japan.

食物栄養学科、奈良女子大学

Abstract

要旨

Cyclooxygenase-2 (COX-2), the rate-limiting enzyme in prostaglandin biosynthesis, plays a key role in inflammation and circulatory homeostasis. Peroxisome proliferator-activated receptors (PPARs) are ligand-dependent transcription factors belonging to the nuclear receptor superfamily and are involved in the control of COX-2 expression, and vice versa.

プロスタグランジン生合成における律速酵素・シクロオキゲナーゼ-2 (COX-2)は炎症および循環ホメオスターシスにおいて鍵の役割を果たす。ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体αとγ(PPARs)は核内受容体スーパーファミリーに属しているリガンド依存性の転写因子であって、COX-2発現とその逆の制御に関与している。

rate-limiting enzyme:律速酵素
prostaglandin biosynthesis プロスタグランジンの生合性
ligand-dependent transcription factors リガンド依存性の転写因子
the nuclear receptor superfamily 核内受容体

Here, we show that COX-2 promoter activity was suppressed by essential oils derived from thyme, clove, rose, eucalyptus, fennel, and bergamot in cell-based transfection assays using bovine arterial endothelial cells. Moreover, from thyme oil, we identified carvacrol as a major component of the suppressor of COX-2 expression and an activator of PPARalpha and gamma. PPARgamma-dependent suppression of COX-2 promoter activity was observed in response to carvacrol treatment.

ここで、我々はCOX-2プロモーター活性がウシ動脈内皮細胞を用いた細胞ベースのトランスフェクションアッセーでタイム、クローブ、ローズ、ユーカリ、フェンネル、およびベルガモット由来の精油によって抑制されたことを示している。さらに、タイム精油から、我々はCOX-2発現の抑制化学成分およびペルオキシソーム増殖因子活性化受容体αとγの活性化物質としてカルバクロールを特定した。COX-2プロモーター活性のペルオキシソーム増殖因子活性化受容体αとγ(PPARs)依存抑制はカルバクロール治療反応で観察された。

promoter activity プロモーター活性
bovine arterial endothelial cells ウシ動脈内皮細胞
transfection :トランスフェクション:精製したウイルスやファージの核酸を、細胞に直接導入して感染状態を成立させ、ウイルスやファジーを増殖させること。

In human macrophage-like U937 cells, carvacrol suppressed lipopolysaccharide-induced COX-2 mRNA and protein expression, suggesting that carvacrol regulates COX-2 expression through its agonistic effect on PPARgamma. These results may be important in understanding the antiinflammatory and antilifestyle-related disease properties of carvacrol.

ヒトマクロファージのようなU937細胞で、カルバクロールはリポ多糖誘発のCOX-2伝令RNAおよびタンパク質発現を抑制して、カルバクロールがPPARgammaに対してその作動薬効果を通してCOX-2発現を調節することを示唆した。これらの結果は、カルバクロールの抗炎症および抗生活習慣病の特性を理解することにおいて重要であるかもしれない。

PMID: 19578162 [PubMed - indexed for MEDLINE]

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June 28, 2010

香附子(コウブシ)・精油

香附子(コウブシ)・精油

学名:Cyperus rotundus

和名:ハマスゲ

科名:カヤツリグサ科 カヤツリグサ属

原産地:インド

抽出部位:塊茎

抽出方法:水蒸気蒸留

植物の特徴
多年草。細いが硬い地下茎をのばしてよく繁殖し、その先端と茎の基部に長さ1cm弱で卵形の塊茎がある。

塊茎にはデンプンのほかにセウキテルペン(炭素数15のテルペン)を含む精油があって、塊茎(香附子)は漢方で他の生薬と配合して、肝機能障害、胃痛、腹痛、通経、鎮痛の効がある。インドネシアでではTekiと称し、月経不順、浮腫、尿路結石、爪の化膿に用いる。インドでは古くから(発汗、収斂)として使われた。

