October 24, 2019

嗅脳はどのように記憶に影響するか Science dailyより

8月から香りの健康ライブラリーで外池光雄先生による香りのコンシェルジュ養成講座基礎編「香りのサイエンスー匂い・香りとヒトの脳」を受講しています。先日、脳の進化論と嗅脳と匂い・香りの記憶と情動の関係を部勉強しました。匂いの伝わる仕組みは→嗅内野→海馬→記憶になります。アルツハイマー病は匂いの入り口である嗅内野の嗅神経がダメージを受けためです。また、嗅内野には喜怒哀楽に関係する扁桃核があり情動に、海馬は記憶に関係します。下記の文献で匂いの刺激が海馬の反応を引き起こしますので記憶に影響します。嗅内野と海馬には情報の入力と出力の機能を有しています。脳について新しいことを学んでいます。

How the olfactory brain affects memory
https://www.sciencedaily.com/releases/2019/04/190429125422.htm

嗅脳はどのように記憶に影響及ぼすか

olfactory brain 嗅脳

How sensory perception in the brain affects learning and memory processes is far from fully understood. Two neuroscientists of Ruhr-Universit?t Bochum (RUB) have discovered a new aspect of how the processing of odours impacts memory centres. They showed that the piriform cortex -- a part of the olfactory brain -- has a direct influence on information storage in our most important memory structure, the hippocampus. Dr. Christina Strauch and Professor Denise Manahan-Vaughan report about their findings in the online edition of the magazine Cerebral Cortex on 9 April 2019.

脳の知覚が学習および記憶プロセスにどのように影響するかは完全に理解されていないです。ルール大学ボーフムの神経科学者らは、どのように匂いの処理が記憶中枢に影響するかについての新たな側面を発見した。彼らは、嗅脳の一部である梨状皮質が最も重要である記憶構造・海馬における情報蓄積に直接影響を与えることを示した。クリスティーナ・ストラウク博士とデニス・マナハン・バーン教授は、2019年4月9日の雑誌大脳皮質のオンライン版で研究結果について報告しています。

Ruhr-Universitaet-Bochum ルール大学ボーフム
memory centres 記憶中枢
piriform cortex 梨状皮質(
memory structure 記憶構造
cerebral cortex 大脳皮質

Electric impulses simulate odours

電気インパルス匂いを刺激

To find out how odours affect memory formation, the researchers triggered an artificial perception of an odour in the brains of rats. To do this, they stimulated the piriform cortex with electrical impulses. "We were very surprised to see that the hippocampus directly responds to stimulation of the piriform cortex," remarked Christina Strauch.

匂いが記憶形にどのように影響するかを解明するために、研究者らはラットの脳に匂いで人為的知覚を引き起こした。これを行うために彼らは電気インパルスで梨状皮質を刺激しました。「海馬が梨状皮質の刺激に直接反応することを見て、私たちは非常に驚いた」とクリスティーナ・ストラウクは述べた。

The hippocampus uses sensory information to create complex memories. The basis of this processes is its ability to increase the efficacy of information transmission across synapses and thereby store memory contents. This process is called synaptic plasticity. Manahan-Vaughan and Strauch were the first to show that stimulation of the anterior piriform cortex triggers synaptic plasticity in the hippocampus.

海馬は感覚情報を用いて複雑な記憶を作成します。このプロセスの基本は、シナプス全体の情報伝達の効率を高め、それによって記憶の内容を保存する能力です。

このプロセスはシナプス可塑性と呼ばれています。マナハン・ボーンとストラウクは、前梨状皮質の刺激は海馬のシナプスの可塑性を引き起こすことを最初に示した人です。
synaptic plasticityシナプス可塑性

Special role for olfaction
嗅覚に対する特別な役割

In a second step, the researchers examined to what extent the piriform cortex competes with the entorhinal cortex in driving hippocampal synaptic plasticity. This structure sends information about activity in all sensory modalities to the hippocampus. Activating the afferent pathway of this structure, called the perforant path, triggered completely different reaction patterns in the hippocampus, to those generated by the piriform cortex. "The study gives us a theoretical basis for understanding how olfaction plays such a special role in memory formation and retrieval," commented Denise Manahan-Vaughan.

第二段階で、研究者は海馬のシナプス可塑性を駆動するにおいて、梨状皮質が嗅内野とどの程度競合するかを調べました。この構造は全ての感覚モダリティ(一般的に五感)の活動に関する情報を海馬に送信します。貫通線維と呼ばれるこの構造の求心路を活性化することは、梨状皮質によって生成されたものとは完全に異なる反応を引き起こした。この研究は、嗅覚がどのように記憶の形成と検索において特別な役割を果たすかを理解するための理論的基礎を与えてくれます」とデニス・マナハン・バーンはコメントしました。

entorhinal cortex 嗅内野
afferent pathway 求心路
perforant path 貫通線維
theoretical basis 理論的根拠

The two scientists have been working together since 2010 to investigate how odours cause memory formation.

2人の科学者は、匂いがどのように記憶形成を引き起こすかを調査するために2010年から一緒に研究しています。

用語

*嗅脳を調べていた時に見つけました。
第12章 音楽と脳の進化 ハリー・ジェリソン
http://ninreki.org/Capter12.html
嗅脳(Rhinencephalon、Olfactory brain)
  嗅脳は広義では嗅覚の受容と連合に関係したすべての脳部を含む。嗅葉を除いた広義の嗅脳の大部分は辺縁系と呼ばれる。これは梁下野、嗅脳後部、帯状回、海馬傍回、海馬、歯状回、扁桃体などを含み、本能や情動行動などに関係した脳部で、その大部分はヒトでも発育している。

 狭義の嗅脳はほぼ前頭葉下面に限局し、前後の2部に区別され、前部は嗅葉:嗅球(2)、嗅索(3)、嗅三角(4)と梁下野(9)からからなる。後部は嗅三角の後方で視交叉より前方にある狭い部分で、前有孔質(7)と終板傍回(10)からなる。


*嗅内野  脳科学事典
https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E5%97%85%E5%86%85%E9%87%8E
語名:entorhinal cortex

同義語:嗅内皮質

嗅内野は内側側頭葉記憶システムの構成要素として宣言的記憶機能に関わる。皮質と海馬の間に見られる入出力のほとんどは嗅内野を介して行われる。嗅内野はオブジェクト情報と空間情報の両方に関わるが、現在のところ、空間情報処理やナビゲーションに関わる神経メカニズムについての研究が進んでいる。嗅内野はまたアルツハイマー病の病変が初期の段階から観察される領域として知られている。

位置と細胞構築

嗅内野は側頭葉にある皮質領域で、主にブロードマンの脳地図の28野にあたる。霊長類では側頭葉前部の内側領域に位置し、嗅脳溝の内側部分を占める(図1)[1]。嗅内野は外側と内背側においてそれぞれ嗅周野(perirhinal cortex)と海馬台(subiculum)と接し、尾側で海馬傍皮質(parahippocampal cortex)と接する。嗅内野は細胞構築学的には不等皮質(allocortex)と呼ばれる、第4層を欠く無顆粒皮質(agranular cortex)である。げっ歯類では嗅内野は側頭葉後部、嗅脳溝の腹側部分を占める(図1)。
結合

 嗅内野の浅層から海馬体(hippocampal formation)へ投射される軸策線維を貫通線維(perforant path)と呼ぶ[2]。貫通線維の内、第2層から投射されるものは主に歯状回(dentate gyrus)とCA3領域に、第3層から投射されるものはCA1領域と海馬台にそれぞれ結合する。嗅内野の浅層が海馬体に入力信号を与える一方で、嗅内野の深層(第5層)は海馬体の海馬台とCA1領域からの出力を受け取る。嗅内野と皮質の主な結合については、サルの場合は海馬傍皮質脳梁膨大後部皮質(retrosplenial cortex)からの入力が尾側に、嗅周野からの入力が吻側に与えられる。げっ歯類では梨状皮質(piriform cortex)からの入力が嗅内野全体で最も強い。梨状皮質は嗅覚に関わる。梨状皮質に次いでは、嗅内野の外側領域では主に嗅周野と島皮質(insular cortex)、そして前頭皮質(frontal cortex)から、内側領域では帯状皮質(cingulate cortex)や後部視覚野からの入力が見られる。これら皮質からの入力は嗅内野の浅層に届き、嗅内野から皮質領域に対する出力は深層より投
射される。

