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December 14, 2018

風邪ウイルス感染する人としない人→何故か→鼻には強力抗ウイルス作用→気道に酸化ストレス→身体はトレードオフ→酸化ストレスと戦う→鼻の抗ウイルス作用低下→風邪を引く

下記の記事を読んで、風邪ウイルス感染しないためには呼吸器系を丈夫にしておくことが大切です。抗ウイルス作用の精油も大切ですが予防には気道のストレスを低下させる精油の使用が一番かなと思いました。気道にストレスがないと鼻の強力抗ウイルス作用が発揮できるからです。

Fighting the cold virus and other threats, body makes trade-off, says study

https://www.sciencedaily.com/releases/2018/09/180911152502.htm

風邪のウイルや他の脅威と戦って、体はトレードオフを起こす、と研究は述べています。Science dailyより

trade-off:トレードオフ(一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ないという状態・関係のことである)

A Yale research team has revealed how cells in different parts of the human airway vary in their response to the common cold virus. Their finding, published in Cell Reports, could help solve the mystery of why some people exposed to the cold virus get ill while others don't, said the researchers.

エール大学の研究チームは、ヒト気道の異なる部位の細胞が、一般的な風邪ウイルスに対する応答においてどのように変化するかを明らかにしました。 Cell Reportsに掲載されたそれらの研究結果は、風邪ウイルスに曝露された人々の中で病気になっている一方、他の人は感染していない人々の謎を解明するのに役立つ可能性があると述べました。

Rhinovirus is a leading cause of the common cold, asthma attacks, and other respiratory illnesses. When the cold virus enters the nose, cells that line the airways, known as epithelial cells, respond and often clear the virus before it can replicate and trigger symptoms. But in other cases, individuals exposed to the virus get either mildly or seriously ill. A team of researchers, led by Ellen Foxman, set out to determine why.

ライノウイルスは、風邪、喘息発作、および他の主要な原因です。風邪ウイルスが鼻に侵入すると、上皮細胞と呼ばれる気道に並んでいる細胞が応答し、ウイルスが複製し、症状を引き起こす前にウイルスをクリアにします。しかし、他の場合では、ウイルスに暴露された各個人には軽度または重症のいずれかになります。Ellen Foxmanが率いる研究チームが、何故だかを決定するために着手した。

rhinovirus ライノウイルス
epithelial cells 上皮細胞

The research team used epithelial cells from healthy human donors. The cells were derived from either the nasal passages or the lungs. They exposed both cell types, maintained under the same conditions in cell culture, to rhinovirus. To their surprise, the researchers observed a more robust antiviral response in nasal cells.

研究者は健常なヒトからドナー由来の上皮細胞を用いた。細胞は鼻腔または肺から由来した。それらは、細胞培養で同じ条件化で維持された両方の細胞型をライノウイルスに曝露した。彼らが驚くことには、研究者が鼻細胞においてより強力な抗ウイルス応答を観察した。

nasal passages 鼻腔

To investigate further, the researchers triggered the virus surveillance pathway -- known as the RIG-I pathway -- in both nasal and lung cells. They found that both cell types generated an antiviral response and a defense response against oxidative stress, a form of cell damage induced by viruses and other inhaled irritants such as cigarette smoke or tree pollen. In nasal cells, the antiviral response was stronger, but in bronchial cells, defense against oxidative stress was more pronounced.

さらに研究をするために、研究者は鼻細胞と肺細胞の両方でRIG-I(リグ-アイ)経路として知られているウイルス監視経路を誘発した。彼らは両方の細胞型が抗ウイルス反応および酸化ストレスに対する防衛反応を生じることを解明した。それはウイルスよって誘発された細胞損傷のある形態およびタバコの煙や樹木花粉などの他の吸入刺激物であった。鼻細胞では、抗ウイルス応答はより強かったが、気管支細胞では、酸化ストレスに対する防御がより顕著であった

RIG-I(retinoic acid-inducible gene-I):リグ-アイ

In additional experiments, the research team found evidence for a tradeoff: The defense response against oxidative stress shut off antiviral defenses. To probe this further, the team exposed nasal cells to oxidative stress in the form of cigarette smoke, and then to the cold virus, and found that the nasal cells were more susceptible to the virus. "They survive the cigarette smoke but can't fight the virus as well," Foxman said. "And the virus grows better."

さらなる実験では、研究チームはトレードオフの証拠を見つけました。酸化ストレスに対する防御反応は抗ウイルス防御を止めました。これをさらに調べるために、研究チームはタバコの煙の形態で酸化ストレスに鼻細胞を暴露し、次に風邪ウイルス暴露して、鼻細胞がウイルスに対してより感受性であることを発見した。 「彼らはタバコの煙から生き残るが、同じくウイルスと戦うことはできない」とFoxman氏は語った。 "そして、ウイルスはより良く成長する。"

This finding points to a delicate balance between the body's different defense mechanisms, Foxman said. "Your airway lining protects against viruses but also other harmful substances that enter airways. The airway does pretty well if it encounters one stressor at a time. But when there are two different stressors, there's a tradeoff," Foxman explained. "What we found is that when your airway is trying to deal with another stress type, it can adapt but the cost is susceptibility to rhinovirus infection."

