子宮筋腫を予防する「食」の選び方 ― 快感としての脂と、健康へのまなざし ―
子宮筋腫を予防する「食」の選び方
― 快感としての脂と、健康へのまなざし ―
◆ 戦後、変わってしまった日本人の“脂”のかたち
日本人の食生活は、戦後大きく変わりました。
戦前までは、肉類や乳製品を日常的に摂取することはほとんどなく、脂質の多くは植物油から摂っていました。ところが、戦後の食の欧米化により、動物性脂肪と高タンパク質の摂取が当たり前の時代に。
この変化が、私たちの体にもたらした影響は決して小さくありません。
ホルモンの原料となる脂質の質が変わったことで、ホルモンバランスが乱れ、子宮筋腫などの女性疾患が増加したと考えられます。
◆ “食べたい”という衝動の裏側にあるもの
子宮筋腫について調べると、必ずと言っていいほど「脂っこい食事や糖質の摂りすぎは避けましょう」と書かれています。
しかし、ストレスを抱えているときほど、私たちは無意識にチョコレート、揚げ物、カフェインに手を伸ばしてしまいます。
なぜなら、脂肪や糖質は一時的に“快感ホルモン(ドーパミン)”を放出し、心を慰めてくれる存在だからです。
つまりそれは、“慰めの食”でもあります。
しかし、それが積み重なると、女性ホルモンのバランスが崩れ、子宮筋腫のリスクが高まっていくのです。
感情のストレス
↓
快感を求める食
↓
ホルモンの乱れ
↓
子宮筋腫の進行
↓
さらなるストレス
という負のスパイラルが生まれる可能性があります。
◆ 「快楽の脂」と「炎症の脂」
焼肉やチーズなどの動物性食品は、アラキドン酸という脂肪酸を多く含みます。これは体内で「アナンダマイド(至福物質)」という快感物質をつくり、気分を一時的に高揚させてくれます。
けれども、アラキドン酸は同時に「プロスタグランジン」という炎症性物質の原料にもなり、月経痛、頭痛、子宮内膜炎、そして子宮筋腫の悪化にも深く関与しています。
つまり、気分は良くなっても、子宮にはダメージを与えてしまうのです。
◆ 高タンパク質食が筋腫の“成長因子”になる?
肉類や乳製品、大豆製品に多く含まれる高タンパク質の食事は、体にとって成長の材料になります。しかしそれは、良性腫瘍である子宮筋腫にも同じことが言えます。
カナダのDr. Changは以下のように警鐘を鳴らしています:
「高タンパクの食事は、がん性・非がん性を問わず、体内の腫瘍を育ててしまう」
「大豆製品はエストロゲンの産生を促進し、筋腫の増大を招く可能性がある」
植物性でも過剰摂取は注意が必要であり、バランスを取った食事こそが予防の鍵になります。
◆ 子宮は「感情の器」である
スピリチュアルな視点では、子宮は単なる臓器ではなく、感情の記憶を宿す場とされます。
これはヨガや東洋医学で言われる「第二チャクラ(仙骨チャクラ)」の考えにも通じています。
感情やストレスを溜め込みやすい場所
女性性・創造性と深く関わるエネルギーの源
母から娘へと受け継がれる記憶や傷の保管庫
こうした視点から見ても、「感情の滞り」が子宮の不調として表れやすいことが理解できます。
◆ 感情と“食”がリンクするということ
自分を責めているとき、甘いものが欲しくなる
孤独を感じたとき、脂っこい料理で心を満たそうとする
自信がないとき、刺激的な食べ物で気を紛らわす
こうした感情と食のつながりは、無意識の中で“癖”になっていきます。
ですが、それは時として、**子宮に「感情の重み」と「物理的な負担」**を同時に与えてしまっているかもしれません。
◆ 子宮筋腫を予防するための“食”との向き合い方
子宮に優しい食事とは、単にカロリーや栄養を整えることではなく、感情と身体の調和をはかることです。
◎ 意識したい食の選び方
快感」ではなく「癒し」になる食材を選ぶ
例:オメガ3脂肪酸(亜麻仁油、青魚)、抗酸化食品(ベリー類、緑黄色野菜)
子宮にやさしい香りを取り入れる
例:ローズ、クラリセージ、ゼラニウム(精油やハーブティー)
植物性のバランスを増やす(※過剰摂取に注意)
例:豆類の植物性エストロゲンはホルモンの安定に寄与
食べながら「感情の声」に耳を傾ける
「今、なぜこれが欲しいのか」と自分に問いかけてみる
◆ 本当の“満たし”はどこにあるのか
子宮は、私たちの「感情・創造・命」を宿す場所。
だからこそ、子宮に向き合うということは、「自分をどう満たし、どう愛しているか」を問い直すことにもつながります。
“快感のための食”から、“自分を慈しむ食”へ。
それは、目に見えない子宮へのやさしい手紙となり、未来の健康への贈り物となるでしょう。
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