*感覚モダリティ
 
[sensory modality]
https://imidas.jp/genre/detail/L-104-0071.html

感覚様相のこと。一般的に五感といわれる、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、皮膚感覚(触覚、痛覚、温覚、冷覚)に加え、運動感覚、平衡感覚、内部感覚がある。また、感覚受容器を特定できない感覚を「第六感」と呼ぶことがある。幻覚も感覚モダリティの種類により、幻視、幻聴、幻臭、体幻感覚などに分類される。睡眠中にみる夢にも、その人が日常よく使用する感覚モダリティが現れやすい。

海馬と嗅内野のことを調べていた時に見つけました。脳の海馬-嗅内皮質[2]間で同期することが、動物が空間的な作業記憶(ワーキングメモリ)[3]を正しく読み出し、実行するために重要な役割を果たしていることを発見しました。

情報の入り口である嗅内野の障害は記憶の障害に関係してくようです。

*海馬-嗅内皮質間の同期性は記憶を意識的な行動へ変換する過程に重要  理化学研究所
-「メタ認知」を支える神経回路メカニズムをマウスで立証-
https://www.riken.jp/press/2014/20140425_1/

ポイント
海馬-嗅内皮質間の高周波ガンマ波の同期は作業記憶の呼び出しに重要
動物が間違いに気づく瞬間に、高周波ガンマ波の同期が発生
高周波ガンマ波の同期が主観的な意識に関わる可能性を示唆


*香りと記憶について調べているときに見つけた文献。

下記の文献によると記憶を固定するために海馬と嗅皮質において同じ鋭波が出ていることは同期していることを意味してかもしれない。上記の海馬-嗅内皮質間の高周波ガンマ波の同期と関係しているのかと思いました。

香りの記憶形成・固定化メカニズムの解明
https://www.cosmetology.or.jp/research_report/archives/2019/fullVersion/Cosmetology%20Vol27%202019%20p200-205%20Manabe_H.pdf

匂いの記憶は、単にその匂いがどのような匂いであるかだけでなく、そのときに経験したエピソードも含めて想起されることは我々の日常生活においてもよく経験することである。この匂いと連合した経験によって、例えば、特定の香水に対する愛着などがおこると考えられる。匂いによって過去の経験が想起される心理現象は、「プルースト効果」と呼ばれている1)。

匂いを手掛かりとした行動学習課題遂行中のラット梨状皮質からリアルタイムに神経活動をモニターすることで、匂いとエピソードの連合学習における梨状皮質の役割を検討した。

 記憶の固定化研究は海馬で進んでおり、海馬においては、経験時の活動パターンがその後の睡眠時(オフライン時)に、鋭波と呼ばれる特徴的な脳波に伴って繰り返し再現される(再活性化される)ことで記憶が固定化されると考えられている4)。

 我々は近年、徐波睡眠時のラット嗅皮質において、海馬とよく似た特徴を持つ鋭波が観察されることを発見し、嗅皮質鋭波と名付けた5)。嗅皮質鋭波の出現と同時に、特定の嗅皮質ニューロン群が発火活動を起こすことから、海馬と同様に、嗅皮質鋭波上で睡眠直前に経験した神経活動パターンが再活性化されている可能性がある。本研究の第二の目的は、徐波睡眠時の嗅皮質鋭波上で再現される情報とその様式を明らかにすることで、匂いとエピソードの長期固定化機構を明らかにすることである。匂いを手掛かりとした行動学習課題遂行後の睡眠中、梨状皮質で匂いとエピソードの記憶に関わるニューロンが、再活性化するかどうかを検討した。


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April 10, 2019

感情状態、自律神経系および唾液バイオマーカーに対する吸入された香附子および蘇葉精油の効果

Effects of Inhaled the Cyperi rhizoma and Perillae herba Essential Oil on Emotional States, Autonomic Nervous System and Salivary Biomarker

https://www.scirp.org/journal/PaperInformation.aspx?PaperID=56265

感情状態、自律神経系および唾液バイオマーカーに対する吸入された香附子および蘇葉精油の効果

cyperi rhizoma :香附子
PERILLAE HERBA ソヨウ(蘇葉)

Author(s)
Tomoko Yoshizawa1, Yuko Tani2, Takuji Yamaguchi3, Masaki Sawa1

Affiliation(s)
提携

1Department of Hospital Administration, Juntendo University Graduate School of Medicine, Tokyo, Japan.
病院管理学部、順天堂大学大学院,

2Hiroo Prime Dermatology, Tokyo, Japan.
広尾プライム皮膚科

3Center for Advanced Kampo Medicine and Clinical Research, Juntendo Graduate School of Medicine, Tokyo, Japan.
順天堂大学漢方医学先端臨床センター、順天堂大学大学院,

ABSTRACT

要旨

It is well-known that odor has a good influence on a human mind and body. In this study, we investigated the effect of the essential oil inhalation of Cyperi rhizoma and Perillae herba which were main aromatic herbs ingredient of the Kososan, to psychological condition, autonomic nerve activity and salivary biomarker.

匂いが人間の心身に良い影響を与えることはよく知られています。本研究では、私たちは、香蘇散(コウソサン)の主要な芳香性薬草成分である香附子およびソヨウ(蘇葉)の精油吸入が心理状態、自律神経活動および唾液バイオマーカーに及ぼす効果を調べた。

香蘇散. Japanese Name, コウソサン
autonomic nerve activity 自律神経活動
salivary biomarker 唾液バイオマーカー

In addition, we examined influence by the favorite difference in odor. 25 healthy female volunteers (control group: 5 people; Cyperi rhizoma group: 10 people; Perillae herba group: 10 people) were examined.

加えて、私たちは匂いの好みの違いによる影響を調べました。25人の健康な女性ボランティア(対照群:5人;香附子群:10人; ソヨウ(蘇葉)群:10人)を調べた。

POMS was examined at PRE and POST the experiment. Pulse analyser was examined and saliva samples were collected before the inhalation, just after the inhalation, 10 minutes and 20 minutes later, respectively. Saliva samples analyzed for levels of α-amylase and cortisol.

実験の前および後に感情プロフィール検査(POMS)が調査された。パルスアナライザー(自律神経バランス分析)が調べられて、吸入の直前、吸入の直後、10分後および20分後にそれぞれ唾液試料を採取した。唾液サンプルは、α-アミラーゼおよびコルチゾールのレベルについて分析された。

POMS (Profile of Mood States).:感情プロフィール検査
Pulse analyser:パルスアナライザー(自律神経バランス分析器)

At the examination for POMS after the experiment, the preference for the odor was confirmed. About both Cyperi rhizoma and Perillae herba, by the essential oil inhalation, mental stability and relaxation effect were provided in psychological and psysiological evaluation.

実験後に感情プロフィール検査(POMS)の検査では匂いの好みが確認された。香附子およびソヨウ(蘇葉)の両方について、精油吸入により、精神安定とリラックス効果は心理的および精神生理学的評価で提供された。

mental stability 精神安定

In the “like” group, relaxation was greater than “unlike” group. However, about Cyperi rhizoma, the stress was relaxed regardless of the favorite difference in odor, and a physical relaxation effect was shown. In addition, about the autonomic nerve activity, the parasympathetic nerve was not activated, and it was suggested that it was made and stabilized the balance of the autonomic nerve.

