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July 30, 2012

高脂肪食→視床下部炎症→満腹中枢故障→過食→肥満

高脂肪は視床下部を故障させるかもしれない

Fat May Put Hypothalamus on the Fritz

http://www.scientificamerican.com/podcast/episode.cfm?id=fat-may-put-hypothalamus-on-fritz-11-12-27

More than a third of adults in the U.S. are obese. And many of those already overweight continue to put on even more pounds. Now researchers have a clue why.

米国の3分の1以上の成人は肥満です。すでに過体重の多くの人々はさらに太り続けています。今や、研究者は何故の手掛かりを有しています。

Two new studies in the Journal of Clinical Investigation suggest how obesity and high-fat diets might actually alter the way the brain works, changing in particular the hypothalamus. This almond-sized area of the brain helps regulate hunger and thirst, as well as sleep and body temperature. So if it’s out of whack, people can feel hungry even when they've consumed plenty.

臨床試験ジャーナルにおける最新の2つの研究によると、肥満と高脂肪食がどのように実際に脳の働きを変更、特に視床下部の変化を起こすかも知れないことを示唆している。脳のこのアーモンドサイズ部位は、睡眠と体温と同様に空腹と渇きを制御することに役立ちます。したがって、視床下部が調子の悪い場合、人々が過食した場合でさえ、空腹を感じることになります。

One study found that in the brains of both obese humans and obese rats, neurons around the hypothalamus were damaged by inflammation. High-fat diets have been known to promote inflammation throughout the body, but that usually takes weeks or months to appear. Changes in the brain, however, can happen fast—even within 24 hours. [Joshua Thaler et al, Obesity is associated with hypothalamus injury in rodents and humans]

ある研究で、肥満のヒトおよび肥満ラットの両方の脳では、視床下部のまわりの神経細胞が炎症によって損傷を受けたことが解明された。高脂肪食は身体の全体にわたって炎症を促進することが知られていますが、発現するのに通常数週または数か月かかります。しかし、脳の変化は早く起きて、24時間以内です。[Joshua Thaler et al:肥満はげっ歯動物と人間で視床下部炎症に関係している]。

The second study found that mice on a fatty diet were slow to replace old neurons in the hypothalamus, which could also hamper its function. [David McNay et al., "Remodeling of the arcuate nucleus energy-balance circuit is inhibited in obese mice"]

第2の研究で、脂肪食マウスは視床下部で古い神経細胞の入れ替わりが遅くて、そことが、また、その機能を妨げることになるだろうことを解明した。「David McNay et al. 弓状核のエネルギー・バランス回路の再構成は肥満マウスで阻害される。」

PUBMEDよりの文献

Obesity is associated with hypothalamic injury in rodents and humans.

肥満はげっ歯動物と人間で視床下部炎症に関係している

J Clin Invest. 2012 Feb 1;122(2):778.

Thaler JP, Yi CX, Schur EA, Guyenet SJ, Hwang BH, Dietrich MO, Zhao X, Sarruf DA, Izgur V, Maravilla KR, Nguyen HT, Fischer JD, Matsen ME, Wisse BE, Morton GJ, Horvath TL, Baskin DG, Tschöp MH, Schwartz MW.

Source

Division of Metabolism, Endocrinology and Nutrition, Diabetes and Obesity Center of Excellence, University of Washington, Seattle,
Washington98109, USA.

ワシントン大学、糖尿病・肥満総合研究センター、代謝、内分泌および栄養部門

Abstract

要旨

Rodent models of obesity induced by consuming high-fat diet (HFD) are characterized by inflammation both in peripheral tissues and in hypothalamic areas critical for energy homeostasis. Here we report that unlike inflammation in peripheral tissues, which develops as a consequence of obesity, hypothalamic inflammatory signaling was evident in both rats and mice within 1 to 3 days of HFD onset, prior to substantial weight gain.

高脂肪食(HFD)誘発の肥満げっ歯動物モデルは、抹消組織およびエネルギー恒常性に必須な視床下部の両方で炎症によって特徴づけられた。肥満の結果として発症する末梢組織中の炎症と異なり、本質的な体重増加に先立って高脂肪食開始の1〜3日間内にラットとマウスの両方で視床下部炎症性シグナルが明らかだったと報告します。

Furthermore, both reactive gliosis and markers suggestive of neuron injury were evident in the hypothalamic arcuate nucleus of rats and mice within the first week of HFD feeding.

更に、ニューロン損傷を暗示する反応性神経膠症およびマーカーの両方は高脂肪食餌飼育の最初の周内にラットおよびマウスの視床下部の弓状核で明らかでした。

gliosis 神経膠症、グリーシス(脳または脊髄の損傷部位における星状神経膠細胞の過剰増殖)
arcuate nucleus 弓状核

Although these responses temporarily subsided, suggesting that neuroprotective mechanisms may initially limit the damage, with continued HFD feeding, inflammation and gliosis returned permanently to the mediobasal hypothalamus. Consistent with these data in rodents, we found evidence of increased gliosis in the mediobasal hypothalamus of obese humans, as assessed by MRI.

これらの反応は一時的におさまりましたが、神経保護作用機序が最初に損傷を限定したかも知れないことを示唆した。継続的高脂肪食飼育で、炎症および神経膠症は視床下部内側基底部に恒久的に戻った。げっ歯動物のこれらのデータと一致して、私たちは、MRIによって評価されるように、肥満人の視床下部内側基底部で神経膠症増加の証拠を解明した。

mediobasal hypothalamus視床下部内側基底部

These findings collectively suggest that, in both humans and rodent models, obesity is associated with neuronal injury in a brain area crucial for body weight control.

これらの研究結果は、ヒトおよびげっ歯動物モデルの両方で、肥満が体重コントロールにとって重要な脳部位の神経損傷と関係しています。

考えたこと

視床下部は身体的・精神的な生命活動に関する統制中枢である。これらの制御は、一部は自律神経系を介して神経性に、一部は血行を介してホルモン性に行われている。すなわち、視床下部は神経系と内分泌系をつなぐ重要な場所である。

大脳辺縁系は、古い脳で、海馬(記憶)、扁桃体(情動)、帯状回(各部位結びつける)などの部位が属して視床下部を包んでいます。このことは視床下部の状態が記憶・情動に影響を与えることです。視床下部の状態が良くないとマイナスの感情が産生するようです。

このように考えてみると、視床下部炎症は高脂肪過食が肥満つながるばかりでなくて、視床下部の調節機能(体温感知、体液量調節、ホルモン受容、渇き、空腹、満腹、怒り・攻撃性)に影響を及ぼすことになります。

高脂肪食は身体全体に炎症を引き起こすことを知りました。以前のブログ「うつ病と炎症との関係・アンドルー・ワイル」で身体に炎症が起きると、炎症性サイトカインが産生して、脳に影響して、うつ病発症の原因となる。身体に炎症を起こさない抗炎症食事を取ることによってうつ病の発症を防ぐことを提唱していました。

うつ病と炎症との関係・アンドルー・ワイル

チャクラ表によると、第六チャクラ・第三の目の神経叢は視床下部・下垂体になり、内分泌腺は下垂体になり、副腎刺激ホルモンが産生するところです。このホルモンは第三チャクラ・太陽神経叢・内分泌腺:副腎に作用して怒りなど感情問題を引き起こします。このことはストレス反応の経路の一つで視床下部-下垂体-副腎皮質系で説明することが出来るかも知れません。

尚、下垂体前葉から副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)Aとβエンドルフィン・ペプチドが1:1の割合で放出されます。βエンドルフィンは、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)などと同一の前駆体であるプロオピオメラノコルチン(POMC)に由来する。

視床下部・下垂体の第六チャクラに関係する精油としてジュニパーベリー、ヘリクリサム、ローズマリー、ホーリーバジルなどがあります。

最近、資料を集めてチャクラ表を作り、それを見て上記の説明を考えました。各チャクラと内分泌系は関係しているので、ホルモンやペプチドがどのチャクラに作用するのかを考えるといいのかと思います。それには、内分泌系のホルモンやペプチドについての勉強が必要です。

また、エドガーケイシーは、秘儀的感覚で魂の記憶およびカルマの担い手、または魂の成長に必要な教訓として内分泌を選択しています。このことは内分泌の活性がスピリチャルなことに関係しているのかもしれません。

生きていくことで大切な視床下部が継続的な高脂肪食で慢性的な炎症を起こすことになれば、高脂肪食を食べなくても満足が行く生活方法を考える必要があるように思います。

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July 27, 2012

脂肪食と男性型脱毛症との関連性

脂肪食と男性型脱毛症との関連性

Fatty Diets Linked to Male Baldness

http://www.mangoboss.com/FattyDietsLinkedtoMaleBaldness.html

Losing some hair up top? You are not alone. Fifty percent (50%) of men suffer receding hair lines or male pattern baldness (also called androgenic alopecia) before age 50 and almost sixty seven percent (67%) of men will have hair loss at some point. In most of these men, balding begins early, for some as early as 17 or 18 years of age.