禁忌:妊娠中使用不可

主要化学成分
α-cyperone:α-ジペロン, β-selinene:β-セリネン、cyperene:ジペレン, cyperotundone,:シペロツンドン、patchoulenone:パッチュレノン, sugeonol:スゲノール, kobusone:コブソン, isokobusone:イソコブソン

作用
抗炎症、鎮痛、抗菌、神経強壮、収斂、去痰、駆風、消化、利尿、解熱、神経強壮、子宮収縮抑制

適用
気管支肺のうっ滞、関節リウマチ、月経困難症、量の乏しい月経、疥癬、痛風、うつ病

相性の良いオイル
ロックローズ、ベルガモット、サンダルウッド、ベチバー、クラリーセージ、パチョリー

その他

インドでは香附子に毛根の血行を刺激し,毛根近くの脂質分泌を活性化するため、ヘアケアとスキンケアにしようされるハーブとして知られています。

参照文献
The Aromatherpy Practitioner Reference Manual 世界有用植物事典

漢方では

*漢方では香附子は冷えの生薬。
*プロスタグランジン合成酵素系抑制。
*さまざまなうっ滞を除く作用あり、特に悪心、むかつき、げっぷ、胸やけ、
 食欲不振などの消化器系症状とも月経痛の改善に紫胡、木香、蒼朮などと配合して用いられる漢方処方薬。

性味:辛・微苦、性は平
帰経:肝・三焦経 

参照文献
漢方薬理学

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June 26, 2010

檜(ひのき)精油の発毛・育毛効果

The essential oils of Chamaecyparis obtusa promote hair growth through the induction of vascular endothelial growth factor gene.

檜(ひのき)精油は血管内皮細胞増殖因子遺伝子の誘導を通して発毛・育毛を促進する。

Chamaecyparis obtusa 檜(ひのき) ヒノキ科 ヒノキ属
vascular endothelial growth factor 血管内皮細胞増殖因子
hair growth :発毛、育毛

PUBMEDより

Fitoterapia. 2010 Jan;81(1):17-24. Epub 2009 Jul 2.

Lee GS, Hong EJ, Gwak KS, Park MJ, Choi KC, Choi IG, Jang JW, Jeung EB.

Laboratory of Veterinary Biochemistry and Molecular Biology, College of Veterinary Medicine and Research Institute of Veterinary Medicine, Chungbuk National University, Cheongju, Chungbuk, 361-763, Republic of Korea.

Veterinary Biochemistry 獣医生化学
Molecular Biology 分子生物
Veterinary Medicine 獣医学

Abstract

要旨

Chamaecyparis obtusa (C. obtusa) is a conifer in the cypress family Cupressaceae, native to northeast Asia. The essential oils of C. obtusa have antibacterial and antifungal effects and several products such as hygienic bands, aromatics, and shampoos contain these oils as a natural source of antimicrobial/antifungal agents. Interestingly, some consumers suffering from baldness and/or other forms of hair loss have reported a hair growth promoting effect of shampoos containing these oils.

檜(ひのき)は北東アジア原産のヒノキ科ヒノキ属の針葉樹である。衛生バンド、芳香、およびシャンプーなどの一部の製品には抗菌・抗真菌剤の天然原料としてこれらの精油が含まれている。興味深いことには、はげおよびまたは他の形式の抜け毛に悩んでいる一部の消費者はこれらの精油を含有しているシャンプーの発毛・育毛促進作用を報告した。

In the present study, the hair growth promoting effect of C. obtusa oils was elucidated in an animal model. C. obtusa oils promoted the early phase of hair growth in shaved mice. In addition, we examined the molecular effect of C. obtusa oils on the regulation of hair morphogenesis and hair growth using the human keratinocyte cell line HaCaT. In the current study of hair growth regulating genes, the expressions of vascular endothelial growth factor (VEGF), transforming growth factor (TGF beta 1), and keratinocyte growth factor(KGF) have been analyzed by real-time PCR in HaCaT cells.

