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January 30, 2015

精油化学成分β-カリオフィレンの炎症性および神経障害性疼痛に対する鎮痛効果(マウス実験)

The cannabinoid CB₂ receptor-selective phytocannabinoid beta-caryophyllene exerts analgesic effects in mouse models of inflammatory and neuropathic pain.

カンナビノイドCB₂受容体選択性植物性カンナビノイドβ-カリオフィレンは炎症性および神経障害性疼痛のマウスモデルにおいて鎮痛効果を発揮する。

The cannabinoid CB₂ receptor カンナビノイドCB₂ 受容体
Phytocannabinoid 植物性カンナビノイド
neuropathic pain 神経障害性疼痛

Pubmedより

Eur Neuropsychopharmacol. 2014 Apr;24(4):608-20. doi: 10.1016/j.euroneuro.2013.10.008. Epub 2013 Oct 22.

Klauke AL1, Racz I2, Pradier B1, Markert A1, Zimmer AM1, Gertsch J3, Zimmer A1.

Author information

•1Institute of Molecular Psychiatry, University of Bonn, Sigmund-Freud-Straße 25, D-53127 Bonn, Germany.
•2Institute of Molecular Psychiatry, University of Bonn, Sigmund-Freud-Straße 25, D-53127 Bonn, Germany.
•3Institute of Biochemistry and Molecular Medicine, NCCR TransCure, University of Bern, CH-3012 Bern, Switzerland.

Abstract

要旨

The widespread plant volatile beta-caryophyllene (BCP) was recently identified as a natural selective agonist of the peripherally expressed cannabinoid receptor 2 (CB₂). It is found in relatively high concentrations in many spices and food plants.A number of studies have shown that CB₂ is critically involved in the modulation of inflammatory and neuropathic pain responses.

最近、広範囲の植物揮発性のβ-カリオフィレン(BCP)は抹消に発現するカンナビノイド2 (CB₂).受容体の天然の選択性作動薬として最近同定された。多くのスパイスおよび食用植物に比較的高濃度でみられる。数多くの研究は、カンナビノイドCB₂ 受容体が炎症性および神経障害性疼痛応答の調節に決定的に関与していることを示している。

plant volatile 植物揮発性
selective agonist 選択性作動薬

In this study, we have investigated the analgesic effects of BCP in animal models of inflammatory and neuropathic pain. We demonstrate that orally administered BCP reduced inflammatory (late phase) pain responses in the formalin test in a CB₂ receptor-dependent manner, while it had no effect on acute (early phase) responses.

この研究で、炎症性および神経障害性疼痛の動物モデルにおいてβ-カリオフィレン(BCP)の鎮痛効果を調べた。私たちは、急性(初期)応答に対して効果有していなかった一方、β-カリオフィレン(BCP)の経口投与はCB₂受容体依存的様式におけるホルマリン試験で炎症性(後期)疼痛応答を減少させたことを実証する。

In a neuropathic pain model the chronic oral administration of BCP attenuated thermal hyperalgesia and mechanical allodynia, and reduced spinal neuroinflammation. Importantly, we found no signs of tolerance to the anti-hyperalgesic effects of BCP after prolonged treatment. Oral BCP was more effective than the subcutaneously injected synthetic CB₂ agonist JWH-133.


神経障害性疼痛モデルで、β-カリオフィレン(BCP)の慢性経口投与は痛覚過敏および機械的アロディニアを減弱させて、脊髄神経炎症を減少させた。重要なことには、私たちは長期治療後のβ-カリオフィレン(BCP)の抗侵害受容作用に対する耐性の兆候は認められなかった。経口β-カリオフィレン(BCP)は皮下に注射した合成CB₂作動薬JWH-133よりもより効果的であった。

thermal hyperalgesia 温痛覚過敏
mechanical allodynia 機械的アロディニア
anti-hyperalgesic 抗侵害受容

Thus, the natural plant product BCP may be highly effective in the treatment of long lasting, debilitating pain states. Our results have important implications for the role of dietary factors in the development and modulation of chronic pain conditions.

したがって、天然植物産物β-カリオフィレン(BCP)は、長引く、衰弱性疼痛状態の治療に最も効力を有している。私たちの研究結果は、慢性疼痛症状の発生および調節において栄養因子の役割に対して影響を与える。

KEYWORDS:

キーワード

Beta-caryophyllene; CB(2); Dietary cannabinoid; Inflammatory pain; Neuropathic pain

β-カリオフィレン、カンナビノイドCB₂ 受容体、炎症性疼痛, 神経障害性疼痛

関連ブログ

精油成分β-カリオフィレンは食用カンナビノイド(脳内マリファナ)
Beta-caryophyllene is a dietary cannabinoid.
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β-カリオフィレンの局所麻酔作用
Local anaesthetic activity of beta-caryophyllene.
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β-カリオフィレンの抗がん剤増強作用
Potentiating effect of beta-caryophyllene on anticancer activity of alpha-humulene, isocaryophyllene and paclitaxel.
α-フムレン、イソカリオフィレンおよびパクリタキセルの抗癌作用へのβ-カリオフィレ増強効果
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精油成分β-カリオフィレン大麻類似性抗炎症作用
Caryophyllene
カリオフィレン
http://aromahonjin.way-nifty.com/blog/2009/01/--2e81.html

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January 28, 2015

腫瘍細胞が糖依存症になるメカニズムが発見される。Science dailyより

Mechanism that makes tumor cells sugar addicted discovered

腫瘍細胞が糖依存症になるメカニズムが発見される。Science dailyより

http://www.sciencedaily.com/releases/2014/04/140404092937.htm

For almost a hundred years ago is known that cancer cells feel a special appetite for a type of sugar called glucose. The tumor uses this molecule is like the gasoline which depends a sports car to burn faster and grows and multiplies rapidly.It is a little cash process from the energy point of view but allows a superaccelerated cancer cell division. It is what is known as the Warburg effect, which was described in 1927.