頭上まで一部の脱毛?あなただけはありません。50歳前の男性50%は生え際の後退または男性型脱毛症(また、アンドロゲン性脱毛症と呼ばれているに悩んでいて、男性のほぼ67%はある点で脱毛するでしょう。ほとんどのこれらの人の中で、17あるいは18歳ぐらい早くから脱毛がはじまります。

hair line 生え際
male pattern baldness 男性型脱毛症
androgenic alopecia アンドロゲン性脱毛症

Both heredity and diet and lifestyle seem to play a part in producing baldness. Of course genes play a role in deciding which men go bald. The gene for baldness comes from your mother’s side of the family, and if your grandfather on your mother’s side is bald and the men on her side of the family are bald, the cards are stacked against you.

遺伝および食事およびライフスタイルの両方は脱毛症産生に役割を果たすように見えます。もちろん、遺伝子は、どの男性が脱毛症になるかの決定において役割を果たします。脱毛の遺伝子は家族の母方から由来して、母方の祖父が脱毛症で、家族の母方の男性が脱毛症ならば、あなたは不利な状況にあります。

But here’s the latest news. Genes are not—repeat not—the whole story of whether you will go bald. Your diet may also determine whether you will suffer from baldness. High fat diets contribute the increase of DHT(Dihydrotestosterone), a type of testosterone which has been found to cause hair loss.

しかし、ここに最新ニュースがあります。遺伝子は、あなたが脱毛になるかどうかの全てでなく、繰り返しをしないです。また、あなたの食事であなたが脱毛症で悩むかどうかを決めるかもしれない。高脂肪食は脱毛の原因であることが解った一種のテストステロンのDHT(ジヒドロテストステロン)増加の一因になります。

Although not all of the research has been conclusive, there does appear to be link between baldness and diet. Societies that consumed relatively low-fat diets ---such as pre-World War II Japan ---
experienced almost no pattern baldness. But post-World War II Japanese men have started to experience higher and higher levels of pattern baldness as their society consumes more Western-style fatty diets.

研究のすべてが確証的だとは限りませんでしたが、脱毛症と食事との関係があるようです。第二次世界大戦前の日本のように、比較的低脂肪食を摂食した社会は男性型脱毛症をほとんど体験しなかった。しかし、社会が西洋型脂肪食を摂食するとともに、第二次世界大戦後の日本人男性はますます高レベルの男性型脱毛症を体験し始めた。

In fact, one study by a leading manufacturer of men's wigs in Japan, the Anderans Co. Ltd, found that baldness and thinning hair has skyrocketed with the increasing popularity of Western fatty foods like hamburgers and fries. Aderans found that the percentage of balding men increased almost 200% in less than 20 years, from 6.2 million men in 1987 (8.1%) to 11.4 million men just 17 years later.

実際 、日本の男性かつらトップメーカー・アデランス社による1つの研究はハンバーガーおよびフライのような西洋脂肪食品の人気増大ともに脱毛症と薄毛が急上昇した。アデランス社は、1987年(8.1%)からちょうど17年後の1140万人まで、20年未満で脱毛症男性のパーセンテージはほぼ200%増加したこと解明した。

Bottom line: Your genes are not the whole story when it comes to male pattern baldness. What you eat and how you live may contribute to baldness as much as genetics

最終結果:男性型脱毛症ということになると、あなたの遺伝子は全てを語っていません。何を食べて如何に生きることが遺伝と同じくらい脱毛症に寄与するかもしれない。

考えたこと

何を食べるかが健康にとってとてもだいじです。現在は空腹を満たすために食べているのでなくて食べることが楽しいから食べていることが多いです。また、心を満たすために食べることが多いです。心を満たすことや食を楽しむときにはスイーツや油の多い食品が好まれます。

何を食するのかによって健康に影響することは知られてはいます。しかし、健康の時は食事に関して気をつけませんが病気などすると食べるものを吟味するようになります。

昔、食と健康について興味を持ち様々な本を読みました。日本の長寿地域、世界の長寿国の食についても勉強しました。長寿村・短命化の教訓―医と食からみた棡原の60年の本を読んで食生活の欧米化が寿命と関連していることを知りました。一度、山梨の棡原を訪ねて、繊維質豊富で健康に良いふすま味噌をふるさと長寿館で購入したことがあります。

ふるさと長寿館

また、そのころ米国の栄養・食事と病気との関係を調べたマクババンレポートの本を読んだときに食源病を知りました。現代の間違った食生活(食事と栄養の取り方)が様々な病気の原因になっている。

脂肪の取りすぎも現代病を生み出す原因の一つになっていると思います。

下記の本は改訂版ですがマクババンレポートについて書いてあります。食事と栄養の取り方と病気の関係が解ります。

アメリカ上院栄養問題特別委員会レポート「いまの食生活では早死にする」・自分の健康を守るための指針 今村 光一著(リュウブックス) [新書]

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July 25, 2012

男性型脱毛症への手がかり発見

Clue to male baldness discovered

男性型脱毛症への手がかり発見

http://www.bbc.co.uk/news/health-17457098

male baldness 男性型脱毛症

A biological clue to male baldness has been discovered, raising the prospect of a treatment to stop or even reverse thinning hair.

男性型脱毛症への生物学的手掛かりが発見されて、薄毛止めまたは薄毛逆転する治療の展望を引き上げた。

thinning hair 薄毛

In studies of bald men and laboratory mice, US scientists pinpointed a protein that triggers hair loss.

脱毛症男性と実験用マウスの研究で、米国科学者は脱毛を引き起こすタンパク質を正確にとらえた。

Drugs that target the pathway are already in development, they report in the journal Science Translational Medicine.

脱毛経路を標的にする薬剤は既に開発中であるとそれらは科学誌トランスレーショナル医療で報告されています。

The research could lead to a cream to treat baldness.

その研究は脱毛症治療クリームに結びつくかもしれません。

Most men start to go bald in middle age, with about 80% of men having some hair loss by the age of 70.

ほとんどの人は中年で脱毛が始まって、約80%の男性が70歳までにある種の脱毛になります。

The male sex hormone testosterone plays a key role, as do genetic factors. They cause the hair follicles to shrink, eventually becoming so small that they are invisible, leading to the appearance of baldness.

遺伝因子同様に、男性ホルモン・テストステロンは重要な役割を果たします。それらは毛包の縮小を引き起こし、結局非常に小さくなって、毛包が見えなくなって、脱毛の様相に結びつく。

Reverse balding?

脱毛の反転

Now, researchers at the University of Pennsylvania have analysed which genes are switched on when men start to go bald.

さて、男性が脱毛し始めると、どの遺伝子にスイッチが入るのかをペンシルバニア大学の研究者は分析しました。

They found levels of a key protein called prostaglandin D synthase are elevated in the cells of hair follicles located in bald patches on the scalp, but not in hairy areas.

彼らは、プロスタグランジンD合成酵素と呼ばれる重要なタンパク質レベルが毛髪部位でなくて頭皮の脱毛地肌にある毛包細胞で上昇していた。

prostaglandin D synthase プロスタグランジンD合成酵素
bald patches 脱毛の地肌

Mice bred to have high levels of the protein went completely bald, while transplanted human hairs stopped growing when given the protein.

高濃度タンパク質で飼育されたマウスは完全に脱毛になって、その一方で、タンパク質が与えられると、移植された人毛は成長を止めた。

Prof George Cotsarelis, of the department of dermatology, who led the research, said: "Essentially we showed that prostaglandin protein was elevated in the bald scalp of men and that it inhibited hair growth. So we identified a target for treating male-pattern baldness.

研究を導いた皮膚科のGeorge Cotsarelis教授は以下のことを述べた。本質的にプロスタグランジンタンパク質は男性の脱毛頭皮で上昇して、それは発毛を阻害したことを示した。したがって、私たちは男性型脱毛症治療の標的を特定した。

"The next step would be to screen for compounds that affect this receptor and to also find out whether blocking that receptor would reverse balding or just prevent balding - a question that would take a while to figure out."