本研究で、檜(ひのき)精油の育毛・発毛効果は動物モデルで解明された。ヒノキ精油は剃毛したマウスの発毛の初期相を促進した。さらに、我々は、ヒトケラチノサイト細胞株 HaCaTを用いて、毛髪再生および発毛・育毛の調節に及ぼすヒノキ精油の分子効果を調べた。遺伝子を調節している発毛・育毛の本研究において、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)、トランスフォーミング増殖因子(TGF beta 1)、およびケラチノサイト増殖因子(KGF)がHaCaTでリアルタイムPCRによって分析された。

shaved mice 剃毛マウス
human keratinocyte cell line HaCaT:ヒトケラチノサイト細胞株 HaCaT
Transforming growth factor, TGF:トランスフォーミング成長因子
keratinocyte growth factor(KGF) ケラチノサイト増殖因子
real-time pcr リアルタイムPCR

The essential oils of C. obtusa were divided into seven fractions for treatment of HaCaT cells. VEGF transcripts were induced by fractions 6 and 7; however, TGF beta 1 and KGF mRNA levels were unchanged by C. obtusa oils or fractions. Fraction 7 was separated into seven sub-fractions and studied further. Sub-fractions E and D significantly increased VEGF and KGF gene expression without up-regulating the hair growth inhibition factor, TGF beta 1. The components of the two sub-fractions were further analyzed by gas chromatography and mass spectrometry. Cuminol, eucarvone, and calamenene were common to these two sub-fractions, although the effects of these individual components were not determined.

檜(ひのき)精油は、HaCaT細胞の治療のために7つの分留物に分けた。血管内皮細胞増殖因子(VEGF)の転写物は分留物6および7によって誘発された。しかし、トランスフォーミング増殖因子(TGF beta 1)およびケラチノサイト増殖因子mRNA濃度はヒノキ精油または分留物によって変化はなかった。分留物7は7つの亜分画に分離してさらに研究した。亜分画EおよびDは毛髪成長阻害因子・TGF beta 1を上方制御することなく、有意にVEGFおよびKGF遺伝子発現を増加させた。2つの亜分画の成分はガスクロマトグラフ質量分析法によってさらに分析された。クミノール、オイカルボン、およびカラメネンは、これらの個々の成分の効果は決定されなかったけれども、2つの亜分画に共通していた。

Cuminol クミノール
eucarvone オイカルボン
calamenene カラメネン
hair growth inhibition factor 毛髪成長阻害因子

Taken together, these results suggest that C. obtusa oils promote hair growth in an animal model and a positive regulator of hair growth, VEGF, was induced by particular components of these oils.

一緒にされて、これらの結果は檜(ひのき)精油が動物モデルで発毛・育毛および発毛・育毛・VEGFの能動制御を促進することはこれらのオイルの特定成分によって誘発されたことを示唆している。

positive regulator 能動制御

PMID: 19576968 [PubMed - indexed for MEDLINE]

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June 20, 2010

はこべ浸出油

いろいろな皮膚症状に良いといわれるはこべ浸出油のサンプルが今日届きました。このはこべは春の七草のはこべをオリーブオイルまたはサンフラワーオイルにつけて出来た浸出油です。


はこべ浸出油

学名:Stellaria media

和名:コハコベ

科名:ナデシコ科

下記は海外の資料を訳したものです。


はこべ浸出油は乾燥肌、荒れた肌を鎮静さえせるための穏やかでお肌を冷やすクーリング用オイルです。伝統的にハーバリストによって抗炎症作用があるために、湿疹、乾癬、発疹または、他の乾燥肌、ダメージ肌の治療に使用された。

