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January 27, 2011

皮膚の保湿、しわおよび色素沈着に対してローズAbs精油は効果的かも?

Enhancement of keratinocyte differentiation by rose absolute oil.

ローズAbs精油によるケラチノサイトの分化増強

keratinocyte:ケラチノサイト(角層が死んで完全に角質化した細胞に至る分化の過程でケラチンを産生。)
differentiation分化

PUBMEDより

Ann Dermatol. 2010 Aug;22(3):255-61. Epub 2010 Aug 5.

Kim JH, Choi DK, Lee SS, Choi SJ, Kim CD, Yoon TJ, Lee JH.

Department of Dermatology and Institute of Health Sciences, School of Medicine, Gyeongsang National University, Jinju, Korea.

Abstract

要旨

BACKGROUND: Through differentiation processes, keratinocytes provide a physical barrier to our bodies and control skin features such as moisturization, wrinkles and pigmentation. Keratinocyte differentiation is disturbed in several skin diseases such as psoriasis and atopic dermatitis.

背景:

分化過程を通して、ケラチノサイトは身体に対して物理的バリアを提供して保湿、しわおよび色素沈着などの皮膚の特質を制御する。ケラチノサイトの分化は乾癬およびアトピー性皮膚炎などのいくつかの皮膚疾患で妨害される。

OBJECTIVE: The aim of this study is to evaluate the keratinocyte differentiation-enhancing effect of rose absolute oil (RAO).

目的:

本研究の目的はローズAbs精油(RAO)のケラチノサイト分化増強作用を評価することである。


METHODS: Primary cultured human normal keratinocytes were treated with RAO, and differentiation then checked by the expression of marker genes.

方法:

初代培養ヒト正常ケラチノサイトはローズAbs精油(RAO)で処理されて、さらにまた、分化はマーカー遺伝子の発現によって調査された。

RESULTS: RAO did not induce cytotoxicity on cultured keratinocytes at a dose of 10microM. The level of involucrin, an early marker for keratinocyte differentiation, was significantly increased by RAO. Concomitantly, RAO increased involucrin promoter activity, indicating that RAO increased involucrin gene expression at the mRNA level. Furthermore, RAO increased the level of filaggrin in cultured keratinocytes, and in the granular layer of mouse skin. In line with these results, RAO decreased the proliferation of keratinocytes cultured in vitro. When RAO was applied topically on the tape-stripped mouse skins, it accelerated the recovery of disturbed barrier function.

結果:

ローズAbs精油(RAO)は10microMの容量で培養ケラチノサイト上に細胞毒性を誘発しなかった。ケラチノサイト
分化の早期マーカー・インボルクリンはローズAbs精油(RAO)によって有意に増加した。同時に、RAOはインボルクリンプロモーター作用を増加させて、RAOが伝令RNAレベルでインボルクリン遺伝子発現を増加させたことを示した。さらに、RAOは培養ケラチノサイト、およびマウス皮膚の顆粒層でフィラグリン濃度を増加させた。これらの結果に沿って、RAOは生体外で培養ケラチノサイト増殖を減少させた。RAOがセロテープで角質層を取り除いたマウス皮膚に局所塗布されたときに、ローズAbs精油(RAO)はバリア機能障害回復を加速させた。

early marker 早期マーカー
cytotoxicity 細胞毒性
involucrin:インボルクリン(表皮細胞の構成タンパク質)
filaggrin:フィラグリン(角質層内の基質タンパク質)
granular layer 果粒層
disturbed barrier function バリア機能障害

CONCLUSION: These results suggest that RAO may be applicable for the control of skin texture and keratinocyte differentiation-related skin diseases.

結論:

これらの結果はローズAbs精油(RAO)が皮膚感触の制御およびケラチノサイト分化関連皮膚疾患に
適用できる可能性があることを示唆する。

skin texture 皮膚感触

リアノン ハリス女史来日セミナー:がん治療と緩和ケアにおけるアドバンス臨床アロマセラピーのセミナー3月25日(金)〜28日(月)(4日間)

三上杏平先生精油化学の基礎講座2月9日(水)「フェノール・エーテル類の各論と機能性(薬用作用)」
追加募集


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January 25, 2011

グアヤクウッド3ml・精油新発売

グアヤクウッド3ml・精油

学名:Bulnesia sarmientoi

科名:ハマビシ科

原産地:パラグアイ

抽出部位:心材

抽出方法:水蒸気蒸留

主要成分

グアイオール、ブルネソール、ブルネセン、グアニン、パチュレン、グアユニック酸

作用

抗炎症、抗酸化、抗リウマチ、うったい除去、利尿

摘要

皮膚:にきび、炎症性皮膚

筋肉・関節:関節炎、痛風、リウマチ

神経系:強壮

相性の良いオイル

ゼラニウム、ネロリ、ローズ、スパイス系・ウッディー系・フローラル系精油

参考図書
The Aromatherapy Practitioner Reference Manual


グアヤクウッド3ml ・精油のお求めは アロマショップ フィトアロマ研究所へ

リアノン ハリス女史来日セミナー:がん治療と緩和ケアにおけるアドバンス臨床アロマセラピーのセミナー3月25日(金)〜28日(月)(4日間)

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January 24, 2011

レモン精油成分の抗認知症作用

Components of lemon essential oil attenuate dementia induced by scopolamine.

レモン精油成分はスコポラミンによって誘発された認知症を軽減する。

attenuate:弱める、減じる
dementia 認知症

PUBMEDより

Nutr Neurosci. 2009 Apr;12(2):57-64.

Zhou W, Fukumoto S, Yokogoshi H.

Laboratory of Nutritional Biochemistry and G-COE Program in the 21st Century, Graduate School of Nutritional and Environmental Science, University of Shizuoka, Shizuoka, Japan.

静岡大学

Abstract

要旨

The anti-dementia effects of s-limonene and s-perillyl alcohol were observed using the passive avoidance test (PA) and the open field habituation test (OFH). These lemon essential oils showed strong ability to improve memory impaired by scopolamine; however, s-perillyl alcohol relieved the deficit of associative memory in PA only, and did not improve non-associative memory significantly in OFH.

s‐リモネンおよびs‐ペリリルアルコールの抗認知症作用は受動的回避記憶試験(PA)およびオープンフィールド馴化試験を用いて観察された。これらのレモン精油はスコポラミンによって損傷した記憶を改善する強い力を示した。しかし、s‐ペリリルアルコールは受動的回避記憶試験(PA)だけに連想記憶の欠陥を緩和して、オープンフィールド馴化試験(OFH.)で有意に非連想記憶を改善しなかった。


passive avoidance test (PA) 受動的回避記憶試験
habituation 馴化
associative memory 連想記憶

Analysis of neurotransmitter concentration in some brain regions on the test day showed that dopamine concentration of the vehicle/scopolamine group was significantly lower than that of the vehicle/vehicle group, but this phenomenon was reversed when s-limonene or s-perillyl alcohol were administered before the injection of scopolamine. Simultaneously, we found that these two lemon essential oil components could inhibit acetylcholinesterase activity in vitro using the Ellman method.