「次のステップは、この受容体に作用する化合物を選別して、また、その受容体をブロックすることが脱毛になることを反転させせるのか、または脱毛になることを予防するだけなのかを解明―解明するために時間がかかることが問題になるだろう。」

The inhibition of hair growth is triggered when the protein binds to a receptor on the cells of hair follicles, said Prof Cotsarelis.

タンパク質が毛包細胞の受容体に結合すると、発毛阻害が起こるとCotsarelis教授は述べた。

Several known drugs that target this pathway have already been identified, he added, including some that are in clinical trials.

臨床試験中の幾つかも薬剤を含め、この脱毛径路を標的にする幾つかの既知の薬剤はすでに同定されたと彼は付け加えた。

The researchers say there is potential for developing a treatment that can be applied to the scalp to prevent baldness and possibly help hair regrow.

脱毛を予防して多分髪の再生の助けになる頭皮塗布が出来る治療を開発する可能性があると研究者は述べています。

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考えたこと

プロスタグランジンには番号がついているのにこの記事ではプロスタグランジンDの記載なのでPUBMEDで調べたら下記の文献が出ていました。

Prostaglandin D2 inhibits hair growth and is elevated in bald scalp of men with androgenetic alopecia.

プロスタグランジンD2(PGD2)は発毛を阻害して、男性型脱毛症の男性患者の脱毛した頭皮で上昇している。調べてみると、PGD2の生理作用として睡眠の誘発があります。

プロスタグランジン(PG)とはアラキドン酸からから作れます。アラキドン酸は細胞膜のリン脂質に蓄えられています。細胞膜のリン脂質はオメガ6系脂肪酸とオメガ3系脂肪酸かからできています。オメガ6系脂肪酸が下記のように体内代謝でアラキドン酸が作られます。

オメガ6系脂肪酸代謝

リノール酸→ガンマ・リノレン酸→ジモガンマ・リノレン酸→アラキドン酸

リノール酸:紅花油、胡麻油、大豆油、コーン油、ぶどうの種油

ガンマ・リノレン酸:月見草油、ヘンプシード油、黒すぐり油

アラキドン酸:肉、卵、乳製品

高脂肪食品・肉、卵、乳製品・植物油で揚げ物を沢山食べる人はアラキドン酸を沢山産生するので脱毛になりやすいのかも知れません。

また、脱毛の原因となるテストロン上昇に高脂肪食関係しています。

Diets high in fat can increase testosterone levels in the body, which has been linked to hair loss.

高脂肪食は身体のテストロンレベルを上昇させることになって、脱毛に関係した。

最近女性の薄毛が問題になっています。これも女性が高脂肪食品を良く食べるようになってアラキドン酸とテストロンの産生上昇が関係しているかもしれない。

また、下記の記事によると女性のテストロン上昇は薄毛に関係しているようです。

HIGH TESTOSTERONE IN WOMEN & WEIGHT GAIN

http://www.livestrong.com/article/315045-high-testosterone-in-women-weight-gain/#ixzz21WlHnlYF

女性の高テストロンと体重増加

Symptoms

症状

Known as an androgen, testosterone is responsible for a man's deep voice, body hair and fertility. When the hormone is overproduced in women, women experience adverse symptoms, including infertility and abnormal menstrual periods, according to MayoClinic.com. Excess testosterone also can cause thinning hair on the head while thicker hair grows on the body.

アンドロゲンとして知られているテストステロンは男性の太い声、体毛および受精に寄与しています。メーヨークリニックのサイトによると、ホルモンが女性で過剰産生すると、不妊および月経異常を含む副作用を女性は経験します。また、過剰なテステロンは頭の薄毛、一方、濃い体毛の原因になります。

現代食生活における脂肪の多い食品の摂食が脱毛症の原因になっています。食生活の改善が脱毛症の予防になるのかと思います。

現代人は何故高脂肪の食品を良く食べるようになったのでしょうか。ストレスがたまるとやけ食いをする人がいます。食が心を癒してくれるのかも知れません。そのときにポテトチップなどの脂肪食品が好まれます。

脂肪食品摂食と脳の満足度と関係しているみたいです。これに興味を持っています。

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July 24, 2012

三上杏平先生講座「アロマテラピー用精油の主成分の香気の検証」9月29日(土)お知らせ

タイトル:三上杏平先生「アロマテラピー用精油の主成分の香気の検証」

日時:2012年9月29日(土) 13時20分〜17時20分(13時より受付)

会場:日本フレーバー・フラグランス学院教室 
   JR御茶ノ水駅ひじり(聖)橋口 徒歩1分
東京都千代田区神田駿河台2-8 瀬川ビル6・7階

受講料:9,000円

講義内容

「アロマテラピー用精油の主成分の香気の検証」
        <特徴成分の香気の役割>

①各精油の主要成分(ラベンダー他)の香気に触れる

②ラベンダー、ラヴァンジン,ラティフォリア、ストエカスなどラヴェンダー類の香気の相違点と特徴

③柑橘系精油の特徴成分は(オレンジ、レモン、グレープフルーツ他)

④花精油の特徴香気(インドール、酢酸ベンジル、メチルアンスラニレート他)

⑤脱テルペン精油とは(オレンジオイルと脱テルペンオレンジオイルの香気検証)

⑥脱フロクマリンベルガモット精油とベルガモット精油の香気検証

⑦その他

◆お問い合わせ・申込について◆
お申し込みの際は下記の内容をご記入の上こちらのメールもしくはFAX等でご返信くださいますようお願い申し上げます。

(1)名前
(2)住所
(3)電話番号
(4)ご職業

フィトアロマ研究所
小島宛
E-mail: phytoaroma@smile.odn.ne.jp
TEL:/FAX: 045-621-2710

みなさまのご参加お待ちしております。

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July 20, 2012

うつ病発症を防ぐため脳を再配線

Stanford study suggests girls can 'rewire' brains to ward off depression

少女がうつ病発症を防ぐため脳を再配線することが出来ることをスタンフォード大学研究は示唆している。

http://news.stanford.edu/news/2012/february/depression-brain-imaging-020912.html

Using brain imaging and a video game, researchers teach girls at risk of depression how to train their brains away from negative situations.

脳撮像とビデオゲームを使用して、研究者は、うつ病の危険がある少女に脳をネガティブな状況から遠ざける訓練する方法を教えます。

brain imaging:脳撮像

What if you could teach your brain to respond differently to things that make you feel sad, down or stressed out? What if doing that helped ward off depression?

もしあなたを悲しく、落ち込みまたはストレスで参ってしまうよう感じさせる事に異なって応答することを脳に教えることができたらどうしますか?

Early findings from an ongoing Stanford study of girls at risk of becoming depressed suggest that such rewiring is possible – and is surprisingly easy.

うつ病になる危険がある少女での進行中スタンフォード大学研究からの初期調査結果はそのような脳の再配線が可能で驚くほど簡単であることを示唆している。

The results show a promising new strategy to prevent the onset of depression – one that researchers hope to eventually apply to anyone at risk of suffering the debilitating disease.

研究結果はうつ病発症の予防の約束された新たな戦略を示している。それは研究者が消耗性疾患に罹患する危険性に結局誰にでも適用することを望んでいるものです。

The study, led by psychology Professor Ian Gotlib, focuses on 10- to 14-year-old girls whose mothers are, or have been, depressed. Previous research has shown that these girls have a significantly higher risk of developing depression than do children with no family history.

心理学教授・Ian Gotlib主導の研究は、母親が以前うつ病であったかまたはうつ病である10-14才の少女に注目している。以前の研究はこれらの少女は家族にうつ病の病歴のない子供より高うつ病発症の危険性を有意に
有している。

In one experiment, researchers use a functional magnetic resonance imaging (fMRI) machine to see, in real time, how the girls' brains react when they look at disturbing images, such as photos of accidents.

1つの実験では、研究者は、事故の写真のような気がかりなイメージを見る場合に、少女の脳がどのように反応するかリアル・タイムで、確かめるために機能的磁気共鳴映像法(fMRI)機械を使用します。

The brains of people who are depressed or at risk of becoming depressed overreact to negative experiences. Their bodies respond with increased heart rate, blood pressure, cortisol production and other physical indicators of stress. A depressive episode may not be far behind.

うつ病患者またはうつ病になる危険がある人々の脳がネガティヴな経験に過剰反応する。彼らの身体は心拍数増加、血圧上昇、コルチゾール産生増加および他の身体的ストレス指標に反応する。うつ病発症はさほど遅れていなかもしれません、

During the fMRI at the Lucas Center, where lab director Dr. Gary Glover developed the software for the scans, the researchers watch how much blood flows to each part of the brain. They pay particular attention to the amygdala region.