その保湿、粘液性および栄養成分が冷やしてほてりまたは乾燥症状に保湿をもたらします。

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June 18, 2010

ローズオイルいろいろ

インドからティーローズAbsを購入しましたが学名を確認したところ違った学名を言ってきました。資料を取りそろえて再度確認したところRosa odorataとの返事がきました。これで学名が確定できたのでティーロースAbsを販売する予定です。

同じ植物であっても2~3種類の学名があることがあります。学名から精油名を特定することが難しいことがあります。

先日、ローズ(ハマナス)1ml・精油、学名:Rosa rugosa 科名:バラ科 、原産地:中国  、抽出部位:花、抽出方法:水蒸気蒸留を販売しました。

また、6月はブルガリアでローズ祭りが開催されてローズオイルが生産される時です。フィトアロマ研究所では今年度生産のローズオットー精油をオーダーしましたので出来上がり次第届くことになっています。

インドにはEdward Rose, 学名:Rosa bourboniaの精油もあるそうです。サンプルを取り寄せたいと思っています。

現在、インド産のローズアブソリュート精油  学名:Rosa damasceneを販売してますがRosa damasceneの水蒸気蒸留のサンプルを取り寄せたことがありますがブルガリア産のほうが香りがよかったです。

アルバローズAbs(白ばら)1ml・精油、学名:Rosa alba  、科名:バラ科、原産国:インドネシア 、抽出部位:花
抽出方法:溶剤を販売してます。ブルガリア産のホワイトローズ精油を探してますがまだ探すことができてないです。

三上杏平先生精油化学講座・精油確認実験7月14日(水)募集中


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June 17, 2010

エッセンシャルオイル総覧(改訂版)・三上 杏平著

今日、フレグランスジャーナル社よりエッセンシャルオイル総覧(改訂版)・三上 杏平著が送られてきました。何故ならば、フィトアロマ研究所では本の第三部主要エッセンシャル図鑑・エッセンシャルオイル・ブランドリストの欄270ページに広告を掲載したからです。

今回は2回目の広告になります。ブログ掲載の精油事典を作るときに参照させていただいている.エッセンシャルオイル総覧2007・三上 杏平著に初めて広告出しました。

この本の裏表紙に書いてある紹介文を掲載します。

*わが国のエッセンシャルオイルの全容が一望できる。総合的ガイドブックです。

*160種類のエッセンシャルオイルを取り上げ、概要、主成分、機能性、有用性、品質基準、安全性アロマテラピーでの注意事項が記載されています。

エッセンシャルオイルに関してわからないところがあれば辞書がわりに使用できるすぐれものの本です。手元に一冊を!

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エッセンシャルオイル総覧2007・三上 杏平著

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June 16, 2010

シトロネロールとゲラニオールの抗炎症作用

Inhibitory Effects of Citronellol and Geraniol on Nitric Oxide and Prostaglandin E2 Production in Macrophages.

マクロファージにおける一酸化窒素およびプロスタグランジンE2産生に及ぼすシトロネロールとゲラニオールの抑制作用

PUBMEDより

Planta Med. 2010 May 26.

Su YW, Chao SH, Lee MH, Ou TY, Tsai YC.

Institute of Biochemistry and Molecular Biology, National Yang-Ming University, Taipei, Taiwan.

Abstract

要旨

Geranium oil has been used traditionally for diarrhea, dermatitis, and intestinal inflammation in East Asia. The aim of this study was to determine the effects of geranium oil's characteristic components, citronellol and geraniol, on lipopolysaccharide (LPS)-induced nitric oxide (NO) and prostaglandin E (2) (PGE (2)) production in RAW 264.7 macrophages.

ゼラニウム精油は東アジアで伝統的に下痢、皮膚炎および腸の炎症のために使われた。本研究の目的は、RAW 264.7マクロファージにおけるリポポリサッカライド(LPS)誘導一酸化窒素(NO)およびプロスタグランジンE(2)(PGE(2))産生に及ぼすゼラニウム精油の特有成分・シトロネロールおよびゲラニオールの作用を決定することであった。

Citronellol and geraniol suppressed NO and PGE (2) production in a dose-dependent manner. The inhibitory efficacy of geraniol was concomitant with decreases in protein and mRNA expression levels of inducible nitric oxide synthase (iNOS), whereas citronellol inhibited only iNOS enzymatic activity.

