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January 21, 2018

ラベンダー、レモン、ベルガモットなどの精油がストレス、不安、うつ病、および他の気分障害を緩和

 

精油吸入→嗅覚系→脳を刺激→神経伝達物質・セルトニンやドーパミン誘発→気分調節

 

 

 

Aromatherapy and the central nerve system (CNS): therapeutic mechanism and its associated genes.

アロマセラピーおよび中枢神経(CNS):治療メカニズムおよびその関連遺伝子

PUBMED
より

Curr Drug Targets. 2013 Jul;14(8):872-9.

Lv XN1, Liu ZJ, Zhang HJ, Tzeng CM.

Author information

1Translational Medicine Research Center, School of Pharmaceutical Sciences, Xiamen University, Xiamen, Fujian, China.

厦門大学(あもいだいがく)、薬学部、トランスレーショナル医療研究センター、

Abstract

要旨

Molecular medical research on aromatherapy has been steadily increasing for use as an adjuvant therapy in managing psychiatric disorders and to examine its therapeutic mechanisms. Most studies, as well as clinically applied experience, have indicated that various essential oils, such as lavender, lemon and bergamot can help to relieve stress, anxiety, depression and other mood disorders.Most notably, inhalation of essential oils can communicate signals to the olfactory system and stimulate the brain to exert neurotransmitters (e.g. serotonin and dopamine) thereby further regulating mood.

アロマテラピーに関する分子医学研究は、精神障害の管理における補助療法としての使用およびその治療メカニズムの研究のために、アロマテラピーに関する分子医学研究は着実に増加しています。多くの研究、同様に臨床的応用経験は、ラベンダー、レモン、ベルガモットなどの様々な精油がストレス、不安、うつ病、および他の気分障害を緩和するのに役立つことが出来ることを示していた。最も重要なことに、精油の吸入は、嗅覚系に信号を伝達し、脳を刺激して、神経伝達物質(例えば、セルトニンおよびドーパミンに及び、それによって気分をさらに調節することができる)

psychiatric disorders
精神障害
adjuvant therapy
補助療法
therapeutic mechanisms.
治療メカニズム

However, little research has been done on the molecular mechanisms underlying these effects, thus their mechanism of action remains ambiguous. Several hypotheses have been proposed regarding the therapeutic mechanism of depression. These have mainly centered on possible deficiencies in monoamines, neurotrophins, the neuroendocrine system, c-AMP, cation channels as well as neuroimmune interactions and epigenetics, however the precise mechanism or mechanisms related to depression have yet to be elucidated.

しかし、これらの作用の根底にある分子メカニズムについてはほとんど研究されておらず、その作用機序はあいまいである。うつ病の治療メカニズムに関していくつかの仮説が提唱されている。これらは主に、モノアミン、ニューロトロフィン、神経内分泌系、c-AMP、カチオンチャネルならびに神経免疫相互作用およびエピジェネティクスの欠陥の可能性に焦点をおいているが、うつ病に関する正確なメカニズムまたはメカニズムはまだ解明されていない。

ambiguous
 あいまい
neuroimmune interaction
神経免疫相互作用

In the current study, the effectiveness of aromatherapy for alleviating psychiatric disorders was examined using data collected from previously published studies and our unpublished data. A possible signaling pathway from olfactory system to the central nerve system and the associated key molecular elements of aromatherapy are also proposed.

今回の研究では、以前発表された研究および未発表データから収集されたデータを用いて、精神障害を緩和するためのアロマセラピー有効性は調べられた。嗅覚系から中枢神経系への可能なシグナル伝達経路および関連するアロマテラピーの主要分子成分もまた提案されている。

molecular elements
分子成分

用語

Science Translational Medicine
http://www.sciencemag.org/site/misc/ScienceTranslationalMedicine_InformationSheet_Japanese.pdf

トランスレーショナル医療(Translational Medicine)とは、研究室での基礎研究成果を実際の臨床の場に応用する過程をいい、多数の学問分野にわたる協力が必要な、科学において重要な新分野です。

モノアミン仮説 脳科学辞典
https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E3%83%A2%E3%83%8E%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%83%B3%E4%BB%AE%E8%AA%AC

 


モノアミンとはドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリン、セロトニン、ヒスタミンなどの神経伝達物質の総称である。そのうち、ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニンは精神疾患と密接な関連があることが示唆されており、気分障害、不安障害、統合失調症に関する仮説が提案されている。いずれの仮説も治療薬の作用機序から患者脳内におけるモノアミンの異常を推定しているという共通点を有する。

脳の栄養因子ニューロトロフィン
http://lifeorder-lab.com/archives/3231

 


ニューロンの生存および成長には、それを可能にする栄養因子(タンパク質)が必要です。そういった栄養因子を総称してニューロトロフィンといい、ニューロンが支配する筋、その他の構造やアストロサイトによって産生されます。

これらはニューロン終末の受容体と結合し、細胞内へ取り込まれ、次いで逆行性軸索輸送によって細胞体へ運ばれます。細胞体で、これらニューロトロフィンは、ニューロンの発育、成長、生存に関与するタンパク質の産生を促進させます。また、ニューロトロフィンはニューロン内でも作られ、これは順行性に終末まで輸送され、そこでシナプス後ニューロンの健全性を維持しています。

ニューロトロフィンの中には、神経成長因子(nerve growth factor : NGF)、脳由来神経栄養因子(brain derived neurotrophic factor : BDNF)ニューロトロフィン3neurotrophin3 : NT-3)ニューロトロフィン4/5neurotrophin4/5 NT-4/5)などがあります

モノアミン酸化酵素阻害薬
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%8E%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%83%B3%E9%85%B8%E5%8C%96%E9%85%B5%E7%B4%A0%E9%98%BB%E5%AE%B3%E8%96%AC

 


モノアミン酸化酵素阻害薬(-さんかこうそそがいやく、英:Monoamine oxidase inhibitorMAOI)は、モノアミン酸化酵素の働きを阻害することによって、モノアミン神経伝達物質として総称される脳内のドーパミンやセロトニンのような物質を分解されないようにする薬剤の総称である。MAO阻害薬とも呼ばれる。抗うつ薬や抗パーキンソン病薬として用いられる。日本では、過去に抗うつ薬にも使われたが、現在では抗パーキンソン病薬として使われる。国外では抗うつ薬としても使われる。

副作用として、最終的に体内でドーパミンとなる食品中のチラミンとの相互作用によって、致命的な高血圧や重い肝障害が生じる。そのため、食事の管理が徹底される必要がある。また、薬物間の相互作用も同様であり、ドーパミンの放出を促進する薬物には注意が必要である。さらにセロトニンの再取り込みを阻害する多くの抗うつ薬もセロトニン症候群を起こしうる。

 

 

 

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January 01, 2018

新年の挨拶と今年の干支について

新年あけましておめでとうございます。

旧年中はフィトアロマ研究所の精油、キャリアオイルをご愛用いただきありがとうございました。

フィトアロマ研究所は今年で13年目になります。

皆様のおかげと感謝しております。

本年もよろしくお願いします。


今年の干支について考える。

断捨離して、グラウンディングして、シンプルに生きる。

今年の干支は戊戌(つちのえいぬ)で土の性質を有している年で変化のある年です。変化に対応するには足元がしっかりしていて身軽にあることが重要です。心に響く本来自分がやりたいことは何であったのかを考え、それにそぐわないものはカットして、本来のことに集中して、足元を固めて、変化の風で倒れない人になるのが必要なことかと思いました。

上記のことは下記の参照本を読んで思いつきました。

干支を解釈することによってその年がどんな年になるのかを理解することができるかと思います。

干支は植物の成長過程と関係がある。

干支(エト)は、干(幹)は十干で、支(枝)は十二支です。十干と十二支は、植物の発生・繁茂・伏蔵の輪廻を表す。

今年の干支は戊戌(つちのえいぬ)

戊(つちのえ):陰陽は土性の陽、五行は土

戊は茂で、樹木が茂ると、風通しや日当たりが悪くなって、虫がついたり、梢枯れしたり、根上がりしたりして、樹がいたむ、悪くすると枯れる。そで思い切って剪定をしなければならぬ、というのが戊の意味であります。