「好み」グループでは、「不快」グループよりもリラックスが大きかった。しかし、香附子については、匂いの好みの違いに関係なくストレスが緩和され、身体的リラックス効果が示されました。加えて、自律神経活動については、副交感神経が活性化されず、自律神経のバランスを整え安定させることが示唆されました。


KEYWORDS キーワード

Cyperi rhizoma:香附子:, Perillae herba:ソヨウ(蘇葉), Essential Oil:精油 Autonomic Nerve Activities:自律神経活動、,

Saliva:唾液、POMS:感情プロフィール検査(POMS )

用語

香蘇散とは
https://www.toyamamegumi.co.jp/special/kazen-ace/about/

香蘇散は、中国の宋時代に編さんされた医学書「和剤局方」(1107年)に初出されている薬方です。構成生薬は、香附子、蘇葉、陳皮、生姜、甘草となっており、香附子と蘇葉が主薬であることから香蘇散と名付けられました。


漢方医学であるKososanの抗うつ効果の基礎となる可能性のある機構は、ストレス誘導性うつ病様モデルマウスの視床下部オレキシン系を介して
https://bibgraph.hpcr.jp/abst/pubmed/19801833

漢方薬であるコソサン(Kososan)は、うつ病の行動動物モデルにおいて抗うつ効果があり、うつ病の改善のために臨床的に使用されている。

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April 08, 2019

d−リモネンまたはその代謝産物のペリリルアルコールの抗ストレス作用

Anti-stress effects of d-limonene and its metabolite perillyl alcohol.

d−リモネンまたはその代謝産物のペリリルアルコールの抗ストレス作用

PUBMEDより

Rejuvenation Res. 2014 Apr;17(2):145-9. doi: 10.1089/rej.2013.1515. Epub 2014 Apr 8.
d'Alessio PA1, Bisson JF, Béné MC.

Author information

1 Biopark Cancer Campus, University Paris Sud-11 , Villejuif, France .

Abstract

要旨

Stress is closely linked by its biological mechanisms to inflammation and by its consequences to accelerated aging. Stress triggers a hormonal response along the hypothalamus-pituitary-adrenal (HPA) axis, which can disrupt the ortho/parasympathetic balance essential for a harmonious life.

ストレスは、その生物学的メカニズムによって炎症およびその影響によって加速老化と密接に関連しています。ストレスは視床下部―下垂体―副腎(HPA)軸に沿ってホルモン反応を引き起こします。これは調和の取れた生活に欠かせない交感/副交感神経のバランスを崩すことがあります.

Proper nutrition, adequate physical activity, and limiting the harmful influence of stress play important roles in avoiding the development of disease and promoting healthy aging. D-Limonene, a monoterpene shown to reduce inflammatory parameters in several pre-clinical and clinical models, could also produce an anti-stress action by altering ortho/parasympathetic parameters as well as central neurotransmitter functions.

適切な栄養、適切な身体活動、およびストレスの悪影響を制限することは、疾患の発症を回避し、健康的化を促進するのに重要な役割を果たします。また、いくつかの前臨床および臨床モデルにおいて炎症パラメータを減少させることが示されているモノテルペン、d−リモネンは、中枢神経伝達物質機能と同様に交感/副交感神経パラメータを変更することによって抗ストレス作用を生み出すことができます。

central neurotransmitter functions. 中枢神経伝達機能

Here we report on a rat model, where a functional observational battery (FOB) was performed by submitting animals to non-pathological stress. d-Limonene or its metabolite perillyl alcohol (POH) were administered per os at a dose of 10 mg/kg. FOB tests were performed 1 hr before gavage and then at 60, 120, and 180 min.

ここでは、動物に非病理的ストレスを与えることによって機能観察総合評価(FOB)が行われたラットモデルについて報告します。d−リモネンまたはその代謝産物のペリリルアルコール(POH)が10mg / kgの用量で経口投与された。FOB試験は強制経口投与の1時間前、その後60、120、および180分に行った。

functional observational battery (FOB):機能観察総合評価(FOB)
non-pathological stress 非病理的ストレス
gavage 強制投与

These tests confirmed the stressed status of control rats fed vehicle. Conversely, a series of parameters were significantly less disturbed in treated rats, who retained a better activity and displayed less signs of stress. These effects were more pronounced and sustained after ingestion of d-limonene than POH, suggesting the role of endogeneous metabolization of the terpene.

これらの試験は賦形剤与えた対照ラットのストレス状態を確認した。逆に、一連のパラメーターは処置ラットにおいて有意に邪魔されず、より少ないストレスの兆候を示した。これらの効果はペリリルアルコールPOHよりもd-リモネンの摂取後により顕著に持続し、テルペンの内因性代謝の役割を示唆している。

Vehicle 賦形剤
ndogenous metabolization 内因性代謝

These studies show that d-limonene exerts, through its metabolite POH, a significant anti-stress action measurable by behavioral and physiologic parameters under the influence of the nervous system. In addition to its anti-inflammatory effects, a beneficial role as an anti-stress substance could thus be claimed for d-limonene used as a dietary supplement.

これらの研究は、d-リモネンがその代謝物ペリリルアルコール(POH)を介して神経系の影響下で行動および生理学パラメータによって測定可能な有意な抗ストレス作用を発揮することを示しています。その抗炎症効果に加えて、抗ストレス物質としての有益な役割は、
栄養補助食品として使用されるd-リモネンのために主張することができます。

用語

賦形剤
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B3%A6%E5%BD%A2%E5%89%A4

賦形剤(ふけいざい、英: vehicle, diluent)とは、医薬品や農薬などの取扱いあるいは成形の向上や服用を便利にするために加える添加剤。錠剤では、乳糖やデンプンがよく用いられる。

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March 26, 2019

直接脳への鼻腔内薬物送達メカニズム

お知らせ
三上杏平先生精油化学講座:「植物の二次代謝とその代謝物の薬理効果」(2019年4月13日・土)のお知らせ
http://aromahonjin.way-nifty.com/blog/2019/03/2019413-e73b.html


前回の投稿でペリリルアルコールを鼻腔内投与によって血液脳関門を迂回して脳に送達し、脳腫瘍に効果があったことを紹介しました。今回の記事は薬物がどの経路通って脳に到達するのかを説明しています。鼻腔内経路は鼻腔から嗅神経および三叉神経に沿って脳に直接薬剤を輸送できます。これから研究が進むと精油成分を鼻腔内投与することによってアルツハイマー病などに役に立つ精油成分が出て来るかもしれない。


直接脳への鼻腔内薬物送達メカニズム


Mechanism of intranasal drug delivery directly to the brain.


intranasal 鼻腔内
drug delivery 薬物送達


PUBMEDEより


Life Sci. 2018 Feb 15;195:44-52. doi: 10.1016/j.lfs.2017.12.025. Epub 2017 Dec 22.


Crowe TP1, Greenlee MHW1, Kanthasamy AG1, Hsu WH2.
Author information1Department of Biomedical Sciences, Iowa State University, Ames, USA.
2Department of Biomedical Sciences, Iowa State University, Ames, USA.


Abstract


要旨


Neurological diseases are becoming increasingly prominent worldwide due to rapidly aging populations, which greatlycontributes to increasing healthcare costs. The development of neuroprotective drugs has so far proven exceptionally difficult due to the blood-brain barrier.


神経性疾患は急速な高齢化人口のために世界中でますます顕著になってきておりそれは医療費増加の大きくな原因となっています。 神経保護薬の開発は血液脳関門のために非常に困難であることが証明された。


neurological disease 神経性疾患
neuroprotective drugs 神経保護薬


One novel approach to address this challenge is to administer drugs intranasally to noninvasively bypass the blood-brain barrier. The intranasal route can thus transport drugs directly to the brain from the nasal cavity along the olfactory and trigeminal nerves. The purpose of this review is to describe the details of this mechanism to better direct future research.