研究所所長・ゲーリー・グローバー博士がスキャン用に開発したソフトのルーカスセンターのfMRIに、研究者が脳のそれぞれの部位にどのくらいの血量が流れるかを見ている。彼らは特に扁桃体領域に注目している。

amygdala region. 扁桃体領域

"Everybody activates the amygdala to some extent when they see a negative picture. We have found that depressed adults and children at risk for depression activate it a lot more. And that can impair their day-to-day functioning," Gotlib said.

「ネガティヴな絵を見ると,誰れもがある程度まで扁桃体を活性化する。私たちは、うつ病の成人およびうつ病になる危険がある子供はもっと扁桃体を活性化することを解明しました。「また、それは日常の機能をそこなうことがあります」とGotlibが述べた。


While undergoing the fMRI, the girls watch the level of their brain activity on a graph. The researchers then ask the girls to try to dampen the response by thinking about more positive experiences, such as going to the beach or playing with pets.

機能的磁気共鳴映像法(fMRI)を体験している間、少女はグラフ上の脳活動のレベルを見ています。その時、研究者は、ビーチ行くか、ペットと遊ぶようなよりポジティブな経験について考えることによって、反応を鈍らせるように少女に依頼します。

"They see a line and we say to them, 'We'd like you to make it lower,'" Gotlib said. "Many of us would think it's impossible – how can we change the level of activation in a particular part of our brain without affecting the level of activation in another part of our brain?"

「研究者は画面のラインを見ていて、私たちは貴女にラインを低くしてほしいと、“Gotlibは言った。“脳の他の部位の活性レベルに影響を及ばせないで脳の特定部位の活性を如何に変化させることが出来るかを―”私たちの多数の人々がそれは不可能であると思うでしょう?“

But most of the time, the girls do it – much to their surprise and that of the researchers.

しかし、いつも、少女はそれを行いますー彼らのすごい驚きで研究者も。

"Most of the girls are self-satisfied," said Paul Hamilton, a postdoctoral researcher working on the study. "They're happy but they also come across as a little amazed they were able to do it."

「ほとんどの少女は自分自身で満足しています。」とこの研究を行っている 博士研究者Paul Hamiltonは述べた。「彼らは幸福ですが、また、彼らはそれらのことが出来ることに少し驚いていたとの印象を与えます。」

postdoctoral researcher 博士研究者

Hamilton said most people think of the brain as very hard to control.

Hamiltonは、ほとんどの人々が脳を制御すことは極めて困難なことと思っていると述べました。

"But, in fact, the brain is a very dynamic organ," he said. "We're happy we've been able to give them a potentially adaptive strategy to cope" when they are confronted with negative things.

「しかし、実際、脳は非常に動的な器官です」と彼が言いました。彼らがネガティブな事に直面しているときに、私たちが対処するために彼らに潜在的に適応戦略を与えることができたことを嬉しく思います。」

The second experiment involves what appears to be a video game. Psychologists call it a "dot-probe task."

第2の実験は、ビデオゲームであるように見えるものを関与しています。心理学者はそれを「ドット・プローブ課題」と呼びます。

Hooked to a computer with wires attached to her head and wrist, a girl sees two faces appear on the screen. The faces are in pairs of neutral and happy or neutral and sad. A dot appears on the screen, and as the girl clicks on it, she is led away from a negative image and toward the positive. The task helps the girls learn to keep their brains from overreacting to negative stimuli.

彼女の頭と手首に付けられたワイヤーを備えたコンピューターに引っ掛けられて、少女は、2つの顔がスクリーンに現われるのを見ます。顔はニュートラルと幸福またはニュートラルと悲しみのペアであります。あるドットがスクリーンに現われて、少女がそれをクリックすると、彼女はネガティヴなイメージから遠ざかってポジティヴな方に導かれます。その課題は、少女がネガティブな刺激への過剰反応から自分の脳を維持することを学習するのを助けます。

Previous studies have shown that this type of activity is effective in helping people with generalized anxiety disorder.

従来の研究は、この種の活動が全般性不安障害患者を助けることに有効なことを示しました。

Generalized Anxiety Disorder:全般性不安障害

Both experiments appear to help the girls tone down their brains' response to negative situations.

両方の実験は、少女が脳のネガティブな状況に対する反応を和らげるのを助けるように見えます。

Gotlib said thatwhen the girls are brought back to the Stanford Mood and Anxiety Disorders Laboratory several days after the experiments and put through a series of tests intended to induce stress, their bodies react differently.

少女が実験の数日後にスタンフォード大学気分および不安障害研究所に戻されて、ストレス誘発を意図した一連の行った時、彼らの身体は違った反応をしたことをGotlibは述べた。

"Their heartbeats are lower, their skin response is less. They've learned by doing these activities to be less reactive in the face of a stressor," said Gotlib, who directs the lab. "That's a critical step in learning how to prevent the onset of a depressive episode."

「彼らの心拍は低く、彼らの皮膚反応は少なかった。「彼らはストレッサーに直面して穏やかな反応になることをこれらの活動をすることによって学習した。」とこの研究所を指揮しているGotlibは述べた。「それは、うつ病エピソードの発症の予防方法を学習することにおいて重要な一歩です。」

depressive episode:うつ病エピソード

The study, which is funded by the National Institute of Mental Health, has been under way for less than a year and builds on peer-reviewed experiments examining risk factors for becoming depressed and the family connections of the disease.

国立精神衛生研究所によって資金提供されている研究は1年未満の間進行中であって、うつ病になることおよび病気の家族とのつながりに対する危険因子を検討する査読のある実験に基礎を置きます。

There have been about 20 participants so far in the current study, but Gotlib said that over the course of the study, which could last for five or 10 more years, more than 100 girls are expected to take part.

これまで現在の研究に約20人が参加しましたが、5または10年以上続くだろう研究を経て100人を超える少女が参加すると予想されると言いましたとGotlibは述べた。

Despite the small sample, the early results suggest the girls can change their reactivity to negative information and lower their stress levels, which should help ward off depression.

小標本にもかかわらず、初期の結果は少女がネガティヴな情報に対しての反応性を変更およびストレスレベルを低下させることができて、そのことはうつ病撃退に役立つことを示唆している。

"None of this is to cure depression," Gotlib said. "But my hope is we can prevent the onset of a first episode."

「このどれもうつ病を治すことができないと、Gotlibは述べた。「しかし、私の希望は、私たちが最初のうつ病エピソードの攻撃を防ぐことができるということです。」

考えたこと

上記のことを翻訳しているときに見つけたのは、amygdala hyperactivity 扁桃体の活動亢進とNeuroplasticity 神経可塑性・神経の適応性です。

うつ病の人は健常な人よりネガティブな事に対して扁桃体の活動が高いと言われています。うつ病と扁桃体について調べてみると、amygdala hyperactivity 扁桃体の活動亢進のことがよく出てきました。

うつ病の治療薬は扁桃体の活動亢進を正常にする作用があるとの下記のPUBMEDの記事に出ていました。

Short-term SSRI treatment normalises amygdala hyperactivity in depressed patients.

短期の選択的セロトニン再取込阻害薬(SSRI)治療はうつ病患者で扁桃体の活動亢進を正常にする。

上記の実験は新しい経験をすることによって脳の再配線が出来てネガティブなことに対する反応が低くなった。

このことは、調べてみると、神経可塑性(neuroplasticity)によるものである。脳は外部の環境の変化によってシナプスの接続を変えて新ルートを作り、変化に対応すると言われています。

この考えに基づきneuro-rehabilitation 神経リハビリテーションが行われているようです。

また、成人になっても脳は外部の環境の変化に対応して新しい神経細胞を作ること思い出しました。この実験にも関係するのかと思いました。そのブログは下記になります。

Brain creates 'new' nerve cells  脳は新神経細胞を創造

脳室の休眠細胞→導管を移動→脳の嗅珠で→新神経細胞に→新たな事態に対応

http://aromahonjin.way-nifty.com/blog/2007/02/post_9277.html

脳は新しい刺激に対応するために神経可塑性により変化して対応しています。香りも刺激として捉えれば、香りも脳を変化させる可能性があるのかと思いました。

うつ病の患者にネガティブな写真を見せ、そのあとに香りを嗅いでもらい、扁桃体の活動亢進の違いがでるかの実験をするところはないのかと思いました。
香りで脳の配線を変えることができるのかに興味があります。

上記の文献は今年の2月に発表されたもので途中まで翻訳していましたがやっと完成したのです。

関連ブログ

うつ病対策(精油・アロマオイルの選択、食事)

香りと感情を処理する脳の扁桃体

記憶を呼び戻す香り:情動・扁桃体・前頭前野(1)

記憶を呼び戻す香り:情動・扁桃体・前頭前野(2)

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July 17, 2012

血小板阻害への経口投与アスピリン対局所塗布サリチル酸メチル((MS; ウインターグリーン精油)の比較。

Comparison of oral aspirin versus topical applied methyl salicylate for platelet inhibition.

