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May 21, 2018

フランキンセンスおよびミルラは代謝プロフィルおよびMAPK(分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼ)シグナル伝達経路の制御介して炎症を抑制する。

Frankincense and myrrh suppress inflammation via regulation of the metabolic profiling and the MAPK signaling pathway.

フランキンセンスおよびミルラは代謝プロフィルおよびMAPK(分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼ)シグナル伝達経路の制御介して炎症を抑制する。

metabolic profiling 代謝プロフィル
MAPK(Mitogen-activated Protein Kinase):分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼ

PUBMEDより

Sci Rep. 2015 Sep 2;5:13668. doi: 10.1038/srep13668.

Su S1,2, Duan J1,2, Chen T1,2, Huang X1,2, Shang E1,2, Yu L1,2, Wei K3, Zhu Y1,2, Guo J1,2, Guo S1,2, Liu P1,2, Qian D1,2, Tang Y1,2.

Author information

Abstract
要旨
Frankincense and myrrh are highly effective in treatment of inflammatory diseases, but lacking of the therapy mechanisms. We undertook this study to evaluate the effects on Adjuvant-induced Arthritis(AIA) rats and to explore the underlying mechanisms by analyzing the metabolic profiling and signaling pathway evaluated by expression of inflammatory cytokines, c-jun and c-fos and corresponding phosphorylation levels. [corrected].

フランキンセンスおよびミルラは炎症性疾患の治療に極めて有効であるが、治療メカニズムには欠けています。私たちは、この研究でアジュバント誘発性関節炎ラットへの効果の評価および炎症性サイトカイン、c-junタンパク質およびc-fosタンパク質および関連のリン酸化レベル(修正)の発現によって評価される代謝プロファイリングおよびシグナル伝達経路を分析することによって、根底にあるメカニズムを探求した。

c-junタンパク質(転写調節性DNA結合タンパク質)
c-Fosタンパク(転写調節性DNA結合タンパク質)
phosphorylation levels リン酸化レベル

The results stated the elevated expression levels of TNFα, PGE2, IL-2, NO, and MDA in serum and swelling paw of AIA rats were significantly decreased after treatment, which exerted more remarkable inhibitive effects of combined therapy. The metbolic profiling of plasma and urine were clearly improved and twenty-one potential biomarkers were identified.

結果は、アジュバント誘発性関節炎AIAラットの血清および腫脹肢における腫瘍壊死因子(TNFα)、プロスタグランジンE2、インターロイキン-2、一酸化窒素(NO、)、マロンジアルデヒド(MDA)が、処置後に有意に減少し、そのことは併用療法のより顕著な阻害効果を示したと述べた。血漿および尿の代謝プロファイリングが明らかに改善され、21の潜在的バイオマーカーが同定された。

Tumor Necrosis Factor:腫瘍壊死因子(TNF)
PGE2・Prostaglandin E2:プロスタグランジンE2 (炎症に関係する)
MDA(Malondialdehyde):マロンジアルデヒド(MDA)不飽和脂肪酸酸化検査キット
combined therapy 併用療法


Moreover, the inhibited effects of five bioactive components on cytokine transcription in PHA stimulated-PBMC showed the MAPK pathway might account for this phenomenon with considerable reduction in phosphorylated forms of all the three MAPK (ERK1/2, p38 and JNK) and down regulation of c-jun and c-fos.

さらに、受身赤血球凝集反応(PHA)刺激末梢血単核細胞(PBMC)におけるサイトカイン転写に対する5つの生理活性成分の阻害効果は、MAPK経路が全て3つのMAPK(ERK1 / 2経路、p38経路およびJNK経路)において全てのリン酸化形態の顕著な減少および c-junタンパク質とc-fosタンパク質のダウンレギュレーションを伴うこの現象を説明し得ることを示した。

bioactive components 生理活性成分
cytokine transcription サイトカイン転写
PBMC(Peripheral Blood Mononuclear Cells):末梢血単核細胞
PHA(passive hemagglutination test.)受身赤血球凝集反応
固相化赤血球にウイルスを吸着させ、これに抗体を反応させ、凝集の有無により証明。
PBMC(Peripheral Blood Mononuclear Cells):末梢血単核細胞
phosphorylated forms リン酸化型

用語

分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%86%E8%A3%82%E4%BF%83%E9%80%B2%E5%9B%A0%E5%AD%90%E6%B4%BB%E6%80%A7%E5%8C%96%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF%E8%B3%AA%E3%82%AD%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%82%BC

分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼ(ぶんれつそくしんいんしかっせいかタンパクしつキナーゼ、英: Mitogen-activated Protein Kinase、MAPK、EC 2.7.11.24)とはセリン/スレオニンキナーゼの一つであり、何らかの刺激(酸化ストレス、サイトカインなど)を受けて活性化される。全身の細胞に広く発現しており、様々な細胞の機能発現において重要な働きをしている。単にMAP(マップ)キナーゼと略して呼ばれることが多い。


マロンジアルデヒド(MDA)
https://www.funakoshi.co.jp/contents/2365

Malondialdehyde(MDA)を比色法によって定量するキットです。MDAは不飽和脂肪酸の過酸化によって生じる主要な過酸化脂質で,細胞や組織における酸化ストレスのマーカーとして使用されています。

MAPKの3つを調べていた時に見つけて記事
東京大学医科学研究所 分子シグナル制御分野
http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/dcsmm/DCSMM/naiyou-J.html

私達の研究室では、分子生物学、生化学や細胞生物学の研究手法を駆使し、細胞内情報伝達機構、特に細胞運命(増殖、分化、生存、死)の決定に最も重要なシグナル伝達システムである、MAPキナーゼ・カスケードの研究を行っています。 MAPキナーゼ・カスケードは、MAPKKK-MAPKK-MAPKという3種類の蛋白質リン酸化酵素(キナーゼ)によって構成されるシグナル伝達モジュールであり、出芽酵母からヒトに至る全ての真核生物に相同な分子が存在する細胞内情報伝達の根幹をなすシステムです。

 ヒトを代表とする哺乳類細胞には、ERK経路、p38経路、JNK経路という少なくとも3種類のMAPキナーゼ・カスケードが存在しますが、各経路の生理機能はそれぞれ異なることが知られています。

これら複数のMAPキナーゼ経路が正しく制御されることで、人体の恒常性が維持されていますが、MAPK経路に何らかの制御異常が起こってしまうと、癌、アレルギー・自己免疫疾患(関節リウマチ、喘息等)、糖尿病や神経変性疾患(アルツハイマー病、パーキンソン病等)などの疾病になってしまうことが知られています。

考えたこと
また、難しい文献を訳してお知らせします。薬理効果のエビデンスを探すとなると書いてあることはとても理解するには大変です。今回はフランキンセンスとミルラの併用が炎症を抑制する効果を医学的に証明するためはこんなに門外漢にとっては難しくなるのです。精油にはいろんな作用があるのでそれらを暗記しよとします。ところがそれの作用機序になると説明することが出来なくなります。炎症の成り立ちによって非ステロイド炎症薬とステロイド炎症薬があるので、精油で炎症に良いのを選択するのには炎症のことを良く知らないと効果が薄れるかもしれません。それには精油の化学成分の炎症に対する作用機序を学ぶ必要があります。


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