ほぼ百年前からがん細胞はブドウ糖と呼ばれる糖の一種に対して特別な食欲を感じていることが知られています。腫瘍がこの分子を使用することは、スポーツカーがより早く燃やして、加速し、急速に増加するガソリンのようである。それはエネルギーの観点からすると小さなキャシュプロセスであるが、超急加速化的がん細胞分裂を可能にする。これは、1927年に記載されたワールブルク効果として知られているものである

Glucose ブドウ糖
cancer cell division 癌細胞分裂
Warburg effect  ワールブルク効果

Until now little was known about how healthy cells that have a balanced energy consumption depend on this "fast food" calorie in the tumor cell. Today, an article published in Nature Communications led by Manel Esteller, Director of Epigenetics and Cancer Biology,Bellvitge Biomedical Research Institute (IDIBELL),ICREA researcher and Professor of Genetics at the University of Barcelona,provides an important clue to understand this process.Research shows that in one in four human tumors, there is an excess of glucose receptors in the external face of the cell membrane and this protein acts as a magnet attracting all the glucose from the bloodstream.

バランスの取れたエネルギー消費をする健常細胞が、腫瘍細胞においてどのように“ファーストフード”カロリーに依存するかに関しては今までほとんど知られてなかった。今日、Bellvitge生体医学研究所(IDIBELL)、エピジェネティクスおよびがん生物学のディレクター、ICREA研究者とバルセロナ大学遺伝学教授Manel Estellerniよって率いるNature Communicationsに掲載された記事では、このプロセスを理解する重要な手がかりを提供する。研究は、4つのヒト腫瘍の一つで、細胞膜の外面に過剰なグルコース受容体があって、このたんぱく質が血流から全グルコースを引き寄せる磁石として作用する。

healthy cells 健常な細胞
Cancer Biology がん生物学

"We were looking for genes that did not work in tumor cells and we found an altered one, but unaware what his function. we discovered that it was responsible for removing excess of glucose receptors" explained Esteller . "So what happens is that the gene that should degrade glucose receptor is inactivated in sound condition and quit, this tumor has an overactivation of this receptor that captures all the glucose molecules around it and used to obtain quick energy to proliferate. It is a cancer that has become addicted to this caloric molecule. "

「私たちは、腫瘍細胞で機能しない遺伝子を探していて、ひとつの変異遺伝子を発見した。私たちはその遺伝子が過剰なグルコース受容体を取り除く源になることを発見したと」Esteller は説明した。「それで何が起こるかは、グルコース受容体を退化させるべき遺伝子が良い状態で不活性化して、終了することである。この腫瘍は周りの全てのグルコース分子を捕捉するこの受容体を過剰活性化して、増殖するため迅速なエネルギーを得るために使用される。このカロリーの分子に依存症になるのはがんである。

用語
ワールブルク効果(ワールブルクこうか、英: Warburg effect)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AF%E5%8A%B9%E6%9E%9C

1955年、オットー・ワールブルクは、体細胞が長期間低酸素状態に晒されると呼吸障害を引き起こし、通常酸素濃度環境下に戻しても大半の細胞が変性や壊死を起こし、ごく一部の細胞が酸素呼吸に代わるエネルギー生成経路を昂進させて生存する細胞が癌細胞となる説を発表した。酸素呼吸よりも発酵によるエネルギー産生に依存するものは下等動物や胎生期の未熟な細胞が一般的であり、体細胞が酸素呼吸によらず発酵に依存することで細胞が退化し癌細胞が発生するとしている[4]。 腫瘍学におけるワールブルク効果は、悪性腫瘍の腫瘍細胞内で、嫌気環境のみならず好気環境でも、解糖系に偏ったブドウ糖代謝がみられることである。

グルコース受容体を調べたときに見つけたものです。

分子生体膜研究所 東北薬科大学
http://www.tohoku-pharm.ac.jp/laboratory/seitaijo/JAPANESE/RESEARCH.html

細胞は、単糖であるグルコースを栄養源として利用するとともに、種々の単糖から構成される複雑な糖鎖を隣の細胞など個々の細胞の外の環境を認識するために用いています。こうした糖を認識し、分別するため、特定の糖と反応する受容体タンパク質が細胞の表面に発現され、これが糖を認識すると細胞内に情報を伝え、その結果、細胞の代謝や形態、機能が変化します。私達は、こうした生体膜表面の糖受容体を介した情報伝達を研究しています。私達が見出した神経細胞の複雑な糖鎖を認識する受容体は、単細胞生物である酵母が栄養源であるグルコースを認識する受容体と同じ仲間のタンパク質でした。神経細胞は、栄養源のセンサーと同じ仕組みを使って、神経ネットワーク形成のための相手の細胞を探していたのです。

思いついたこと
以前、新聞を読んでいたとき、糖鎖(Sugar Chain)のことが書いてあり興味を持ちました。調べてみると糖鎖が核酸・たんぱく質に次ぐ第三の生体物質であると書かれていた。糖鎖はタンパク質や脂質に結合して細胞表面に張り出している物質で、ブドウ糖や果糖など複数の糖が樹状につながったものです。

糖鎖は「細胞の顔」とも言われ、細胞間のコミュニケーションをとるためのアンテナの役割をしていると考えられています。たとえば、私たちが人の顔をみて相手が誰かを見分けるように、からだのなかの細胞同士は表面の糖鎖によって認識し合い、そして糖鎖を介して必要な情報のやりとりをしています。

海外のサイトで糖鎖のことを調べていたら現在の食生活では糖鎖の原料である糖が取ることが出来ていないと出ていました。野菜や果物に必要な糖が含まれていないと書いてありました。そのために細胞間のコミュニケーションが取れず病気の原因になると書いてありました。

