« 【第二の開国と資源搾取の縮図】経団連の「10月要望書」から紐解く、日本解体への4人芝居 | Main |  封印された水の后:日本全土の神社を巡り、歴史から消された《瀬織津姫》の真実を取り戻す旅 »

August 17, 2026

《薬を出す前に、なぜ病気になったのかを考え 《真弓定夫先生の医療観から問い直す、戦後の学校給食・食の欧米化・腸―肝臓―脳軸・現代医療

《タイトル|Title》

《薬を出す前に、なぜ病気になったのかを考える|Before Prescribing Medicine, Ask Why the Illness Developed》

《サブタイトル|Subtitle》

《真弓定夫先生の医療観から問い直す、戦後の学校給食・食の欧米化・腸―肝臓―脳軸・現代医療|Rethinking Postwar School Lunches, Westernized Diets, the Gut?Liver?Brain Axis, and Modern Medicine Through Dr. Sadao Mayumi’s Medical Philosophy》

《リード|Lead》

病気になると、私たちはまず病院へ行き、検査を受け、病名を聞き、薬を処方してもらいます。しかし、その前に《なぜ、この症状が起きたのか》《毎日の食事や生活環境が、身体にどのような影響を与えているのか》を考える時間は、十分に取られているでしょうか。

小児科医の真弓定夫先生は、薬や注射に安易に頼る前に、食事、睡眠、運動、呼吸、衣服、住環境など、患者の暮らし全体を見ることを重視しました。ドキュメンタリー映画『蘇れ 生命の力〜小児科医 真弓定夫〜』の公式案内では、真弓小児科について《院内にはクスリも注射もない。代わりに、時間をかけて生活習慣のアドバイスをする》と紹介されています。

ただし、真弓先生は薬や現代医療そのものを全面的に否定していたわけではありません。映画の中では、《ここには薬は置いていないが、必要なときには処方箋を書いて出す》という趣旨を述べています。つまり、真弓先生の医療観は《薬を一切使わない医療》ではなく、《薬を出す前に、なぜ病気になったのかを考え、必要性を見極めて用いる医療》だったと捉えるのが適切です。

もちろん、発熱、痛み、咳、下痢などの症状には、身体が異物を排除し、回復しようとする反応としての側面がある一方、重い感染症や重大な病気を知らせる警告としての意味もあります。薬、検査、手術、注射、救急医療を一律に否定することはできません。本稿が問いかけるのは医療行為そのものではなく、《原因や生活背景を十分に検討しないまま、検査結果に病名を当てはめ、薬だけを長期間処方する医療になっていないか》という点です。

《映画案内|Film Information
真弓定夫ドキュメンタリー『蘇れ 生命の力』予告編 ロングver
https://www.youtube.com/watch?v=JYIJpzrfV4s


《本稿は|This Article Covers》

《1 真弓定夫先生が問いかけた医療の原点|The Foundations of Medicine Questioned by Dr. Sadao Mayumi》
薬を全面的に否定するのではなく、薬を使う前に病気の原因と患者の暮らしを考える医療観を取り上げます。

《2 症状は身体の反応であると同時に警告でもある|Symptoms as Both Bodily Responses and Warning Signs》
症状をただ抑えるのでも、すべて自然に任せるのでもなく、身体の反応と重大な病気の兆候を見分ける必要性を考えます。

《3 戦後の学校給食と食生活の変化|Postwar School Lunches and Dietary Change》
パンと牛乳を中心とする給食の普及が、日本人の味覚、食習慣、家庭の献立に与えた影響を考えます。

《4 パン・牛乳・スイーツと《ドーパミン食》という仮説|Bread, Milk, Sweets, and the Dopamine-Food Hypothesis》
高い報酬性を持つ食品が、脳の報酬系、血糖調節、腸内環境に影響する可能性を整理します。

《5 伝統的な日本食と《セロトニン食》という考え方|Traditional Japanese Food and the Serotonin-Food Concept》
腸内細菌、食物繊維、発酵食品、短鎖脂肪酸と腸脳軸の関係から、食後の安定した心身状態を考えます。

