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September 21, 2010

ローバート・ティスランド氏 ワンデーセミナー参加

昨日、フレグランスジャーナル社主催、ローバート・ティスランド氏 ワンデーセミナー、講演テーマ:プロテクション・アンド・コミュニケーション、エッセンシャルオイルを賢く利用することは、21世紀において、いかに人の命を病から守り、延命をはかることができるか?に参加をしました。

午前中は精油の抗菌作用、精油と感染症で午後からは精油吸入の生理学上の効果、精油を定量吸入することで、神経系疾患を改善する方法につて勉強しました。

精油が抗生物資の効果を高めることや精油をブレンドした薬剤があること、ガン・神経系疾患の治療に精油が使用できる可能性があることを知りました。

細菌の話の中で精油がクオラムセンシング抑制することが紹介されました。精油が大腸菌などの増殖を抑制するそうです。このクオラムセンシングのことを初めて聞いたので内容はよく理解できませんでした。帰ってきてからPUBMEDで検索してみたら精油の抑制作用の文献をみつけました。

菌に効果がある精油と脂質油としてブラックシードオイルが紹介されました。このオイルに興味を持ちました。

フランキンセンス精油成分の酢酸インセンソールが脳のTRPV3チャネルを活性化することで精神活性化して抗うつの作用を発揮すると説明してくれました。精油成分が受容体と結合して効果を発揮することを説明されました。帰宅して下記のブログがあることを思い出しました。

フランキンセンス成分酢酸インセンスオール脳を活性

スパニシュセージ精油がアセチルコリンエステラーゼ抑制すると説明されました。このことは下記に書いたブログの記事を思い出しました。

スパニッシュセージ精油および成分テルペンのコリンエステラーゼ阻害作用

認知症に認知増強特性のスパニッシュセージ、セージ、メリッサ、ローズマリー

ペリルアルコールは、リモネンの主要代謝物でガン治療に効果があると説明されました。

リモネン体内代謝産物の抗腫瘍作用

認知症における焦燥に対するラベンダー精油の効果についての説明がありました。

痴呆患者の焦燥性興奮にたいするアロマセラピー臨床試験

海外の精油に関する最新情報を聴くことができてとてもよかったです。講義を受けることによって文献の検索を幅が広がります。当面はクオラムセンセンシング抑制精油に関して調べてみたくなりました。

三上先生精油の化学・薬理学講座京都2日間10月23日(土)―24日(日)

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