試験日に一部脳領域における神経伝達物質濃度の分析は媒介物/スコポラミン群のドーパミン濃度が媒介物/媒介物群のそれより有意に低かった。しかし、この現象はs‐リモネンおよびs‐ペリリルアルコールがスコポラミン投入前に投与されると反転した。同時に、我々はこれらの2つのレモン精油成分がエルマン方法を用いて生体外でアセチルコリンエステラーゼ活性を阻害することができることを発見した

neurotransmitter concentration 神経伝達物質濃度
dopamine ドーパミン

リアノン ハリス女史来日セミナー:がん治療と緩和ケアにおけるアドバンス臨床アロマセラピーのセミナー3月25日(金)〜28日(月)(4日間)

三上杏平先生精油化学の基礎講座2月9日(水)「フェノール・エーテル類の各論と機能性(薬用作用)」
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January 23, 2011

今日は介護におけるアロマセラピーの可能性セミナーの日

介護におけるアロマセラピーの可能性セミナーは無事終えることが出来ました。講師の先生方また受講者の皆さまありがとうございました。

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浅井隆彦先生の介護に役に立つマッサージ実技(転倒防止予防とむくみ)をいれた講演

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三上杏平先生のエビデンスに基づいた介護に役に立つ精油・キャリアオイル・ハーブウォーターの講演


市野さおり氏(看護師・英国ITEC認定リフレクソロジスト・アロマセラピスト)司会による両先生の対談を
行いました。

リアノン ハリス女史来日セミナー:がん治療と緩和ケアにおけるアドバンス臨床アロマセラピーのセミナー3月25日(金)〜28日(月)(4日間)

三上杏平先生精油化学の基礎講座追加募集


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January 22, 2011

感情のエネルギー:Hands of Lifeより

4つの感情(恐れ・怒り・痛み・愛)について

1.恐れ(Fear)は知覚の感情状態である。私たちは危険が迫った時だけ恐れを特定することを子供のころから訓練されているけれど、恐れは何が安全で何が危険であるかを教えてくれます。憎しみ(Fate)は恐れの防御の形である。

2.感情を“殺すこと”と同一視される怒り(Anger)は行動の感情である。あなたの恐れが知覚したことが安全であると教えてくれるならば、あなたの怒りは望んでいることを得るために前に進展させる。あなたの恐れがそれは危険であると教えてくれるならば、あなたの怒りは戦うまたは逃げるための、自分自身またはあなたの価値観を守るためのエネルギーを与えてくれる。敵意(Resentment)は怒りの防御の形である。

痛み・愛については次回にします。

リアノン ハリス女史来日セミナー:がん治療と緩和ケアにおけるアドバンス臨床アロマセラピーのセミナー3月25日(金)〜28日(月)(4日間)

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January 21, 2011

アロマセラピーはクライエント中心療法:リアノン・ハリス著Becoming An Aromatherapist(アロマセラピストになろう)より

健康と病気のパラメターを広げよう

あなたが選択したセラピーはクライエント中心療法です。すなわち、クライエントの全ての面があなたにとって重要です。トリートメントのために最も適切な精油選択するために、あなたは健康、ライフスタイルおよびウエルビーングに関する全てをクライエントと相談する必要があります。この点を説明するために下記の例をお読みください

単なる頭痛のクライエント

主治医が器質性要因を見つけることのできない再発性頭痛で彼女はアロマセラピーを受けにきました。彼女はアロマセラピーが役に立つことを望んでいます。

*貴方が正攻法をとるならば、貴方は最低限のカンセリング後に疼痛緩和作用のある精油を選択するためにリファレンスを使用することになるだろう。それはクライエント中心でなくてむしろ身体志向的であった。トリートメントは単に選択した疼痛緩和ブレンドで彼女の頭と首をマッサージすることになるだろう。

*あなたはクライエント中心のアプローチを取ったことがありありますか、カンセリングを通して彼女が重篤な頭痛に関連するような首と肩のこりの既往歴を長年もっていることを解ることができるだろう。さらに、彼女の頭痛は必ず毎週末に発症して仕事はストレスがいっぱいでみたされていないです。あなたの精油選択は最初の選択と違ってくることになります。精油の選択には疼痛と同様にけいれんとこりを軽減する精油と感情ストレスの処理に役立つ精油が含まれことになるだろう。

クライエントの健康、ライフスタイルおよび状況の全ての面を探ることによって、現れている問題それ自身ためのトリートメントを選択したことよりもあなたはその原因に最も近い状態をトリートメントすることに役立ちます。さらに、あなたはクライエントの問題が相互に関係していること理解してもらうことに役だって、それゆえに、彼女自身の自覚と自己責任を増大させます。

あなたのアロマセラピーの訓練と経験は疑いもなくあなた自身の健康と病気の概念の探求と拡大を促進するでしょう。広いこころを持って病気志向よりむしろクライエント中心を覚えておくことによって、本当に効果的セラピストになるための可能性を拡大するでしょう。

リアノン ハリス女史来日セミナー:がん治療と緩和ケアにおけるアドバンス臨床アロマセラピーのセミナー3月25日(金)〜28日(月)(4日間)

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January 20, 2011

新たな健康概念への探求:リアノン・ハリス著Becoming An Aromatherapist(アロマセラピストになろう)より

正統および非正統医学アプローチの紹介

アロマセラピストにとって必要はことの一つにすくなくともある程度の健康および病気の知識をもつことであります。自信をもって効果的に仕事をするために、どのように身体は働くのかの認識をもつことは重要であります。それゆえに、多くのアロマセラピーのコースにはアロマセラピー・トレーニング前に解剖生理学と病理学を学ぶまたは学んだかを要求します。この知識のレベルはあなたが選択したアロマセラピー・コースによります。例えば、エステックアロマセラピストの必要な解剖生理学の知識はアロマトロジストとは違ってくることになります。

また、多くのカレッジは健康への異なるアプローチの入門訓練が含まれます。“非正統”または“代替”療法と呼ばれているこれらのアプローチは、例えば、中医学およびアユルベーダ医学の哲学が含まれます。病気過程の基部であるとして人体にあてにしている正統医学と違って、中医学およびアユルベーダ医学は身体のバランス回復と維持にもっと関心を持っていて、全ての身体のプロセスに影響するエネルギーシステムの存在を認めています。

ホーリズム(holism)の理解

ホリスティックholistic とホーリズムholismの言葉はアロマセラピーおよび他の補完療法の文献でしばし見られます。あなたが選択したアロマセラピーコースの違いにもかかわらず、訓練中にホリスティック アプローチの何らかの授業を受けるでしょう。このことはホーリズムが個人に対して深い配慮を求めているためです。個々人はただひとつしかない存在であって、栄養を必要とする多くの局面から成り立っていて、存在するための真の健康のためにバランスを保っていることは認められています。アロマセラピーは、身体、精神、感情およびエネルギー・スピリチュアルの全てのこれらのレベルに対して有用であると考えられています。

また、ホーリズムはそれぞれの人は自分自身を治癒させる生得の能力(自然治癒力)を有していることを認めています。アロマセラピーは、時々、これらのヒーリングパアー(治癒力)を目覚めさすための触媒として作用すると見られていて、それゆえに、人がバランスおよび素晴らしい健康に向かうことを助けます。

下記の講座は募集してます。

『介護におけるアロマセラピーの可能性』セミナー1月23日(日)

リアノン ハリス女史来日セミナー:がん治療と緩和ケアにおけるアドバンス臨床アロマセラピーのセミナー3月25日(金)〜28日(月)(4日間)

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January 19, 2011

5つのアロマセラピー:リアノン・ハリス著Becoming An Aromatherapist(アロマセラピストになろう)より

あなたはどのアロマセラピーを目指しますか?

1.臨床アロマセラピー・clinical aromatherapy

臨床アロマセラピストは医療環境の中および正当医学的の考え方によって彼らの技術を役立てます。看護師、医師、理学療法士および薬剤師はこのタイプのアロマセラピーを用いる人々の例であります。臨床アロマセラピートリートメントは選択した精油を塗布するマッサージを含む場合と含まない場合があります。医師は薬剤と同様に処方して精油を使用するときに、このことは正確にメディカルアロマセラピーと呼ばれることになって、看護で集中的に精油を使用するアロマセラピストはアロマトロジスト(aromatologist)と時々呼ばれます。現在、メディカルアロマセラピーはもっとも一般的にフランスで使用されています。

2.ホリスティック アロマセラピー・holistic aromatherapy

ホリスティック アロマセラピーは補完・代替療法の分野内で行われることが多くてリフレクソロジーおよびホリスティックマッサージなど他のスキルを用いることがあります。それらの焦点はエネルギーまたはスピリチュアルレベルを含む人の全てのレベルにかんする健康とウエルビーングの促進および維持にあてられます。典型的な
ホリスティック アロマセラピー トリートメントはクライエントとの詳細なカウンセリングの後に選択した精油を塗布してマッサージを行います。