この課題に取り組むための一つの新たなアプローチは鼻腔内に薬物を投与して、非侵襲的に血液脳関門を迂回することです。したがって、鼻腔内経路は鼻腔から嗅神経および三叉神経に沿って脳に直接薬剤を輸送できます。このレビューの目的は、より良い将来の研究を導くためにこのメカニズムの詳細を説明することです。


noninvasively 非侵襲的に
olfactory nerve.嗅神経
trigeminal nerve 三叉神経
nasal cavity 鼻腔


The intranasal route is composed of two pathways, one being intracellular while the other being extracellular. The intracellular pathway begins with endocytosis by olfactory sensory cells, followed by axonal transport to their synaptic clefts in the olfactory bulb where the drug is exocytosed. This transynaptic process is repeated by olfactory neurons, thereby distributing the drug to other brain regions.


鼻腔内経路は2つの経路はから構成されています。一つは細胞内で、一方は細胞外です。細胞内経路は嗅神経細胞によるエンドサイトーシス(細胞内取り込み)から始まり、続いて薬物がエキソサイトーシスされる嗅球内のそれらのシナプス間隙への軸索輸送が続く。この経シナプスプロセスは嗅覚ニューロンによって繰り返され、それによって薬物を他の脳領域に分配する。


intracellular 細胞内の
extracellular 細胞外の
endocytosis:エンドサイトーシス(細胞内取り込み)
olfactory sensory cells 嗅神経細胞
axonal transport軸索輸送
synaptic clefts シナプス間隙
olfactory bulb 嗅球
transsynaptic 経シナプス性の


In the extracellular mechanism, drugs are transported directly into the cerebral spinal fluid by first passing through the paracellular space across the nasal epithelium, then through the perineural space to the subarachnoid space of the brain. With a growing body of evidence and trials in both rodent and human models, this is an exciting area for research as therapeutics come to market.


細胞外メカニズムでは、薬物は、最初に鼻上皮を横切って傍細胞間隙を通過し、次に神経周囲腔を通過して脳のくも膜下腔へと通過することによって、脳脊髄液に直接輸送される。げっ歯類モデルとヒトモデルの両方で増大するエビデンスと試験があるため、治療薬が市場に出るにつれて、これは研究にとってエキサイティングな分野です。


cerebral spinal fluid 脳脊髄液
paracellular space 傍細胞間隙
nasal epithelium 鼻上皮
paracellular space神経周囲腔
subarachnoid space くも膜下腔


用語
エンドサイトーシス
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%B9


エンドサイトーシス (endocytosis) とは細胞が細胞外の物質を取り込む過程の1つ。細胞に必要な物質のあるものは極性を持ちかつ大きな分子であるため、疎水性の物質から成る細胞膜を通り抜ける事ができない、このためエンドサイトーシスにより細胞内に輸送される。エキソサイトーシスとは反対の現象であり、これとは逆に細胞膜の一部から小胞を形成する。エンドサイトーシスは、取り込む物質の種類やその機構の違いから、食作用(しょくさよう、phagocytosis)と、飲作用(いんさよう、pinocytosis)とに大別される。


Nose-to-Brainを調べていた時に見つけた記事


日本大学薬学部 薬剤学研究室
http://yakuzai.pha.nihon-u.ac.jp/theme/


研究テーマ
バイオ医薬の鼻腔から脳への(Nose-to-Brain; N2B)送達システムの開発


血液脳関門(Blood-brain barrier; BBB)は血液中から脳への薬物の透過を防いでいるため、薬物による中枢神経疾患の治療を制限している。薬物の鼻腔内投与は、BBBを回避し、薬物を直接脳内(中枢神経系CNS)に送り込むことができる可能性が高いことから、CNSの薬物治療のための優れた投与経路になり得ることが期待されている。したがって、脳の機能異常を修復しうるバイオ医薬にとって、経鼻ルートから脳への部位特異的なN2B薬物送達戦略が必須となる。

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March 23, 2019

神経膠腫(グリオーマ )治療に対する鼻腔内ペリリルアルコール:分子メカニズムおよび臨床開発

Intranasal Perillyl Alcohol for Glioma Therapy: Molecular Mechanisms and Clinical Development
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6321279/
神経膠腫(グリオーマ )治療に対する鼻腔内ペリリルアルコール:分子メカニズムおよび臨床開発
intranasal 鼻腔内
perillyl alcohol ペリリルアルコール
Glioma: :神経膠腫(グリオーマ )
PUBMEDより
Int J Mol Sci. 2018 Dec; 19(12): 3905.
Published online 2018 Dec 6. doi: 10.3390/ijms19123905
Thomas C. Chen,1,* Clovis O. da Fonseca,2 and Axel H. Schönthal3,*
Abstract
要旨
Intracranial malignancies, such as primary brain cancers and brain-localized metastases derived from peripheral cancers, are particularly difficult to treat with therapeutic agents, because the blood-brain barrier (BBB) effectively minimizes brain entry of the vast majority of agents arriving from the systemic circulation.Intranasal administration of cancer drugs has the potential to reach the brain via direct nose-to-brain transport, thereby circumventing the obstacle posed by the BBB.
血液脳関門(BBB)は体循環から到来する大半の薬剤の侵入を最小にするので、原発性脳腫瘍および脳に限局している転移などの頭蓋内悪性腫瘍は特に治療薬で治療するのが難しい。抗がん剤の鼻腔内投与は鼻から脳への直接輸送を介して脳に到達する可能性があり、それによって、血液脳関門(BBB)によってもたらされる障害を回避する。
intracranial 頭蓋内
malignancies 悪性腫瘍
primary brain cancer 原発性脳腫瘍
metastases 転移
peripheral cancer 末梢性がん
therapeutic agents 治療薬
blood-brain barrier (BBB) 血液脳関門(BBB)
systemic circulation 体循環
cancer drug 抗がん剤
However, in the field of cancer therapy, there is a paucity of studies reporting positive results with this type of approach. A remarkable exception is the natural compound perillyl alcohol (POH). Its potent anticancer activity was convincingly established in preclinical studies, but it nonetheless failed in subsequent clinical trials, where it was given orally and displayed hard-to-tolerate gastrointestinal side effects.
しかしながら、がん治療の分野において、この種のアプローチで肯定的結果を報告する研究は不足している。注目すべき例外は、天然化合物ペリリルアルコール(POH)です。その強力な抗がん作用は前臨床試験で説得力をもって確立されたが、それにもかかわらず、それはその後の臨床試験では失敗した。それは経口投与されて、耐えられないほどの胃腸の副作用を示した。
Intriguingly, when switched to intranasal delivery, POH yielded highly promising activity in recurrent glioma patients and was well tolerated. As of 2018, POH is the only intranasally delivered compound in the field of cancer therapy (outside of cancer pain) that has advanced to active clinical trials. In the following, we will introduce this compound, summarize its molecular mechanisms of action, and present the latest data on its clinical evaluation as an intranasally administered agent for glioma.
興味深いことに、鼻腔内投与に切り替えたときに、ペリリルアルコール(POH)は再発性神経膠腫患者において極めて有望な活性をもたらし、そして十分に許容された。2018年現在、ペリリルアルコール(POH)は積極的に臨床試験へと進んでいるがん治療(がん疼痛以外)の分野で鼻腔内投与される唯一の化合物です。以下では、私たちはこの化合物を紹介し、その分子作用機構を要約し、神経膠腫の鼻腔内投与薬としての臨床評価に関する最新のデータを提示します。
recurrent glioma patients 再発性神経膠腫患者
molecular mechanisms of action 分子作用機構
Keywords: intranasal, perillyl alcohol, temozolomide
キーワード:鼻腔内、ペリリルアルコール、テモゾロミド
用語
ペリリルアルコール(POH)は紫蘇精油に5.4%含まれています。
紫蘇精油
学名:Perilla frutescens
科名:シソ科
抽出部位:葉と花穂
(―) Perillaldehyde (―) ペリルアルデヒド(86.8%)
Perilly alcohol ペリリルアルコール(5.4%)
Linalool リナロール(1.6%)
Second edition Essential Oil Safetyより
神経膠腫(グリオーマ)
http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/glioma/tumor/glioma.html
脳腫瘍は、最新の病理学的分類によると100種類以上あります2)。脳腫瘍は大きく良性と悪性に分けられ、そのいずれであるかによって治療戦略が変わってきます。
良性脳腫瘍の場合は、手術の果たす役割が大きく、完全に摘出できれば完治が期待できます。一方、悪性脳腫瘍の場合は手術だけではなく、放射線治療と化学療法も重要です。
脳と脊髄には神経細胞と神経線維以外に、それらを支持する神経膠細胞があり、この神経膠細胞から発生する腫瘍を総称して神経膠腫(グリオーマ )といいます。
脳腫瘍とは
http://team.tokyo-med.ac.jp/nou/neuro/disease01.html
脳腫瘍とは文字通り「脳および髄膜に発生した新生物(できもの、腫瘍)」のことです。頭蓋骨の下には、脳を覆っている髄膜(硬膜、くも膜、軟膜)があり、その髄膜で覆われているのが脳です。脳腫瘍とは頭蓋骨の中に発生した新生物をすべて含んだ名称です。
]
 脳腫瘍は頭蓋骨の中のどの細胞から発生したかによって、7つの群に大きく分けられ、さらにその腫瘍を構成している細胞群の配列、細胞の形、増殖能力などによって更に細分類され、現在は133種類の脳腫瘍がWHO(World Health Organization:世界保健機構)によって登録されています。
 脳腫瘍には頭蓋内の細胞から発生した「原発性脳腫瘍」と、脳以外の身体の部分で発生したがんが脳に転移した「転移性脳腫瘍」があります。一般に脳腫瘍と言った場合は「原発性脳腫瘍」を示すことが多い様です。