《6 腸―肝臓―脳軸から病気を考える|Understanding Illness Through the Gut?Liver?Brain Axis》
食べ物が腸で分解され、肝臓で代謝され、その情報が免疫・神経・血流を通じて脳へ伝わる仕組みを取り上げます。

《7 人による違いと食事を選び直す意味|Individual Differences and the Value of Dietary Choice》
同じ食品でも反応が異なる理由と、症状のある人が自分に合う食事を探す意義を考えます。

《本文|Main Body》

《1 真弓定夫先生が問いかけた医療の原点|The Foundations of Medicine Questioned by Dr. Sadao Mayumi》

真弓先生が重視したのは、検査値や病名だけではなく、《その人がどのように生まれ、何を食べ、どのような環境で暮らしているのか》を見ることでした。患者との対話に時間をかけ、病気を身体だけの問題として切り離さず、生活全体の中で考えました。

映画の公式案内にある《院内にはクスリも注射もない》という表現だけを読むと、すべての薬や注射を否定していたように受け取られる可能性があります。しかし、映画の中で真弓先生は、《薬はここには置いていないが、必要なときには処方箋を書く》という趣旨を述べています。これは、薬を使わないこと自体を目的としたのではなく、《薬が必要かどうかを見極める前に、習慣的に処方しない》という姿勢を示しています。

薬によって症状を緩和し、苦痛を軽くし、感染症や重大な病気の進行を抑えることが必要な場合があります。一方で、薬によって症状が軽くなっても、食事、睡眠、運動不足、心理的ストレスなどの背景が変わらなければ、同じ問題が繰り返されることもあります。《薬による対症療法》と《病気が生じた背景への働きかけ》は、対立させるものではなく、必要に応じて組み合わせるものです。

《2 症状は身体の反応であると同時に警告でもある|Symptoms as Both Bodily Responses and Warning Signs》

発熱は免疫反応の一部であり、咳やくしゃみは気道から異物を排出し、下痢や嘔吐は消化管から有害なものを排出しようとする場合があります。この意味では、症状は単なる故障ではなく、《身体が環境の変化に対応している現象》でもあります。

しかし、症状をすべて《身体が頑張っている証拠》として様子を見ることには危険があります。高熱、呼吸困難、意識障害、強い脱水、けいれん、激しい腹痛、急速な悪化などは、重い感染症や重大な疾患の警告である可能性があります。特に乳幼児、高齢者、妊娠中の人、基礎疾患のある人では、早期の診察、検査、投薬、救急医療が必要になることがあります。

大切なのは、《症状を直ちに薬で消す》か《何もせず自然に任せる》かという二者択一ではありません。症状の意味を観察し、原因と重症度を判断し、必要な医療を受けながら、回復を妨げている生活要因についても考えることです。

《3 戦後の学校給食と食生活の変化|Postwar School Lunches and Dietary Change》

戦後の食糧不足の中で、学校給食は子どもたちに栄養を届ける重要な役割を果たしました。米国から供給された小麦や脱脂粉乳も、当時の栄養不足を補うために利用されました。その後、パンと牛乳は一時的な救済食にとどまらず、学校教育を通じて《子どもの成長に欠かせない食品》として定着していきました。

給食には栄養確保、食事機会の平等、家庭の負担軽減という大きな意義があります。一方、毎日のように同じ組み合わせを食べることは、味覚と食習慣の形成にも影響します。パン、牛乳、甘いデザートを繰り返し経験した子どもは、それらを《標準的な食事》として覚え、家庭でも求めるようになります。

ただし、戦後に病気や精神疾患が増えたことを、パンや牛乳だけで説明することはできません。人口の高齢化、診断基準の変化、医療機関への受診増加、運動不足、睡眠不足、孤立、ストレス、超加工食品の増加など、複数の要因が関係しています。したがって、《学校給食がすべての病気を増やした》と断定するのではなく、《長期間にわたる食習慣の変化が、体質や腸内環境の異なる人にどのような影響を与えたのか》を検討する必要があります。

《4 パン・牛乳・スイーツと《ドーパミン食》という仮説|Bread, Milk, Sweets, and the Dopamine-Food Hypothesis》