3.エステックアロマセラピー・aestheic aromatherapy

エステックアロマセラピーは主に美容部門内で行われて美容ケア増進のために精油を役立てます。精油は長年にわたって皮膚へのポジティブ効果のために使用されてきました。それゆえに、エステックアロマセラピーで重要視されるのは、マッサージ、スキンケア製品および他の塗布剤で精油を用いることによって主に美容の観点からのウエルビーングであります。

4.サイコアロマセラピー・psycho-aromatherapy

アロマコロジーと呼ばれていて、この一面は、特に嗅覚を介して心と感情に対するアロマお効果を探求します。この形のアロマセラピーはまったくマッサージを使用しないことになっています。しかし、リラクゼーションテクニックおよび自己暗示などの他のアプローチが吸入したアロマの効果を増強するために使用されることがあります。心と身体への芳香の効果が、特に日本および米国などの国々で興味および研究の課題になっています。

5.家庭でのアロマセラピー・home-based aromatherapy

アロマセラピーは家庭でのささいな健康問題および一般的な楽しみために専門家でない人によって幅広く使用されています。数多くのアロマセラピーに関する基礎本の入手が可能であって、アロマセラピーの観点での現在の”ブーム“は入手可能な製品の増大をもたらした。これは人が体験するアロマセラピーの初めての“味”になることが多いです。多くの人々は家庭での精油使用の良い体験の後にアロマセラピーのトレーニングに入ります。

それぞれのアロマセラピーのトレーニングとレベルは違ってくることは明らかです。例えば、医者処方の精油と誰かが家庭で芳香のために使用精油との必要な技術および知識レベルの違いを比べてみてください。これらのアロマセラピー様相の相違ははっきりしてなくてお互いと切り離されます。例えば、看護師は臨床実践でひんぱんにホリスティック アロマセラピーを使用します。

*アロマセラピストの働く場所

1.コミニュニティー ヘルスセンターで実践
2.クライアントの家庭に訪問
3.ホスピス、介護施設、病院に訪問
4.自宅の部屋でトリートメント
5.ナチュラル・ヘルスセンターで部屋を借りる
6.スパ、ホテル、サロンに勤務

*アロマセラピーを受ける理由

1.特定症状、例えば不眠、頭痛
2.一般的なリラックスとウエルビーング
3.疼痛緩和
4.特定な状況、例えば死別、解雇
5.セラピストと医師よりの紹介
6.他のトリートメントとの融合、例えばカウンセリング

*アロマセラピーを実践するためにアロマセラピストが身につける知識と技術

1.アロマセラピーと精油の知識
2.アロマセラピーをするためのマッサージの技術
3.健康と病気の理解
4.クライエントに対する接客技術
5.コミュニケーションスキル
6.ビジネススキル
7.他の健康専門家との連絡能力
8.基本的ファーストエイドを含む健康と安全に関することの知識
9.セラピーに関する法律、倫理とプロフェッショナリズムの認識

下記の講座は募集してます。

『介護におけるアロマセラピーの可能性』セミナー1月23日(日)

リアノン ハリス女史来日セミナー:がん治療と緩和ケアにおけるアドバンス臨床アロマセラピーのセミナー3月25日(金)〜28日(月)(4日間)

 

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January 18, 2011

リアノン・ハリス著:Becoming An Aromatherapist(アロマセラピストになろう)

Becoming An Aromatherapist

アロマセラピストになろう

How to train and equip yourself for a rewarding and fulfilling career.

報われる充実したキャリアのために如何に訓練して身につける方法

If you are looking to step the exciting world of aromatherapy, this book is for you. A career in this effective therapy is challenging, and personally enriching.

あなたがアロマテラピーのわくわく世界に踏み込むことを目指しているなら、この本はあなたのためのものです。この効果的なセラピーでのキャリアは挑戦的であって個人的には価値を高めるものであります。

Training can take several forms and this book will help you decide upon the best route for your needs. It takes you step-by-step through all the options and aromatherapy practice. It will remain an invaluable reference source once you’ve qulified and established yourself as a professional aromatherapist.

トレーニングは幾つかの形をとることになって、この本はあなたの必要なことに対して最良のルートを決定するのに役立つでしょう。全てのオプションとアロマセラピー実践を通して一歩一歩進めることになります。あなたがプロフェッショナルアロマセラピストとして認定受けて自分自身を確立したならば長期にわたる有益なリファレンスになるでしょう。

Rhiannon Harris is an experienced aromatherapist, nurse, educator and is known for her effective teachingstyle.

リアノン・ハリスは経験豊富なアロマセラピスト、看護師、教育者で彼女の効果的教育方法で知られています。

上記はリアノン・ハリス著のBecoming An Aromatherapis本の裏表紙に書かれている紹介文を翻訳したものです。

本を読んで気になった文章を書いてみます。

Aromatherapy is a voyage of self-disovery and personal development. Focusing onyourself is a useful starting point for working with others.

アロマセラピーは自己発見と自己発達のある種の旅です。あなた自身に焦点をあてることは他の人にワークするために役に立つ原点であります。

アロマセラピストを目指すならば、まず、最初に自分の体験と期待を反映したアロマセアピーの定義を書くことが大切である。これは自分にとってのアロマセラピーを明確にすることができます。自分の原点を確認することは進捗状況を描くときに有益なリファレンスになります。

著名なアロマセラピストの書かれたアロマセラピーの定義の違いがあることに驚かれたでしょう。しかし、2つの一貫した定義があります。それは

1.精油・essential oil

2.治療効果・therapeutic effects

アロマセラピーの異なる側面の明確化

精油の治療効果を使用するアロマセラピーには下記の5つに分けることができると思います。

1.臨床アロマセラピー・clinical aromatherapy

2.ホリスティック アロマセラピー・holistic aromatherapy

3.エステックアロマセラピー・aestheic aromatherapy

4.サイコアロマセラピー・psycho-aromatherapy

5.家庭でのアロマセラピー・home-based aromatherapy

上記のどのアロマセラピーが自分の定義と合致しているのかによって学ぶべき内容とレベルが違ってくると思います。自分の定義とアロマセラピーの5つの側面を知ることは学校選択に役に立つと思います。

資格取得の学校は沢山ありますがどの分野の講師が多いのかによって学ぶ内容も変わってくるかと思います。資格を取ることに目がいくのでなくて、その資格を生かせて仕事になるようにしてくれる学校を選択すべきかと思います。それには自分のアロマセラピーの定義を作り、ぶれないアロマセラピストを目指すべきかと思います。

このBecoming An Aromatherapistの本にはアロマセラピストのための多くのヒントが書かれています。

『介護におけるアロマセラピーの可能性』セミナー1月23日(日)

リアノン ハリス女史来日セミナー:がん治療と緩和ケアにおけるアドバンス臨床アロマセラピーのセミナー3月25日(金)〜28日(月)(4日間)

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January 17, 2011

リアノン・ハリス女史:英国王立マースデン病院でのがん治療現場での精油使用講座

フィトアロマ研究所主催のリアノン・ハリス女史再来日セミナー「がん治療と緩和ケアにおけるアドバンス臨床アロマセラピーのセミナー3月25日(金)〜28日(月)(4日間) 」を行います。今回、昨年に引き続き英国で行われているセミナーを日本語で受講できます。

リアノンハリス女史は過去8年間アロマセラピストを対象にロンドンの英国王立マースデン病院でエビデンスに基づくがん治療現場での精油使用講座を行っています。

下記の翻訳はリアノン・ハリス女史の英国王立マースデン病院で行われいるセミナー案内をEssential Resources ConsultantsHomepageから抜粋したのを紹介いたします。

The use of essential oils in the Cancer care environment

         がん治療現場での精油使用

Aromatherapy is one of the most commonly used complementary therapy interventions in the oncology and palliative care environment. Currently the majority of work is focused on whole person care, providing relaxation, improving coping skills and generally improving quality of life. The additional potential of essential oils to assist with specific clinical problems is enormous; their versatility lends them to be used in a variety of ways in this specialised environment.