シトロネロールおよびゲラニオールは用量依存的様式で一酸化窒素NOおよびプロスタグランジンE(2)(PGE(2))産生を抑制した。ゲラニオールの抑制有効性はタンパク質および誘導型一酸化窒素合成酵素(iNOS)の伝令RNA発現量の減少と同時に生じて、ところが、シトロネロールはiNOS酵素だけを阻害した。

dose-dependent manner 容量依存的様式
inducible nitric oxide synthase (iNOS) 誘導型一酸化窒素合成酵素(iNOS)

By adding citronellol and geraniol, the LPS-induced cyclooxygenase-2 (COX-2) protein and mRNA expression levels were significantly attenuated, whereas cytosolic degradation of I kappaB alpha and upregulation of NF- kappaB p65 in the nucleus were reversed.

シトロネロールおよびゲラニオールを付け加えることによって、LPS誘導シクロオキシゲナーゼ2(COX-2)タンパク質および伝令RNA発現量は有意に減少して、ところが、I kappaB alphaの細胞質ゾルの分解および核でNF- kappaB p65の上方制御は逆転した。

cyclooxygenase-2 (COX-2) protein:シクロオキシゲナーゼ 2(COX-2)たんぱく質
cytosolic 細胞質ゾルの

These results suggested that citronellol and geraniol exhibit anti-inflammatory activities, supporting their common use and demonstrating their therapeutic potential for inflammation-associated disorders.

これらの結果はシトロネロールおよびゲラニオールが抗炎症性の活性を示すことを示唆して、それらの一般的使用を支持して、炎症関連障害対するそれらの治療的可能性を示した。

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考えたこと

内容が難しくて訳文に苦労しました。調べても適切な訳が見つけられなかったです。。内容をよく理解してれば訳の推測がつくのですが理解していないのでそれもできないです。

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June 15, 2010

ラベンダー精油芳香ストレス緩和効果

Effect of lavender aroma on salivary endocrinological stress markers.

唾液内分泌性ストレスマーカーに及ぼすラベンダー芳香の効果

salivary endocrinological stress markers. 唾液内分泌性ストレスマーカー

1: Arch Oral Biol. 2008 Jul 15.

Toda M, Morimoto K.

Department of Social and Environmental Medicine, Osaka University Graduate School of Medicine, 2-2 Yamada-Oka, Suita, Osaka 565-0871, Japan.

大阪大学大学院医学系研究、社会環境医学講座

OBJECTIVE: We evaluated the stress relief effect of lavender aroma by measuring sensitive salivary endocrinological stress markers, cortisol and chromogranin A (CgA).

目的:我々は、感受性の高い唾液内分泌性ストレスマーカー、ラベンダー芳香のストレス緩和効果を評価した。


DESIGN: Thirty healthy students performed a serial arithmetic task for 10min and then rested for 10min. During the resting period, 16 students (aroma group) were exposed to airborne organic essential oil of lavender. Saliva samples were collected immediately before and after the arithmetic task, and at 5 and 10min after that. Salivary cortisol and CgA levels were determined by enzyme-linked immunosorbent assay.

計画:30人の健常学生は10分間連続暗算を行って次に間休んだ。休憩時間の間に、16人の学生(芳香群)はオーガニックラベンダー精油のミストに暴露された。唾液サンプルは暗算課題の前後直ぐに集められて、その後5分と10分に集められた。唾液のコルチゾルおよびCgA濃度はエライザ法で測定された。

enzyme-linked immunosorbent assay:エライザ法(酵素免疫測定法の一種)

RESULTS: In the aroma group, levels of CgA that had been elevated at the end of the arithmetic task were statistically significantly lower 10min later. The control group showed no such change. During the protocol, no statistically significant changes in levels of cortisol were detected in either the aroma group or the control group.