本稿で用いる《ドーパミン食》は、医学的に確立された正式な診断名や食品分類ではなく、《脳の報酬系を繰り返し刺激し、もっと食べたいという欲求を起こしやすい食品》を表すための独自の概念です。

精製小麦、砂糖、脂肪、塩分などを組み合わせた嗜好性の高い食品は、食感、香り、甘味、口溶けによって脳の報酬系に働きかけます。脳では腹側被蓋野から側坐核、前頭前皮質へ至る《中脳辺縁系ドーパミン回路》が、食べ物の快感だけでなく、《もう一度食べる価値がある》という学習に関与します。ドーパミンは単なる快楽物質ではなく、期待、動機づけ、学習を調節する神経伝達物質です。

パンに含まれるグルテンは、多くの人には問題なく消化されます。しかし、セリアック病、小麦アレルギー、非セリアック性グルテン過敏症などでは、消化器症状、疲労感、頭痛、気分や認知機能の変化が現れることがあります。グルテン由来ペプチドがすべての人の腸から脳へ移動して精神症状を起こすとまでは証明されていないため、《パンを食べれば脳にモルヒネ様物質が入る》と一般化することはできません。

牛乳についても、多くの人は問題なく摂取しています。一方、乳糖を分解するラクターゼ活性が低い人では、未消化の乳糖が大腸へ届き、腸内細菌によって発酵され、腹部膨満、ガス、腹痛、下痢を起こすことがあります。乳糖不耐症は牛乳アレルギーとは異なり、摂取量や腸内細菌叢によって症状が変わります。カゼインについても、すべての人の腸内で《悪玉菌の餌》となり病気を起こすと断定することはできませんが、牛乳タンパク質アレルギーなど、特定の人では免疫反応の原因になります。

スイーツに多く含まれる精製糖質は吸収が速く、血糖値とインスリン分泌を急速に変化させる場合があります。東アジア人では、欧州系集団に比べ、肥満の程度が低くても2型糖尿病を発症することがあり、インスリン分泌能の違いが一因として研究されています。ただし、《日本人のインスリン分泌量は全員一律に欧米人の半分以下》と表現することはできません。遺伝的背景、年齢、筋肉量、内臓脂肪、睡眠、運動などによって大きく異なります。

したがって、《パン・牛乳・スイーツ》が重なる食事は全員に病気を起こすものではありません。しかし、食後の眠気、腹痛、下痢、頭痛、集中力低下、強い甘味欲求、気分の変動などに悩む人にとっては、摂取量や頻度を見直し、症状との関係を記録するための選択肢になり得ます。

《5 伝統的な日本食と《セロトニン食》という考え方|Traditional Japanese Food and the Serotonin-Food Concept》

《セロトニン食》も、本稿で提案する独自の概念です。これは、食品に含まれるセロトニンが直接脳へ届くという意味ではありません。腸で作られるセロトニンの多くは脳内へ直接移行しませんが、腸管運動、知覚、免疫、迷走神経、トリプトファン代謝などを通じて、腸と脳の情報交換に関係します。

腸管には複数のセロトニン受容体が存在し、腸クロム親和性細胞は腸内細菌や代謝物からの刺激を受けてセロトニンを産生します。食物繊維を腸内細菌が発酵して作る短鎖脂肪酸も、腸管バリア、免疫、代謝に関係します。このため《セロトニン食》とは、玄米や雑穀、野菜、海藻、豆類、魚、味噌などを組み合わせ、《腸内細菌の多様性と安定した代謝を支え、過度な報酬刺激に偏らない食事》を表す考え方として位置づけます。

ただし、伝統的な日本食であっても、塩分の過剰摂取、特定の発酵食品に含まれるヒスタミンやチラミンが問題になる人もいます。熟成・発酵食品を一律に健康食品と考えるのではなく、食品の種類、発酵方法、摂取量、個人の分解能力を考える必要があります。

《6 腸―肝臓―脳軸から病気を考える|Understanding Illness Through the Gut?Liver?Brain Axis》

食べ物は胃腸で消化され、腸内細菌による代謝を受けます。そこで生じた短鎖脂肪酸、胆汁酸代謝物、インドール類、発酵アミンなどは、腸管バリア、免疫、迷走神経、血流を通じて全身へ影響します。腸から吸収された物質の多くは門脈を通って肝臓へ運ばれ、分解、変換、解毒、再利用を受けます。