血小板阻害への経口投与アスピリン対局所塗布サリチル酸メチル((MS; ウインターグリーン精油)の比較。

PUBMEDより

Ann Pharmacother. 2008 Oct;42(10):1396-401. Epub 2008 Aug 12.

Tanen DA, Danish DC, Reardon JM, Chisholm CB, Matteucci MJ, Riffenburgh RH.

Source

Department of Emergency Medicine, Naval Medical Center San Diego, San Diego, CA 92134, USA.

Abstract

要約

BACKGROUND:

背景

Oral acetylsalicylic acid (aspirin) is the primary antiplatelet therapy in the treatment of acute myocardial infarction and acute coronary syndrome. Methyl salicylate (MS; oil of wintergreen) is compounded into many over-the-counter antiinflammatory muscle preparations and has been shown to inhibit platelet aggregation locally and to be absorbed systemically.

経口投与アセチルサリチル酸(アスピリン)は、急性心筋梗塞および急性冠不全症候群の治療における主要な抗血小板療法です。サリチル酸メチル(MS; ウインターグリーン精油)は多くの店頭販売の抗炎症筋肉薬剤に調合されていて、血小板凝集を局所的に阻害して、体系的に吸収されると示されました。

acetylsalicylic acid アセチルサリチル酸
antiplatelet therapy 抗血小板療法
myocardial infarction 心筋梗塞
acute coronary syndrome 急性冠症候群
Methyl salicylate サリチル酸メチル

OBJECTIVE:

目的

To assess the ability of topically applied MS to inhibit systemic platelet aggregation for patients who are unable to tolerate oral drug therapy.

経口薬剤治療に耐えられない患者に対する全身の血小板凝集を抑制するために局所塗布されたサリチル酸メチル(MS; ウインターグリーン精油)の能力評価。

METHODS:

方法

A randomized, prospective, blinded, crossover study was conducted in 9 healthy men, aged 30-46 years. All subjects ingested 162 mg of aspirin or applied 5 g of 30% MS preparation to their anterior thighs. There was a minimum 2-week washout period between study arms.

無作為化、前向き、盲検、交差試験が9人の健康な男性(30-46歳)で行われた。全ての対照者に162mgのアスピリン経口投与または彼らの大腿前部に30%希釈のサリチル酸メチル(MS; ウインターグリーン精油)5gを塗布。試験群間で最低2週間の休薬期間があった。

anterior thigh 前大腿
washout period休薬期間
study arm 試験群

Blood and urine were collected at baseline and at 6 hours. An aggregometer measured platelet aggregation over time against 5 standard concentrations of epinephrine, and a mean area under the curve (AUC) was calculated. Urinary metabolites of thromboxane B(2) were measured by a standard enzyme immunoassay. Differences in and between groups at baseline and 6 hours were tested by the Wilcoxon signed-rank test.

血液と尿はベースラインおよび6時間で集められました。血小板凝集計でエピネフリンの5つの標準濃度に対する時間経過による血小板凝集を測定て濃度曲線下の平均面積が計算された。トロンボキサンB(2)の尿代謝産物は標準酵素免疫測定法によって測定されました。ベースラインおよび6時間の郡内および群間の差は、ウィルコクソン符号順位検定によってテストされした。
Aggregometer:血小板凝集計
platelet aggregation 血小板凝集
epinephrine エピネフリン(米名)でadrenaline:アドレナリン(英名)
mean area 平均占有面積
AUC:(area under the curve):曲線下面積
thromboxane B(2) トロンボキサンB(2)

enzyme immunoassay EIA) :酵素免疫測定法
Wilcoxon signed-rank test:ウィルコクソン符号順位検定

RESULTS:

結果

Baseline platelet aggregation did not differ significantly between the 2 arms of the study (median AUC [% aggregation*min]; binominal confidence intervals): aspirin 183; 139 to 292 versus MS 197; 118 to 445 (p = 0.51). Both aspirin and MS produced statistically significant platelet inhibition; aspirin decreased the AUC from 183; 139 to 292 to 85; 48 to 128 (p = 0.008) and MS decreased the AUC from 197; 118 to 445 to 112; 88 to 306 (p = 0.011). No significant difference was detected between baseline and 6-hour thromboxane levels for either aspirin (p = 0.779) or MS (p = 0.327).

結果:

ベースライン血小板凝集は2つの試験郡間で有意な相違はなかった(曲線下面積の中央値 [% 凝集(*)分]。二項信頼区間:アスピリン183; 139 to 292対サリチル酸メチル(MS; ウインターグリーン精油)197; 118 to 445 (p = 0.51).。アスピリンとサリチル酸メチル(MS; ウインターグリーン精油)の両方は統計的に有意に血小板阻害を産生しました; アスピリンは183; 139 to 292から85; 48 to 128 (p = 0.008)に曲線下面積AUCを減少させて、サリチル酸メチル(MS; ウインターグリーン精油)は197; 118 to 445から112; 88 to 306 (p = 0.011)に減少させた。アスピリン(p=0.779)あるいはサリチル酸メチル(MS; ウインターグリーン精油) (p=0.327)のいずれかでベースラインと6時間のトロンボキサン値との間で有意な相違は検知されなかた。

CONCLUSIONS:

結論:

Topical MS and oral aspirin both significantly decrease platelet aggregation in healthy human volunteers.

結論:

局所塗布サリチル酸メチル(MS; ウインターグリーン精油)と経口投与アスピリンの両方は健康人のボランティアで血小板凝集を減少させる。

用語の説明(ウィキペディアより)

アドレナリン (adrenaline) (英名:アドレナリン、米名:エピネフリン、IUPAC組織名:4-[1-ヒドロキシ-2-(メチルアミノ)エチル]ベンゼン-1,2-ジオール)とは、副腎髄質より分泌されるホルモンであり、また、神経節や脳神経系における神経伝達物質でもある。分子式はC9H13NO3。

トロンボキサン(英: thromboxane, TX)は、血小板の凝集や、血管壁の収縮を引き起こす物質である。リン脂質からホスホリパーゼによって遊離したアラキドン酸は、アラキドン酸カスケードによって代謝される。このアラキドン酸カスケードで主にシクロオキシゲナーゼからプロスタグランジン (PG) 類とトロンボキサンが産出される。

考えたこと

6月の三上先生の精油の化学講座でエステルの勉強でウインターグリーンの主要成分サリチル酸メチルを勉強したときに文献がないかと調べたものです。三上先生のエッセンシャルオイル総覧改訂版によるとウインターグリーン1mlでアスピリン1.4gに相当すると書いてあります。

この文献の薬で「経口薬剤治療に耐えられない患者の意味は、非ステロイド抗炎症薬は、炎症発現シンクロオキシナーゼⅡ酵素を阻害して痛みを解消する。ところが副作用として胃腸障害を起こします。シンクロオキシナーゼが胃腸の働きに必要であるからです。副作用さけるために塗り薬が開発されています。

反対刺激剤(皮膚刺激薬)の成分としてサリチル酸メチルが痛みを解消することの記事が反対刺激剤の侵害刺激抑制作用の記事のなかでていました。精油の化学成分が反対刺激剤として使用されています。

l-メントール(ペパーミント精油)、サリチル酸メチル(ウインターグリーン精油)、カンファー(ローズマリカンファータイプ精油)、チモール(タイムチモール精油)およびカプサイシン(チリシード精油)などの反対刺激剤は、局所塗布によって軽度疼痛およびかゆみの治療に幅広く使用されている。 (文献にあった成分含油の精油名をこちらで入れました。)

関連ブログ

VOA Special English、アスピリン:世界で最も広く使用されている薬剤のひとつ


アスピリンおよび他の非ステロイド炎症剤は乳がんリスクを減少することがある。片頭痛の女性は乳がん発症リスクが少ない。

精油成分の皮膚刺激とタイガーバームの反対刺激

反対刺激剤の侵害刺激抑制作用

ネパール原産ウインターグリーン・精精油

ウィンターグリーン精油について
 

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July 11, 2012

腺機能不全、アンバランスと協調障害:エドガー・ケイシーの病気の原因、11項目の8

8.Glandular Malfunction, Imbalance, and Incoordinations 

腺機能不全、アンバランスと協調障害

A gland is any organ that separates certain elements from the blood and secretes them in the form of either a substance for the use of the body, such as adrenaline , or a substance for the body to discard, such as urine. Some glands have ducts and empty into organ; others are ductless, or endocrine glands, and pass their secretion directly into the blood stream. Cayce identified seven endocrine glands in all, some being the gonads, the cells of Leydig, and thymus and pineal glands.