昔は化学肥料や殺虫剤を使用しない野菜や果物を食べて糖鎖の原料を体に取り入れて来ました。ところが、現代になると栽培方法が変わり、見た目は同じ野菜や果物であるが中身の成分に変化が起きていて純正部位の糖が体に供給されていないのかもしれません。

また、加工食品やスイーツなどは特定の糖しか含まれていないので、糖分を取っているが、いろんな糖を取っていないので糖のバランスが取れてなくて、糖鎖の質に影響を与えることになるのかと思います。

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January 26, 2015

柑橘系の香りは肝臓がんを阻害する Science dailyより

Citrus scent inhibits liver cancer

柑橘系の香りは肝臓がんを阻害する Science dailyより

http://www.sciencedaily.com/releases/2015/01/150119082958.htm

As main component of essential oils, terpenes can inhibit the growth of different cancer cells. Researchers from the Ruhr-University Bochum headed by Prof Dr Dr Dr Hanns Hatt have analysed this process in liver cancer cells in detail. They shed light upon the molecular mechanisms that resulted in cancer cells stop growing, following the application of (-)-citronellal, and they proved that the olfactory receptor OR1A2 is the crucial molecule for that purpose. In future, the olfactory receptor could serve as target for liver cancer diagnosis and therapy. The researchers report their findings in the journal Archives of Biochemistry and Biophysics.

精油の主成分として、テルペンは異なるがん細胞の増殖を阻害することができる。ハンスハット博士教授に率いられるドイツ・ルール大学ボーフムの研究者達は詳細に肝臓がん細胞で阻害プロセスを分析した。シトロネラの塗布後に、彼らは結果的にがん細胞の増殖を止めた分子メカニズムに焦点を当てて、嗅覚受容体OR1A2がその目的のために重要な分子であることを証明した。将来的には、嗅覚受容体が肝臓がん診断および治療のための標的になるだろう。研究者は、生化学&生物物理学のジャーナルアーカイブにその結果を報告している。

Essential oils protect not only from bacteria, viruses and fungi

精油は細菌、ウイルスおよび真菌から守るだけではない。

Essential oils occur in many plants, protecting them through their antibacterial, antiviral and fungicidal properties. It has been recently discovered that terpenes, the oils' main components, can also inhibit the growth of different cancer cells, including liver cancer. Their function had not previously been fully understood.

精油は多くの植物に存在して、抗菌、抗ウイルスおよび抗真菌の特性を通して植物を保護している。
また、精油の主要成分のテルペンが肝臓がんを含む様々ながん細胞の増殖を阻害できることを発見した。それらの機能は以前には十分理解されていなかった。

Olfactory receptors not just in the nose

嗅覚受容体は鼻だけではない。

Terpenes can trigger signalling processes in cells by activating olfactory receptors. Those receptors are mainly located in the nose, but they have been proved to occur in all types of human tissue, including skin, prostate and spermatozoa. Carcinogenesis and cancer growth are likewise significantly affected by terpenes, even though it has not been understood which function exactly they fulfil.

テルペンは嗅覚受容体を活性化することにより、細胞のシグナル伝達過程を誘発することが出来る。それらの受容体は主に鼻に位置しているが、嗅覚受容体は、皮膚、前立腺および精子を含む全てのヒトの組織に存在していることが証明されている。どの機能がそれらことを満たすことになるかは正確に理解されていなくとも、発がんおよびがん増殖も同様にテルペンによって有意に影響を受けている。

signaling process
シグナル伝達過程
Carcinogenesis
 発がん

Terpene triggers signalling pathway in the cell

テルペンは細胞でシグナル伝達過程を誘発する。

In order to find this out, the researchers from Bochum utilised a cellular model of hepatocellular carcinoma, a common liver tumour. They exposed the cells to a subset of terpenes with different concentrations, and monitored their reactions. It emerged that two of the eleven terpenes tested resulted in a significant increase in calcium concentration in the cells: (-)-citronellal and citronellol.

このことを解明するために、ボーフムの研究者達は、一般的肝臓腫瘍の肝細胞がん細胞モデルを使用した。彼らは細胞を異なる濃度のテルペンのサブセットに暴露して、その反応をモニターした。検査した11テルペンの2つの(-)-シトロネラールとシトロネロール)は細胞内のカルシウム濃度の有意な増加をもたらしたことが明らかになった。

hepatocellular carcinoma
肝細胞がん

During a follow-up analysis, the researchers focused on (-)-citronellal and scanned for a receptor into which the terpene has to fit like a key into a lock. They demonstrated that the decisive olfactory receptor OR1A2 occurs in liver cells and is responsible for detection of the citrus scent and cellular reaction. If the option for producing that receptor had been removed from the cells, they did no longer react to the terpene.

追跡調査解析中に、研究者達は(-)-シトロネラールに焦点を当てて、テルペンがロックの鍵ようにフィットしなければならない受容体をスキャンした。彼らは、決定的な嗅覚受容体OR1A2が肝臓細胞に存在していて、柑橘系香りの検知および細胞反応に関与していることを証明した。その受容体が細胞から除去したことを産生するオプションにすると、それらはテルペンにもはや反応しなかった。

follow-up analysis
追跡調査解析


The researchers, moreover, succeeded in tracking the signalling pathway which the terpene uses for increasing calcium concentration inside the cells, thus reducing cell growth.

さらに、研究者達は、テルペンが細胞内のカルシウム濃度を増加させるために使用され、それゆえ細胞増殖を減少させるシグナル伝達経路を追跡することに成功した。

"These results are yet another example for the significance of olfactory receptors outside the nose, and they give rise to hope that new drugs with no severe side effects may be developed for cancer therapy."