肝臓で処理された物質や炎症性の情報は、血流、自律神経、免疫系を介して脳へ伝わります。反対に、心理的ストレスや睡眠不足によって自律神経や視床下部―下垂体―副腎軸が変化すると、腸管運動、消化液、腸管バリア、腸内細菌の環境にも影響します。これが《腸―肝臓―脳軸》という相互作用です。

腸内細菌叢は一人ひとり異なり、同じ食品でも、ある人には問題がなく、別の人には腹部症状、頭痛、皮膚症状、疲労感などが現れる可能性があります。集団を対象とした研究だけでは、個人に起きるすべての反応を説明できません。一方、個人の経験だけから、同じ食品がすべての人に有害だと一般化することもできません。《文献による集団レベルの知見》と《本人の身体に現れる変化》の両方を見る必要があります。

《7 人による違いと食事を選び直す意味|Individual Differences and the Value of Dietary Choice》

パン、牛乳、スイーツを食べても、大多数の人に直ちに明確な症状が現れるわけではありません。その一方で、原因が分からない腹痛、下痢、便秘、頭痛、倦怠感、食後の眠気、集中力低下、気分の変動などに悩む人がいることも事実です。

このような場合、《特定の食品が原因だと最初から決めつける》のではなく、食事と症状を記録し、一度に多くの食品を除去せず、医師や管理栄養士などの専門家と相談しながら検討する方法があります。食物アレルギー、セリアック病、糖尿病、炎症性腸疾患などが疑われる場合は、自己判断による長期の除去食より先に、必要な診察と検査を受けることが大切です。

本稿の目的は、パン、牛乳、スイーツを《悪い食品》と決めつけることではありません。《毎日食べているから安全》《学校給食に出るから全員の体に合う》と考えるのではなく、身体の反応を観察し、必要であれば別の選択肢があることを知ってもらうことです。判断は、最終的に一人ひとりの読者に委ねられます。

《まとめ|Summary》

真弓定夫先生の医療観は、薬、注射、検査、手術、救急医療を否定するものではありません。《薬はここには置いていないが、必要なときには処方箋を書く》という映画での発言が示すように、薬を第一の選択肢として自動的に出すのではなく、患者と対話し、食事や生活環境を見直したうえで、必要性を判断する姿勢でした。

症状には、身体が回復しようとする反応としての側面と、重大な病気を知らせる警告としての側面があります。したがって、症状をただ薬で抑えることも、すべて自然に任せることも、一律には選べません。《必要な医療を受けながら、なぜ病気になったのかも考える》ことが大切です。

パン、牛乳、スイーツを《ドーパミン食》、伝統的な日本食を《セロトニン食》として考える枠組みは、現時点では医学的に確立された分類ではなく、腸内細菌、肝臓の代謝、脳の報酬系、腸脳軸を一つにつないで考えるための仮説です。すべての人に同じ影響が起こるわけではありません。しかし、実際に食後の不調や慢性的な症状に悩む人にとって、《毎日の食事を見直すという選択肢》を知ることには意味があります。

本稿は、特定の食品や医療を良い・悪いと決めるためのものではありません。《身体で何が起きているのか》《その食事が自分の体質や腸内環境に合っているのか》《薬を使う前後に、生活背景を検討したか》という問いを提示するものです。選択と判断は、読者一人ひとりに委ねられています。

《用語解説|Glossary》

《1 腸―脳軸|Gut?Brain Axis》
《仕組み中心の解説・回路レベル》腸と脳が、迷走神経、自律神経、免疫系、内分泌系、血流、腸内細菌の代謝物を通じて双方向に情報を交換する仕組みです。腸の変化が脳へ伝わるだけでなく、ストレスなどの脳の状態も腸管運動や腸内環境に影響します。
《機能レベル》食欲、気分、痛み、睡眠、ストレス反応、消化管運動などを調節します。