腺は血液からある成分を分ける器官で、アドレナリンなどの身体の必要な物質または尿などの身体が排出する物質の形でそれらを分泌します。いくつかの腺は導管を有していて器官に放出します;他の腺は導管ない、または内分泌腺であってそれらの分泌物は血流に直接に移されます。ケイシーは全部で7つの内分泌腺を特定して、一部は性腺、ライディッヒ細胞、胸腺、松果腺であった。

the cells of Leydig: ライディッヒ細胞ライディッヒ細胞(らいでぃっひさいぼう、英: Leydig cell)は、精巣の精細管の付近に認められる細胞。ライディッヒの間質細胞とも呼ばれる。ライディッヒ細胞はテストステロンを放出することが可能であり、神経と密接な関係がある。ウイキペディアより

In an esoteric sense, Cayce singled out the endocrine centers as the soul memory and as the bearers of karma, or lessons needed for soul growth. Accordingly, he considered these glands the center of energy generation and control in both spiritual attunement and physical equilibrium. Hence, their big role in health and balance at many levels.

秘儀的感覚で、ケイシーは、魂の記憶およびカルマの担い手、または魂の成長に必要な教訓として内分泌センターを選んだ。したがって、彼はこれらの腺をスピリチュアル・アチューメントおよび身体的平衡の両方でエネルギー発生および制御の中心と考えました。従って多くのレベルの健康およびバランスにおけるそれらの重要な役割。

Esoteric sense 秘儀的感覚
soul growth 魂の成長
spiritual attunement スピリチュアルアチューメント

A vital function of the glands is to secrete substance needed for cells to reproduce themselves. Interference with this function can occur from several causes, each of which creates a predisposition toward certain types of imbalances.

腺の生体機能は細胞自身が再生するために必要な物質を分泌することです。この機能に対する妨害はいくつかの原因から生じることがあります。その各々は、ある種の不均衡になりやすい体質を生じます。

According to Cayce, glandular imbalance can be attributed to shortages of minerals and nutrients.

ケイシーによれば、腺の不均衡はミネラルと栄養素不足に帰することになります。

These include a short supply of iodine, a mineral particularly needed by the thyroid gland; a shortage of gold, which can lead to a deficiency in a hormone necessary for proper functioning of the nerves; and a lack of vitamins, which have an activiating effect on glandular tissue.

これらには、特に甲状腺に必要なミネラルのヨウ素の供給不足、適切な神経機能に必要なホルモンの不足に結びつくことになる金の不足、腺組織に対して活性作用を有するビタミン不足を含みます。

Edgar Cayce Encyclopedia of Healing 12ページより

次回は9.Stress,Overtaxation and Overexertion :ストレス、過労、頭の使いすぎです。

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July 09, 2012

循環器系のアンバランスと協調障害:エドガー・ケーシーの病気の原因、11項目の7

7.Imbalance-Incoordiantions of the Circulatory System
 
循環器系のアンバランスと協調障害

系を通しての血液の流れは組織および器官に栄養素を供給および老廃物の除去する機能を行っている。循環器系の障害は血液が自由に身体の全ての部位に流入できないと起こり、患部の適切な機能を阻害する。全体として循環器系の制御は、交感神経、または自律神経系にあります。その機能は深層の血液循環と表層の血液循環との均衡または協調、血栓を調節する血小板の維持または制御、静脈および動脈の壁の強度を制御する物質産生を含みます。

ケイシーは数多くの要因が循環の不均衡に結びつくことになることを解明した。これらには、肝臓、脾臓、または膵臓に毒物または老廃物の蓄積を含んで、そのことは幾つかもこれらの物質が血流に再吸収されることに結びついて、結果的に毒血症になる。

*肝循環自体、または肝臓と腎臓の結合した相互作用の障害、それは数多くの相互に関連した原因を創造することになるだろう。

*不適切な食事は排泄系の機能を損なうと同様に必要な栄養素を供給できなくなります。

*身体的および精神的重圧は結果的に循環の緩慢または障害になります。

*損傷、ストレス、または他の要因・圧迫、亜脱臼で脊椎のずれ、または脊椎のあらゆる部位の損傷は身体のある部位への神経インパルスおよび循環を損なうことになります。

Edgar Cayce Encyclopedia of Healing より

次回は8.Glandular Malfunction, Imbalance, and Incoordinations :腺機能不全、アンバランスと協調障害


考えたこと

以前に、“癌および癌治療への東洋医学視”のブログで感情(怒り、不安、悲しみ)が血液循環のうっ滞をまねくと考えられている。この循環障害が続くと、局所に蓄積してがん発症の要因になるそうです。

血液循環には神経系が重要な役割をはたしていることが解りました。血液がくまなく身体全身にめぐることには感情の安定が大切です。

東洋医学の陰陽五行では感情と臓器が結びついています。怒り:肝臓、喜び:心臓、思い:脾胃、悲しみ:肺、恐れ:腎臓。これらの感情が過ぎるとそれぞれの臓器に血液の循環が悪くなり病気の原因をつくるのかと思いました。

関連ブログ

癌および癌治療への東洋医学視点(1)

感情・思考と悩み・病気との関係  

怒りの抑制とうつ病、乳ガン、背痛

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July 05, 2012

非特異性治療:ケイシー・ヘルス・データより

Cayce Health Database

ケイシー・ヘルス・データ

NONSPECIFICITY

非特異性

http://www.edgarcayce.org/are/holistic_health/data/cononspe.html

Nonspecificity refers to the tendency for causes, symptoms, and treatments of various illnesses to overlap. For example, the same causal factor can produce variations in symptoms in different people; diverse causal factors can produce the same symptoms in a group of people; and treatments designed to relieve or suppress a specific symptom often produce side effects, both desirable and undesirable.

非特異性は、様々な病気の原因、症状および治療がオーバーラップさせる傾向を指します。例えば、同じ要因が様々な人々で症状の違いを生み出す;種々の要因が一群の人々で同じ症状を産生させる。特有の症状の緩和および抑制のための治療が好ましいおよび好ましくない両方の副作用を生じます。

Nonspecificity:非特異性
specific symptom 特有の症状

Specificity, on the other hand, implies specific causes and specific cures. In our modern age of specialization, professionals tend to view specificity as desirable. To be able to know with specificity what exactly is the problem and to intervene in a precise and specific manner is the ideal of contemporary medicine. Therefore, therapeutic interventions with a high degree of specificity are desirable and are prescribed preferentially.

特異性は他方では、特異的原因と特異治療を意味します。専門化している現代で、専門家は特異性を好ましいものとして特異性を見る傾向があります。特異性の問題が何であるかを知ることおよび詳細に特定方法で介入することは現代医学の理想です。したがって、高度の特異性がある治療的介入は望ましくて優先的に処方されます。

specific treatment:特異治療

Nonspecificity is a major problem for modern medical science which likes specific causes, discrete diagnostic categories (labels for diseases), and specific "magic-bullet" treatments for each illness. The problem is, specifistic models just have not worked very well with chronic/degenerative diseases. There are few (if any) therapeutic magic bullets for heart disease, cancer, Alzheimer's dementia, etc.

非特異性は、それぞれの疾患に対して特異的原因、個別の診断区分(疾病のための名前)および特定の「特効薬」治療を好む近代医科学対しての主要な問題です。この問題は、特異的モデルは慢性・変性疾患にちょうどうまく働かなかった。心臓病、癌、アルツハイマー病痴呆など用の治療の特効薬はほとんど(もしあれば)ありません。

degenerative disease変性疾患

Edgar Cayce addressed the issue of nonspecificity in many of his psychic readings. However, rather than being a problem, he utilized nonspecific concepts to enhance his therapeutic model. He was able to do this because he used a sophisticated "systems approach" in his analysis of the human body. His explanation of the causes of illness, and his recommendations for treatment took into consideration the complexity of the human condition and the natural (innate) tendency for the body to bring itself into balance and equilibrium (health).

