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June 18, 2012

現代の考え方:慢性疼痛のゲートコントロール理論

Modern Ideas: The Gate Control Theory of Chronic Pain

現代の考え方:慢性疼痛のゲートコントロール理論

Due to the observations that raised questions, a new theory of pain was developed in the early 1960s to account for the clinically recognized importance of the mind and brain in pain perception. It is called the gate control theory of pain, and it was initially developed by Ronald Melzack and Patrick Wall.

問題を提起した観察により、疼痛の新理論は痛覚における心および脳の臨床的に認識された重要性を説明するために1960年代の初めに進展した。それはゲートコントロール理論と呼ばれてロナルド・メルザックおよびパトリック・ウォールによって最初に展開されました。

Although the theory accounts for phenomena that are primarily mental in nature - that is, pain itself as well as some of the psychological factors influencing it - its scientific beauty is that it provides a physiological basis for the complex phenomenon of pain.It does this by investigating the complex structure of the nervous system, which is comprised of the following two major divisions:

理論は主に本質的に精神的である現象を説明していて、それは疼痛自体同様にそれに影響を及ぼす幾つかの心理的要因であるけれども、科学的美はそれが疼痛の複雑な現象に対して生理学的根拠を提供することです。それは神経系の複雑な構造の研究によって成り立っています。それは2つの主要な分類で構成されます。

Central nervous system (the spinal cord and the brain)

中枢神経(脊髄および脳)

Peripheral nervous system (nerves outside of the brain and spinal cord, including branching nerves in the torso and extremities, as well as nerves in the lumbar spine region)

末梢神経系(胴および四肢の分枝している神経、同様に腰椎脊髄領域の神経を含む脳と脊髄の外側神経)

torso胴
extremities:四肢
branching nerves 分枝の神経

In the gate control theory, the experience of pain depends on a complex interplay of these two systems as they each process pain signals in their own way. Upon injury, pain messages originate in nerves associated with the damaged tissue and flow along the peripheral nerves to the spinal cord and on up to the brain. So far, this is roughly equivalent to the specificity theory of pain described above.

ゲートコントルール理論で、それらが各々独自の方法で疼痛信号を処理するとともに、疼痛の経験は、これらの2つのシステムの複雑な相互作用に依存する。 負傷すると、疼痛メッセージは損傷を受けた組織に関連する神経に始まって、抹消神経に沿って脊髄に流れて、脳に上がって行く。これまで、これは上記に記載した疼痛の特殊説とほぼ同じです。

However, in the gate control theory, before they can reach the brain these pain messages encounter “nerve gates” in the spinal cord that open or close depending upon a number of factors (possibly including instructions coming down from the brain). When the gates are opening, pain messages “get through” more or less easily and pain can be intense. When the gates close, pain messages are prevented from reaching the brain and may not even be experienced.

しかし、ゲートコントロール理論で、それらが脳に到着する前に、これらの疼痛メッセージは、数多くの要因(多分脳から下降する指示を含む)によって開くか閉じる脊髄中の「神経ゲート」に出会います。ゲートが開いていると、疼痛メッセージが多かれ少なかれ容易に「通って」、疼痛が強くなることになります。ゲートが閉じると、疼痛メッセージは脳に到達すことを妨げられて疼痛体験をすることさえないかもしれない。

Although no one yet understands the details of this process or how to control it, the following concepts are presented to help explain why various treatments are effective and how to find solutions to chronic back pain.

この過程または疼痛管理の詳細はいまだ誰も理解しれないけれども、次の概念は何故様々な治療が効果的で如何に慢性疼痛を解決することを説明することに役立つことを示します。

The Peripheral Nervous System

末梢神経系

Sensory nerves bring information about pain, heat, cold and other sensory phenomena to the spinal cord from various parts of the body. At least two types of nerve fibers are thought to carry the majority of pain messages to the spinal cord:

感覚神経は身体の様々な部位から脊髄に疼痛、温熱、寒さおよび他の感覚現象に関する情報をもたらします。少なくとも2つのタイプの神経繊維が脊髄に大部分の疼痛メッセージを伝えると思われます

A-delta nerve fibers, which carry electrical messages to the spinal cord at approximately 40 mph (“first” or “fast” pain).

ほぼ1時間40マイル(「最初または速い疼痛」)で脊髄に電気メッセージを運ぶA-δ神経線維

C-fibers, which carry electrical messages at approximately 3 mph to the spinal cord (“slow” or “continuous pain”)

脊髄にほぼ1時間30マイル(“遅く” または “持続痛”)で電気メッセージを運ぶC線維

A-delta nerve fibers :Aδ線維
C-fibers :C線維

A good example of how these respective nerve fibers work is the activation of the A-delta nerve fibers followed by the activation of the slower C-fibers. The activation of other types of nerve fibers can modify or block the sensation of pain.

これらのそれぞれの神経繊維がどのように働くかのよい例は、遅いC-繊維の活性化に続いてAδ神経繊維の活性化です。他のタイプの神経繊維の活性化は疼痛感覚を修正するかブロックすることができます。

After hitting one’s elbow or head, rubbing the area seems to provide some relief. This activates other sensory nerve fibers that are even “faster” than A-delta fibers, and these fibers send information about pressure and touch that reach the spinal cord and brain to override some of the pain messages carried by the A-delta and C-fibers.

人の肘か頭を打った後に、その部位を摩ることはある緩和を提供するようにみえます。これは、Aデルタ線維よりさらに「速い」他の感覚神経線維を活性化して、これらの神経線維が脊髄および脳に届いて、圧覚とタッチに関する情報を送って、Aδ線維およびC線維によって運ばれた幾つかの疼痛メッセージを無効にします。

次回は脊髄から脳への痛み信号になります。


考えたこと
ゲートコントロールについて調べていますが現在、チャクラとも関係がある脊髄と皮膚の感覚神経のつながりに興味を持っています。改めて皮膚にはどんな感覚の受容器があり、その神経は脊髄のどこにつながり、脊髄から脳に痛みや喜びが伝えられるメカニズムに興味を持っています。

このことが生体場セラピー(霊気、タッチなど)、チャクラ活性などの皮膚への刺激、エネルギー療法のVibration振動などとどのようにつながるのか興味があります。

本棚から皮膚のことを知りたくなり、皮膚は考える 傳田 光洋著を取り出し読んでみました。そこに脊髄の成り立ちが書いてありました。

皮膚はセンサーである。41ページ

中枢神経ができるのは外胚葉からです。ヒトの場合には、発生から三~八週間で外胚葉、中胚葉、内胚葉に分かれます。胎生初期に体の全体を覆っている外胚葉の一部が体内にめりこんで管状の構造ができ、やがてそれが脊髄になり、一端が膨れ上がって脳になります。目や耳などの感覚器も外胚葉が体内に陥没して、それからそれぞれ複雑な構造がつくられます。

皮膚の中では、表皮が最初から身体の表面を覆っている状態が続いてまいす。つまり表皮は外胚葉由来です。一方、真皮は中胚葉に由来します。 

傳田 光洋先生関連ブログ


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お知らせ

ヤマザクラ枝葉の水蒸気蒸留会 IN 長瀞(6月24日・日)お知らせ

三上杏平先生講座「アロマテラピー用精油の主成分の香気の検証」(7月20日)お知らせ

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