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May 28, 2019

病気にかかりやすい体質は小児期に発達する。Science dailyより

小児期をチャクラで言えば第一チャクラになり、年齢は0歳から7歳になります。チャクラと年齢との関係はKcミラー先生のトリーディング講座で知りました。その時家庭環境や食事などが成人になったときの健康に影響を与えます。以前のブログで幼児期にストレス応答システムが確立することを紹介しました。過敏性腸症候群などはこれに当てはまるようです。また、出生後に綺麗な状態を保つ生活をしていると外部から必要な細菌が腸に入ってこなくなり免疫に影響を与えることになります。幼児期にどのように育ち、どのような考え方をもつことになったかが成人期の病気の発症に関係してくるようです。病気の治療において、心のケア―、特に0歳から7歳の間にどのような環境で育ったのかを知ることによって治療のヒントがあるのではないかと思いました。まとまらないいことを書いてしました。


Susceptibility to disease develops during childhood
https://www.sciencedaily.com/releases/2019/04/190429134130.htm

病気にかかりやすい体質は小児期に発達する。

Traumatized children and children who develop multiple allergies tend to suffer in adulthood from chronic inflammatory diseases and psychiatric disorders. Researchers at the Universities of Zurich and Lausanne have demonstrated this in a study in
which they identified five classes of early immune-system programming

精神的外傷を受けた子供や複数のアレルギーを発症する子供は成人期に慢性炎症性疾患や精神障害に罹患する傾向があります。チューリッヒ大学およびローザンヌ大学の研究者らは、5種類の早期免疫システムプログラミングを特定し、研究でこれを実証しました。

immune-system programming 免疫システムプログラミング

The human immune system forms during childhood: The "hygiene hypothesis" provides a widely regarded perspective on this. It postulates that improved hygiene, changes in agriculture and urbanization have caused our immune systems to come in contact with certain microbes less often or later in life than before. It is presumed that these developments have adversely resulted in an increased incidence of chronic inflammatory diseases, allergies and mental disorders such as depression.

ヒトの免疫システムは小児期に形成されます:「衛生仮説」はこれに関して広く考えられている見方を提供します。 それは、衛生状態の改善、農業の変化、そして都市化によって、私たちの免疫システムが特定の微生物と接触する頻度が少なくなって、あるいは以前よりも遅くなって接触すると主張しています。 これらの進行は、結果的に慢性炎症性疾患、アレルギーおよびうつ病のような精神障害の発生率を増加させることで悪影響を及ぼしたと推定されます。

Taking the hygiene hypothesis as a starting point, an interdisciplinary group of researchers at the Universities of Zurich
and Lausanne analyzed epidemiological data from a cohort of almost 5,000 people who were born in the mid-20th century. They concentrated on the co-incidence of allergies, viral and bacterial diseases, and psychosocial stress in childhood. On the basis of early morbidity patterns, the scientists identified five different groups of people that they characterized by biomarkers (white blood cell counts, inflammatory markers) and, in a further step, by their association patterns with chronic inflammatory diseases and psychiatric disorders during adulthood.

衛生仮説を出発点として、チューリッヒ大学とローザンヌ大学の学際的研究グループは20世紀半ばに生まれた約5,000人のコホートからの疫学データを分析しました。彼らは、小児期におけるアレルギー、ウイルス性および細菌性疾患、ならびに心理社会的ストレスの同時発生に焦点をあてた。早期罹患率パターンに基づいて、科学者達はバイオマーカー(白血球数、炎症マーカー)、そして更なるステップで、成人期の慢性炎症性疾患と精神障害との関連パターンによって特徴付けられる5つの異なるグループを特定しました。

interdisciplinary 学際的研究
epidemiological data 疫学データ
morbidity 罹患率
biomarkersバイオマーカー
white blood cell counts,白血球数

One in five people have a very resistant immune system

5人に1人は強力な免疫耐性システムを持っています

The main group, which comprised almost 60% of the total cohort analyzed, possessed an ordinary, "neutral" immune system. Their disease burden during childhood was comparatively low. Childhood disease burden was even lower for the second-largest group comprising more than 20% of the total cohort: that group exhibited an especially resistant, "resilient" immune system. Even symptoms of common childhood diseases like measles, mumps or rubella, which were not preventable in the mid-20th century, appeared far less frequently in this group than in the "neutral" group.

