今年の干支・乙未(きのとひつじ)について考える
今年は自分がやり始めたことで、直面するいろんな出来事を成長のための肥料だと考えて味わい楽しむことなのかと思いました。
今年の干支は乙未(きのとひつじ)になります。干支は植物の生育の一生と関係していることをダルマの民俗学で知りました。干支の意味を知るとその年のことが解るようです。干支は十干と十二支の組み合わせから出来ています。今年の干支の乙未(きのとひつじ)は乙(きのと)は十干からで未(ひつじ)は十二支からです。
十干の「甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、己(き)、庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き)の各字は、そのなかに万物の栄枯盛衰の象を内臓している。
十二支の十二字が示す意味は、十干とだいたい同じで、植物の発生・繁茂・伏蔵の輪廻を表す。
乙(きのと)は軋るで,草木の幼芽がまだ伸長し得ず、屈曲の状態をあらわす。
未(ひつじ)は味わうで、万物が成熟して滋味を生じたさま。
乙(きのと)
新しいことをはじめて、やっと芽が出てきた状態で世間の風に当たる状態を表しています。芽はまだしっかりしていないのでじっと見守る必要があるかと思えます。今までと違ったことを始めると人は何かと言いたがるものです。そんなことに対してエネルギーを注ぐのではなくて、如何に出たばかりの芽を育てるかにエネルギーを注入して芽を守るべきです。芽を出すことによって、世間がどのように対応してくれるかが解るので、そこで必要なものと、必要でないものを仕分けをするべきであろう。
未(ひつじ)
未の季節は夏になり外にでていろんなものを味わい、楽しむ季節です。新しい芽に対しての世間からの風当たりを芽をを育てる肥料と解釈して、それを味わい楽しんで、次に備えて根を張り、将来の花を夢見て土台を作るときです。
今年は自分がやり始めたことで、直面するいろんな出来事を成長のための肥料だと考えて味わい楽しむことなのかと思いました。
干支について参照文献より
本来の干支は占いではなく、易の俗語でもない。それは、生命あるいはエネルギーの発生・成長・収蔵の循環過程を分類・分類・約説した経験哲学ともいうべきものである。
即ち「干」の方は、もっぱら生命・エネルギーの内外対応の原理、つまりChallengeに対するresponseの原理を十種類に分類したものであり、「支」の方は、生命・細胞の分裂から次第に生体を組織・構成して、成長し、やがて老衰して、それがご破算になって、また、元の細胞・核に還るーこれを十の範疇にわけたものである。
干支は、この干と支を組み合わせてできる六十の範疇に従って、時局の意義ならびに、これに対処する自覚や覚悟というものを、幾千年の体験に微して帰納的に解明・啓示したものである。
干支の干というのは「幹」であり、したがって根であり、支は「枝」それから引いて枝葉果実であります。「干支」で一本の草木、生命体になるわけです。そこでいうまでもなく、干の方が大事でありまして、干があって初めて支があるわけです。ところが干はややむずかしい。支の方はだれにでもわかるし、民衆性がある。普及すればするほど、とんでもなく通俗化したことも当然です。けれども本来の事実はそうでなく、ちゃんと道理があるものです。とくに干と支を組み合わせると、甲子(きのえ・ね)から癸亥(みずのと・い)までの六十型範があるわけで、これは人間の存在や活動のよい考察材料であります。
十干
十干の「干」は木の幹が語源で、甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、己(き)、庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き)になります。
十干に五行説が結びついて、木、火、土、金、水が兄(え)と弟(と)に分かれて配されています。
甲(木の兄=きのえ)、乙(木の弟=きのと)、丙(火の兄=ひのえ)、丁(火の弟=ひのと)戊(土の兄=つちのえ)、己(土の弟=つちのと)、庚(金の兄=かのえ)、辛(金の弟=かのと)、壬(水の兄=みずのえ)、癸(水の弟=みずのと)
十二支の「支」は幹の枝を表しています。
十二支は中国古代にすでに発見されていた五つの惑星、すなわち、木星・火星・土星・金星・水星のうち、もっとも尊いとされていた木星、つまり歳星(さいせい)の運行に拠っている。
木星の運行は十二年で天を一周する(厳密には十一・八六年である。)つまり木星は一年に十二区画のうち一区画ずつを移行し、その所在は十次によって示される。「次」と同じ意味である。
木星は太陽や月とは逆に、西から東に向かって移動するので、木星の反映ともいうべき仮の星を設けて、これを時計と同じように東から西に移動させることにした。この架空の星は神霊化されて「太歳」の名称で呼ばれるが、この太歳のいるところにつけた名が、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の十二支である。つまり十二支は木星と反対方向に、同じ速度で巡る、「太歳の居所」につけられた名称であって、これが、「年の十二支」である。
参考資料
干支の活学・人間学講和 安岡正篤著 プレジデント社
ダルマの民俗学―陰陽五行から解くー 吉野裕子著 岩波新書
お知らせ
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