アロマセラピーは腫瘍および緩和ケア現場で最も一般的に用いられる補完治療介入のうちの1つである。
現在、その主要な任務は、全人的ケア、リラックゼーションの提供、そして患者の処理能力の改善や全般的な生活の質改善に焦点が当てられます。臨床で特異な問題を助ける精油のさらなる潜在的可能性は、非常に大きいのです。その多用性は、がんというこの特殊な状況の下で、精油がさまざまな方法で使われることで役立っています。

This class is geared for those already working with essential oils and aromatherapy in the cancer care environment. Its purpose is to promote discussion, link essential oil research to sound and effective practice and improve aromatic interventions for persons with cancer. It also encourages the practitioner to explore the possibility of extending their current ways of working with essential oils to make full use of their therapeutic potential.

このクラスはガンケア現場で精油およびアロマセラピーを用いてすでに仕事をしているセラピスト達を対象にしています。その目的は、議論を促進し、また精油の研究を信頼できる効果的な実習へつなげ、がん患者のためのアロマ介入による治療を改善することです。また、精油の持つ潜在治癒力を最大限に引き出せるように、それとともに働きかけているセラピスト達の今のやり方を広げていくよう、可能性を探究することを奨励します。

Date: 24th-25th January, 2011

日付:2011年1月24日~25日

Venue: Royal Marsden Hospital, London

会場:ロンドン、英国王立マースデン病院

The use of essential oils for pain management

      疼痛管理のための精油使用

This class is suited for all aromatherapists working in the cancer care and/or palliative care environment who are seeking further guidance on using essential oils for pain management. Taking a whole person approach and linking this to a strong evidence base, delegates will increase their knowledge, skills and confidence in using essential oils safely and effectively with individuals in pain. Specific essential oils with good evidence for their pain relieving effects will also be profiled for this study day.

このクラスは疼痛管理ための精油使用に関するさらなるガイダンス求めているがん治療およびまたは
緩和ケア現場で働いている全てのアロマセラピストに適しています。全人的アプローチを取ることおよびこれと
強力な証拠ベースとつなげることで、受講者は疼痛患者に安全および効果的な精油使用でそれらの知識、技術と自信を増大させるだろう。また、疼痛緩和効果に対する確かな証拠がある特定精油がこの講座で紹介されるだろう。

Date: 26th January, 2011

日付:2011年1月26日

Venue: Royal Marsden Hospital, London

会場:ロンドン、英国王立マースデン病院

『介護におけるアロマセラピーの可能性』セミナー1月23日(日)

リアノン ハリス女史来日セミナー:がん治療と緩和ケアにおけるアドバンス臨床アロマセラピーのセミナー3月25日(金)〜28日(月)(4日間)

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January 16, 2011

精油のチャクラ表から何が読めるか?

いろんな資料を集め精油のチャクラ表を作成してみました。チャクラ表の項目には、色、波長、植物、体の部位、内分泌腺、経穴、人格、音階、惑星、エレメント、キーワード、感情、感覚、形、動物、精油になります。

この精油のチャクラ表を読んで精油の効能に関して説明でいなかと考えています。それにはそれぞれの項目に関しての詳しい勉強が必要かと思ってます。

チャクラ表に配当されている感情と陰陽五行に配当されている感情と絡めて考えると面白いかと思ってます。

いろんなところから精油を眺めてみることは面白いです。

また、表にしてそれを眺めてみると何かヒントが浮かんでくるような気がします。お客様にディエットアロマ社精油の成分分析一覧表を渡してます。それには、精油名を科名順にわけて学名、原産地、抽出部位、主要化学成分名と%を記載してます。これによって精油成分の特徴がつかむことができるので精油の選択に役に立ちます。

『介護におけるアロマセラピーの可能性』セミナー1月23日(日)

リアノン ハリス女史来日セミナー:がん治療と緩和ケアにおけるアドバンス臨床アロマセラピーのセミナー3月25日(金)〜28日(月)(4日間)

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January 15, 2011

二環式モノテルペノイドによるアセチルコリンエステラーゼ(AChE)活性の抑制

Inhibition of acetylcholinesterase activity by bicyclic monoterpenoids.

二環式モノテルペノイドによるアセチルコリンエステラーゼ(AChE)活性の抑制

bicyclic monoterpenoids 二環式モノテルペノイド

PUBMEDより

J Agric Food Chem. 2005 Mar 9;53(5):1765-8.

Miyazawa M, Yamafuji C.

Department of Applied Chemistry, Faculty of Science and Engineering, Kinki University, Kowakae, Higashiosakashi, Osaka 577-8502, Japan. miyazawa@apch.kindai.ac.jp

Abstract

要旨

Inhibition of acetylcholinesterase (AChE) activity by 17 kinds of bicyclic monoterpenoids was investigated. Bicyclic monoterpenoids are contained in many kinds of essential oils.

17種類の二環式モノテルペノイドによるアセチルコリンエステラーゼ(AChE)活性の抑制が調査された。二環式モノテルペノイドは多種類の精油に含まれている。

Inhibition of AChE was measured according to the colorimetric method. 3.1.1 and 4.1.0 bicyclic hydrocarbons with allylic methyl group showed strong inhibition. (+)- and (-)-alpha-pinene and (+)-3-carene were potent inhibitors of AChE. 3.1.1 and 2.2.1 bicyclic alcohols and ketones showed weak inhibition. 3.1.1 and 4.1.0 bicyclic hydrocarbons with allylic methyl group were found to be uncompetitive inhibitors.

アセチルコリンエステラーゼ(AChE)の抑制は比色法によって測定された。アリルメチル基を有する3.1.1 と4.1.0二環式炭化水素は強い抑制を示した。(+)と(-)のα‐ピネンおよび(+)3-カレンはアセチルコリンエステラーゼ(AChE)の強力な抑制薬であった。3.1.1と2.2.1二環式アルコール類およびケトンは弱い抑制を示した。アリルメチル基を有する3.1.1 と4.1.0二環式炭化水素は非拮抗抑制薬であることがわかった。

colorimetric method  比色法
allylic methyl groupアリルメチル基

PMID: 15740071 [PubMed - indexed for MEDLINE]

ホーリーバジル(トゥラシー)精油主成分オイゲノールのアセチルコリンエステラーゼ阻害作用

スパニッシュセージ精油および成分テルペンのコリンエステラーゼ阻害作用

スパイクナードのアセチルコリンエステラーゼ阻害活性

『介護におけるアロマセラピーの可能性』セミナー1月23日(日)

リアノン ハリス女史来日セミナー:がん治療と緩和ケアにおけるアドバンス臨床アロマセラピーのセミナー3月25日(金)〜28日(月)(4日間)

アロマ関連文献PUBMED | | Comments (0)

January 14, 2011

ホワイトクラウド精油を取り扱われる予定はないですか?

お客様からホワイトクラウド精油を取り扱われる予定はないですか?とのメールを頂きました。初めて聞く名前なのでネットで検索してみたら富士屋ホテル館内で使用されているオリジナルエッセンシャルオイルのブレンドの中にホワイトクラウド精油を見つけました。しかしこのホワイトクラウド精油を販売している会社は見つけることができませんでした。

そこで英名 White Cloud Essential Oilで検索してみたが見つけることができませんでした。

お客様に学名がわかりませんかと問合せをしてみたら海外のサイトを紹介してくれました。

それを見たらホワイトクラウドはクンジア精油で学名:Kunzea ambiguaになります。これは昔からフィトアロ研究所クンジア精油で販売していました。この名称もあることを知り商品名をクンジア(ホワイトクラウド)5ml・精油にしました。

何故、クンジア精油がホワイトクラウドになったかを調べてみたら作成したクンジア精油の説明書に書いてあった。

植物の特徴
白い雲またはホワトクンジアとして知られているKunzea ambigua,(クンジア)はたくさんのホワイトまたはピンクの花を咲かす背の高い潅木です。


クンジア精油

精油(アロマオイル)の名称の付け方がいろいろあって問合せをされても特定するのに困ることがあります。精油は学名を特定しないといけないと言われています。

精油の名称にこのホワイトクラウドのように現地での通称名をつけています。また、ラベンダー学名Lavandula angustifoliaの英名True Lavenderを訳して真正ラベンダーにしてます。

ヘリクリサムは学名学名:Helichrysum italicumを読んだ名称にしています。

またフランキンセンス精油で販売されている精油でも調べてみると学名が違っています。

http://aromahonjin.way-nifty.com/blog/2007/08/post_067f.html

フランキンセンス精油いろいろ

また、学名がPinus pinasterとPinus sylvestrisで違っていても同じパイン精油として販売されてます。

精油の販売名称はなにを基準にしてつけられるのでしょうか?