エドガー・ケイシーは、彼のサイキック・リーディングで非特異性の問題を扱いました。しかし、問題というよりもむしろ、彼は、治療のモデルを増強するために非特異性の概念を用いました。人体の彼の分析で精巧な「システムズアプローチ 」を使用したため、彼はこのことが出来た。彼の病気原因の説明、および治療の推薦はヒトの症状の複雑性と身体自体がバランスおよび平衡(健康)を戻そうとする自然的(固有)傾向を考慮にいれました。

psychic readings サイキック・リーディング
systems approachシステムズアプローチ

As an illustration, the readings often cite spinal injuries as the source of a wide diversity of illness. They note that pressures on certain nerves could throw the body into a state of imbalance which he called "incoordination." Because each body is different, the specific form the incoordination will take varies for each person. It is like stressing a chain - the weak link will break. Likewise, in the body the weak system(s) will break down under stress. Causal factors, including heredity, birth trauma, etc., can predispose a person's body to be affected in specific patterns when under stress (diathesis-stress).

実例として、リーディングは、幅広い病気の原因として脊髄損傷を引用しています。ある神経への圧迫は身体を彼が「協調不能」と呼んだ不安定な状態に陥られることになるだろうと彼らは述べます。それぞれの身体は異なるため、特定の形の協調不能は各人によって変わります。それは鎖にストレスをかけるようなものです。弱連結は壊れるでしょう。同様に、身体で弱い系はストレス下で壊れるでしょう。遺伝、分娩時外傷などを含む要因はヒトの身体がストレス下時に特定パターンで影響を受ける素地を与えることになります。

spinal injuries 脊髄損傷
incoordination:協調不能;
birth trauma:分娩時外傷
Diathesis-Stress Model:脆弱性ストレスモデル

So while the symptoms of the illness may be very specific for that individual, the same cause may produce widely different symptoms in a group of people. Hence, a spinal injury to a key nerve reflex center may lead to (or contribute to a pre-existing tendency toward) diabetes in one person, psoriasis in someone else, and migraine in a third individual. The cause is not necessarily linked to the same specific illness in every case.

したがって、病気の症状がその個人にとって極めて特異的かも知れないと同時に、同じ原因が一群の人々中で幅広く異なる症状を産生するかもしれない。従って、重要な神経反射中枢への脊椎損傷は、ある人の(または糖尿病への前段階の徴候に寄与)糖尿病、だれか他の人の乾癬、および第三者の片頭痛に結びつくかもしれません。原因がすべての場合で同じ特定疾患に必ずしも結びついていないです。

nerve reflex center 神経反射中枢

Likewise, the treatments Cayce commonly recommended tended toward nonspecific modalities. For example, he often suggested certain basic treatments (such as massage, spinal adjustment, diet, hydrotherapy, etc.) for a wide range of conditions. The application for each individual was often highly specific (in the directions he gave). But the overall pattern of treatment and types of therapies were often not specific to particular illnesses.

同様に、ケイシーが一般に推奨される治療は非特異的治療法の傾向があります。例えば、彼は、幅広い病気に対してある基本的治療法(マッサージ、脊椎矯正、食事、水治療法など)をしばしば示唆しました。各個人の適用は多くの場合極めて特異的であった。(彼は方向性を与えた)。しかし、治療の総合的パターンおよび治療のタイプは特定疾患に特有ではなかった。

nonspecific modalities 非特異的治療法
spinal adjustment 脊椎矯正

To understand Cayce's rationale, keep in mind that he was using a sophisticated "systems model" that considered the interactions of many factors comprising the human condition (physically, mentally and spiritually). Healing is wholeness and balance among these factors. There is a natural (innate) tendency for the body to heal itself. Treatments were intended to assist the body to this end. Therefore, Cayce tended to rely on a few basic (safe and natural) treatment modalities to achieve this end. The treatments were not necessarily intended to cure a specific illness; rather they were to help the body to regain its own equilibrium.

ケイシーの論理的根拠を理解するためには、彼が人の状態(身体的、精神的、スピリチュアル的)を形成している多くの要因の相互作用を考量にいれた洗練された「システムモデル」を用いていることを心に留めておいてください。治療はこれらの要因における全体性およびバランスです。身体自体が治療する自然(固有)の傾向があります。治療はこの結果へ身体を支援するように意図されました。したがって、ケイシーは、この結果を達成する少数の基本的な(安全で自然な)治療形式による傾向があった。

Even within certain treatment modalities, Cayce recognized the importance of "general" nonspecific treatments. For example, in the thousands of referrals he made to osteopathic physicians, he frequently recommended that they not only make specific adjustments to the body's anatomy, but also include general (nonspecific) treatments to relax the body and coordinate the nervous systems. Keep in mind that "nonspecific" treatment does not refer to imprecise or casual treatment.

ある治療方法内でさえ、ケイシーは、「一般的な」非特異性治療の重要性を認識していた。例えば、彼がのオステオパシー医師に紹介した何千の例で、彼は、彼らが身体の解剖への特定調節を行うばかりでなくて、身体のリラックスおよび神経系を調整する一般的な(非特異性)治療も含むことをケイシーはしばしば勧めました。「非特異性」治療が不正確な療法または原因療法を意味することでないこと心に留めておいてください。

osteopathic physicians:オステオパシー医師、整骨(療法)医
causal treatment 原因療法

Modern medical science is just beginning to recognize the beneficial aspects of nonspecificity. Irvin Korr, a noted osteopathic researcher, has noted:

現代の医学は、非特異性の有益な面をちょうど認識し始めています。Irvin Korr、有名なオステオパシー研究者は次のことに注意しました:

"... there appears to be a deemphasis of the specificity between the etiological [causal] agent on the one hand and the manifestations of the disease on the other.

一方で病原体(病因)と他方で病気の発現との間で特異性を強調しないようにみえます。

etiological agent:病原体
causal] agent:病因

We see an approach to a unitary concept in which disease is conceived, not as the effect of this agent or that upon this organ or that, but rather as the reaction of the organism as a whole to noxious influences....

私たちは、有害な影響に対して病気が、これらの病因の作用またはこれらの器官の作用でなくて、むしろ全体としての身体反応として考えられる単一の概念へのアプローチを見ます。

unitary concept 単一の概念

The pattern - the character of the disease - is determined by the patient, and not by the offending or invading agent; the nervous system certainly has a key role in the organization of the patterns ... [there is an] emphasis on the similarities among diseases rather than on their differences. 'There are not illnesses; there are only ill people.'" (Korr, 1948, p. 134)

パターン(病気の特徴)は患者によって決定されるのであって、攻撃または侵入因子によってではないです。神経系にはパターンの構成における重要な役割が確かにあります。病気の違いよりむしろ病気の類似性に対する強調が「ある」。「病気はありません; 病人だけがおります。

invading agent 侵入因子
offending agent 攻撃因子

"Reductionist biomedical research clings, although somewhat less tenaciously in recent years, to the concept of linear causality - one way cause and effect relationships -and pursues the quest in medical research and practice for the specific cause and specific cure.

還元主義的生物医学研究は、近年それほど固執してないけれど、直線的因果律に
にしがみ付いています。 それは一方向の因果関係、および特異的原因と特異的治療の研究および実践の探究を追求します。

linear causality 直線的因果律(原因と結果を特定することで事象を理解しようとする)

In doing so, it overlooks the role of the patient, and of the immense and unique constellation of factors in and around the patient, in both pathogenesis and recovery. Even in infectious disease, in which "specific etiology" seems established, the pioneer in that field, Louis Pasteur, reminded us that the microbe proliferates only when the host has become too hospitable because of preexisting illness. Finally, reductionist, mechanistic medical research fails to see that when illness occurs, whatever the affected part, it is illness of the person." (Korr, 1991, p. 162)

そのようにして、発病と病気回復の両方で患者、および患者の周りにおける大きくてユニークなコンステレーション(布置)の要因の役割を見逃しています。“特異的病因説”が確立されているように見える感染症でさえ、その分野での先覚者のルイ・パストゥールは、宿主が既往症のためで受けいれられる状態になった場合に限り細菌が増殖することを私たちに思い出させました。最後に、還元主義的の機械論の医学研究は、病気が発症すると、何がその部位に影響を与えたか、人の病気があることを理解することが出来ないです、

specific etiology 特異的病因説
Pre-existing Conditions: 既往症

From the above quotes, one can begin to see why Edgar Cayce preferred to make referrals to osteopathic physicians. In conclusion, the Edgar Cayce material offers a unique and valuable opportunity to understand and utilize nonspecificity in the diagnosis and treatment of disease.