「これらの研究結果はさらに鼻以外の嗅覚受容体の重要性に対しての他の例であって、彼らは重篤な副作用がない新薬ががん治療のために開発する可能性がある期待を引き起こしている。

関連ブログ

血液、心臓および肺の細胞にも鼻と同じ嗅覚受容体がある。
Do Cells in the Blood, Heart and Lungs Smell the Food We Eat?
血液、心臓および肺の細胞は私たちが食べた食品の匂いを嗅ぎますか?Science Daily より
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January 24, 2015

ブラジリアンペッパー3ml・精油新発売

ブラジリアンペッパー精油

学名:Schinus terebinthifolius

科名:ウルシ科 サンショウモドキ属

原産地:ブラジル

抽出部位 葉

抽出方法:水蒸気蒸留

主要化学成分

α-ピネン(19.56%)、リモネン(16.15%)、α-フェランドレン(12.00)

δ-3カレン(10.2%)、β-ピネン(7.88%)、サビネン(6.79%)、β-ミルセン(5.73%)

P-サイメン(3.89%)、β-フェランアドレン(3.6%)

作用

抗菌、抗炎症、殺菌、解毒、胃保護

植物の特徴

常緑高木の一種で、高さは2-3m程度で、最大13mにもなることある。集散花序で白い花をつける。赤い果実は鳥などに食べられ、種子が運ばれる。ブラジルでは海岸地域に生えている。

 

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January 23, 2015

バレエイラ(ブラジル)1ml・精油新発売

バレエイラ(ブラジル)精油

学名:Cordia verbenacea

原産地:ブラジル

科名ムラサキ科、カキバチシャノキ属

抽出部位:葉

抽出方法:水蒸気蒸留

主要化学成分
α-ピネン34.8%、アロアロマデンドレン9.8%、β-カリオフィレン8.3%、シトロネロールアセター6.4%、α-フムレン3.8%、ビシクロゲルマクレン3.2%、

作用
抗菌、抗炎症、鎮痛、抗リウマチ

植物の特徴

バレエイラ中南米原産のハーブで、ブラジルでは南東の海岸に分布しています。高さ2〜3mの低木ないし小高木で、枝を多く分岐する。薬用植物で伝統的に炎症、潰瘍、関節炎、および疼痛の治療に使用されます。アマゾンの先住民の人々は全ての感染、リウマチ、および関節炎を治療するためにバレエイラの葉を煎じて飲みます。様々な炎症疾患に使用される薬用植物です。

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January 22, 2015

ブレウブランコ(ブラジル)1ml精油新発売

ブレウブランコ(ブラジル)精油

学名:Protium heptaphyllum

ブラジル名:BREU BRANCO

科名:カンラン科

原産地:ブラジル北部

抽出部位:樹脂

抽出方法 :水蒸気蒸留

主要成分
α-ピネン34.3%、テルピノレン11.0%、P-シメン10.3%、ミルセン9.4%、α-フェランドレン5.6%、サビネン5.4%、リモネン4.8%、1,8シネオール4.1%、

作用
記憶力・集中力の活性、抗炎症、抗酸化、抗菌、胃保護

植物について

ブラジル北部のアマゾン地方にみられるフランキンセンスと同じのカンラン科の植物です。
伝承によると、教えの儀式(rituals of teaching)でアマゾンのインディアンによって、記憶の扉(doors of memory.)を開くために使用されます。
中枢神経の循環を良くするそうです。

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January 19, 2015

アレクリン(ブラジル)1ml・精油新発売

昨年、9月にリアノン先生主催のBotanica2014 in Trnity College Dublin, Ireland http://botanica2014.com/ に参加しました。

そこで、フランス、ブルガリア、ネパール、ブラジルの精油蒸留業者の講演がありました。

ブラジルの精油に興味を持ちました。講演を聞き、精油の香り嗅ぎ、またブラジル精油の成分を見て、β-カリオフィレンを含有している精油が多いのに興味を持ちました。

帰国後にコンタクトを取り、成分分析表を取り寄せました。頂いた資料を基にして、昔からネイティブの人々が使用している植物か、精油にどんな化学成分を含有しているのか、特にβ-カリオフィレンを調べました。また、ブラジル精油に関しての文献はないのかと思い、PUBMEDで調べてみました。その結果、何種類かの精油を発売することにしました。また、植物の写真も送ってもらいました。これから資料を作成して、残りの精油も発売していきます。アレクリンンは一番目になります。

アレクリン1ml・精油

学名:Baccharis dracunculifolia
読み方:バッカリス・ドゥラクンックリフォリア

科名:キク科バッカリス属

原産地:ブラジル

抽出部位:花と葉

抽出方法:水蒸気蒸留

主要化学成分

1,8シネオール15.1%、α-ピネン13.1%、β-ピネン12.9%、ベルベノン7.5%、β-カリオフィレン7.2%、ベルベノール5.1%、t-ネロリドール4.4%、Cis-ネロリドール3.9%

作用
抗炎症、抗ウイルス、抗菌、抗真菌、免疫活性の調節、肝臓保護

ブラジル産アレクリン植物について

ブラジルでは'Alecrimdo-campo(アレクリン・ド・カンポ)と呼ばれていて、アレクリンとは”小さなほうき”という意味があります。

アレクリンはポルトガル語でローズマリーと呼ばれているため、ローズマリーと間違えられますが、ローズマリーは地中海原産で学名Rosmarinus officinalis L.でシソ科になります。

このキク科の植物は高2メートルまで成長する低木です。開花シーズンには、薬効成分豊富なグリーンプロポリスを産生するので、数千のミツバチがアレクリンの白い花粉を求めてやってきます。

研究所の実験によると、精油には抗菌、抗真菌および抗ウイルス作用を有しています。興味深いことに、細菌性皮膚疾患に対してself regenerative effect 自己再生作用有しているようです。

アre(ブラジル)1ml・精油は下記にてお求めになれます。
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January 17, 2015

ラベンダー精油吸入によるアレルギー性気道炎症や粘液細胞過形成の抑制(マウス実験)

Lavender essential oil inhalation suppresses allergic airway inflammation and mucous cell hyperplasia in a murine model of asthma.

