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October 05, 2011

コスツノリド骨粗鬆症の予防になるかも?

Costunolide stimulates the function of osteoblastic MC3T3-E1 cells.

コスツノリドは骨芽細胞様細胞株MC3T3-E1の機能を刺激する

osteoblastic MC3T3-E1 cells:骨芽細胞様細胞株MC3T3-E1

PUBMEDより

Int Immunopharmacol. 2011 Jun;11(6):712-8.

Lee YS, Choi EM.

Source

ソース

Department of Food & Nutrition, Kyung Hee University, 1 Hoegi-dong, Dongdaemun-gu, Seoul, Republic of Korea.

Abstract

要旨

The effect of costunolide on the function of osteoblastic MC3T3-E1 cells was studied. Costunolide significantly increased the growth of MC3T3-E1 cells and caused a significant elevation of alkaline phosphatase (ALP) activity, collagen content, and mineralization in the cells (P<0.05).

骨芽細胞様細胞株MC3T3-E1の機能へのコスツノリド効果が研究された。コスツノリドは有意にMC3T3-E1の増殖を増加させて、アルカリホスファターゼ(ALP)活性、コラーゲン濃度、および細胞で石灰化(P<0.05)の上昇を引き起こした。

alkaline phosphatase (ALP) activity アルカリホスファターゼ(ALP)活性
mineralzaion 石灰化

The effect of costunolide in increasing cell growth was completely prevented by the presence of ICI182780, LY294002, PD98059, rotlerin, or glibenclamide, suggesting that the effect of costunolide might be partly mediated from estrogen receptor (ER), PI3K, ERK, protein kinase C (PKC) and mitochondrial ATP-sensitive K(+) channel.

細胞増殖におけるコスツノリド効果はフルベストラント、PI3K特異的阻害薬、MEK阻害剤(抗がん剤)
、ロットレリン、グリベンクラミドの存在によって完全に妨げられた。このことはコスツノリドの効果がエストロゲン受容体(ER)、細胞内シグナル伝達系酵素(PI3K),細胞外シグナル調節キナーゼ(ERK),プロテインキナーゼC(PKC)およびミトコンドリアATP感受性Kチャネルから仲介するかもしれなかこと示唆した。

ICI182780:別名flvestrant(フルベストラント)・乳癌治療薬;エストロゲン受容体遮断
LY294002 :PI3K特異的阻害薬
PD98059:MEK阻害剤(抗がん剤)
Rotlerin:ロットレリン(プロテインキナーゼCとCaMキナーゼⅢ阻害薬
Glibenclamide:グリベンクラミド(糖尿病治療薬)
estrogen receptor (ER) エストロゲン受容体

PI3K・phosphatidylinositol-3 kinase 
ホスファチジルイイシノトール3キナーゼ(細胞内シグナル伝達系酵素)
ERK・Extracellular Signal-regulated Kinase:細胞外シグナル調節キナーゼ)
protein kinase C (PKC) プロテインキナーゼC (PKC)
mitochondrial ATP-sensitive K(+) channel.:ミトコンドリアATP感受性Kチャネル

The effect of costunolide in increasing ALP activity was prevented by the presence of ICI182780, PD98059, SB203580, or rotrelin, suggesting that the effect of costunolide on ALP activity might be mediated from ER, ERK, p38, and PKC.

アルカリホスファターゼ(ALP)活性増加におけるコスツノリド効果はフルベストラント、MEK阻害剤(抗がん剤)、
MAPキナーゼ阻害薬、またはロットレリンの存在によって完全に妨げられた。このことはアルカリホスファターゼ(ALP)活性へのコスツノリドの効果がエストロゲン受容体(ER)、細胞外シグナル調節キナーゼ(ERK)、
MAPキナーゼp38およびプロテインキナーゼC (PKC)から仲介するかもしれなかこと示唆した。

SB203580: MAPキナーゼ阻害薬
MAPキナーゼ:MAP kinase(mitogen-activated protein kinase)分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼ

The effect of costunolide in increasing collagen content was prevented by the presence of LY294002, PD98059, SB203580, SP600125, or rotrelin, suggesting that the effect of costunolide on collagen synthesis might be mediated from PI3K, 、ERK, p38, JNK, and PKC.

コラーゲン濃度増加におけるコスツノリド効果はPI3K特異的阻害薬、MEK阻害剤(抗がん剤)、MAPキナーゼ阻害薬(SB203580),MAPキナーゼ阻害薬(SP600125)またはロットレリンの存在によって完全に妨げられた。このことはコラーゲン合成へのコスツノリド効果が細胞内シグナル伝達系酵素(PI3K)、細胞外シグナル調節キナーゼ(ERK)、MAPキナーゼp38、MAPキナーゼ(JNK) の存在によって完全に妨げられた。このことはコラーゲン合成へのコスツノリド効果が細胞内シグナル伝達系酵素(PI3K),細胞外シグナル調節キナーゼ(ERK),MAPキナーゼp38、MAPキナーゼ(JNK)およびプロテインキナーゼC (PKC)から仲介するかもしれなかこと示唆した。

JNK:Jun amino-terminal kinase:C-Jun N末端キナーゼ

Moreover, cotreatment of ICI182780 or LY294002 inhibited costunolide-mediated upregulation of mineralization, suggesting that the induction of mineralization by costunolide is associated with increased activation of ER and PI3K. Our data indicate that the enhancement of osteoblast function by costunolide may result in the prevention for osteoporosis.

さらに、フルベストラントまたはPI3K特異的阻害薬の併用治療は石灰化のコスツノリド仲介上方制御を阻害した。このことは、コスツノリドによる石灰化の誘発がエストロゲン受容体(ER)および細胞内シグナル伝達系酵素(PI3K)活性上昇と関連していることを示唆した。我々のデータはコスツノリドによる骨芽細胞機能増加が結果的に骨粗鬆症の予防になるかもしれないことを示している。

osteoblast function  骨芽細胞機能
osteoporosis.:骨粗鬆症 (骨が多孔質になりもろくなる状態)

三上杏平先生・精油の化学講座(9回)10月12日(水)より開催

考えたこと
医学英語の略語を調べるのに苦労をしました。専門家は略語を理解しているが専門外は略語をわからないので調べるが医学以外の略語が出てきてしまい探すのに大変でした。身体の中には非常に多くの酵素が働いていて健康に保ってくれている。ところが悪い酵素が増えると病気になりそれを阻害する薬が必要になってくる。植物や精油の化学成分が酵素阻害に役に立つっていることが実験で証明されていことが理解できた。

何とか翻訳だけはしたがメカニズムに関しては理解ができてないです。そのうちほかの記事を訳しているうちに理解できるかもしれない。コスツノリドが骨粗鬆症の予防になるかもしれないことを知れたことが大切である。いろんな情報を潜在意識に入れておくとある日突然理解できると聞いたことがあります。解らないことを楽しむのが必要かもしれません。

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