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December 26, 2011

気分、腸内細菌、および免疫系

前回のブログ・、炎症、免疫および感染のウエッブに下記の記事があったので興味をもちました。ストレスが腸内細菌影響し、それが脳内伝達物質に影響してうつ病を招く。ストレス解消が大切になります。

Mood, Gut Bacteria, and the Immune System

気分、腸内細菌、および免疫系

Many people would be surprised that the immune system, the gastro-intestinal tract and stress interact, but that is what the most recent of a number of studies shows. In this study on mice, (Brain, Behavior, and Immunity Volume 25, Issue 3, March 2011, Pages 397-407) researchers demonstrated that psychological stress causes almost immediate changes to the gut bacterial population, and that some of these affected sub-populations strongly influence the effect that stress has on immunity.

多くの人々は、免疫系、消化管とストレスが相互作用していることに驚くでしょうが、それは多くの最新研究が示すものです。マウスでの本研究(脳、行動および免疫、2011年3月3日号 Volume 25,、397-407ページ)で、研究者は、精神的ストレスが腸内細菌叢母集団に対してほぼ即時変化を引き起こして、これらの影響を受けた亜母集団のうちのいくつかはストレスが免疫に強く影響を及ぼすことを実証しました。

gastrointestinal tract:胃腸管、消化管
gut bacterial population 腸内細菌叢母集団

In the study, the researchers exposed mice to social disruption, which is known to cause increases in circulating cytokines ('hormones of the immune system), which themselves induce enhanced reactivity in the immune system. The researchers found that social disruption altered bacterial counts of some gut bacteria sub-populations, particularly when the bacteria were assessed immediately after stress exposure. Stress exposure increased the relative abundance of bacteria in the genus Clostridium, which often causes prolonged and severe diarrhea (generally after antibiotc use). The stressor also increased circulating levels of IL-6 which was significantly correlated with stressor-induced changes to certain other sub-populations.

本研究で、研究者は免疫系においてそれ自身で反応性増加を誘発する循環性サイトカイン(免疫系のホルモン)の増加を引き起こすと知られている社会混乱にマウスを暴露した。細菌はストレス暴露後ただちに評価されたとき、特に社会混乱が一部の腸内細菌亜母集団の細菌数を変更したことを研究者は解明した。ストレス暴露が、長引いて重篤な下痢(通常抗生物質使用後)引き起こすことが多いクロストリジウム属菌の相対的存在量を増加させた。また、ストレス因子はある種の他の亜集団へのストレス因子誘発変化に有意に相関していたIL-6循環濃度を増加させた。

genus Clostridium クロストリジウム属菌
relative abundance :相対的存在量

In a second experiment, these researchers found that a combination of antbiotics prevented the stress induced increase IL-6. This means that certain gut bacteria are necessary for stressor-induced increases in circulating cytokines.So, not only does stress affect the gut bacterial population, but these organisms are also required for activation of the immune system .Many people would be surprised that the immune system, the gastro-intestinal tract and stress interact, but that is what the most recent of a number of studies shows.

第二の実験で、研究者は抗生物質の併用はストレス誘発IL-6増加を予防したことを解明した。これは、ある腸内細菌が循環サイトカインのストレス因子誘発増加を必要としていることを意味します。それで、ストレスは腸内細菌母集団に影響するばかりでなくて、これらの有機体も免疫系の活性を必要としています。多くの人々は、免疫系、消化管とストレスが相互作用していることに驚くでしょうが、それは多くの最新研究が示すものです。

circulating cytokines 循環サイトカイン

This information becomes even more relevant for psychiatric disorders such as OCD, and depression, as activation of IL-6 has clearly been associated with depression. In fact blockers of IL-6 (eg etanercept) have been shown to reduce depression scores. Furthermore, we can now see, that stress, via its effect on gut bacteria, and hence the immune system (IL-6) can change brain function. We know this because IL-6 activates a certain enzyme (IDO), which actually 'steals' or syphons-off tryptophan from its normal metabolic pathway ( ie conversion into serotonin and then melatonin) and instead converts it into chemicals that increase activity of glutamate (in depression) at an excitatory-and some times toxic- receptor (NMDA) in the brain.

IL-6の活性化が明白にうつ病に関係しているように、この情報は強迫性障害(OCD)、およびうつ病などの精神疾患にさらに関連性がある。事実、インターロイキン-6のブロッカー(例えばエタネルセプト)はうつ病スコアを低下させたことを示した。さらに、私たちは腸内細菌に及ぼすその影響を介して、ストレス、および、次に免疫系(インターロイキン-6)が脳機能を変更できることを今見ることができます。私たちはこのことを知っています。なぜならば、IL-6はある種の酵素(IDO・インドールアミン-2,3-ジオキシゲナーゼ)を活性化します。その酵素は実際にその通常代謝経路( つまりセロトニンに変化させて次にメラトニン)からトリプトファンを盗みまたは吸い上げて、代わりに興奮性および時々毒性・NMDA型グルタミン酸受容体でグルタミン酸(うつ病の)活性を増加させる化学物質にトリプトファンを変化させる。

OCD・Obsessive-Compulsive Disorder:強迫性障害
tryptophan トリプトファン
Indoleamine 2,3-Dioxygenase (IDO) :インドールアミン-2,3-ジオキシゲナーゼ

The result of all of this is increased depression, anxiety, and reduced memory. In mice this effect can take months to reverse. The upshot of all of this, is that stress, the gut, the brain and the immune system are really intimately linked, and inseparable. While this might be news to most psychiatrists, it is not news when one understands the Whole Psychiatry model.

このすべての結果はうつ病、不安および記憶減退を増加させている。マウスで、この結果を逆転させるために数か月係ります。このすべての結末は、ストレス、腸、脳および免疫系が実に緊密に関連づけられていて、不可分で、あるということです。これはほとんどの精神病医にとって初耳かもしれませんが、人々が全人精神医学モデル(Whole Psychiatry model)を理解すると新しいことではありません。

考えたこと
トリプトファンは神経伝達物質であるセロトニンやメラトニンの原料である。セロトニンは落ち込んだ心を励まし、メラトニンは体温を下げて深い眠りに導く。トリプトファンは、ピーナツ、バナナ、アーモンド、牛乳、チーズ、卵黄などに含まれている。これらの食品を摂取してもストレスがある生活をしているとセロトニンに変化させて次にメラトニンにならないで別の化学成分に変化してうつ病を悪化させる原因なることを知りました。

腸に良いビスビス菌含有のヨーグルトを食べても腸の環境が良くなければ菌は生きていくことはできないと思います。また、サプリメント、薬などを摂取しても体内環境が劣悪だと効かないことです。糖分をたくさん摂取している人はビタミンC摂取しても体外に排泄されてしまうようです。

効果があるものを取り入れても体が受け入れる環境でないと体内で別の物資に代謝して体に悪い影響を与えてしまい初期の効果も達成できないかもしれない。

体内に入ったものは必ず酵素と補酵素によって代謝されます。精油も例外ではないです。三上先生の精油の化学講座で精油成分の酢酸リナリルは体内で酢酸とリナロールに分解され、また、柑橘系の精油成分リモネンは体内代謝物に抗腫瘍作用があると勉強しました。

摂取したものが確実に代謝して体の安定に寄与するために体の内部環境を整えるためにはストレスの解消が大切になります。このストレスの解消にはアロマセラピーが役にたつかも知れません。

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お知らせ

三上杏平先生・精油の化学講座(6回)1月11日(水)より開始

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