戌(犬):陰陽は陽、五行は土

戌(犬)は、戊に一を加えたもので、茂と同義語。すなわち枝葉末節が茂って、日当たりがわるくなり、風が通らなくなることで、いわゆる末梢的煩瑣とか、過剰を表す文字である。枝葉が茂ると木が傷む。そこで。植木屋は思い切ってこれを刈り込んで、剪定をして、風通し・日当たりをよくし、根固めするわけです。そして、初めて木が生きる。これはまだ木にそれだけの生気が残っておるからで中の「一」はその陽気を表している。それを生かしてゆけばまだまだ続くということです。

戌削(じゅくさく)
思い切って枝葉末節・煩瑣を刈り取って、いわゆる簡易化すること。

五行
土(土行)
植物の芽が地中から発芽する様子が元となっていて、万物を育成・保護する性質を表す。「季節の変わり目」の象徴。

本来の干支は占いではなく、易の俗語でもない。それは、生命あるいはエネルギーの発生・成長・収蔵の循環過程を分類・分類・約説した経験哲学ともいうべきものである。

即ち「干」の方は、もっぱら生命・エネルギーの内外対応の原理、つまりChallengeに対するresponseの原理を十種類に分類したものであり、「支」の方は、生命・細胞の分裂から次第に生体を組織・構成して、成長し、やがて老衰して、それがご破算になって、また、元の細胞・核に還るーこれを十二の範疇にわけたものである。

干支は、この干と支を組み合わせてできる六十の範疇に従って、時局の意義ならびに、これに対処する自覚や覚悟というものを、幾千年の体験に微して帰納的に解明・啓示したものである。

干支の干というのは「幹」であり、したがって根であり、支は「枝」それから引いて枝葉果実であります。「干支」で一本の草木、生命体になるわけです。そこでいうまでもなく、干の方が大事でありまして、干があって初めて支があるわけです。ところが干はややむずかしい。支の方はだれにでもわかるし、民衆性がある。普及すればするほど、とんでもなく通俗化したことも当然です。けれども本来の事実はそうでなく、ちゃんと道理があるものです。とくに干と支を組み合わせると、甲子(きのえ・ね)から癸亥(みずのと・い)までの六十型範があるわけで、これは人間の存在や活動のよい考察材料であります。

十干

十干の「干」は木の幹が語源で、甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、己(き)、庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き)になります。

十干に五行説が結びついて、木、火、土、金、水が兄(え)と弟(と)に分かれて配されています。
甲(木の兄=きのえ)、乙(木の弟=きのと)、丙(火の兄=ひのえ)、丁(火の弟=ひのと)戊(土の兄=つちのえ)、己(土の弟=つちのと)、庚(金の兄=かのえ)、辛(金の弟=かのと)、壬(水の兄=みずのえ)、癸(水の弟=みずのと)

十二支の「支」は幹の枝を表しています。

十二支は中国古代にすでに発見されていた五つの惑星、すなわち、木星・火星・土星・金星・水星のうち、もっとも尊いとされていた木星、つまり歳星(さいせい)の運行に拠っている。

木星の運行は十二年で天を一周する(厳密には十一・八六年である。)つまり木星は一年に十二区画のうち一区画ずつを移行し、その所在は十次によって示される。「次」と同じ意味である。

木星は太陽や月とは逆に、西から東に向かって移動するので、木星の反映ともいうべき仮の星を設けて、これを時計と同じように東から西に移動させることにした。この架空の星は神霊化されて「太歳」の名称で呼ばれるが、この太歳のいるところにつけた名が、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の十二支である。つまり十二支は木星と反対方向に、同じ速度で巡る、「太歳の居所」につけられた名称であって、これが、「年の十二支」である。

参考資料
干支の活学・人間学講和 安岡正篤著  プレジデント社
ダルマの民俗学―陰陽五行から解くー 吉野裕子著 岩波新書

営業開始について

本年は2018年1月4日(木)より営業開始をいたします。ウエブで注文は受け付けていますが発送は2018年1月4日(木)からになります。よろしくお願いいたします。

 

精油のお求めはフィトアロア研究所へ

http://phytoaroma.ocnk.net/

干支の活学・人間学講和 安岡正篤著  プレジデント社

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ダルマの民俗学―陰陽五行から解くー 吉野裕子著 岩波新書

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