結果:芳香群において、暗算課題の最後に上昇したCgA濃度は10分後に統計学的にかなり低下した。対照群はそのような変化を示さなかった。手順の間、コルチゾル濃度の統計学的に有意な変化は芳香群または対照群でみられなかった。

結論:これらの結果はラベンダー芳香がストレス緩和効果があることを示唆している。

PMID: 18635155 [PubMed - as supplied by publisher]

三上杏平先生精油化学講座・精油確認実験7月14日(水)募集中

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June 14, 2010

三上杏平先生精油化学講座・精油確認実験7月14日(水)募集中

三上杏平先生精油化学講座・精油確認実験7月14日(水)募集中

毎月第二水曜日18:30-20:30、オープンフォーラム早稲田で三上杏平先生をお招きして精油の化学講座を2008年10月より行っています。

6月9日(水)は唾液アミラーゼでの鎮静・覚醒などの確認実験を行い、参加者全員が唾液をチップにとってアミラーゼの数値をはかり、ストレス度を確認しまた。

その後に鎮静効果があると言われているラベンダー精油の香りを嗅いでいただき、チップに唾液を取ってアミラーゼ数値をはかりました。多くのかたは鎮静効果が数値に出ましたが一部の方には鎮静効果がなかったです。その方に聞いてみたらラベンダーが嫌いでした。

覚醒作用がある和ハッカも本に書いてある効果と違う人もいました。精油に関しては本に書いてあるとおりではないことを知ることが出来ました。

次回の講座を募集しています。

*7月14日(水):精油の簡単な確認実験に参加しませんか。

7月は受講者の使用している水蒸気蒸留の精油をご持参いただき、その精油がフランスおよび米国の規格にあっているかの確認実験を行います。
          
尚、8月はお休みで9月から「基礎の精油化学・10回」の講座を行う予定にしています。

講座の時間:18:30〜20:30

場所:オープンフォーラム早稲田 東西線早稲田駅下車

受講料は、1回4,800円になります。

お申込・お問い合わせ:フィトアロマ研究所


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June 13, 2010

ゼラニウムブルボン5ml・精油

ゼラニウムブルボン5ml・精油

学名Pelagonium asperum

和名:ニオイゼラニウム

科名:フウロソウ科 テンジクアオイ属

原産地:マダガスカル

抽出部位:葉

抽出方法:水蒸気蒸留

主要成分(取引先分析表より)

シトロネロール:24.57%、ゲラニオール:12.42%、蟻酸シトロネリル:9.85%、イソメントン:7.51%、
6,9-グアニディン:7.06%、リナロール:6.80%、蟻酸ゲラニル:4.52%、ゲルマクレン-D:1.43%、
β-カリオフィレン:1.35%、β-ブルボネン:1.11%

作用

皮膚炎症改善、抗菌、抗真菌、抗ウイルス、瘢痕形成、無気力回復、防虫、強壮刺激、抗炎症他

摘要

皮膚:ニキビ、アトピー性皮膚炎、皮膚炎、湿疹

循環器系、筋肉、関節:静脈瑠、浮腫、循環不全

呼吸器系:喉の痛み、扁桃炎

必尿器・内分泌系:副腎皮質の症状と更年期障害、生理前困難症

神経系:ストレス症状、神経痛、神経性の緊張


相性の良いオイル

クローブ、サンダルウッド、シトラス系、ジャスミン、ジュニパー、ネロリ、パチョリー、ベルガモット、ネロリ、
ラベンダー、ローズ

参照資料

エッセンシャルオイル総覧2007、The Illustrated Encyclopedia of essential Oils

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June 12, 2010

セージブラシ1ml・精油発売

セージブラシ1ml・精油

学名:Artemisia tridenta

Artemisia:ギリシャ神話の月と狩猟の女神Artemis(Diana)を記念してつけられたヨモギの古名。婦人病に効くためという。
 
Tridenta:三歯の
別名:Desert Sage:デザートセージ、Sagebrush:セージブラシ、Wild Sage:ワイルドセージ

科名:キク科 ヨモギ属

原産地:ニューメキシコ州、米国

抽出部位:全草

抽出方法:水蒸気蒸留

主要成分(資料より)