ラベンダー精油吸入は喘息モデルマウスおけるアレルギー性気道炎症および粘液細胞過形成を抑制する。

allergic airway inflammation アレルギー性気道炎症
mucous cell 粘液細胞
hyperplasia 過形成
murine model of asthma 喘息モデルマウス

PUBMEDより

Life Sci. 2014 Jul 17;108(2):109-15. doi: 10.1016/j.lfs.2014.05.018. Epub 2014 Jun 5.
Ueno-Iio T1, Shibakura M2, Yokota K1, Aoe M1, Hyoda T1, Shinohata R1, Kanehiro A3, Tanimoto M3, Kataoka M1.

Author information
 著者情報

1Field of Medical Technology, Okayama University Graduate School of Health Sciences, Okayama, Japan.
岡山大学大学院保健学研究科検査技術科学分野

2Field of Medical Technology, Okayama University Graduate School of Health Sciences, Okayama, Japan. Electronic address: m_shiba@md.okayama-u.ac.jp.

3Department of Hematology, Oncology, Allergy, and Respiratory Medicine, Okayama University Graduate School of Medicine, Dentistry, Pharmaceutical Sciences, Okayama, Japan.
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 血液・腫瘍・呼吸器・アレルギー内科学

Abstract
要旨

AIMS:
目的

Lavender essential oil (Lvn) has been reported to have anti-inflammatory effects. Bronchial asthma is characterized by bronchial allergic inflammation with airway remodeling. Therefore, we evaluated the anti-inflammatory effect of Lvn on experimentally induced bronchial asthma in a murine model.

ラベンダー精油(LVN)は抗炎症作用を有することが報告されている。気管支喘息は気道リモデリングを伴う気管支のアレルギー性炎症を特徴とする。したがって、私たちはマウスモデルで実験的に誘発した気管支喘息に対するラベンダー精油(LVN)の抗炎症作用を評価した。

allergic inflammation アレルギー性炎症
airway remodeling.気道のリモデリング
experimentally induced bronchial asthma 実験的誘発した気管支喘息

MAIN METHODS:

主要な方法

BALB/c mice were sensitized by an intraperitoneal injection of ovalbumin (OVA) at days 0 and 14, and subsequently challenged with nebulized OVA on days 28-30 (Control-Asthma group). Mice in the treatment group inhaled Lvn on days 14-31 (Lvn-Asthma group). The allergic inflammatory response was determined on days 32 and 33.

近交系BALB/Cマウスは0日目および14日にオボアルブミン(OVA)腹腔内注射によって感作されて、その後、28-30日(コントロール•喘息群)噴霧オボアルブミンで刺激された。治療郡のマウスは14日―31日(ラベンダー・喘息郡)でラベンダーを吸入した。アレルギー性炎症反応は32日および33日で測定した。

BALB/c mice 近交系BALB/Cマウス
intraperitoneal injection  腹腔内注射
ovalbumin オボアルブミン(卵白に含まれるアルブミン)

KEY FINDINGS:

重要な調査結果

An increase in airway resistance was inhibited in the Lvn-Asthma group than in the Control-Asthma group. The Lvn-Asthma group showed lower total cell numbers and eosinophils in bronchoalveolar lavage (BAL) fluids and peribronchial and perivascular tissues when compared with the Control-Asthma group. The Lvn-Asthma group also had less mucin hyperplasia than the Control-Asthma group.

気道抵抗の増加はコントロール•喘息群よりラベンダー・喘息郡で阻害された。ラベンダー・喘息郡は、コントロール•喘息群と比較して、気管支肺胞洗浄液や気管支周囲および血管周囲の組織において総細胞数および好酸球の低下を示した。また、ラベンダー・喘息郡はコントロール•喘息群よりムチン過形成が少なかった。

airway resistance 気道抵抗
eosinophils 好酸球
bronchoalveolar lavage (BAL) fluid 気管支肺胞洗浄液
peribronchial  気管支周囲
perivascular 血管周囲の
mucin ムチン

Furthermore, the Lvn-Asthma group showed lower interleukin (IL)-5 and IL-13 cytokine levels in BAL fluids, as well as reduced IL-4 and IL-5 mRNA expression in lung tissue, compared with the Control-Asthma group and determined by FlowCytomix and reverse transcriptase-polymerase chain reaction (RT-PCR), respectively. In addition, Lvn inhalation reduced Muc5b mRNA expression in the lungs without significantly changing the expression of Muc5ac mRNA.

さらに、コントロール•喘息群に比べて、ラベンダー・喘息郡は、気管支肺胞洗浄液でインターロイキン(IL)-5およびIL-13のサイトカイン濃度を低下させて、同様に、肺組織においてIL-4およびIL-5のmRNA発現を減少させ、それぞれに、FlowCytomix キット.および逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR),によって測定された。さらに、ラベンダー吸入はMuc5ac mRNA.(ムチン遺伝子5acメッセンジャーRNA.)発現を有意に変化させることなく、肺のMuc5b mRNA(ムチン遺伝子5bメッセンジャーRNA.)は発現を減少させた。
FlowCytomix キット.:血清中サイトカインの検出

reverse transcription 逆転写
polymerase chain reaction(PCR) ポリメラーゼ連鎖反応

SIGNIFICANCE:
有意


Lvn inhibits allergic inflammation and mucous cell hyperplasia with suppression of T-helper-2 cell cytokines and Muc5b expression in a murine model of asthma. Consequently, Lvn may be useful as an alternative medicine for bronchial asthma.

