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March 24, 2017

ショウガの活性成分はβ-受容体刺激薬誘発の気道平滑筋弛緩を増強する。

Active components of ginger potentiate β-agonist-induced relaxation of airway smooth muscle by modulating cytoskeletal regulatory proteins.

ショウガの活性成分は、細胞骨格調節タンパク質を調節することによって気道平滑筋のβ-受容体刺激薬誘発弛緩を増強する。

airway smooth muscle (ASM) :気道平滑筋(ASM)

β-agonist β-受容体刺激薬
cytoskeletal regulatory proteins 細胞骨格調節タンパク質

PUBMEDより

Townsend EA1, Zhang Y, Xu C, Wakita R, Emala CW. 
 
Author information

?11 Department of Anesthesiology, Columbia University, New York, New York; and.
コロンビア大学、麻酔学科

Abstract

要旨

β-Agonists are the first-line therapy to alleviate asthma symptoms by acutely relaxing the airway. Purified components of ginger relax airway smooth muscle (ASM), but the mechanisms are unclear. By elucidating these mechanisms, we can explore the use of phytotherapeutics in combination with traditional asthma therapies.

β-受容体刺激薬は、気道を急速に弛緩させることによって喘息症状を緩和するための第一選択治療である。ショウガの精製成分は気道平滑筋(ASM)を緩和するが、メカニズムは不明である。これらのメカニズムを解明することによって、
伝統的喘息治療と組み合わせで植物療法の使用を探ることができる。

first-line therapy  第一選択治療
phytotherapeutic 植物療法

The objectives of this study were to: (1) determine if 6-gingerol, 8-gingerol, or 6-shogaol potentiate β-agonist-induced ASM relaxation; and (2) define the mechanism(s) of action responsible for this potentiation. Human ASM was contracted in organ baths.

この研究の目的は、(1)6-ジンゲロール、8-ジンギオールまたは6-ショウガオールがβ-刺激薬誘発気道平滑筋(ASM)緩和を増強するかどうかを決定すること、(2)この増強作用に関与する作用機序を定義する。ヒト気道平滑筋(ASM)ASMはオーガンバスで
で収縮した。

Potentiation 増強作用
organ bath オルガンバス

Tissues were relaxed dose dependently with β-agonist, isoproterenol, in the presence of vehicle, 6-gingerol, 8-gingerol, or 6-shogaol (100 μM). Primary human ASM cells were used for cellular experiments. Purified phosphodiesterase (PDE) 4D or phospholipase C β enzyme was used to assess inhibitory activity of ginger components using fluorescent assays.

媒介物、6-ジンゲロール、8-ジンゲロール、または6-ショウガオール(100μM)の存在下で、組織はβ-受容体刺激薬・イソプロテレノールを用いて用量依存的に緩和した。一次ヒト気道平滑筋(ASM)細胞は細胞実験ために使用した。精製したホスホジエステラーゼ(PDE)4DまたはホスホリパーゼCβ酵素は、蛍光アッセイを用いて、ショウガ成分の阻害活性を評価するために使用された。

Phosphodiesterase, PDE:ホスホジエステラーゼ(PDE)

A G-LISA assay was used to determine the effects of ginger constituents on Ras homolog gene family member A activation. Significant potentiation of isoproterenol-induced relaxation was observed with each of the ginger constituents.

G-LISAアッセイを用いて、Ras相同遺伝子ファミリーメンバーA活性化に対するショウガ成分の効果を決定した。イソプロテレノール誘発弛緩の有意な増強作用はそれぞれのショウガ成分で観察された。

6-Shogaol showed the largest shift in isoproterenol half-maximal effective concentration. 6-Gingerol, 8-gingerol, or 6-shogaol significantly inhibited PDE4D, whereas 8-gingerol and 6-shogaol also inhibited phospholipase C β activity.6-Shogaol alone inhibited Ras homolog gene family member A activation.