 脳腫瘍には良性と悪性があり、前述のWHO脳腫瘍分類にて明確に定義されています。一般に脳実質内から発生する腫瘍(髄内腫瘍)は悪性のものが多く、髄膜、末梢神経、血管などから発生する腫瘍(髄外腫瘍)は良性のものが多いという傾向があります。
テモゾロミド
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%A2%E3%82%BE%E3%83%AD%E3%83%9F%E3%83%89
テモゾロミド(Temozolomide)は経口投与可能な抗がん剤である。商品名テモダール。アルキル化剤に属し、初発・再発の星状細胞腫(膠芽腫等)の悪性度の高い脳腫瘍の治療に用いられるほか、海外では悪性黒色腫の治療にも用いられる。 また承認外用法として乏突起神経膠腫の治療に、旧来の忍容性の低いPCV療法(プロカルバジン、ロムスチン、ビンクリスチン)の代わりに用いられている国もある。
お知らせ
三上杏平先生精油化学講座:「植物の二次代謝とその代謝物の薬理効果」(2019年4月13日・土)のお知らせ
http://aromahonjin.way-nifty.com/blog/2019/03/2019413-e73b.html

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February 11, 2019

意義ある情動への匂いの影響

Effects of odor on emotion, with implications

意義ある情動への匂いの影響

PUBMEDより

Front Syst Neurosci. 2013; 7: 66.

Frontiers in Systems Neuroscience

システム神経科学のフロンティア

Mikiko Kadohisa

MRC Cognition and Brain Sciences Unit, Department of Experimental Psychology, University of Oxford Oxford, UK.

英国医学研究協議会認知脳科学部門、オックスフォード大学実験心理学部,英国

Abstract

要旨

The sense of smell is found widely in the animal kingdom. Human and animal studies show that odor perception is modulated by experience and/or physiological state (such as hunger), and that some odors can arouse emotion, and can lead to the recall of emotional memories.

嗅覚は動物界に広くみられます。ヒトおよび動物の研究は、匂いの知覚は経験および/または生理学的状態(例えば空腹など)によって調節され、および幾つかの匂いは情動を喚起することができ、情動的記憶の想起につながることを示しています。

odor perception 匂いの知覚

Further, odors can influence psychological and physiological states. Individual odorants are mapped via gene-specified receptors to corresponding glomeruli in the olfactory bulb, which directly projects to the piriform cortex and the amygdala without a thalamic relay.

さらに、匂いは心理的、生理的状態に影響を与えることができます。個々の匂い物質は視床中継なしで梨状皮質および扁桃核に直接投射する嗅球の糸球体に対応する特異遺伝子受容体を介してマッピングされます。

gene-specified receptors 特異遺伝子受容体
glomeruli function 糸球体機能
olfactory bulb 嗅球
piriform cortex 梨状皮質
thalamic relay 視床中継

The odors to which a glomerulus responds reflect the chemical structure of the odorant. The piriform cortex and the amygdala both project to the orbitofrontal cortex (OFC) which with the amygdala is involved in emotion and associative learning, and to the entorhinal/hippocampal system which is involved in long-term memory including episodic memory.

糸球体が反応する匂いは匂いの化学構造に反映します。梨状皮質および扁桃核の両方は、扁桃体が有する情動および関連学習に関与する眼窩前頭皮質(OFC)へ、およびエピソード記憶を含む長期記憶に関与する海馬/嗅内システムへ投射されます。

orbitofrontal cortex  眼窩前頭皮質
long-term memory  長期記憶
episodic memory.エピソード記憶
entorhinal 嗅内

Evidence that some odors can modulate emotion and cognition is described, and the possible implications for the treatment of psychological problems, for example in reducing the effects of stress, are considered.

いくつかの匂いが情動および認知を調節できる証拠は記述されていて、心理的問題に対する治療の関与の可能性は、例えばストレスの影響低減、考慮されます。

possible implication 関与の可能性

Keywords: odor, emotion, amygdala, hippocampus, prefrontal cortex

キーワード:匂い、情動、扁桃核、海馬、前頭前皮質

用語

システム神経科学
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E7%A7%91%E5%AD%A6

システム神経科学(しすてむしんけいかがく、英: Systems neuroscience)は神経科学の下位分野で、覚醒し、行動する正常な生物の神経回路や神経システムの機能を研究する。システム神経科学は、神経細胞が結合してニューラル・ネットワークを作った時にどのようにふるまうのか (例えば、視覚や自発運動など) を研究する様々な分野の総称である。この分野では、神経科学者は異なる神経回路がどのようにして感覚情報を分析し、外的環境を認識し、意思決定を行い、運動を実行するかを研究している。システム神経科学に関心がある研究者は脳に対する分子神経科学や細胞神経科学的なアプローチと、行動神経科学や認知神経科学のおもな守備範囲である言語や、記憶、自己認識のような高次精神活動の間にある大きな溝に着目している。

眼窩前頭皮質を調べたときにみつけた記事
アロマと嗅覚、そしてストレス
https://www.toho-u.ac.jp/sci/bio/column/035599.html

眼窩前頭皮質への経路は香りの認知に関する弁別に関与しています。扁桃体への経路は匂い刺激に対する情動的反応に関係していると考えられています。また、内側嗅皮質への経路は嗅覚性記憶に関係しています。

entorhinal 嗅内を調べていたときに見つけた記事
嗅内野
https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E5%97%85%E5%86%85%E9%87%8E

嗅内野は内側側頭葉記憶システムの構成要素として宣言的記憶機能に関わる。皮質と海馬の間に見られる入出力のほとんどは嗅内野を介して行われる。嗅内野はオブジェクト情報と空間情報の両方に関わるが、現在のところ、空間情報処理やナビゲーションに関わる神経メカニズムについての研究が進んでいる。嗅内野はまたアルツハイマー病の病変が初期の段階から観察される領域として知られている。

エピソード記憶
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%94%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%89%E8%A8%98%E6%86%B6

エピソード記憶(エピソードきおく、episodic memory)とは、宣言的記憶の一部であり、イベント(事象)の記憶である。エピソード記憶には、時間や場所、そのときの感情が含まれる(感情は記憶の質に影響する)。自伝的記憶はエピソード記憶の一部である。エピソード記憶は意味記憶(事実と概念に関する記憶)と相互に関連している。エピソード記憶は物語にたとえることができる(Tulving, 1972)。

お知らせ

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January 28, 2019

ザクロ種子油主要成分プニカ酸の抗糖尿病作用の作用機序

Punicic acid: A potential compound of pomegranate seed oil in Type 2 diabetes mellitus management.