クンジア(ホワイトクラウド)5ml・精油のお求めは アロマショップ フィトアロマ研究所へ

『介護におけるアロマセラピーの可能性』セミナー1月23日(日)

リアノン ハリス女史来日セミナー:がん治療と緩和ケアにおけるアドバンス臨床アロマセラピーのセミナー3月25日(金)〜28日(月)(4日間)

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January 13, 2011

感情と病気についてHands of Lifeより

感情と病気について興味を持っています。先日、本棚のHANDS OF LIFEがふと目にとまり改めて拾い読みしました。

この本に4つの感情・恐れ、怒り、痛み、愛をすなおに出せない時には自分を守るための感情をだすそうです。また、感情と身体の組織を関係しています。
怒りは筋肉と関係していて、怒りを出せないときの守りの感情は敵意で脂肪(FAT)と関係しています。女性は怒りのエネルギーを筋肉から出すことによって怒りを隠すことによってそのエネルギーが骨に行って骨粗しょう症になります。

この本をもう一度読んでみて感情と病気に関して学んでみたいと思ってます。

Hands of Lifeの本

怒りの抑制とうつ病、乳ガン、背痛

米国著名病院手術室におけるエネルギーワーク

手術室のエネルギーヒーラー(1)

手術室のエネルギーヒーラー(2)

『介護におけるアロマセラピーの可能性』セミナー1月23日(日)

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January 12, 2011

三上杏平先生精油化学の基礎講座第5回目

今日は三上杏平先生精油化学の基礎講座第5回目で「ケトン類の各論と機能性(薬用作用)」について勉強しました。追加募集の方も新たに参加していただきありがとうございました。

三上先生はケトンを説明するときに新受講者の方のために精油化学の基礎と官能基について簡単に復讐してくれました。

ケトンの化学成分・ツヨン・カンファー・プレゴン・メントン・カルボン・ピノカンフェン・ベルベノン・ヌートカトン・β-ジケトンについて資料に基づき機能性(薬理作用)、禁忌に関して説明してくれました。

フィトアロマ研究所にあるケトン含有の精油を持参していますので講義中にムエットで香りを嗅いで頂いてます。

ツヨンの薬理作用に関して詳しく講義していただきました。

ヌートカトンに関しては交感神経の刺激で体内脂肪を分解に寄与する。これに関連して減肥効果に関係がるとされる2つのケトン物質に関して講義されました。香りの自律神経に及ぼす影響について資料に基づいて講義していただきました。

β-ジケトンを含有するのはヘリクリサム(イモーテル)精油・Helichrysum italicumのみです。ヘリクリサムはヨーロッツパでは家庭の常備精油の一つであるそうです。原液でも使用可能だそうです。β-ジケトンついてその薬理効果について説明されました。

三上先生はいつでも質問を受け付けてくれます。初心者でもわかるように質問に答えてくれます。

下記のコメントは初回からの受講者からです。

アロマに関しては、全く知識を持ち合わせず参加しましたが、こんなにも深く、素晴らしい力を秘めていることを知り、毎回楽しみです。

次回は2月9日(水)「フェノール・エーテル類の各論と機能性(薬用作用)」になります。

追加募集をしてますので下記のブログをご覧ください

三上杏平先生精油化学の基礎講座追加募集

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January 11, 2011

ブログを書いて今日で7年目になります。

今年も昨年と年数を変えて同じタイトルで書いています。昨年のブログでは毎日書いてない月が多くありました。

2005年1月11日から始めたころはダイエットの記事、BBCやVOICE OF AMERICA のHEALTH関連記事が多かったです。途中からアロマセラピー関連記事が多くなってきました。

これからは精油やアロマセラピーが医療・介護に役だっている記事を探していきたいと思っています。また、感情と病気の関係には興味を持っていますので調べてみたいと思っています。これからは興味を持っている事柄に関連する記事があったら翻訳してみたいと思ってます。

翻訳をしていて解らないこと調べていると別の事柄に興味を持ってしまって最初のことを忘れてしまうことがあります。そのために途中までしか翻訳してないものもありますのでそれらも整理する必要があると思っています。

これからもよろしくお願い申し上げます。


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January 10, 2011

ゲラニオールの抗腫瘍作用

Geraniol, a component of plant essential oils, modulates DNA synthesis and potentiates 5-fluorouracil efficacy on human colon tumor xenografts.

植物精油成分ゲラニオールはDNA合成を調節してヒト結腸腫瘍異種移植への5-フルオロウラシルの有効性を増強する。

PUBMEDより

Cancer Lett. 2004 Nov 8;215(1):53-9.

5-fluorouracil 5-フルオロウラシル(抗がん剤)
colon tumor 結腸腫瘍
xenografts:異種移植

Carnesecchi S, Bras-Gonçalves R, Bradaia A, Zeisel M, Gossé F, Poupon MF, Raul F.

Laboratory of Nutritional Oncology, INSERM UMR S 392, IRCAD, 1, place de l'hôpital, 67091 Strasbourg cedex, France.

Abstract

要旨

We investigated on colon cancer cells the effect of geraniol on thymidylate synthase and thymidine kinase expression, two enzymes related to 5-fluorouracil cytotoxicity. The anti-tumoral efficacy of geraniol and 5-fluorouracil were also evaluated on TC-118 human tumors transplanted in Swiss nu/nu mice.

我々は5‐フルオロウラシル細胞毒性に関連する2つの酵素、チミジル酸合成酵素とチミジンキナーゼ発現への
ゲラニオールの結腸腫瘍作用に関して調査した。また、ゲラニオールおよび5‐ フルオロウラシルの抗腫瘍の有効性はスイスヌードマウスに移植されたTC-118のヒト腫瘍で評価された。

5-fluorouracil cytotoxicity 5‐ フルオロウラシルの細胞毒性
thymidylate synthase チミジル酸合成酵素
thymidine kinase チミジンキナーゼ

Geraniol (150 microM) but not 5-fluorouracil caused a 2-fold reduction of thymidylate synthase and thymidine kinase expression in cancer cells. In nude mice, the combined administration of 5-fluorouracil (20 mg/kg) and geraniol (150 mg/kg) caused a 53% reduction of the tumor volume, whereas a 26% reduction was obtained with geraniol alone, 5-fluorouracil alone showed no effect.

5‐フルオロウラシルでなくゲラニオール(150 μM)はガン細胞でチミジル酸合成酵素およびチミジンキナーゼ発現の2倍減少を引き起こした。ヌードマウスで、5‐フルオロウラシル(20mg/kg)とゲラニオール(150mg/kg)の併用投与は腫瘍体積の53%減少を引き起こしたのに、26%減少はゲラニオール単独で得られて5‐フルオロウラシル単独では効果がなかった。

『介護におけるアロマセラピーの可能性』セミナー1月23日(日)

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January 09, 2011

バーチ樹皮成分ベツリン:コレステロール低下、食事性肥満予防とインスリン感受性改善

Birch bark compound may fight metabolic diseases: Study

バーチ樹皮成分は代謝疾患と戦うかもしれない:研究

birch bark バーチ樹皮(カバの木樹皮)
metabolic diseases 代謝疾患

Betulin, an ingredient found in abundance in birch bark, may have a wide range of metabolic benefits by blocking a pathway important in production of cholesterol and fatty acids, according to new research.

新研究によると、バーチ樹皮に多くみられる成分ベツリンはコレステロールおよび脂肪酸の産生で重要な経路をブロックすることによって広範囲にわたる代謝の利益を有しているかもしれない。

Betulin ベツリン(環状トリテルペンの一種)

The study, published in Cell Metabolism, reported that the birch bark compound lowered cholesterol, helped to prevent diet-induced obesity, and improved insulin sensitivity in lab mice. The betulin-treated mice were also seen to be more resistant to developing atherosclerotic plaques in their arteries.