分析された全コホートのほぼ60%を占める主要グループは、通常の「中立」免疫系を有していた。子供の頃のそれらの疾病負荷は比較的少なかった。子供の疾病負荷は全コホートの20%以上を占める第2位のグループではさらに低かった。このグループは、特に耐性のある「レジリエンス(回復する力)」免疫システムを示した。 20世紀半ばには予防できなかった、はしか、おたふく風邪、風疹などの一般的な小児疾患の症状でさえ、このグループでは「中立」グループよりもはるかに少ない頻度で出現しました。

disease burden疾病負荷
resilient レジリエンス(回復する力)
measles はしか
mumps おたふくかぜ
rubella 風疹(ふうしん)

The "resilient" group is juxtaposed by three smaller groups. The "atopic" group (7% of total cohort) exhibited incidents of multiple allergic diseases. The roughly same-sized "mixed" group (approximately 9%) was characterized by single allergic disorders such as drug allergies, for example, and by bacterial and rash-inducing childhood diseases like scarlet fever, pertussis or rubella. The smallest of the five groups (approximately 5%) comprised people who were traumatized in childhood. They were more susceptible to allergic diseases, but responded comparatively resiliently to common childhood viral diseases.

「レジリエンス(回復する力)」グループは3つの小グループによって並置されています。 「アトピー」群(全コホートの7%)は、複数のアレルギー性疾患の発生を示しました。ほぼ同じ大きさの「混合」グループ(約9%)は、例えば薬物アレルギーなどの単一アレルギー性疾患、ならびに猩紅熱、百日咳または風疹のような細菌性および発疹を誘発する小児疾患によって特徴付けられた。5つのグループのうち最も小さいグループ(約5%)は子供の頃に精神的外傷を受けた人々で構成されていました。それらはアレルギー性疾患に対してより罹患しやすかったが、一般的小児期のウイルス性疾患に対して比較的回復する力があった。

scarlet fever 猩紅熱(しょうこうねつ)
pertussis 百日咳

Hygiene hypothesis taken a step further

さらに一歩進んだ衛生仮説

Comparative analyses revealed that the "neutral" and "resilient" groups were larger among people with earlier birth years than they were among individuals with later birth years.The exact opposite was true for the "atopic" group, which increased the later the birth year. "Our study thus corroborates the hygiene hypothesis," lead author Vladeta Ajdacic-Gross from the University of Zurich says, "but at the same time goes beyond it."

「中立」グループと「」レジリエンス(回復する力)」グループは、それらは誕生年が前半の人の間よりも誕生年が後半の人の間で大きいことが明らかになりました。正反対のことが「アトピー性」のグループにも当てはまり、それは誕生年の後半の人に増加した。「私たちの研究はこのように衛生仮説を裏付けるものだが、同時にそれを超えるものである」とチューリッヒ大学の主執筆者であるVladeta Ajdacic-Grossは述べています。

Differences between the groups also manifested themselves in later health. People belonging to the "resilient" group were better protected in adulthood not just against chronic inflammatory diseases, but also against mental disorders. Members of the "atopic" and "mixed" groups, on the other hand, were susceptible to elevated somatic and psychiatric health risks in later age. The "traumatized" group likewise exhibited a greater predisposition to psychiatric illness in adulthood as well as a higher risk of suffering from chronic inflammatory diseases, the latter only among women, however. "The findings of the study indicate that the human immune system acts like a switchboard between somatic and psychic processes," Ajdacic-Gross explains. "They help us understand why many people who do not have a history of psychosocial trauma get afflicted by mental disorders and, conversely, why traumatized people show a predisposition to chronic inflammatory diseases."

グループ間の違いも後年の健康に現れました。 「レジリエンス(回復力)」グループに属する人々は、成人期において慢性炎症性疾患に対してだけでなく精神障害に対してもよりよく保護された。一方、「アトピー性」および「混在性」のグループのメンバーは、後年になると身体的および精神的健康リスクが高まりやすくなりました。 「神的外傷を受けた」グループは同様に成人期において精神疾患に罹りやすい傾向が大きくて、同様に慢性炎症性疾患に罹患するより高い危険性を示したが、後者は女性の間でのみであった。本研究の結果は、ヒト免疫システムは身体的および精神的過程との間の交換台ように作用することを示している」とAjdacic-Grossは説明しています。「心的外傷の既往歴がない多くの人々が精神障害に侵されるのか、そして、精神的外傷を受けた人が慢性炎症疾患に罹りやすい体質を示すのか、それらは私たちが理解するのを助けます。」

predisposition to (病気などにかかりやすい)素質、体質
somatic 身体(上)の,肉体の
ychosocial trauma 心的外傷
mental disorders 精神障害