ラベンダー精油は、喘息マウスモデルにおけるヘルパーT2細胞サイトカインおよびMuc5b mR(ムチン遺伝子5b)発現の抑制でアルギー性炎症および粘液細胞過形成を阻害する。したがって、ラベンダー精油は、気管支喘息のための代替医療として有用であり得る。

KEYWORDS:

キーワード

Alternative medicine; Asthma; Cytokines; Lavender; Mucin

代替医療、喘息、サイトカイン、ラベンダー、ムチン

用語
気道のリモデリングと遺伝子多型
http://jams.med.or.jp/symposium/full/126020.pdf
気道リモデリングは,気道の傷害に対する修復の過程として位置づけられる.気道上皮の傷害に伴い誘導される基底膜部の線維化,粘膜下腺の過形成および平滑筋の肥
大からなり,気道壁の肥厚に結びつく。

主要なムチン分子

ムチン(mucin)は動物の腸管,気道,口腔,子宮などの粘膜に見られる粘性物質で細胞保護,外界から身体内部に侵入しようとする異物を防ぐ免疫機能および,その糖鎖構造による細胞間相互作用(白血球、細菌、ウイルスとの受容体としての働き)などを担っている.この粘液蛋白の主成分がムチンと呼ばれる, 糖鎖を多量に含み分子量が数百万と非常に大きな糖タンパク質です。ムチンは均一のものではありません。

ムチンコアタンパク質(MUC)遺伝子は,現在ヒトで MUC1, MUC2, MUC3(A, B), MUC4, MUC5AC, MUC5B, MUC6-13, MUC15-19の20種類知られ,それぞれは異なった組織の細胞で発現しています。
WikiPathologicaより
http://www.ft-patho.net/index.php?Mucin

Muc5acに関する記事

気道分泌のトピックス~ムチン遺伝子とその発現調節について~
https://www.iyaku-j.com/iyakuj/system/M2-1/summary_viewer.php?trgid=10248

粘液の蛋白成分は主としてムチン蛋白であり,ムチンの産生を調節しているのはムチン遺伝子(MUC遺伝子)の発現量である。気道では,7つのMUC遺伝子が発現していると言われているが,慢性の炎症性肺疾患においてはMUC5AC遺伝子が最も重要である。近年,この遺伝子のプロモーター解析が進み,蛋白生成機構が明らかにされつつある。

喘息におけるIL-5の役割

http://jja.jsaweb.jp/am/view.php?pubdate=20021030&dir=2002a&number=02a_es050000
気管支喘息は単に一過性の即時型過敏症でなく,持続性の炎症に本態があるとの概念が確立されてきた.アレルギー性炎症すなわち好酸球性炎症にはT細胞サイトカインの役割が重視されているが,殊にIL-5は好酸球に特異的な増殖因子,活性化因子であり,好酸球性炎症の成立にessentialである

喘息におけるInterleukin 12 とInterleukin 13

http://www.pharmacol.or.jp/fpj/topic/topic118-4-291.htm
IL-13は喘息のエフェクター分子としても作用し,無感作動物にIL-13を投与するだけで,気道過敏性,好酸球性炎症,粘膜異形成といった,アレルギー性喘息に特徴的な症状を発現する.

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January 14, 2015

英国がんセンターでのアロマスティック使用:後ろ向き研究

下記の記事はFacebookのIfa Therapistで知り、PUBMEDから翻訳しました。アロマスティックはリアノン先生のセミナーで以前紹介されました。そのときから使用法やその効果について文献を探してブログに紹介しました。今回ではそれも紹介しています。

The use of aromasticks at a cancer centre: A retrospective audit.

がんセンターでのアロマスティック使用:後ろ向き研究

Pubmedより

Complement Ther Clin Pract. 2014 Nov;20(4):203-6. doi: 10.1016/j.ctcp.2013.11.006. Epub 2013 Nov 28.

Dyer J1, Cleary L2, Ragsdale-Lowe M2, McNeill S2, Osland C3.

Author information
 著者情報

•1Therapies Department, The Royal Marsden NHS Foundation Trust, London SW3 6JJ,
治療部、ザ・ロイヤル・マーズデンNHS財団トラスト
•UK. Electronic address: jeannie.dyer@rmh.nhs.uk.
•2Therapies Department, The Royal Marsden NHS Foundation Trust, Sutton, Surrey SM2 5PT, UK.
•3Therapies Department, The Royal Marsden NHS Foundation Trust, London SW3 6JJ, UK.

Abstract

要旨

AIM:

目的

To consider the use of aromasticks in a cancer centre in the UK: the reasons for their use, the choice of essential oils used in them and the demographics of the patients to whom they were given.

英国のがんセンターでのアロマスティック使用の検討:アロマスティック使用の理由、アロマスティックで使用する精油の選択およびアロマスティックが与える患者の人口統計学。

BACKGROUND:

背景

Aromasticks are personal aromatherapy inhaler devices, used in this hospital by the complementary therapy team to improve patients' well-being and quality of life by helping with symptom control.

アロマスティックは個人が使用するアロマセラピー吸入器で、症状コントロールを支援すすることによって、患者のウエルビーングおよび生活の質を改善するため補完治療チームによってこの病院で使用されています。

inhaler devices 吸入器

DESIGN:

デザイン

A retrospective audit of aromastick use covering a 28 month period from January 2011-April 2013.

2011年1月から2013年4月までの28ヵ月の期間をカバーするアロマスティック使用の後ろ向き研究

RESULTS:

結果

A total of 514 aromasticks were given out, to patients with a variety of cancer diagnoses and symptoms. The most common reasons for aromastick use were to alleviate nausea or to encourage relaxation. Lavender (Lavandula angustifolia), lemon (Citrus limon), frankincense (Boswellia carterii), bergamot (Citrus bergamia), orange sweet (Citrus sinensis) and peppermint (Mentha x piperita) were the essential oils used most often.