雑誌細胞代謝に発表された本研究は研究所マウスでバーチ樹皮成分がコレステロールを低下させ、食事性肥満を予防するのに役立って、インスリン感受性を改善した。あた、ベツリン処置マウスはそれらの動脈で動脈硬化プラーク発症に対してのより抵抗性があることが見られた。

Cell Metabolism 細胞代謝
diet-induced obesity 食事性肥満
insulin sensitivity  インスリン感受性
atherosclerotic plaques 動脈硬化プラーク

The researchers said that betulin acts by targeting ‘sterol regulatory element-binding proteins’ (SREBPs) – a transcription factor that is known to be important in the expression of genes involved in the production of cholesterol, fatty acids, and triglycerides.

研究者はベツリンが「ステロール調節エレメント結合タンパク質」(SREBPs)を目標とすることによって作用すると述べた。ステロール調節エレメント結合タンパク質(SREBPs)はコレステロール、脂肪酸、および中性脂肪の産生に関与する遺伝子発現において重要であると知られている転写因子である。

sterol regulatory element-binding proteins ステロール調節エレメント結合タンパク質
transcription factor 転写因子
triglycerides 中性脂肪

"Our study shows that the SREBP pathway is a good target for several metabolic diseases," said senior author Bao-Liang Song of the Shanghai Institutes for Biological Sciences. "We also identify a leading compound[in betulin]."

「我々の研究はステロール調節エレメント結合タンパク質SREBP経路がいくつかの代謝疾患に対して良い目標になる]と、上海生命科学院第一著者のBao-Liang Songは述べた。我々は「ベツリンで」主要な成分を特定した。

The researchers said that their findings suggest betulin may have similar, or even better, effects than lovastatin – a member of the most widely prescribed drug class for treating high cholesterol.

それらの研究結果はベツリンが高コレステロール治療のために最も広く処方される薬剤の一つロバスタチンと同様な効果またはロバスタチンよりさらに良い効果を有しているかもしれないと研究者は述べた。

lovastatin ロバスタチン

糖尿病とインスリン感受性を高める精油

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January 08, 2011

表皮ブドウ球菌の浮遊細胞とバイオフィルム細胞に対するファルネソールの作用

Effect of farnesol on planktonic and biofilm cells of Staphylococcus epidermidis.

表皮ブドウ球菌の浮遊細胞とバイオフィルム細胞に対するファルネソールの作用

planktonic cells 浮遊細胞
biofilm cells バイオフィルム細胞
Staphylococcus epidermidis 表皮ブドウ球菌

PUBMEDより

Curr Microbiol. 2009 Aug;59(2):118-22. Epub 2009 Apr 14.

Gomes FI, Teixeira P, Azeredo J, Oliveira R.

IBB-Institute for Biotechnology and Bioengineering, Centre of Biological Engineering, University of Minho, Campus de Gualtar, Braga, 4710-057, Portugal.

Abstract
要旨

Staphylococcus epidermidis is now amongst the most important pathogenic agents responsible for bloodstream nosocomial infections and for biofilm formation on indwelling medical devices. Its increasing resistance to common antibiotics is a challenge for the development of new antimicrobial agents.

表皮ブドウ球菌は今日血流院内感染および生体内留置用医療機器上のバイオフィルム形成に対しての原因となる最も重要な病原体の中のひとつである。その一般の抗生物質に対する耐性増加は新抗菌薬剤開発に対しての挑戦である。

Accordingly, the goal of this study was to evaluate the effect of farnesol, a natural sesquiterpenoid, on Staphylococcus epidermidis planktonic and biofilm cells. Farnesol displayed a significant inhibitory effect on planktonic cells. Small concentrations (100 muM) were sufficient to exhibit antibacterial effect on these cells.

したがって、本研究目的は表皮ブドウ球菌の浮遊細胞とバイオフィルム細胞への天然セキステルペノイド・ファルネソールの効果を評価することであった。ファルネソールは浮遊細胞に対して有意な阻害を示した。小濃度(100 muM)はこれらの細胞に対しての抗菌作用を示すには十分であった。

In biofilm cells the effect of farnesol was not so pronounced and it seems to be strongly dependent on the cells metabolic activity and amount of matrix. Interestingly, the effect of farnesol at 200 muM was similar to the effect of vancomycin at peak serum concentration either in planktonic or biofilm cells.

バイオフィルム細胞で、ファルネソール作用はそれほど明白でなくて、それは細胞の代謝活性と細胞間質の量に強く依存しているようである。面白いことに、200 muM でのファルネソール作用はファルネソールまたはバイオフィルム細胞のどちらかにおいて最高血中濃度でバンコマイシン作用と同じであった。

cells metabolic activity 細胞の代謝活性
amount of matrix   細胞間質の量
Vancomycinバンコマイシン

Overall, the results indicate a potential antibacterial effect of farnesol against S. epidermidis, and therefore the possible action of this molecule on the prevention of S. epidermidis related infections.
総合的に、研究結果は表皮ブドウ球菌対してファルネソールの潜在的抗菌作用を示していて、したがって、表皮ブドウ球菌関連感染症の予防への可能性ある作用を示している。

PMID: 19365686 [PubMed - indexed for MEDLINE]

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January 07, 2011

ファルネソールとゲラニオールよる膵臓癌増殖阻害

Inhibition of pancreatic cancer growth by the dietary isoprenoids farnesol and geraniol.

食用イソプレノイドファルネソールとゲラニオールによって膵臓癌増殖の阻害

pancreatic cancer 膵臓がん

PUBMEDより

Burke YD, Stark MJ, Roach SL, Sen SE, Crowell PL.

Department of Biology, Indiana University-Purdue University at Indianapolis 46202, USA.

Abstract

要旨

Fruits and vegetables have protective effects against many human cancers, including pancreatic cancer. Isoprenoids are one class of phytochemicals which have antitumor activity, but little is known about their effects on cancer of the pancreas.

果物と野菜は膵臓癌を含む多くのヒト癌に対して保護作用を有している。イソプレノイドは抗腫瘍作用を有しているフィトケミカルの一種であるが膵臓癌へのそれらの作用に関してはほとんど知られていない。

We tested the hypothesis that isoprenoids would inhibit the growth of pancreatic tumor cells. Significant (60-90%) inhibition of the anchorage-independent growth of human MIA PaCa2 pancreatic tumor cells was attained with 25 microM farnesol, 25 microM geranylgeraniol, 100 microM perillyl amine, 100 microM geraniol, or 300 microM perillyl alcohol.

我々はイソプレノイドが膵臓腫瘍細胞増殖を阻害するだろうとの仮説を検証した。ヒト膵臓癌由来細胞株(MIA PaCa2)の接着依存性増殖の有意な阻害(60-90%)は25 microM ファルネソール、, 25 microM ゲラニルゲラニオール, 100 microMペリルルアミン, 100 microM ゲラニオール or 300 microM ペリルルアルコールで達成した。

anchorage-independent growth 接着依存性増殖
MIA PaCa2 pancreatic tumor cells:膵臓癌由来細胞株(MIA PaCa2)
geranylgeraniol; ゲラニルゲラニオール

We then tested the relative in vivo antitumor activities of dietary farnesol, geraniol, and perillyl alcohol against transplanted PC-1 hamster pancreatic adenocarcinomas. Syrian Golden hamsters fed geraniol or farnesol at 20 g/kg diet exhibited complete inhibition of PC-1 pancreatic tumor growth. Both farnesol and geraniol were more potent than perillyl alcohol, which inhibited tumor growth by 50% at 40 g/kg diet.

我々は移植されたPC-1ハムスター膵臓腺癌に対して食用のファルネソール、ゲラニオールとperillylアルコールの相対的な生体内での抗腫瘍性の活性を試験した。20 g/kg食餌のゲラニオールまたはファルネソール飼育のシリアンゴールデンハムスターはPC-1膵臓腫瘍増殖の完全な阻害を示した。ファルネソールおよびゲラニオールは40 g/kg食餌で50%まで腫瘍増殖を阻害したペリルルアルコールより強力であった。

adenocarcinoma 腺癌

Neither body weights nor plasma cholesterol levels of animals consuming isoprenoid diets were significantly different from those of pair-fed controls. Thus, farnesol, geraniol, and perillyl alcohol suppress pancreatic tumor growth without significantly affecting blood cholesterol levels. These dietary isoprenoids warrant further investigation for pancreatic cancer prevention and treatment.