用語
「衛生仮説」アレルギー疾患の増加は 環境が衛生的になったせいなのか?
http://www.nipponclub.co.uk/clinic/information/pdf/nipponclub201412.pdf

最近特に日本人は清潔に対する意識が非常に強くなり、巷には抗菌製品や除菌製品があふれています。皆様の中にも除菌ティッシュを常に持ち歩き便座などはもちろんのことながら不特定の人々が触れるような場所は何でも拭かないと気がすまない方もいらっしゃるかもしれません。赤ちゃんの手指なども口に入れるのでバイ菌などがついていたら心配と、しばしばよく拭かれているところですが、実際人体は
いい菌( 常在菌) がたくさん住んでいることによって悪い菌の感染から守られてもいるのです、それを発展させたプロバイオティクス( おなかにいいヨーグルトや整腸剤など) というのは健康サプリメントと並んで流行の分野ですが、一方では感冒( およそ9割が抗生剤は効かないことがはっきりしているウイルス感染症) に対する不必要な抗生剤投与で常在菌を殺してしまうことが、薬剤耐性の他にもいろいろな有害作用を引き起こすことは、いまだ一般に浸透していないようです( むしろ日本では多くの方々が抗生剤が風邪の特効薬だと誤解しているという非常に残念な状況にあります) 。こうしたなかで近年やっと乳幼児に対する抗生剤の投与が腸内細菌叢を乱しアレルギー疾患の発症を増加させるという報告などが注目され、特に小児期の抗生剤の使用はより慎重であるべきと考えられるようになってきました。そもそも基本的には細菌= 有害という概念は多くの人が持ち合わせており、除菌することや抗生剤や抗菌剤で菌を殺すことは当たり前のように思われるかもしれませんが、人間の長い歴史は細菌との戦いである半面、共存の歴史でもあります。「ちょっとバイ菌がついているぐらいのほうが、体が丈夫になっていい」というぐらいが実は良いのかも知れないのです。今日はそんなお話です。

バイオマーカー
https://ganjoho.jp/public/qa_links/dictionary/dic01/biomarker.html

血液や尿などの体液や組織に含まれる、タンパク質や遺伝子などの生体内の物質で、病気の変化や治療に対する反応に相関し、指標となるものをバイオマーカーといいます。バイオマーカーの量を測定することで、病気の存在や進行度、治療の効果の指標の1つとすることができます。腫瘍マーカーもバイオマーカーの一種です。

疾病負荷
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%96%BE%E7%97%85%E8%B2%A0%E8%8D%B7

疾病負荷(しっぺいふか、英: disease burden)とは、経済的コスト、死亡率、疾病率で計算される特定の健康問題の指標のことである。疾病負荷は、死亡率や疾病率の両方とも一つの指標に結びつけた質調整生存年[2] (QALYs) または障害調整生命年 (DALYs) の用語で数値化される。疾病負荷は様々なリスク要因や疾病による疾病負荷の比較を容易にする。疾病負荷は健康影響について起こりうるインパクトを予測することもできる。

レジリエンス再考
―心的システムの安定モデルを構想する
https://www.toyo.ac.jp/uploaded/attachment/16236.pdf

1. なぜレジリエンスか?
生命の定義には、みずからを再生し、維持する(動的平衡)にとどまらず、みずからを新たに拡張的に作り出す(自己組織化)能力が含まれている。これはいまだ科学技術が実現しえない未知の能力であり続けている。植物では当たり前の幹細胞の万能性は、科学技術がもたしたものではない。ips細胞の初期化手続きは、すでに万能性を秘めた細胞に施されているにすぎない。科学はいまだ、細胞生命の定義にかなう制御技術を持ち合わせてはいないのが現状である。とはいえ生命のこの自己産出性は、どんな場合でも発揮されるものではない。軽度の損傷なら、細胞であれ、植物であれ、動物であれ、放っておけば治癒してしまうが、この「軽度の損傷」からの回復範囲がどこまで及ぶのかには、さまざまな条件が関与する。たとえば、ちょっとしたかすり傷であったものが、いつまでも皮膚の変色を伴った傷痕として残ることがある。傷痕は、以前の状態の復元とは異なる回復である。

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