カンファー:28.63%、カンフェン:16.88%、1,8シネオール:13.23%、ツヨン:6.36%、ボルネオール:4.97%、
トリチクレン:2.59%、α-ピネン1.47%、β-ピネン:1.47%

摘要
香りによって浄化を行う。アロマセラピーでの使用に関しては資料がないです。

相性の良いオイル
ラベンダー、シダー、オウシューヨモギ、ジュニパー、パロサント、ローズマりー、

その他
セージブラシの特性はネガティブなスピリットおよび思考を深く浄化します。セージ(Sage)の言葉はラテン語 Salvare, To heal(治療すること)から由来しています。

セージは悪いスピリット、悪感情または悪影響を祓うためにスマッジ儀式で燃やされます。セージがあるところには否定的な力(ネガティヴフォース)が入り込まないとセージパワーを伝統的物語および神話が伝えている。スマッジ儀式で、参加者を守るためと子供を落ち着かせるためにセージの若枝を右側の耳の後ろに着けます。

以前、デザートセージ精油として一時販売してましたが入手ができなくなって販売を中止してました。今回、新たに入手ができ、発売にあたりデザートセージからセージブラシに変更しました。デザートセージ名称は学名:Salvia dorriiをさすこともあるので変更しました。

下記の文章はデザートセージ(セージブラッシュ)・精油のことをブログに書いたときの文章です。

考えたこと

昔からその土地の人々は儀式のために使用した植物に興味を持ちました。興味を引かれたのはネパール産のヨモギオイル販売を行うにあたりヨモギ属の植物を調べていたら、インドのヒンズー教徒、ネイティブアメリカンがその土地に生えるヨモギを儀式に使用していた。

ネイティブアメリカンは儀式を行う時に、儀式の場所の浄化、調和を保つためにスマ(smudge) 、意味は「燻す」です。悪霊は災いをもたらすものを追い払うために行います。そのとき使用されるのがデザートセージ(セージブラシ)です。

ヨモギ属の植物には昔から悪霊や危険よけのお守りに使用されてきました。燻すことは香りが出てくることです。香りによって人々の周りに漂っている悪霊や危険を取り除くのかもしれません。昔の人々は植物が病気の回復、眼に見えない悪霊や危険を取り除く作用があることを知っていたことに驚きます。

動物は嗅覚を主に使い生きています。人間は進化の過程で歩くことになり生きていく上で視覚が重要になりました。そのために嗅覚の使用が少なくなり鼻が利かなくなりました。視覚優位のために眼を酷使することにより視神経が疲れてストレスが溜まるようになりました。五感の偏重のきたさないためにアロマセラピーの香りで癒す必要があります。

昔の社会においては通過儀礼の儀式があり、そこで自分の立場を認識し見つめ直す機会が与えられました。それにより共同体における自分の立場を認識して新たな出発点になりました。通過の儀礼は現在でもありますが知っている人たちだけでない知らない人たちとの通過儀礼です。受験、入社など集団で行うがもともと孤独な作業です。

自分を見つめ直すには日常生活で儀式を行い一日の生活の区切りをつけると面白いかもしれません。香りでマッサージすることにより自分の身体と向き合ってみることも大切かも知れません。好きな香りを
嗅いで瞑想などしてみるといい考えが浮かぶかも知れません。

また、浮かんできた取り止めのないことを書きました。書いていることは自分の願望なのかもしれません。口先誉れのおっさんより

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