肥満におけるコロナルス感染症COVID-19重症度:高い罹患率と死亡率の関連におけるレプチンおよび炎症性サイトカインの相互作用PUBMEDより
COVID-19 Severity in Obesity: Leptin and Inflammatory Cytokine Interplay in the Link Between High Morbidity and Mortality
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34220807/
肥満におけるコロナルス感染症COVID-19重症度:高い罹患率と死亡率の関連におけるレプチンおよび炎症性サイトカインの相互作用PUBMEDより
Obesity is one of the foremost risk factors in coronavirus infection resulting in severe illness and mortality as the pandemic progresses. Obesity is a well-known predisposed chronic inflammatory condition. The dynamics of obesity and its impacts on immunity may change the disease severity of pneumonia, especially in acute respiratory distress syndrome, a primary cause of death from SARS-CoV-2 infection.
肥満は、コロナウイルス感染症の最大の危険因子、その結果してパンデミックが進行するにつれて重症化や死亡率が上昇する。肥満は慢性証炎症疾患になりやすい傾向があることは良く知られています。肥満の動態と免疫への影響は、肺炎、特に新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染による主な死因である急性呼吸窮迫症候群の重症度を変える可能性があります。
Acute Respiratory Distress Syndrome:急性呼吸窮迫症候群
dynamics動態
body fat mass 体脂肪量
adipocytes 脂肪細胞
adipose tissue 脂肪組織
body fat mass 体脂肪量
In immunity, leptin functions as a cytokine and coordinates the host’s innate and adaptive responses by promoting the Th1 type of immune response. Leptin induced the proliferation and functions of antigen-presenting cells, monocytes, and T helper cells, subsequently influencing the pro-inflammatory cytokine secretion by these cells, such as TNF-α, IL-2, or IL-6. Leptin scarcity or resistance is linked with dysregulation of cytokine secretion leading to autoimmune disorders, inflammatory responses, and increased susceptibility towards infectious diseases.
免疫において、レプチンはサイトカインとして機能し、Th1細胞型免疫応答を促進することによって宿主の自然免疫反応と適応反応を調整する。レプチンは 、抗原提示細胞、単球、およびTヘルパー細胞の増殖と機能を誘導し、 その次、腫瘍壊死因子TNF-α、インターロイキン2(IL-2)またはインターロイキン6(IL-6)などのこれらの細胞による炎症性サイトカイン分泌に影響を与える。レプチンの不足またはレプチン抵抗性は、サイトカイン分泌の調節障害と関連していて、このことは自己免疫疾患、炎症反応、および感染症に対する感受性の増加につながる。
antigen-presenting cells 抗原提示細胞
TNF−α 腫瘍壊死因子(免疫細胞の制御、発熱、悪液質、炎症、アポトーシスの誘導、腫瘍発生およびウイルス複製の阻害、敗血症の応答)・ウィキペディアより)
Therefore, leptin activity by leptin long-lasting super active antagonist's dysregulation in patients with obesity might contribute to high mortality rates in these patients during SARS-CoV-2 infection.
したがって、肥満患者におけるレプチン長期持続性超活性アンタゴニスト(遮断薬)調節不全によるレプチンの活性は、SARS-CoV-2感染中のこれらの患者における高い死亡率に寄与する可能性がある。
antagoniste. 同義語:アンタゴニスト、遮断薬、拮抗型阻害薬、阻害薬、インヒビター. 対義語:作動薬(agonist).
This review systematically discusses the interplay mechanism between leptin and inflammatory cytokines and their contribution to the fatal outcomes in COVID-19 patients with obesity.
このレビューは、レプチンと炎症性サイトカインの相互作用メカニズムと肥満患者のCOVID-19患者の致命的な結果への寄与について体系的に議論する。
Keywords: COVID-19, leptin, obesity, inflammation, cytokine, mortality
キーワード:COVID-19、レプチン、肥満、炎症、サイトカイン、死亡率
用語
大学共同利用機関法人 自然科学研究機構基礎生物学研究
肥満をつかさどる脳内メカニズムを発見
https://www.nibb.ac.jp/press/2017/09/14.html
【発表概要】
人や動物は、食べ過ぎると脂肪が増えて肥満します。レプチンは脂肪細胞から放出されるホルモンで、脳内の摂食中枢に作用して強力に摂食行動を抑制します。脂肪が増えるにしたがってレプチンの放出量が増えるため、レプチンは適正な体重の維持に働いていると考えられています。しかしながら、肥満状態の人の摂食は必ずしも抑制されていません。その理由は、レプチンが効きにくくなる、「レプチン抵抗性」と呼ばれる現象が起こるからです。レプチン抵抗性が生じるメカニズムはよく分かっておらず、その治療法も見つかっておりません。
5. 獲得免疫「Th1細胞」と「Th2細胞」の働き
http://immubalance.jp/about/immunity-5/
ヘルパーT細胞が持つ2つの顔
ヘルパーT細胞は、抗原の種類によって、Th1細胞になるか、Th2細胞になるかが変わります。
細菌・ウィルス担当のTh1細胞
まずは、Th1細胞の働きから見ていきましょう。
Th1細胞は、細菌やウィルスなどの異物に対して反応します。
敵を退治するためにB細胞へ「どんな敵なのか」を知らせ、抗体(武器)を作るよう指示を出します。B細胞は、作った抗体で敵を退治していきます。一方で、1度作った抗体は記憶しているため、同じ敵が二度と侵入してこさせないように見張ります。(抗原抗体反応)
Th1細胞は、B細胞だけでなく、キラーT細胞やNK細胞、マクロファージなどの細胞を活性化(指示を出す)させて、細菌やウィルスを食べてやっつけたり(貪食作用)、ときには武器(消化酵素など)を用いて破壊したりします。
Th1細胞が指令を出す際に分泌するのが、「IFN-γ(インターフェロンガンマ)」というサイトカイン(生理活性物質)。このサイトカインによる指令がなければ、B細胞やキラーT細胞たちは敵を攻撃することができません。
花粉やダニ、ホコリなどのアレルゲン担当はTh2細胞
一方の「Th2」細胞は、ダニやカビ、花粉などのアレルゲンに反応します。B細胞を活性化させて、抗原を退治するため抗体をつくります。
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