上記の引用から、なぜエドガー・ケイシーがオステオパシー医師を紹介することを好んだかを分かることができます。結論として、エドガー・ケイシー資料は、病気の診断および治療における非特異性を理解および活用するためのユニークで価値ある機会を提示します。

用語説明

Constellationコンステレーション(布置)

個人の精神が困難な状態に直面したり、発達の過程において重要な局面に出逢ったとき、個人の心の内的世界における問題のありようと、ちょうど対応するように、外的世界の事物や事象が、ある特定の配置を持って現れてくることを、布置(コンステラツィオーン,独語:Konstellation)という。
布置は、共時性の一つの現れであると考えられる。ウイキペディアの分析心理学ぶより

考えたこと

脊髄のことを調べた時に見つけたものです。Edgar Cayce Encyclopedia of Healingのケイシー・リーディングを読むと、病気治療に関してオステオパシー医師による脊髄調節のことが良くでてきます。オステオパシー医師と言えば、
以前、アンドルー・ワイル博士の癒す心、治る力を読んだときにオステオパシー医師のフルフォード博士のことを知り、いのちの輝き―フルフォード博士が語る自然治癒力を読んだことを思い出します。

また、上記に患者を診るときに直線的因果律と共時性(シンクロニシティ)の両方の見方が必要であると書いています。還元主義だけでは自然とともに生きている人間を見ることが出来ないのです。

シンクロニシティ F・デヴェド・ピート 管啓次郎訳 128ページ紹介

還元主義と分析の力は、かぎられている。というのはどのようなレベルをとっても、それをひとつの説明の基礎として、暫定的には、つかうことができるのですから。したがって自然は多元的な記述を要求する。そしてわたしたちが予想しているのは、この記述の多元主義に、因果的な見方とシンクロニシティ的な見方が、いずれもふくまれることです。

このコンステレーション(布置)の考え方は感情と病気の関係があるのかと思いました。ヒトは困難に出会ったときにそれぞれに感情の持ち方は違ってきます。ポジティブな人とネガティブな人によって、表面に出てくることが違ってくるのかと思います。思っていることが別の形で表れてくることがあることを説明している。今起きていることは偶然でなくて必然であることを表すのにコンステレーション(布置)が使われるようです。

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July 03, 2012

神経系のアンバランスと協調障害:エドガー・ケイシーの病気の原因、11項目の6

6.Imbalance-Incordination of the Nervous System
 
神経系のアンバランスと協調障害

身体は、意識運動および無意識の機能の両方を制御するインパルスとエネルギーの円滑な神経系の動作に依存します。これらの機能には、呼吸、心臓の鼓動、血液およびリンパ液の循環、腺の適切な機能、消化、消化、栄養素の吸収、および排泄を含んでいる。それは生きている細胞に必要な代謝再構築の全ての部分です。順番に、神経細胞自体はそれ自体の効率的機能をこれらのプロセスに依存します。健康な神経系に対する活力はある必要な栄養素の吸収および神経系を含む身体の全ての細胞が再生するに必要とされる腺の物質である分泌物です。

神経系には全体として3つ主要な区分があります。脳脊髄系、自律神経系、および感覚神経系。脳脊髄系は意識的動作をコントロールして、その脳と脊髄の構成、および声帯のような意識的に制御できる器官を含んでいます。脊柱は、上から下まで、7つの頚椎、12の胸椎、あるは背部、脊椎骨、5つの腰椎、仙骨および尾骨の部位を含んでいます。それぞれの椎骨は身体の特定部位への神経インパルスを管理する神経節の部位である。自律神経系は、「自動的に」意識的な制御なしで身体の器官を調節する。McGary博士はそれを「無意識の神経系」と呼びます。その一方でケーシーはそれを「交感」神経系と名付けました。医学はこの系をさらに2つに区分しています。:交感および副交感。これらはともに身体が内と外の過激な要求に対し均衡が取れた方法で反応するのを支援するために抑制と均衡系として働きます。交感神経系は興奮作用(例えば、副腎の活性化)を有しています。その一方、副交感神経は身体が極端になることを防いでくれます。

感覚神経(あるい随意神経)系は、光、匂い、聞く、味、および タッチの感覚器官を含む身体の全ての部位からの情報を受け取って、脳にメッセージを中継する。また、筋肉を動かす運動神経に脳からのメッセージを伝えます。1つの運動神経およびその分枝線維は何千もの筋繊維を制御しれるかもしれない。要するに、3つの神経系の機能調和は身体的(および精神的)ウェルビーイング維持の中心になります。

Edgar Cayce Encyclopedia of Healing 10-11ページより

次回は7.Imbalance-Incoordiantions of the Circulatory System :循環器系のアンバランスと協調障害です。

関連ブログ

潜在意識とチャクラ:「あなたの身体は潜在意識である」CDキャンダス・パート博士著書より

考えたこと

脊髄について「からだの構造と機能」神経系153ページで調べてみました。脊髄・spinal cordには、上行性および下行性神経線維が走っており、大脳から脊髄神経へ、またその逆方向に興奮を伝える。この神経線維は脊髄の白質を構成する。

脊髄の灰白質には興奮を中継する神経細胞のほか、指令を発する神経細胞もあり、反射によって、生命にとって重要な運動の一部が即座に行えるようになっている。

全長にわたって両側にほぼ等間隔に神経根nerve rootが出るが、それぞれの高さで互いに合流して合計31対の脊髄神経となる。

脊髄の各分節にはそれぞれの反射および指令中枢がある。

上記のことはキャンデスパートの下記の文章と結びつきます。

パート博士の業績は、チャクラ・システムの科学的根拠を明らかにし始めています。この視点から見て、チャクラは「ミニ脳」です: 受信、加工処理して心身からの情報を他の心身に配布する電気的および化学活性の結節点。

心身がどれか一つのチャクラの特別能力を必要とすると、その位置の神経叢が他のチャクラに神経ペプチドを放出することになって、全有機体の活性を前進させます。

脊髄の各分節はそれぞれ身体を神経支配しています。

脊髄の内部構造

脊髄の中には神経細胞を含む灰白質gray matterがあり、脊髄の横断面では、羽を広げた蝶のように見える。灰白質を囲んで白質White matterがあり、上行性および下行性神経線維が走っている。

灰白質の突出部を“角”といい、前角anterior:運動性神経細胞、後角posterior horn:感覚神経細胞、側角laterl horn自律神経があります。

それぞれのチャクラがある神経叢には上記3つの神経が存在しています。脊髄の各分節はそれぞれ身体の領域を神経支配しています。

皮膚の表面はデルマトーム(皮膚知覚帯)と呼ばれる特定の領域に分かれていて、各区分を1つの脊髄神経根の感覚神経線維が支配しています。

それぞれチャクラ(神経叢)は脳から末端へのメッセージおよび末端から脳へのメッセージの中継をして、反射および指令をするところで、パート博士によれば「ミニ脳」になります。

チャクラがあるところに痛みに関係するゲートがあるところです。皮膚の感覚器からの痛み情報はここに集まります。ところが皮膚に痛みを伴わない刺激を受けると痛みの情報より早く神経叢届き、ゲートが閉じられて痛み情報が脳に届かない。また、末端から痛み情報が脳に届くと、脳からエンドルフィンが出て下行性神経線維を伝わって神経叢にある痛みのゲートを閉じて痛みを止める。

現在、チャクラに関する資料を集めてチャクラと精油との関係の表を作成しています。それぞれのチャクラは内分泌系と関係していて、内分泌腺からはホルモン、ペプチドを産生しています。例えば、第六チャクラ(第三の目)は脳下垂体で、ここが活性化すると脳下垂体後葉からβエンドルフィンと副腎刺激ホルモンがでます。キャンデスパート博士によるとβエンドルフィンの受容体は脊髄に多くありますと言っています。このことは脊髄全体(チャクラ)に作用を及ぼすのかもせれません。副腎刺激ホルモンは第三チャクラ(太陽神経叢)の副腎に働きかけてアドレナリンを分泌します。

上記のことはそれぞれのチャクラが身体の恒常性維持のために神経ペプチドを放出して安定を図っていることです。それぞれのチャクラの内分泌腺からの放出ホルモン・ペプチドの作用とその標的器官をチャクラの関係で考えると面白いかと思いました。それにはホルモンおよび神経ペプチドの勉強が必要になります。

チャクラに働きかけるセラピーは神経の調和に役にたつのかもしれません。

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