イソプレノイド食餌を摂取している動物の体重も血漿コレステロールファルネソールとゲラニオールの両方で飼育された対照群のそれらと有意差はなかった。従って、ファルネソール、ゲラニオール、およびペリルルアルコールは血中コレステロールに有意に影響することなく膵臓腫瘍増殖を阻害する。これらの食用イソプレノイドは、膵臓癌予防および治療のためのさらなる研究を正当化する。

plasma cholesterol 血漿コレステロール

PMID: 9075204 [PubMed - indexed for MEDLINE

メバロン酸由来フィトケミカルのテルぺノイドの抗腫瘍作用

ゲラニオールとβ-イオノン乳がん細胞で増殖、細胞周期進行、およびサイクリン依存性キナーゼ2活性を阻害

『介護におけるアロマセラピーの可能性』セミナー1月23日(日)

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January 06, 2011

アトピー性乾燥皮膚に対するファルネソールとキシリトール含有クリーム作用評価研究

A novel method to control the balance of skin microflora Part 2. A study to assess the effect of a cream containing farnesol and xylitol on atopic dry skin.

皮表細菌叢のバランス制御のための新方式:パート2、アトピー性乾燥皮膚に対するファルネソールとキシリトール含有クリームの作用を評価する研究

PUBMEDより

Katsuyama M, Kobayashi Y, Ichikawa H, Mizuno A, Miyachi Y, Matsunaga K, Kawashima M.

Life Science Research Center, Shiseido Co. Ltd., Tsuzuki-ku, Yokohama, Japan.

Abstract

BACKGROUND: It is recognized that colonization by Staphylococcus aureus (SA) on the skin is one of the factors that can worsen atopic dermatitis (AD). Antibiotics and germicides are not the best choice to remove bacteria from the skin of AD patients, because of problems of irritation to the skin and bacterial resistance. We therefore turned our attention to the biofilm of SA with the aim of removing only SA from the skin surface of AD patients. We found that xylitol (X) and farnesol (F) synergistically inhibited biofilm formation by SA and dissolved biofilm formed in vivo (Part 1).

背景:

皮膚表面の黄色ブドウ球菌(SA)によるコロニー形成はアトピー性皮膚炎(AD)を悪化させることになる因子の1つであることは認識されている。皮膚刺激および菌耐性のために、抗生物質および殺菌剤はアトピー性皮膚炎患者から菌を取り除くための最良の選択ではないです。 従って、我々は、キシリトールとファルネソールが相乗的に黄色ブドウ球菌(SA)によるバイオフィルム形成を阻害して生体内で形成されたバイオフィルムを溶解したことを解明した。(パート1)。

germicide :殺菌剤
bacterial resistance 菌耐性

OBJECTIVE: To test whether application of AD for 1 week with FX cream can reduce SA without affecting Staphylococcus epidermidis.

目的:

FXクリーム(ファルネソールとキシリトール)による1週間のアトピー性皮膚炎(AD)塗布が表皮ブドウ球菌に影響を及ぼすことなく黄色ブドウ球菌(SA)を減少させることができるかどうかを調査すること。

Staphylococcus epidermidis 表皮ブドウ球菌

METHODS: A randomized, double-blind, placebo-controlled right-and-left comparison study was performed. The arms of 17 patients with dry-type AD were applied with skin-care cream including/or not including a 0.02% F and 5% X combination for 1 week. The clinical response, biophysical assessment of the skin surface and counts of skin microflora were recorded before and after 1 week of therapy.
方法:

無作為、二重盲検、プラセボ対照左右比較検査が実行された。乾燥タイプのアトピー性皮膚炎患者17人の腕は1週間0.02%ファルネソールと5%キシリトールの配合含有または含有しないスキンケアクリームで塗布された。 臨床効果、皮膚表面の生物物理学的評価および皮表細菌叢の数は治療1週間前と後に記録された。
skin microflora 皮表細菌叢

RESULTS: The ratio of SA in total bacteria at sites to which FX cream had been applied was significantly decreased after 1 week (P = 0.007), compared with before application and with placebo sites (P = 0.045). The mean skin conductance (a parameter indicating the state of hydration of the skin surface) of FX cream sites was increased significantly compared with the conductance before application (P = 0.0001) and at placebo sites (P = 0.002).

結果:

FXクリームが塗布された部位の全細菌における黄色ブドウ球菌(SA)の比率は塗布前およびプラセボ部位(P = 0.045)と比較して1週間 (P = 0.007)後有意に減少した。FXクリーム部位の平均値の皮膚コンダクタンス(皮膚表面の水和状態を示しているパラメータ)は塗布(P = 0.0001)前およびプラセボ部位(P = 0.002)でコンダクタンスと比較して有意に増加した。

CONCLUSION: This study provides evidence supporting the idea that cream containing F and X is a useful skin-care agent for atopic dry skin colonized by SA.

結論:

本研究は、FとXの含有クリームは黄色ブドウ球菌(SA)によるコロニー化したアトピー性乾燥皮膚に対しての
有効なスキンケア剤あることの考えを支持する証拠を提供する。

PMID: 15927814 [PubMed - indexed for MEDLINE]

アトピー性皮膚炎用皮膚外用剤成分としてのファルネソールとキシリトール

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January 05, 2011

アトピー性皮膚炎患者における心身と皮膚症状との関連性

A relationship between a psychosomatic and a skin condition in patients with atopic dermatitis

アトピー性皮膚炎患者における心身と皮膚症状との関連性

psychosomatic 心身

PUBMEDより

Arerugi. 2000 Jun;49(6):463-71.

Hariya T, Hirao T, Katsuyama M, Ichikawa H, Aihara M, Ikezawa Z.

Shiseido Life Science Research Center.

Abstract

要旨

Atopic dermatitis (AD) has been clinically well-known to be frequently exacerbated by some psychosomatic stress. In this study, we examined a relationship between a psychosomatic and a skin condition in patients with AD.
アトピー性皮膚炎(AD)はある心身ストレスよってよく悪化することは臨床的によく知られていた。本研究で、アトピー性皮膚炎患者における心身と皮膚症状との関連性を調査した。

psychosomatic stress 心身ストレス

Visual analogue scale (VAS) for the grade of general physical condition, mental stress and others were reported daily for themselves, while skin physiological parameters, resident skin bacteria and a psychological questionnaire (POMS) were measured every 2 weeks. It was observed that tense-anxious and depressive scores of POMS tended to correlate with skin conductance, a skin clinical score and a number of total skin bacteria and others.

健康状態、精神的ストレスおよび他のことの尺度に対する視覚的アナログスケールは患者自身によって毎日報告されて、一方、皮膚生理的パラメータ、常在菌および心理的質問表(POMS)は2週ごとに測定された。心理的質問表(POMS)の緊張・心配および抑うつスコアーは皮膚コンダクタンス、皮膚 臨床スコアーと全皮膚細菌および他の数との相関の傾向があるが観察された。

Visual analogue scale (VAS)  視覚的アナログスケール(人間での痛みの主観的強度評価法)
general physical condition 健康状態
resident skin bacteria 常在菌
Skin conductance 皮膚コンダクタンス

These results suggest that changes of psychosomatic condition reciprocally correlate with the exacerbation and improvement of skin symptom in patients with AD.

これらの結果は心身状態変化がアトピー性皮膚炎患者で相互に皮膚症状悪化と改善とに相関することを示唆している。

PMID: 10916884 [PubMed - indexed for MEDLINE]

アトピー性皮膚炎について

ストレスとアトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とストレス、感情と皮膚の関係

鎮静作用精油吸入はアトピー性皮膚患者皮膚に役にたつかも?

