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July 27, 2016

マスト細胞による脱顆粒およびサイトカイン産生に対するゼラニウム精油とその主要成分、シトロネロールの阻害作用

Inhibitory effects of geranium essential oil and its major component, citronellol, on degranulation and cytokine production by mast cells.

マスト細胞による脱顆粒およびサイトカイン産生に対するゼラニウム精油とその主要成分、シトロネロールの阻害作用

Degranulation:脱顆粒
mast cells マスト細胞、肥満細胞

PUBMEDより

Biosci Biotechnol Biochem. 2016 Jun;80(6):1172-8. doi: 10.1080/09168451.2016.1148573. Epub 2016 Mar 1.

Kobayashi Y1, Sato H1, Yorita M1, Nakayama H2, Miyazato H2, Sugimoto K2, Jippo T1.

Author information
•1a Faculty of Human Life Sciences, Department of Food and Nutrition , Senri Kinran University , Suita , Japan.

千里金襴大学生活科学部食物栄養学科

•2b Research and Development Center , Nagaoka Perfumery Co., Ltd. , Ibaraki , Japan.

長岡香料株式会社

Abstract

要旨

We investigated the effects of geranium essential oil (GEO) on anaphylaxis. GEO can exert antioxidant and anti-inflammatory effects, but its roles in allergic reactions are incompletely understood.

私たちは、過敏症へのゼラニウム精油の作用を調査した。ゼラニウム精油は抗酸化および抗炎症作用を発揮することができるが、アレルギー反応におけるその役割は完全には理解されていないです。

Anaphylaxis アナフィラキシー、過敏症

Here, we used mouse cells to show that GEO inhibited the degranulation of cultured mast cells (CMCs). Citronellol is the major component of GEO and inhibited CMC degranulation. The l-enantiomer of citronellol more effectively suppressed CMC degranulation than did d-citronellol.

ここで、私たちは、培養マスト細胞(CMCs)の脱顆粒を阻害することを示すためにマウス細胞を使用した。シトロネロールは、ゼラニウム精油の主要成分であって、マスト細胞脱顆粒を阻害した。シトロネロールのl-鏡像異性体はd-シトロネロールよりマスト細胞脱顆粒をより効果的に抑制した。

CMC degranulation マスト細胞脱顆粒、肥満細胞脱顆粒試験
enantiomer l-鏡像異性体

We also examined whether citronellol could inhibit the immunoglobulin (Ig) E-induced production of tumor necrosis factor (TNF)-α. Treatment with various concentrations of citronellol before CMC activation with IgE significantly inhibited the induction of TNF-α in a dose-dependent manner.

また、私たちは、シトロネロールが腫瘍壊死因子(TNF)-αの免疫グロブリン(IgE)誘発産生物を阻害できるかどうかを調査した。IgEでマスト細胞活性化前にシトロネロールの様々な濃度での治療は有意に用量依存でTNF-α誘発を阻害しました。

tumor necrosis factor (TNF)-α 腫瘍壊死因子-α
immunoglobulin (Ig) E免疫グロブリン(IgE)

Mechanistically, citronellol suppressed the phosphorylation of mitogen-activated protein kinase (ERK), which is critical for ERK activation and the production of inflammatory cytokines in mast cells. These findings suggest that citronellol may represent a candidate compound for the effective treatment of allergic diseases.

機構的に、シトロネロールはマイトジェン活性化プロテインキナーゼ(ERK)のリン酸化を抑制し、そのことはERK活性化およびマスト細胞における炎症性サイトカイン産生にとって重要であります。これらの研究結果は、シトロネロールがアレルギー性疾患の効果的な治療の候補化合物であることを意味するかもしれない。

phosphorylation リン酸化
mitogen-activated protein kinase (ERK) マイトジェン活性化プロテインキナーゼ

KEYWORDS:

キーワード

anti-allergic effect; citronellol; cytokine production; degranulation; mast cell

抗アレルギー作用、シトロネロール、サイトカイン産生。脱顆粒、マスト細胞

マスト細胞とは?
http://www.pharm.okayama-u.ac.jp/lab/meneki/research/mast_cell/

中身の詰まった顆粒を多数有することは、マスト細胞の大きな特徴の一つで、後述しますがこの顆粒の中には、強力な炎症性メディエーターであるヒスタミンや多数のプロテアーゼ、ヘパリンをはじめとする硫酸化プロテオグリカンが豊富に含まれています。

長らくマスト細胞の機能は不明でしたが、この細胞が即時型アレルギーにおいてヒスタミンを遊離する細胞であることが明らかにされてからは、アレルギー反応を起こす原因細胞として一躍注目を集めることとなりました。
速やかに起こる反応については良く研究が進んでおりますが、「脱顆粒」と呼ばれるプロセスを経て、顆粒内部のヒスタミンをはじめとする炎症性のメディエーターが遊離します。ヒスタミンは強力な起炎物質であり、浮腫や発赤といった炎症に特徴的な症状を惹起します。くしゃみや鼻水、痒みといった花粉症の症状を思い出していただくと良いのですが、こうした症状が生じる上でヒスタミンは重要な役割を果たしています。実際に、ヒスタミンの作用をブロックする化合物や、脱顆粒応答を抑制する化合物は、いずれも即時型アレルギーの治療薬として用いられています。マスト細胞はヒスタミンの他にも炎症反応の進展に関わる様々なメディエーターを産生することが知られています。サイトカインは免疫応答を制御する伝達物質として重要な分泌タンパク質の一群ですが、マスト細胞は極めて多彩なサイトカインを産生する能力を有しています。マスト細胞から産生されるこれらサイトカインの個々の機能についてはまだ不明ですが、種々の免疫応答の調節に関わるのではないかと予想されています


Enantiomer エナンチオマー、鏡像異性体
http://www.chiral.jp/main/enantiomer.html

エナンチオマー(Enantiomer)とは、D-グルタミン酸とL-グルタミン酸のように“重ね合わせることの出来ない鏡像体”のことであり、鏡像異性体とも言われる。

お知らせ

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