この研究結果は身体の様々な防御機構間の微妙なバランスを指摘していると、Foxmanは述べた。「あなたの気道内層はウイルスばかりでなくて、気道に侵入してくる他の有害な物質も防ぎます。気道は一つストレサーに遭遇するならばうまく対処します。しかし、2つの異なるストレッサーがあると、トレードオフになります。」とFoxmanは説明した。私たちが見つけたことは、あなたの気道が他のストレスタイプに対処しようとしているときには適応できるが、損失はライノウイルス感染にかかりやすいことです。

defense mechanism 防御機構

The study, she said, shows a mechanistic link between environmental exposures and susceptibility to the common cold, and also may explain why smokers tend to be more susceptible to rhinovirus infection. The researchers hope the finding will lead to the discovery of new strategies to combat respiratory viruses, which cause an estimated 500 million colds and 2 million hospitalizations in the United States per year.

本研究は、環境暴露と一般的な風邪にかかりやすいことの間の機械論的関連性を示していて、なぜ喫煙者がライノウイルス感染によりかかりやすいことも説明する可能性があると彼女は述べた。研究者は、この研究結果が呼吸器ウイルスと戦うための新たな戦略の発見につながることを期待している。これは、年間米国で5億回の風邪と200万人の入院を引き起こす。

用語
トレードオフ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%AA%E3%83%95

トレードオフ(英: Trade-off)とは、一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ないという状態・関係のことである。トレードオフのある状況では具体的な選択肢の長所と短所をすべて考慮したうえで決定を行うことが求められる。

ライノウイルスについて
http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/eiken/idsc/disease/rhino1.html

流行は?

 大人のカゼの2分の1から3分の1は、ライノウイルスが原因だとされています。このため欧米では、ライノウイルスのことを(鼻)カゼウイルス( common cold virus )と一般では呼ぶ場合もあります。ライノウイルスによるカゼは、一年中見られますが、特に春と秋に多く見られます。RSウイルスやインフルエンザウイルスが暴れまわる冬には比較的少ないです。

どんな病気?

 ライノウイルスは、鼻、のどといった上気道の炎症をおこします。ライノウイルスは33度でしか増殖しないとされ、そのため通常ライノウイルスによる炎症は上気道に限局されます。潜伏期は短く1-3日です。頭痛・のどの痛み、鼻詰まり、くしゃみが起こります。水のような鼻水が出始めますが、次第にそれは濃いねばっこい黄色あるいは緑色のものへと変化し、量も少なくなります。通常、発熱はありません。軽い咳が少し遅れて出始め2週間近く続くこともあります。通常、1-2週間以内に軽快します。獲得される免疫は、感染したライノウイルスの血清型に特異的なもので、他のライノウイルスの血清型による感染防止にはあまり役立ちません。ライノウイルスの血清型は百以上、おそらく数百種類あるだろうとされています。そのため、ライノウイルスによるカゼをすべて防ぐためのワクチンを作ることは絶望的です。

 ライノウイルスを特異的にやっつけるような治療薬(特効薬)はありません。治療としては、症状を和らげる薬を症状に応じて使います。カゼでは、一時的に気道の粘膜がいたんだ状態になり、そのため、二次的に病原体(特に細菌)による感染を起こしやすくなり、気管支炎、肺炎、副鼻腔炎などになることがあります。。そのような場合には、抗生物質がつかわれることがあります。

RIG-
https://ja.wikipedia.org/wiki/RIG-I

RIG-I(リグ-アイ)(英:retinoic acid-inducible gene-I)はヒトの自然免疫系で働くタンパク質の分子。ウイルスが細胞内に進入した時にウイルス由来のRNAを認識し、抗ウイルス作用を示すI型インターフェロン産生の誘導を引き起こす、細胞質内に存在するRNAヘリカーゼである。京都大学の藤田尚志教授らによってその機能が明らかにされた。「リィグ・ワン」と誤って発音されることが多いが、正しくは「リィグ・アイ」である。

機械論
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%9F%E6%A2%B0%E8%AB%96

機械論(きかいろん、英: Mechanism、独: Mechanizismus)は、自然現象に代表される現象一般を、心や精神や意志、霊魂などの概念を用いずに、その部分の決定論的な因果関係のみ、特に古典力学的な因果連鎖のみで、解釈が可能であり、全体の振る舞の予測も可能、とする立場。

呼吸器系に関連する精油

喘息対策(食事・アロマセラピー・代替療法)より
http://aromahonjin.way-nifty.com/blog/2007/11/post_7c21.html

アロマセラピーでの改善方法

精油の吸入、胸および背中のマッサージ、オイルバーナーで精油を焚く

抗菌作用のある精油(呼吸器の気道の炎症を抑える)
ラベンダー、レモン、ローズマリー、ティートリー:特に、風邪、のどの渇き、扁桃炎

抗けいれん作用(肺の細気管支を緩めて、喘息、空咳、百日関)
バジル、月桂樹、イースタンレッドシダー、カユプテ、サイプレス、ユーカリ

鎮咳作用(呼吸器系の鎮痛を抑える)
ユーカリ、ペパーミント

Demulcent(粘滑薬):粘膜の痛みの鎮痛剤
サンダルウッドは鎮痛および炎症を起こした粘膜の緩和のための効果的な鎮痛精油です。

精油のお求めはフィトアロマ研究所へ
http://aromahonjin.way-nifty.com/blog/2007/11/post_7c21.html

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