« ワクチン誘導による抗体は幾つかの新たなSARS-CoV-2変異株に対して効果が低い可能性があります。Science dailyより | Main | SARSウイルスはミトコンドリアを標的とするタンパク質をコード化しますか? »

May 06, 2021

閉経後女性における唾液オキシトシン濃度に及ぼすラベンダー・ネロリ・サンダルウッドなどの精油暴露の影響

精油の吸入によって閉経後女性における唾液オキシトシン濃度が増加かすることがわかりました。この論文にオキシトシンと筋肉量について書いてあったので調べていたら、オキシトシンは筋肉の維持と再生に必要な年齢階級別血中ホルモンの文献を見つけました。また唾液中のオキシトシン量と肌の質感にも関係しています。タッチによってもオキシトシンの増加、が見られますと出ていました。これらのことを考えてオキトシン増強精油による緩やかなタッチのマッサージはいろんな効果があるかもしれない。

PUBMEDより

The Effects of Essential Oil on Salivary Oxytocin Concentration in Postmenopausal Women

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32013535/

閉経後女性における唾液オキシトシン濃度に及ぼす精油の影響

Affiliation

所属

1 Division of Advanced Preventive Medical Sciences, Department of Neurobiology and Behavior, Graduate School of Biomedical Sciences, Nagasaki University, Nagasaki, Japan.

長崎大学大学院医歯薬学総合研究科、神経機能学分野、先進予防医学

Authors

著者
Wataru Tarumi 1 , Kazuyuki Shinohara 1

Abstract

要旨

Objectives: The aim of this study was to find essential oils that have increased the oxytocin concentration in postmenopausal women.

目的:本研究の目的は、閉経後女性のオキシトシン濃度を増加させた精油を解明することでした。

Methods: Fifteen postmenopausal women participated in this study and the effects of 10 different essential oils were investigated. The essential oils included rose otto, sweet orange, lavender, neroli, frankincense, jasmine absolute, ylang ylang, roman chamomile, clary sage, and Indian sandalwood.
方法:
本研究には15人の閉経後の女性が参加し、10種類の精油効果を調査した。精油には、ローズオットー、スイートオレンジ、ラベンダー、ネロリ、フランキンセンス、ジャスミンAbs、イランイラン、ローマカモミール、クラリーセージ、サンダルウッド・インドが含まれていました。

The subjects were exposed to the control first for 20 min, followed by exposure to an essential oil for 20 min. Each subject received exposure to only a single kind of essential oil per day.

被験者は最初に20分間対照に暴露されて、続いて20分間精油に暴露された。各被験者は1日に1種類だけの精油に暴露された。

Saliva was collected four times for each patient: immediately before and immediately after control exposure, and immediately before and immediately after essential oil exposure. The oxytocin concentration in the saliva was measured using a competitive ELISA kit.

唾液は各患者について4回回収した。:対照暴露の前後と直後、および精油暴露の直前と直後。唾液中のオキシトシン濃度は競合法により測定するELISAキットを用いて測定した。

ELISA(Enzyme Linked Immunosolvent Assay)は、抗原抗体反応を利用して微量生体物質を定量する方法で、バイオテクノロジー分野で最も広く用いられています。

Results: The results showed that salivary oxytocin concentrations increased significantly more after exposure to lavender, neroli, jasmine absolute, roman chamomile, clary sage, and Indian sandalwood than after exposure to the control odor.

結果:

結果は、ラベンダー、ネロリ、ジャスミンAbs、ローマカモミール、クラリーセージ、およびサンダルウッド・インドの暴露後に、対照の香りに暴露された後よりも唾液オキシトシン濃度が有意に増加したことを示した。

Conclusions: The aroma of certain essential oils may elicit increased secretion of oxytocin in postmenopausal women. This study suggests that olfactory stimulation with any of a number of essential oils increases salivary oxytocin concentrations, which may inhibit aging-induced reduction in muscle mass and function in women.

結論

特定の精油の香りは、閉経後女性におけるオキシトシンの分泌増加を引き起こす可能性があります。本研究は、多くの精油のいずれかによる嗅覚刺激が唾液オキシトシン濃度を増加させ、女性の筋肉量および機能の老化誘発性低下を阻害する可能性があることを示唆している。

muscle mass 筋肉量

Keywords: anti-aging; essential oil; odor; oxytocin; postmenopause.

キーワード: 抗老化、精油、香り; オキシトシン、閉経後.

オキシトシン関連記事

オキシトシンと筋肉量についてPUBMEDで調べたときの文献

Oxytocin is an age-specific circulating hormone that is necessary for muscle maintenance and regeneration
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24915299/

オキシトシンは筋肉の維持と再生に必要な年齢階級別血中ホルモン

circulating hormone 血中ホルモン
age-specific 年齢階級別

<こころで感じるスキンケア研究>
唾液中のオキシトシン量と肌の質感との関連性を確認
https://www.kao.com/jp/corporate/news/rd/2018/20180712-001/

花王株式会社(社長・澤田道隆)感性科学研究所、スキンケア研究所、メイクアップ研究所は、快感情を喚起する刺激に着目したスキンケア研究を行なっている中、今般、以下の研究知見を得ました。

1) 快感情を喚起する触覚刺激により、唾液中のオキシトシン* 量が増加すること
2) 唾液中のオキシトシン量が多いほど、肌の質感スコア(見た目の肌状態)が高いこと
なお、本研究内容は、第82回SCCJ研究討論会(2018年7月12日、大阪府)にて発表します。

•* オキシトシン
脳の視床下部で合成されるホルモンのひとつで、スキンシップを積極的に行なうと出やすくなることが研究でわかっています。

このオキシトシンには、愛着関係を深めたり、ストレスを軽くしたり、情緒を安定させたりするはたらきがあります

手で触れたときにやわらかさ・心地よさを実感するほど唾液中のオキシトシン量が増えることを確認
https://www.kao.com/jp/corporate/news/rd/2020/20201013-001/

花王株式会社(社長・澤田道隆)感覚科学研究所とサニタリー研究所は、養育者と子どもの間の愛着形成に関わるホルモン「オキシトシン」*1 と触感の関係について研究を進めています。このたび、手で触れたときにやわらかさや快感情(心地よさ)を実感するほど、唾液中のオキシトシン量が増加することを確認しました。

本研究内容は、第61回日本母性衛生学会学術集会(2020年10月9〜10日、オンライン開催)にて発表しました。
•* 1 オキシトシン: 養育者と子どもの間の愛着形成に関わる脳由来のホルモンであることが報告されており、養育者のオキシトシンの増加に伴って子どものオキシトシンも増加し、子どもの社会的発達を促すことが示唆されています。また脳内と唾液中のオキシトシンは関連することが報告されています。

 

|

« ワクチン誘導による抗体は幾つかの新たなSARS-CoV-2変異株に対して効果が低い可能性があります。Science dailyより | Main | SARSウイルスはミトコンドリアを標的とするタンパク質をコード化しますか? »