全部で514のアロマスティックが様々ながん診断およびがん症状の患者に配布された。アロマスティック使用の最も一般的な理由は吐き気の緩和またはリラックスの促進であった。ラベンダー(Lavandula angustifolia)、レモン(Citrus limon),フランキンセンス(Boswellia carterii)、ベルガモット(Citrus bergamia),、スイートオレンジ(Citrus sinensis)およびペパーミント(Mentha x piperita)は最も頻繁に使用された精油であった。

KEYWORDS:

キーワード

Aromasticks; Aromatherapy inhaler devices; Cancer; Symptom control

アロマスティック、アロマセラピー吸入器、がん、症状コントロール


関連ブログ

リアノン先生は上記文献の病院で毎年がんケアにおけるアロマセラピーのセミナーを行っています。それの紹介のブログです。

がん治療で有名なロンドンの英国王立マースデン病院でのリアノン先生のセミナー紹介

http://aromahonjin.way-nifty.com/blog/2012/10/post-6b4b.html

リアノン先生の今年の講座は下記になります。

The Royal Marsden
Essential Oils in Cancer Care (two-day course)
Monday 26 January 2015 to Tuesday 27 January 2015

This course is run by Rhiannon Harris of Essential Oil Resource Consultants who are well-known for their Advanced Clinical Aromatherapy teaching programme.

http://www.royalmarsden.nhs.uk/education/education-conference-centre/study-days-conferences/pages/2015-essential-oils-cancer-care.aspx

がんケアにおける患者の不安、吐き気および睡眠障害に対するアロマスティック(芳香吸入器)の使用効果

Aromasticks in cancer care: an innovation not to be sniffed at.

がんケアのアロマスティック:嗅がなくても良い革新

Source

The Christie NHS Foundation Trust, Wilmslow Road, Manchester, United Kingdom.

http://aromahonjin.way-nifty.com/blog/2012/09/post-0ce6.html

下記は上記ブログからのを一部掲載


アロマスティックスのことを調べていたら英国のがんケアの病院で使用されている下記の記事に出会いましたので紹介します。補完療法として下記のことが患者や介護者が受けられます。

WALLACE CANCER CAREより

Complementary therapies (Reflexology, Hearts, Reiki, Indian Head Massage, Aromatherapy and Therapeutic Massage) are available to both patients and cares.

補完療法(リフレクソロジー、Hearts,、霊気、インディアンヘッドマッサージ、アロマセラピーおよびセラピュー ティックマッサージ)は患者と介護者の両方に利用可能です。

そのなかにアロマスティックスのことが書いてありました。

With the exception of Aromasticks and our Taster Exercise Sessions(Tai Chi、Chi Kung,Pilates, Yoga Specifics), there is no fee for complementary therapies but donations are welcome to assist with the general running costs of the centre.

アロマスティックスおよび病院のTaster Exercise Sessions(太極拳、気功、ピラティス、特定ヨガ)を除いて、補完療法は無料ですが、センターの一般的な運営コストを支援するために寄付金は歓迎しています。

下記の記事はアロマスティックスの説明です。

Aromasticks: WALLACE CANCER CARE

アロマスティックス:WALLACEがんケア

Aromasticks are available for home use. The wick inside the plastic cover is impregnated with essential oils chosen to help alleviate some of the most common physical and emotional side affects of cancer treatment like sleeplessness, nausea, fatigue and anxiety

アロマスティックは家庭で使用は可能です。プラスチックカバーの内側の芯は、不眠、吐き気、疲労感や不安のような幾つかの最も一般的な身体的および情動的ながん治療の副作用を軽減するために選択された精油をしみ込ませています。

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January 11, 2015

フィトアロマ研究所ブログについて

いつもブログを愛読していただきありがとうございます。。

2004年の暮れに退職が決まり, 2005年1月からは失業状態になりました。毎日が日曜日状態になって、友人から薦められてパソコン音痴の私でも出来るかも知れないと思いブログを始めることにしました。

今日の投稿で2,295件になります。自分でも良く続いているものだと思います。

2005年1月11日の最初のブログのタイトルは、“脳に明かりを燈そう”です。

ブログの一部を紹介します。

「最近では、本を音読すると脳のどの部位が活動しているかを明かり(色)で表示されているのが、よく新聞等で報道されています。新しい事をやることにより、未知との遭遇が脳に刺激を与え、脳を成長させ、記憶も増え、問題理解が早まります。そのために五感を鍛え、新しいことにチャレンジする必要があります。脳のいろいろな部位が活動し、脳にすこしでも明かり(色)を燈らせたいと思っています。」

また、英語での情報収集、英語の勉強と翻訳することによる日本語文章の練習になるだろうと思い、英語が好きだったので海外の記事を訳すことにしました。辞書を使用しながら訳し始めました。最初のころはダイエットの記事が多かったです。最初は訳が上手くいきませんでしたがそのまま掲載していました。現在でも訳しは難しいです。

処が英文の記事を訳すことによって毎日勉強になります。いろんな文献、記事を読むことによって、今までばらばらであった事項が、ある日、別な記事を読んでいてつながることがあります。分からないことでも勉強しているうちに時間がたち、あるものにめぐり合い解決します。疑問にもったことがあったので解決があるのです。分からないことを楽しむことも大切だと思いました。

最近では、ブログの掲載数が減ってきていますが、まだ続いています。このブログを書くことによって、フィトアロマ研究所のことを知ってもらうことが出来、精油をアドベンチャーで購入していただくことになったのかと思います。知名度のないところから精油を購入するのは冒険だと思います。

尚、ブログには沢山のコメントを頂いています。英文の記事を翻訳しているので海外の読者が多くて英語でコメントを頂いていますが、コメントは掲載していないです。

お客様からの質問を調べてブログに掲載することもあります。また、お客様から質問を頂くことによって新しい精油に出会うことが出来ました。それはパロサントの精油です。調べていくうちに素晴らしい精油だと解り、販売しました。