アトピー性皮膚炎とリノール酸代謝物

アトピー性皮膚炎患者ヘンプシードオイルで改善

『介護におけるアロマセラピーの可能性』セミナー1月23日(日)

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January 04, 2011

アトピー性皮膚炎用皮膚外用剤成分としてのファルネソールとキシリトール

A novel method to control the balance of skin microflora. Part 1. Attack on biofilm of Staphylococcus aureus without antibiotics.

皮表細菌叢のバランス制御のための新方式:パート1.抗生物質使用なしで黄色ブドウ球菌のバイオフィルム(菌膜)を攻撃

skin microflora 皮表細菌叢
biofilm バイオフィルム(菌膜)
Staphylococcus aureus 黄色ブドウ球菌

PUBMEDより

J Dermatol Sci. 2005 Jun;38(3):197-205. Epub 2005 Mar 2.

Katsuyama M, Ichikawa H, Ogawa S, Ikezawa Z.

Life Science Research Center, Shiseido Co. Ltd., Tsuzuki-ku, Yokohama, Japan. masako.katsuyama@to.shiseido.co.jp

ライフサイエンスセンター、資生堂

Abstract

要旨

BACKGROUND: Staphylococcus aureus (SA) is usually present in atopic dry skin, and not only in regions seriously affected by atopic dermatitis. SA discharges various toxins and enzymes that injure the skin, and forms a biofilm from fibrin fiber and glycocalyx; the biofilm is important for adhesion of SA to the skin and for resistance to anti-microbial agents. Even highly effective moisturizers do not work perfectly on atopic dry skin. Staphylococcus epidermidis (SE) is a major constituent of skin microflora on healthy human skin, and provides protection against the growth of pathogenic bacteria.

背景

黄色ブドウ球菌(SA)は、通常、アトピー性乾燥皮膚上に存在していてアトピー性皮膚炎によって影響を受ける部位だけでないです。黄色ブドウ球菌(SA)は皮膚を害する毒素および酵素を放出してフィブリン繊維とグリコカリックスからバイオフィルム(菌膜)を形成する。バイオフィルムは皮膚に黄色ブドウ球菌(SA)を粘着および抗菌剤に対しての耐性に対して重要である。 極めて有効な保湿剤でさえアトピー性乾燥皮膚に完全に作用しないです。表皮ブドウ球菌(SE) は健康なヒト皮膚の皮表細菌叢の主要な成分であって、病原菌増殖に対して保護を提供する。

glycocalyx: グリコカリックス(菌体外多糖類)
Staphylococcus epidermidis (SE) 表皮ブドウ球菌(SE)

OBJECTIVES: Since treatment with anti-microbials may lead to re-growth of SA, which grows faster than other Staphylococci and often shows antibiotic resistance, we searched for novel approaches to control the skin-microfloral balance without using conventional anti-microbials.

目的:

抗菌剤による治療は黄色ブドウ球菌(SA)の再増殖をもたらすことになって、黄色ブドウ球菌(SA)は他のブドウ球菌より早く増殖して抗生物質耐性を示すため、通常の抗菌剤を使用しないで皮膚細菌叢バランスを制御する新方式を探した。

Staphylococcus ブドウ球菌

METHOD: Biofilm formation by SA in vitro was observed in detail using scanning electron microscopy. Approximately 500 substances were screened for a selective effect on SA growth and SA biofilm.

方法:

生体外で黄色ブドウ球菌(SA)によるバイオフィルム形成は走査型電子顕微鏡を使用して詳細に観察された。
約500の物質はSA増殖およびSAバイオフィルムに及ぼす選択的効果に対して選別された。

RESULTS: We found that xylitol inhibited the formation of glycocalyx, and farnesol dissolved fibrin fibers. Farnesol suppressed the growth of only SA, and did not affect that of SE. Xylitol and farnesol synergistically inhibited biofilm formation by SA.

結果:
我々はキシリトールがグリコカリックス形成の阻害、およびファルネソールがフィブリン繊維の溶解を解明した。ファルネソールはSA増殖だけを阻害して、表皮ブドウ球菌(SE)の増殖に影響を及ぼさなかった。

xylitol キシリトール
farnesol:ファルネソール はセスキテルペンアルコール

CONCLUSION: Xylitol and farnesol have potential for controlling the skin-microfloral balance because of their selective effects and inhibition of biofilm formation. They might provide a useful and safe method to care for skin colonized by SA, without using antibiotics.

結論:

キシリトールおよびファルネソールはそれらの選択的効果およびバイオフィルム形成の阻害のために皮表細菌叢バランスを制御する潜在的可能性を有している。それらは抗生物質を使用することなくして黄色ブドウ球菌(SA)によってコロニー化された皮膚をケアするための有効で安全な方法を提供するかも知れない。

PMID: 15927813 [PubMed - indexed for MEDLINE]

バイオフィルム形成に関するブログ

ローズ、ゼラニウム、ラベンダーおよびローズマリー精油によるクオラムセンシング信号の抑制

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January 03, 2011

干支は植物の生育状態(一生)を表している。

新年あけましておめでとうございます。

旧年中はフィトアロマ研究所の精油、キャリアオイルをご愛用いただきありがとうございました。

フィトアロマ研究所ブログは今月で7年目になります。皆様のおかげと感謝しております。

今年の干支について考えてみました。

干支を解釈することによってその年を占うことができるかも?

今年の干支は辛卯(かのとう・しんぼう)になります。
辛(しん)は十干からで卯(ぼう)は十二支からです。

辛(しん)の意味は新で、草木が枯死して、また新しくなろうとすることである。

卯(ぼう)の意味は茂るで、草木が地面おおう状態

十干の、「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の各字は、そのなかに万物の栄枯盛衰の象を内蔵している。十干の「干」は「幹」、十二支の「支」は「枝」で、「幹と枝の関係」にある。干支と言うと十二支が強調されていて十干の辛(しん)のことは知られていないです。幹の部分の本質を理解しないとその年を占うことはできないかと思います。

十二支の十二字が示す意味は、十干とだいたい同じで、植物の発生・繁茂・伏蔵(ふくぞう)の輪廻を表す。

*伏蔵(ふくぞう):地中に隠された宝の蔵

十二支は中国古代にすでに発見されていた五つの惑星、すなわち、木星・火星・土星・金星・水星のうち、もっとも尊いとされていた木星、つまり歳星(さいせい)の運行に拠っている。

木星の運行は十二年で天を一周する(厳密には十一・八六年である。)つまり木星は一年に十二区画のうち一区画ずつを移行し、その所在は十次によって示される。「次」と同じ意味である。

木星は太陽や月とは逆に、西から東に向かって移動するので、木星の反映ともいうべき仮の星を設けて、これを時計と同じように東から西に移動させることにした。この架空の星は神霊化されて「太歳」の名称で呼ばれるが、この太歳のいるところにつけた名が、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の十二支である。つまり十二支は木星と反対方向に、同じ速度で巡る、「太歳の居所」につけられた名称であって、これが、「年の十二支」である。

今年は幹は枯れて新しくなろうとしてるが枝は茂っている状態です。辛(しん)と卯(ぼう)は陰陽からみると両方とも陰になります。幹は陰であるが新しくなろうとしているので陽に転化する可能性を秘めている。

既存の物や考えかたが朽ちていき新しいものが出てくる。そうすればあらたな芽ができて茂ってくるようになると考え考えられます。今までの生き方やため込んでしまったものを整理して新しい思考で生きることが繁栄の道なのかも知れないです。

マヤ暦で2012年のことが取り上げられていますがホピのかたから聞いてことによると2012年からは新らたな世紀になるのだと言われました。新しい時代に向かって生きるためには既存の価値観では生きていけないことなります。今年はそのための準備の年かも知れません。

思いついてとりとめのないことを書きました。

本年もフィトアロマ研究所ブログをよろしくお願い申し上げます。

参照本

ダルマの民俗学―陰陽五行から解くー 吉野裕子著 岩波新書

『介護におけるアロマセラピーの可能性』セミナー1月23日(日)

リアノン ハリス女史来日セミナー:がん治療と緩和ケアにおけるアドバンス臨床アロマセラピーのセミナー3月25日(金)〜28日(月)(4日間)


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