プニカ酸:2型糖尿病管理におけるザクロ種子油の可能性を有する化合物

punicic acid プニカ酸
type 2 diabetes mellitus 2型糖尿病

PUBMEDより

J Cell Physiol. 2019 Mar;234(3):2112-2120. doi: 10.1002/jcp.27556. Epub 2018 Oct 14.

Khajebishak Y1, Payahoo L1,2, Alivand M3, Alipour B4.

Author information

Abstract

要旨

Diabetes is one of the most prevalent diseases in the worldwide. Type 2 diabetes mellitus (T2DM), the most common form of the disease, has become a serious threat to public health and is a growing burden on global economies. Due to the unexpected adverse effects of antidiabetic medicines, the use of nutraceuticals as a complementary therapy has drawn extensive attention by investigators.

糖尿病は世界中で最も蔓延している病気の一つです。病気の最も一般的な形態である2型糖尿病(T2DM)は公衆衛生にとって深刻な脅威となっており、世界経済に対しての負担が増大している。抗糖尿病薬の予期せぬ副作用のために、補完療法としての機能性食品の使用は研究者達によって大きな注目を集めてきた。

antidiabetic medication 抗糖尿病薬
nutraceuticals  機能性食品

In this issue, a novel nutraceutical, Punicic acid (PA)-the main ingredient of pomegranate seed oil (PSO) that has potential therapeutic effects in T2DM-has been investigated. PA is a peroxisome proliferator-activated receptor gamma agonist, and unlike synthetic ligands, such as thiazolidinediones, it has no side effects. PA exerts antidiabetic effects via various mechanisms, such as reducing inflammatory cytokines, modulating glucose homeostasis, and antioxidant properties.

この号では、2型糖尿病(T2DM)において潜在的治療作用を有するザクロ種子油主要成分の新規の機能性食品プニカ酸(PA)は調査された。プニカ酸(PA)はペルオキシソーム増殖剤応答性受容体γ(ガンマ)アゴニストであり、チアゾリジンジオンのような合成リガンドとは異なり、プニカ酸(PA)には副作用はありません。プニカ酸(PA)は、炎症性サイトカイン減少、グルコース恒常性の調節、および抗酸化特性などの様々なメカニズムを介して抗糖尿病作用を発揮する

peroxisome proliferator-activated receptor (PPAR
agonist:アゴニスト、作動薬、
synthetic ligands 合成リガンド
thiazolidinediones チアゾリジン・2型糖尿病治療薬
antidiabetic effects 抗糖尿病作用
inflammatory cytokines  炎症性サイトカイン
glucose homeostasis グルコース恒常性

In this review, we discussed the potential therapeutic effects of PSO and PA and represented the related mechanisms involved in the management of T2DM.

このレビューでは、ザクロ種子油(PSO)とプニカ酸(PA)の潜在的な治療作用を議論し、2型糖尿病(T2DM)管理に関与する関連メカニズムを表した。

KEYWORDS:

キーワード

diabetes mellitus (DM); inflammatory cytokines; nutraceuticals; punicic acid (PA); thiazolidinediones (TZDs)

糖尿病(DM)、炎症性サイトカイン、機能性食品、プニカ酸(PA)、チアゾリジン(TZDs)

用語

ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体の多様な生体制御作用
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/41/11/41_11_746/_pdf

核内受容体の一つであるペルオキシソーム増殖剤応答性受容体 (peroxisome proliferator-activated receptors;PPARs) は, 発見当初リガンドが不明な, いわゆるオーファン受容体であった. しかし, PPARsが高脂血症改善剤やインスリン抵抗性改善剤の作用機序の中心的役割を果たし,長鎖脂肪酸とその誘導体などもリガンドとして, 糖・脂質代謝を制御する機能分子となることが判明して以来, 広範な研究の進展を見せている. そして現在では, PPARsは生活習慣病発症を研究する, 食品・栄養学, 内分泌・代謝, さらには血管機能や炎症などの循環器系や発がんの研究領域にも関わる, 多機能で主導的な役割を有する重要な受容体として位置づけられるようになってきた. 本稿では, PPARsの構造と生理機能, リガンドと薬理機能, さらにヒトゲノム解析と疾患などについて解説する.

リガンド
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%89

リガンド(ligand; ライガンド)とは、特定の受容体(receptor; レセプター)に特異的に結合する物質のことである。

リガンドが対象物質と結合する部位は決まっており、選択的または特異的に高い親和性を発揮する。例えば、酵素タンパク質とその基質、ホルモンや神経伝達物質などのシグナル物質とその受容体などが顕著な例である。リガンドの代わりにはたらく薬物がアゴニスト、リガンドのはたらきを弱める薬物はアンタゴニストである。

チアゾリジン薬の作用機序
https://kanri.nkdesk.com/drags/teikou.php

PPARγ(核内受容体型転写因子で脂肪、肝臓、血管壁などに存在して、脂肪細胞分化、脂肪酸の取り込みなどの役割を果たす。)に結合することにより、大型脂肪細胞(TNF-αを分泌)の分化誘導を促進して、インスリン感受性の高い小型脂肪細胞(アディポネクチンとPPARαを分泌)を増やす。

お知らせ

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January 22, 2019

カンナビノイド2型(CB2) 受容体活性化はパーキンソン病のロテノンモデルにおける酸化ストレスおよびドーパミン作動性神経変性に関連する神経炎症に対して保護する。

Cannabinoid Type 2 (CB2) Receptors Activation Protects against Oxidative Stress and Neuroinflammation Associated Dopaminergic Neurodegeneration in Rotenone Model of Parkinson's Disease

カンナビノイド2型(CB2) 受容体活性化はパーキンソン病のロテノンモデルにおける酸化ストレスおよびドーパミン作動性神経変性に関連する神経炎症に対して保護する。

neuroinflammation 神経炎症
Dopaminergic Neurodegeneration ドーパミン作動性神経変性

PUBMEDより

Front Neurosci. 2016; 10: 321.

Hayate Javed,1 Sheikh Azimullah,2 M. Emdadul Haque,1,* and Shreesh K. Ojha2,*

.Author information

Abstract

要旨

The cannabinoid type two receptors (CB2), an important component of the endocannabinoid system, have recently emerged as neuromodulators and therapeutic targets for neurodegenerative diseases including Parkinson's disease (PD).

内在性カンナビノイドシステムの重要な構成要素であるカンナビノイド型の2つの受容体はパーキンソン病(PD)を含む神経変性疾患に対する神経修飾物質および治療標的として最近現れた。

endocannabinoid 内在性カンナビノイド
neuromodulators 神経修飾物質
neurodegenerative diseases 神経変性疾患

The downregulation of CB2 receptors has been reported in the brains of PD patients. Therefore, both the activation and the upregulation of the CB2 receptors are believed to protect against the neurodegenerative changes in PD.

カンナビノイド2型受容体の下方制御はパーキンソン病患者脳において報告されている。したがって、カンナビノイド2型受容体の活性化および上方制御の両方はパーキンソン病における神経変性の変化に対して保護すると考えられている。

downregulation 下方制御
upregulation  上方制御

In the present study, we investigated the CB2 receptor-mediated neuroprotective effect of β-caryophyllene (BCP), a naturally occurring CB2 receptor agonist, in, a clinically relevant, rotenone (ROT)-induced animal model of PD. ROT (2.5 mg/kg BW) was injected intraperitoneally (i.p.) once daily for 4 weeks to induce PD in male Wistar rats.