6-ショウガオールは、イソプロテレノール50%効果濃度において最大のシフトを示した。6-ジンゲロール、8-ジンゲロールまたは6-ショウガオールはホスホジエステラーゼ4Dを有意に阻害したが、8-ジンゲロールおよび6-ショウガオールもホスホリパーゼCβ活性を阻害した。6-ショウガオール単独では、Ras相同遺伝子ファミリーメンバーA活性化を阻害した。

homolog gene  相同遺伝子
half-maximal effective concentration 50%効果濃度

In human ASM cells, these constituents decreased phosphorylation of 17-kD protein kinase C-potentiated inhibitory protein of type 1 protein phosphatase and 8-gingerol decreased myosin light chain phosphorylation.Isolated components of ginger potentiate β-agonist-induced relaxation in human ASM.

ヒト気道平滑筋(ASM)細胞において、これらの成分は、1型プロテインホスファターゼの17kDプロテインキナーゼC増強阻害タンパク質のリン酸化を減少させ、8-ジンゲロールはミオシン軽鎖リン酸化を減少させた。ジンジャーの単離された成分は、ヒトASMにおけるβ-誘発緩和を増強する。

This potentiation involves PDE4D inhibition and cytoskeletal regulatory proteins. Together with β-agonists, 6-gingerol, 8-gingerol, or 6-shogaol may augment existing asthma therapy, resulting in relief of symptoms through complementary intracellular pathways.

この増強にはPDE4D阻害および細胞骨格調節タンパク質が含まれる。β-受容体刺激薬との併用して、6-ジンゲロール、8-ジンゲロールまたは6-ショウガオールは既存の喘息治療を増強し、結果的に相補的細胞内経路を通して症状の緩和をもたらした。

phosphorylation リン酸化反応
myosin light chain ミオシン軽鎖

用語

交感神経β2受容体作動薬
https://www.google.co.jp/webhp?gfe_rd=cr&ei=UOzRWLLsDrPz8AflhJ3IDA&gws_rd=ssl#q=%E4%BA%A4%E6%84%9F%E7%A5%9E%E7%B5%8C%CE%B22%E5%8F%97%E5%AE%B9%E4%BD%93%E4%BD%9C%E5%8B%95%E8%96%AC&*&spf=64

交感神経β2受容体作動薬(こうかんしんけいベータ2じゅようたいさどうやくbeta 2-sympathomimetic receptor agonists)は、気管支喘息および他の慢性閉塞性肺疾患の症状の緩和に使われる医薬品の種類である。β2刺激剤、β2作用剤とも呼ばれる。β2刺激剤はβ2アドレナリン受容体に作用して平滑筋を弛緩させ、気管支の拡張、筋肉と肝臓の血管拡張、子宮の筋肉の弛緩、およびインスリンの放出を引き起こす。全てのβ2刺激剤は吸入(薬剤をエアロゾル化する定量噴霧式吸入器(MDI)、または吸入可能なドライパウダー)として利用可能である。

Rasタンパク
https://ja.wikipedia.org/wiki/Ras%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF%E8%B3%AA

Rasタンパク質(Ras蛋白質、Rasサブファミリー、以下Rasと略す)は、低分子GTP結合タンパク質の一種で、転写や細胞増殖、細胞の運動性の獲得のほか、細胞死の抑制など数多くの現象に関わっている分子である。 Rasの異常は細胞のがん化に大きく関わるのでras遺伝子はがん原遺伝子の一種である

homolog gene  相同遺伝子
相同
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%B8%E5%90%8C

相同性(そうどうせい)あるいはホモロジー (英語: homology) とは、ある形態や遺伝子が共通の祖先に由来することである。

Protein kinaseプロテインキナーゼ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%86%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%82%BC

細胞は、その機能を維持するため、細胞内のタンパク質をリン酸化、脱リン酸化する反応を繰り返している。このリン酸化によってタンパク質は酵素活性、細胞内での局在や他のタンパク質との会合状態を変化させる。細胞内の30%ものタンパク質がキナーゼによる変化を受け、細胞内における様々なシグナル伝達や代謝の調節因子として機能している。キナーゼ遺伝子はヒトゲノム中に約500種類があり、また真核生物の全遺伝子の約2%を占める。

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