皆様に支えられてブログを続けることが出来ました。ご愛読いただきありがとうございます。これからもブログは続けて行きたいと思っています。

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January 03, 2015

今年の干支・乙未(きのとひつじ)について考える

今年は自分がやり始めたことで、直面するいろんな出来事を成長のための肥料だと考えて味わい楽しむことなのかと思いました。

今年の干支は乙未(きのとひつじ)になります。干支は植物の生育の一生と関係していることをダルマの民俗学で知りました。干支の意味を知るとその年のことが解るようです。干支は十干と十二支の組み合わせから出来ています。今年の干支の乙未(きのとひつじ)は乙(きのと)は十干からで未(ひつじ)は十二支からです。

十干の「甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、己(き)、庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き)の各字は、そのなかに万物の栄枯盛衰の象を内臓している。

十二支の十二字が示す意味は、十干とだいたい同じで、植物の発生・繁茂・伏蔵の輪廻を表す。

乙(きのと)は軋るで,草木の幼芽がまだ伸長し得ず、屈曲の状態をあらわす。

未(ひつじ)は味わうで、万物が成熟して滋味を生じたさま。

乙(きのと)
新しいことをはじめて、やっと芽が出てきた状態で世間の風に当たる状態を表しています。芽はまだしっかりしていないのでじっと見守る必要があるかと思えます。今までと違ったことを始めると人は何かと言いたがるものです。そんなことに対してエネルギーを注ぐのではなくて、如何に出たばかりの芽を育てるかにエネルギーを注入して芽を守るべきです。芽を出すことによって、世間がどのように対応してくれるかが解るので、そこで必要なものと、必要でないものを仕分けをするべきであろう。

未(ひつじ)
未の季節は夏になり外にでていろんなものを味わい、楽しむ季節です。新しい芽に対しての世間からの風当たりを芽をを育てる肥料と解釈して、それを味わい楽しんで、次に備えて根を張り、将来の花を夢見て土台を作るときです。

今年は自分がやり始めたことで、直面するいろんな出来事を成長のための肥料だと考えて味わい楽しむことなのかと思いました。

干支について参照文献より

本来の干支は占いではなく、易の俗語でもない。それは、生命あるいはエネルギーの発生・成長・収蔵の循環過程を分類・分類・約説した経験哲学ともいうべきものである。

即ち「干」の方は、もっぱら生命・エネルギーの内外対応の原理、つまりChallengeに対するresponseの原理を十種類に分類したものであり、「支」の方は、生命・細胞の分裂から次第に生体を組織・構成して、成長し、やがて老衰して、それがご破算になって、また、元の細胞・核に還るーこれを十の範疇にわけたものである。

干支は、この干と支を組み合わせてできる六十の範疇に従って、時局の意義ならびに、これに対処する自覚や覚悟というものを、幾千年の体験に微して帰納的に解明・啓示したものである。

干支の干というのは「幹」であり、したがって根であり、支は「枝」それから引いて枝葉果実であります。「干支」で一本の草木、生命体になるわけです。そこでいうまでもなく、干の方が大事でありまして、干があって初めて支があるわけです。ところが干はややむずかしい。支の方はだれにでもわかるし、民衆性がある。普及すればするほど、とんでもなく通俗化したことも当然です。けれども本来の事実はそうでなく、ちゃんと道理があるものです。とくに干と支を組み合わせると、甲子(きのえ・ね)から癸亥(みずのと・い)までの六十型範があるわけで、これは人間の存在や活動のよい考察材料であります。

十干

十干の「干」は木の幹が語源で、甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、己(き)、庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き)になります。

十干に五行説が結びついて、木、火、土、金、水が兄(え)と弟(と)に分かれて配されています。
甲(木の兄=きのえ)、乙(木の弟=きのと)、丙(火の兄=ひのえ)、丁(火の弟=ひのと)戊(土の兄=つちのえ)、己(土の弟=つちのと)、庚(金の兄=かのえ)、辛(金の弟=かのと)、壬(水の兄=みずのえ)、癸(水の弟=みずのと)

十二支の「支」は幹の枝を表しています。

十二支は中国古代にすでに発見されていた五つの惑星、すなわち、木星・火星・土星・金星・水星のうち、もっとも尊いとされていた木星、つまり歳星(さいせい)の運行に拠っている。

木星の運行は十二年で天を一周する(厳密には十一・八六年である。)つまり木星は一年に十二区画のうち一区画ずつを移行し、その所在は十次によって示される。「次」と同じ意味である。

木星は太陽や月とは逆に、西から東に向かって移動するので、木星の反映ともいうべき仮の星を設けて、これを時計と同じように東から西に移動させることにした。この架空の星は神霊化されて「太歳」の名称で呼ばれるが、この太歳のいるところにつけた名が、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の十二支である。つまり十二支は木星と反対方向に、同じ速度で巡る、「太歳の居所」につけられた名称であって、これが、「年の十二支」である。

参考資料
干支の活学・人間学講和 安岡正篤著  プレジデント社
ダルマの民俗学―陰陽五行から解くー 吉野裕子著 岩波新書

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January 01, 2015

新年あけましておめでとうございます

フィトアロマ研究所の小島 秀元です。

旧年中はフィトアロマ研究所の精油、キャリアオイルをご愛用いただきありがとうございました。

フィトアロマ研究所は2005年に創業して今年で11年目になります。

皆様のおかげと感謝しております。

昨年、リアノン先生主催のbotanica2014 in Trinity College Dublin, Ireland, September 5th - 7th 2014に参加しました。
http://botanica2014.com/

そこで、ブラジル産精油が販売されていました。興味を持ったので、販売者から名刺を頂、植物の関する情報と精油の化学成分分析表の送付を依頼しました。精油の主要成分でβ-カリオフィレンが含有精油が多かったです。β-カリオフィレンの含有量が多い精油と伝統医療で使用されている植物の精油を販売することにしました。

現在、資料を作成しています。資料が出来次第順番に販売します。

今年もマニアックな精油を探して販売していく予定です。

本年もよろしくお願いします。

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尚、欠品中のドラゴンブラッド精油は入荷しました。
ドラゴンブラッド(竜の血)5ml・精油
http://phytoaroma.ocnk.net/product/203

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