本研究では、私たちは臨床的に関連するロテノン(ROT)誘発パーキンソン病PD動物モデルにおいて、天然に存在するCB 2受容体作動薬であるβ-カリオフィレン(BCP)のCB 2受容体を介した神経保護作用を調べた。雄ウィスターラットにおいてパーキンソン病PDを誘発するためにロテノン(2.5 mg/kg BW)を4週間1日1回腹腔内(i.p.)注射した。

a clinically relevant  臨床的に関連する

ROT injections induced a significant loss of dopaminergic (DA) neurons in the substantia nigra pars compacta (SNpc) and DA striatal fibers, following activation of glial cells (astrocytes and microglia).ROT also caused oxidative injury evidenced by the loss of antioxidant enzymes and increased nitrite levels, and induction of proinflammatory cytokines: IL-1β, IL-6 and TNF-α, as well as inflammatory mediators: NF-κB, COX-2, and iNOS.

ロテノン注射は、グリア細胞(アストロサイトおよびミクログリア)の活性化後に、黒質緻密部(SNpc)およびドーパミン作動性(DA)線条体線維においてドーパミン作動性(DA)ニューロンの有意な喪失を誘発した。また、ロテノンは、抗酸化酵素の損失、亜硝酸塩レベル増加、および炎症性サイトカイン;インターロイキン1β、インターロイキン6および腫瘍壊死因子-α、ならびに炎症メディエーター: 核内因子κB、シクロオキシゲナーゼ-2、および誘導型一酸化窒素合成酵素によって証明される酸化損傷を引き起こした。

striatal fibers 線条体繊維
astrocytes:アストロサイト, 星状膠細胞
Microgliaミクログリア 小膠細胞
substantia nigra pars compacta (SNpc)黒質緻密部(SNpc)
oxidative injury 酸化損傷
nitrite 亜硝酸塩
inflammatory mediators:炎症メディエーター
NF-κB:nuclear factor-kappa B:エヌエフ・カッパー・ビー、核内因子κB、
iNOS=inducible nitric oxide synthase誘導型一酸化窒素合成酵素

However, treatment with BCP attenuated induction of proinflammatory cytokines and inflammatory mediators in ROT-challenged rats. BCP supplementation also prevented depletion of glutathione concomitant to reduced lipid peroxidation and augmentation of antioxidant enzymes: SOD and catalase.

けれども、β-カリオフィレンによる治療は、ロテノンに見舞われたラットにおいて炎症性サイトカインおよび炎症メディエーターの誘導を減弱させた。また、β-カリオフィレン補給は脂質過酸化反応減少および抗酸化酵素(スーパーオキシドディスムターゼSODおよびカタラーゼ)の増大に伴うグルタチオンの枯渇を防止した。

glutathione グルタチオン
lipid peroxidation 脂質過酸化反応
antioxidant enzymes 抗酸化酵素
SOD(Superoxide dismutase, SOD)スーパーオキシドディスムターゼ
proinflammatory cytokines 炎症性サイトカイン

The results were further supported by tyrosine hydroxylase immunohistochemistry, which illustrated the rescue of the DA neurons and fibers subsequent to reduced activation of glial cells.Interestingly, BCP supplementation demonstrated the potent therapeutic effects against ROT-induced neurodegeneration, which was evidenced by BCP-mediated CB2 receptor activation and the fact that, prior administration of the CB2 receptor antagonist AM630 diminished the beneficial effects of BCP.

結果は、グリア細胞活性化の低下の後で、ドーパミン作動性神経細胞および線維の救済を例証するチロシンヒドロキシラーゼ免疫組織化学によってさらに支持された。興味深いことに、β-カリオフィレン補給はロテノン誘発神経変性に対する強力な治療効果を示し、そのことはβ-カリオフィレン媒介CB 2受容体活性化およびCB 2受容体拮抗薬AM630の事前投与がβ-カリオフィレンの有益な効果を減少させるという事実によって証明された。

Tyrosine hydroxylaseチロシンヒドロキシラーゼ
immunohistochemistry 免疫組織化学
prior administration 事前投与

The present study suggests that BCP has the potential therapeutic efficacy to elicit significant neuroprotection by its anti-inflammatory and antioxidant activities mediated by activation of the CB2 receptors.

本研究は、β-カリオフィレンがCB 2受容体の活性化によって媒介される抗炎症および抗酸化作用により有意な神経保護を引きだす可能性ある治療効果を有することを示唆する。

Keywords: AM630, β-caryophyllene, cannabinoid agonist, neurodegeneration, neuroprotection, Parkinson's disease, rotenone, Trans-caryophyllene

AM630:CB 2受容体拮抗薬、β-カリオフィレン、カンナビノイド作動薬、神経変性、神経保護、パーキンソン病、ロテノン、
トランスカリオフィレン

用語

カンナビノイド
https://www.pharm.or.jp/dictionary/wiki.cgi?%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%83%93%E3%83%8E%E3%82%A4%E3%83%89

大麻(アサ(cannabis sativa)の未熟果穂を含む枝先および葉)に含まれる炭素数21の化合物群をカンナビノイドという。主要なカンナビノイドは、強い中枢作用を有する△9-テトラヒドロカンナビノール(THC)、中枢作用はないが強い抗痙攣作用や薬物代謝酵素阻害作用を有するカンナビジオールおよびそれらの酸化成績体のカンナビノールである。THCは、マリファナを摂取すると、時間感覚・空間感覚の混乱、多幸感、記憶の障害、痛覚の低下、幻覚などの精神神経反応を誘発する。カンナビノイド受容体として、7回膜貫通、Gタンパク質(Gi/Go)共役型のCB1受容体とCB2受容体の2つがある。CB1受容体は脳などで多量に発現しており、神経伝達の抑制的制御に関与していると考えられている。一方、CB2受容体は脾臓や扁桃腺など、免疫系の臓器や細胞に多く発現しており、炎症反応や免疫応答の調節に関与していると考えられている。内在性のリガンドとして最初に単離されたN-アラキドノイルエタノールアミン(アナンダミド)は、カンナビノイドレセプターの弱い部分アゴニストである。その後発見された2-アラキドノイルグリセロールが、カンナビノイドレセプターの生理的なリガンドと考えられている。(2005.10.25 掲載)(2009.1.16 改訂)(2014.7.更新)

ロテノン
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%86%E3%83%8E%E3%83%B3

ロテノン (rotenone) は無臭の化合物で、フェニルプロパノイドの一種である。殺虫剤・殺魚剤・農薬として広く効果を持つ。天然にはある種の植物の根や茎に含まれる。ラットに投与するとパーキンソン症候群の原因となる。毒物及び劇物取締法により劇物に指定されている[1] 。

黒質
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E8%B3%AA

黒質(こくしつ substantia nigra = ラテン語で「黒い物質」の意)は中脳の一部を占める神経核である。黒質は、緻密部と、網様部(および外側部)とによって、大きく二群に大別されるが、いずれも大脳基底核を構成する中心的な要素である。

黒質緻密部 (こくしつちみつぶ substantia nigra pars compacta)は、ヒトにおいて、ニューロメラニン色素を含有するニューロンが多く存在しているため黒色を帯びているが、加齢と共にニューロメラニンの量が減少する。ニューロメラニンはドーパ(ヒドロキシフェニルアラニン)が重合したもので、ニューロメラニンの色素沈着は、明瞭な黒い斑として脳切片上で認めることができ、黒質という名前の起源となっている。多くのニューロンはドーパミン作動性であり(A9細胞集団[1])、とりわけ太く長い樹状突起をもち、腹側方向へ延びる樹状突起は境界を越えて網様部の中へ深く侵入している。

チロシンヒドロキシラーゼ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%92%E3%83%89%E3%83%AD%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%BC

チロシンヒドロキシラーゼ(Tyrosine hydroxylase、EC 1.14.16.2)、チロシン 3-モノオキシゲナーゼ(tyrosine 3-monooxygenase)は、チロシンをジヒドロキシフェニルアラニン(DOPA)に変換する酵素である。DOPAはノルアドレナリンとアドレナリンの前駆体であるドーパミンの前駆体である。

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January 20, 2019

医療用アロマセラピ―再検討、基本メカニズム、批評および新たな展開

Medical aromatherapy revisited-Basic mechanisms, critique, and a new development.