《2 腸―肝臓―脳軸|Gut?Liver?Brain Axis》
《仕組み中心の解説・回路レベル》腸で吸収された物質が門脈を通って肝臓へ運ばれ、代謝された後、その情報が血流、免疫、自律神経を通じて脳へ伝わる相互作用です。
《機能レベル》栄養代謝、解毒、炎症調節、エネルギー管理、食欲、認知、気分などに関係します。

《3 ドーパミン作動性報酬系|Dopaminergic Reward System》
《仕組み中心の解説・回路レベル》中脳の腹側被蓋野から側坐核や前頭前皮質へ投射する神経回路です。報酬の予測、動機づけ、学習に関与し、嗜好性の高い食品を繰り返し求める行動にも関係します。
《機能レベル》食べ物を《もう一度得たい》と学習させ、食品選択や摂食行動を強化します。

《4 セロトニン神経系|Serotonergic System》
《仕組み中心の解説・回路レベル》脳では主に脳幹の縫線核から広い領域へ神経線維が投射します。腸では腸クロム親和性細胞が多くのセロトニンを産生しますが、腸由来セロトニンがそのまま脳内へ入るわけではありません。
《機能レベル》脳では気分、睡眠、食欲、痛みなどに、腸では腸管運動や知覚、分泌などに関係します。

《5 乳糖不耐症|Lactose Intolerance》
《仕組み中心の解説・回路レベル》小腸のラクターゼ活性が低いため、乳糖が十分に分解されず大腸へ到達し、腸内細菌によって発酵される状態です。
《機能レベル》腹部膨満、ガス、腹痛、下痢などを起こしますが、摂取量や腸内細菌叢によって症状は異なります。

《6 超加工食品|Ultra-Processed Foods》
《仕組み中心の解説・回路レベル》精製糖質、脂肪、塩、香料、乳化剤などを組み合わせ、強い嗜好性と保存性を持たせた工業的食品群です。
《機能レベル》摂取速度や総摂取エネルギーを増加させやすく、長期的な多量摂取は肥満、糖尿病、心血管疾患などとの関連が研究されています。

《7 身土不二|Shindofuji》
《仕組み中心の解説・回路レベル》人の身体と、その人が暮らす土地、季節、食べ物は切り離せないとする考え方です。医学的な診断名ではなく、食と生活環境を一体として見る生活思想です。
《機能レベル》身近な土地や季節の食材を選び、自分の身体と環境との関係を見直す判断軸になります。

《参考文献|References》

《1 蘇れ 生命の力〜小児科医 真弓定夫〜|Revive the Power of Life: Pediatrician Sadao Mayumi》
《英語名》Revive the Power of Life: Pediatrician Sadao Mayumi
《著者・発行機関・公開年》岩崎靖子監督/E・Eプロジェクト、2017年
《内容・歴史的位置づけ》真弓定夫先生の診療、生活指導、自然治癒力に対する考え方を伝えるドキュメンタリー映画です。公式案内では《院内にはクスリも注射もない》と紹介されています。
《本稿との接続点》真弓先生が薬を全面否定したのではなく、生活習慣を見直し、必要な場合には処方するという本稿の出発点です。
《映画案内》https://www.youtube.com/watch?v=JYIJpzrfV4s

《2 微生物叢―腸―脳軸|The Microbiota?Gut?Brain Axis》
《英語名》The Microbiota-Gut-Brain Axis
《著者・発行機関・公開年》Cryan, J. F., et al./Physiological Reviews、2019年
《内容・歴史的位置づけ》腸内細菌、迷走神経、免疫系、内分泌系、微生物代謝物を介した腸と脳の双方向通信を体系化した総説です。
《本稿との接続点》《セロトニン食》《ドーパミン食》を腸脳軸から検討するための基礎となります。

《3 腸内細菌は宿主のセロトニン生合成を調節する|Indigenous Bacteria from the Gut Microbiota Regulate Host Serotonin Biosynthesis》
《英語名》Indigenous Bacteria from the Gut Microbiota Regulate Host Serotonin Biosynthesis
《著者・発行機関・公開年》Yano, J. M., et al./Cell、2015年
《内容・歴史的位置づけ》腸内細菌由来の代謝物が、腸クロム親和性細胞のセロトニン産生を調節する可能性を示した基礎研究です。
《本稿との接続点》《セロトニン食》を、食品中のセロトニンではなく、腸内細菌と腸管の働きから考える根拠となります。

《4 東アジア人の2型糖尿病の病態生理|Pathophysiology of Type 2 Diabetes in East Asians》
《英語名》Pathophysiology of Type 2 Diabetes in East Asians
《著者・発行機関・公開年》Yabe, D., Seino, Y., et al./Journal of Diabetes Investigation、2015年
《内容・歴史的位置づけ》東アジア人では、欧州系集団と異なるインスリン分泌能、内臓脂肪、体格上の特徴が2型糖尿病リスクに関係することを整理した総説です。
《本稿との接続点》精製糖質や血糖変動を、日本人を含む東アジア人の代謝特性から考える資料です。

《5 超加工食品への曝露と健康への悪影響|Ultra-Processed Food Exposure and Adverse Health Outcomes》
《英語名》Ultra-Processed Food Exposure and Adverse Health Outcomes: Umbrella Review of Epidemiological Meta-Analyses
《著者・発行機関・公開年》Lane, M. M., et al./British Medical Journal、2024年
《内容・歴史的位置づけ》超加工食品の摂取と、心血管疾患、糖尿病、精神健康を含む複数の健康指標との関連を統合した包括的レビューです。
《本稿との接続点》パンやスイーツを単独成分だけでなく、加工度、摂取頻度、食品の組み合わせから考える根拠となります。

《6 高度に加工された食品の中毒性|The Addictiveness of Highly Processed Foods》
《英語名》Social, Clinical, and Policy Implications of Ultra-Processed Food Addiction
《著者・発行機関・公開年》Gearhardt, A. N., et al./British Medical Journal、2023年
《内容・歴史的位置づけ》精製糖質や脂肪を多く含む高度加工食品が、報酬系や依存様の摂食行動に関係する可能性を整理しています。
《本稿との接続点》《ドーパミン食》という仮説を、脳の報酬学習と反復摂取の観点から検討する資料です。

《7 食事性グルテンとグルテン関連疾患|Dietary Gluten and Gluten-Related Disorders》
《英語名》Spectrum of Gluten-Related Disorders: Consensus on New Nomenclature and Classification
《著者・発行機関・公開年》Sapone, A., et al./BMC Medicine、2012年
《内容・歴史的位置づけ》セリアック病、小麦アレルギー、非セリアック性グルテン過敏症を区別し、グルテン関連疾患の分類を整理した合意文書です。
《本稿との接続点》グルテンの影響を全員に一般化せず、反応する人と問題のない人を分けて考える根拠となります。

《8 乳糖不耐症と乳糖消化不良|Lactose Intolerance and Maldigestion》
《英語名》Lactose Intolerance and Maldigestion: The Role of Diet, Food and Nutrition
《著者・発行機関・公開年》Misselwitz, B., et al./Nutrients、2019年
《内容・歴史的位置づけ》ラクターゼ活性、乳糖の摂取量、腸内細菌叢、症状の個人差を整理した総説です。
《本稿との接続点》牛乳の影響を一律に有害とせず、乳糖不耐症と個人差から検討する資料です。

《免責事項|Disclaimer》

本稿は、健康と食生活について考えるための一般的な情報であり、医学的な診断や治療を目的とするものではありません。症状がある場合や、食事・服薬を変更する場合は、医師などの専門家にご相談ください。

精油のお求めは下記にて

フィトアロマ研究所
https://www.phytoaromalove.com/


いつもありがとうございます。

|

« 【第二の開国と資源搾取の縮図】経団連の「10月要望書」から紐解く、日本解体への4人芝居 | Main |  封印された水の后:日本全土の神社を巡り、歴史から消された《瀬織津姫》の真実を取り戻す旅 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 【第二の開国と資源搾取の縮図】経団連の「10月要望書」から紐解く、日本解体への4人芝居 | Main |  封印された水の后:日本全土の神社を巡り、歴史から消された《瀬織津姫》の真実を取り戻す旅 »