医療用アロマセラピ―再検討、基本メカニズム、批評および新たな展開

PUBMEDより

Hum Psychopharmacol. 2018 Dec 7:e2683. doi: 10.1002/hup.2683. [Epub ahead of print]

Schneider R1, Singer N2, Singer T2.

Author information
1
RECON-Research and Consulting, Freiburg, Germany.
2
AromaStick AG, Sargans, Switzerland.

Abstract

要旨

OBJECTIVE:

目的

According to a series of recent meta-analyses and systematic reviews, aromatherapy has shown to be effective in treating patients with different medical conditions. However, many of the clinical studies are of rather low methodological quality. Moreover, there is much conceptual ambiguity with regard to what aromatherapy actually constitutes.

最新の一連のメタア分析およびシステマティック・レビューによると、アロマセラピーが様々な病状を有する患者の治療に有効であることが示されています。しかしながら、多くの臨床研究はやや方法論的な質が低いです。さらに、実際にアロマテラピーが構成しているものについて多くの概念の曖昧さがある。

meta-analysisメタ分析
ystematic reviews システマティック・レビュー
medical conditions. 疾患、病状
methodological quality 方法論的な質
conceptual 概念的な
ambiguity 曖昧

METHOD:

方法

In this paper, we discuss the conditions under which aromatherapy is most likely to be of medical value by outlining the workings of the olfactory system and the necessary requirements of odors to be therapeutic. We then introduce an aromatherapeutic inhaler that was tested in a series of studies involving 465 participants.

本論文で、私たちは、アロマテラピーが治療できるように、嗅覚のシステムおよび香りの必要な要件の働きを概説することによって、医学的価値がある可能性が最も高い条件について議論します。それから、465人の参加者が含まれる一連の研究でテストされたアロマ治療吸入器を紹介します。

RESULTS:

結果

This inhaler (AromaStick®) produced large to very large effects across a variety of physiological target systems (e.g., cardiovascular, endocrine, blood oxygenation, and pain), both short term and long term.

この吸入器(AromaStick®)は、短期および長期の両方で、様々な生理学的標的システム(例えば、心血管系、内分泌系、血液酸素化、および疼痛)にわたって極めて非常に大きな効果を大きく生みだした。

blood oxygenation 血液酸素化
physiological target systems生理学的標的システム

DISCUSSION:

討論

Inhalation of volatile compounds from essential oils yields almost immediate, large, and clinically relevant effects as long as the scents are delivered highly concentrated from an appropriate device. The changes caused in the body seem side effect-free and can be sustained when inhalation is repeated.

精油からの揮発性化合物の吸入は香りが適切なデバイスから非常に濃縮して送達される限り、ほぼ即座に、大きく、臨床的に関連する効果をもたらす。身体に引き起こされる変化は副作用がないように見え、吸入を繰り返すと持続します。

volatile organic compounds 揮発性化合物

用語

システマティック・レビュー
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%9E%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC

システマティック・レビュー(英語: systematic review)とは、文献をくまなく調査し、ランダム化比較試験(RCT)のような質の高い研究のデータを、出版バイアスのようなデータの偏りを限りなく除き、分析を行うことである[1]。根拠に基づく医療(EBM)で用いるための情報の収集と、吟味の部分を担う調査である[2]。コクラン共同計画におけるシステマティック・レビューは、主題ごとに定期的に手入れされ、情報にアクセスできることも意図されている[2]。

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January 19, 2019

救命病棟に入院した患者の疼痛および生命の兆候へのオレンジ精油アロマセラピー効果:無作為化臨床試験

The Effect of Aromatherapy with the Essential Oil of Orange on Pain and Vital Signs of Patients with Fractured Limbs Admitted to the Emergency Ward: A Randomized Clinical Trial.

救急救命病棟に入院した患者の疼痛および生命の兆候へのオレンジ精油アロマセラピー効果:無作為化臨床試験

Fractured Limbs:手足の骨折
Vital Signs 生命の兆候
Emergency Ward: 救急病棟

PUBMEDより

Indian J Palliat Care. 2017 Oct-Dec;23(4):431-436. doi: 10.4103/IJPC.IJPC_37_17.

Hekmatpou D1, Pourandish Y1, Farahani PV1, Parvizrad R1.

Author information

1
Traditional and Complementary Medicine Research Center, Arak University of Medical Sciences, Arak, Iran.

Abstract

要旨

Background and Objective:

背景および目的

Pain is an emotional and unpleasant experience associated with actual or potential tissue damage. The literature shows no study on the effect of aromatherapy with the essential oil of orange on unpleasant feelings of patients with fractured limbs. In this regard, this paper aims at studying the effect of aromatherapy with the essential oil of orange on patients with fractured limbs admitted to the emergency ward.

疼痛は実質的あるいは潜在的な損傷に関連する情動的で不快な経験である。手足を骨折した患者の不快な感情に対するオレンジ精油によるアロマセラピー効果に関する研究は文献には示されていません。この件について、この論文は救急病棟に入院した手足を骨折した患者に対するオレンジ精油によるアロマテラピー効果を研究することを目的としています。

Methods:

方法

Sixty patients admitted to the emergency ward of Vali-e-Asr Hospital were selected by purposive sampling method and then were divided into two groups of control and experiment by block method. This study was done in one shift work (morning or afternoon). Four drops of the orange oil were poured on a pad and were pinned with a plastic pin to the patient's collar, about 20 cm distant from head. The old pad was replaced by the new one every 1 h. The patients' pain and vital signs were checked every 1 h for at last 6 h. The data were analyzed by SPSS Version 21.

Vali-e-Asr病院救急病棟に入院した60人の患者は有意抽出法により選択され、次にブロック法によって対照群と実験の2群に分けられた。この研究は1交代制勤務(午前または午後)で行われた。4滴のオレンジ精油はパッドの上に注ぎ、頭から約20cm離れた患者の襟にプラスチック製のピンで固定した。1時間ごとに古いパッドを新しいものに交換した。
患者の痛みおよび生命の徴候は、最後の6時間目には1時間ごとにチェックした。データはSPSS Version 21.によって解析した。
purposive sampling method 有意抽出法
block method区画法,ブロック法

Results:

結果

Forty (66.7%) patients were male and twenty (33.3%) were female. Their age average was 37.93 ± 18.19 years old. The most fractured cases were in the scapular (11 patients [18.3%]). Friedman test showed that pain in the experiment group (P = 0.0001) decreased significantly rather than the control group (0.339). However, in vital signs, there could be found that no significant change between the two groups was seen.

40人(66.7%)の患者が男性で、20人(33.3%)が女性であった。彼らの平均年齢は37.93±18.19歳でした。最も骨折した症例は肩甲骨(11 人患者[18.3%]).であった。フリードマン検定は、実験群(P = 0.0001)の疼痛が対照群(0.339)よりも著しく減少したことを示した。しかし、生命の徴候では、2つのグループ間で有意な変化が見られないことがわかりました。

scapular 肩甲骨
Friedman Test. フリードマン検定

Conclusion:

結論


Aromatherapy with orange oil can relieve pain in patients with fractured limbs but has no effect on their vital signs. Therefore, aromatherapy with orange oil can be used as a complementary medicine in these patients.

オレンジ精油によるアロマセラピーは手足骨折患者の疼痛を和らげることができますが生命の徴候に対する効果はないです。したがって、オレンジ精油によるアロマセラピーはこれらの患者において補完療法として使用できます。

KEYWORDS:

キーワード

Aromatherapy; emergency ward; limb fracture; orange oil; pain; vital sign

アロマセラピー、救急病棟、手足の骨折、オレンジ精油、疼痛、生命の兆候

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