1,8シネオール化学成分含有量(%)10種類精油表
免疫向上、抗炎症、去痰、抗菌、抗ウイルス、抗ヒスタミン、およびNF-kB阻害作用を有すると言われている酸化物1,8シネオール(イチハチシネオール)化学成分含有量(%)の10種類精油表を作成しました。
1,8シネオール化学成分含有量(%)精油一覧表(フィトアロマ研究所販売精油)
1. ユーカリラジアータ :Eucalyptus radiata、南アフリカ、フトモモ科 葉
1,8-シネオール (67,71%)、α-テルピネオール(10,76%) リモネン(6,21%)、α-ピネン(2,50%)
2. ユーカリグロブルス:Eucalyptus globulus ポルトガル、フトモモ科 葉
1,8-シネオール(65,817%)、α-ピネン(18,398%)、リモネン(3,002%)、p-サイメン(1.187%)
3 カユプテ:Melaleca leucadendron:ベトナム、フトモモ科 葉
1,8-シネオール (57.24%)、α-テルピネオール (12.32%)、リモネン (5.87%)、リナロール(3.03%)
4. ラヴィンサラOG :Cinnamomum camphora L. マダガスカル、クスノキ科、葉
1,8シネオール(55.91% )、サビネン(13.95%)α-テルピネオール(8.36%)、α-ピネン(14.62%)
5.ホワイトセージOG:Salvia apiana 米国、シソ科、全草
1-8シネオール(49.27%)、カンファー(26.78%)、β-ピネン(6.6%)、α-ピネン(4.33%)
6, ニアウリ:Melaleuca quinqueneriva マダガスカル、フトモモ科、 葉
1,8シネオール:(45.00%)、α-テルピネオール(27%)、ビリデフロロール(7.7%)
7,ローズマリーシネオール:Rosmarinus officinalis ct cineol、モロッコ、シソ科、葉
1,8シネオール(44.88%)、α-ピネン(12.97%)、カンファー(10.85%)、β-ピネン(6.87%)
8. ローレル(月桂樹)精油: Laurus nobilis モロッコ, クスノキ科, 葉
1,8-シネオール (41.76%)、酢酸テルピニル(9.47%)
、サビネン(7.22%) 、リナロール(6.71%) ;
9マートル・シネオール : Myrtus communis モロッコ、フトモモ科 葉
1,8-シネオール (30.77%)、α-ピネン(23.97%) 、酢酸ミルテニル(17.15%)、リモネン(11.70%)
10.フラゴニア: Agonis fragrans、オーストラリア、フトモモ科 、葉
1.8-シネオール(28.16%)、α―ピネン(26.4%), β-ピネン(1.7)、リナロール(11.7%)、
思いついたこと
*以前、1,8シネオールの含有量の一覧表を作成しました。今回はそれぞれの精油の主要成分も入れることにしました。1,8シネオールの次の成分によって期待される効果が違ってきます。精油成分の効能を調べてみました。
α-テルピネオール、抗炎症、抗喘息、抗アレルギー、抗痙攣、
d-リモネン→血流増加、Ach-E活性抑制(腸蠕動)、冠状動脈血管拡張)、肝臓強壮、腎臓機能強化などの作用
α-ピネン→免疫向上や抗肥満作用が報告されている他に抗菌、血圧降下森林浴効果作用など
d-リナロール、中枢神経覚醒、抗菌、抗真菌、抗ウイルス、抗痙攣などの作用
*1,8シネオール含有精油の抽出部位は葉です。葉は光合成を行うところで二酸化炭素を吸収して酸素を吐き出します。これは人間の肺と逆なことを行っていますがこれは呼吸していることなのです。このために1,8シネオールは呼吸器系に良いのかと思いました。
*上記精油でフラゴニアを除いてチャクラは第五チャクラ(咽頭)で、青色・呼吸器系・自己表現・感情(自由・フラストレーション)。第五チャクラは第三チャクラと対応しています。第三チャクラ(太陽神経叢)は感情のセンターとも言われており、周りの環境の感情を受け入れてしまうところで、また、ここは消化器系で食べ物と感情の消化と関係しています。感情では笑いと怒りに関係しています。受けっとった感情をうまく処理し、自己表現ができれば自由な感情が得られます。ところが周囲の感情に流され自己価値を下げてしまい、自己表現ができないとフラストレーションが溜まってしまいます。また、第三チャクラは15歳から21歳で青春期に感情の対応のパターンが形成され、大人になってもそのパターンを繰り返すのかと思いました。
チャクラのことを考えながら精油を選択しながらブレンドするのも楽しいかと思います。調べていて化学成分の1,8シネオールは第五チャクラに対応しているのかと思いました。α-ピネンなどはどのチャクラに対応しているのかと思いました。フィトアロマ研究所では“チャクラ対応精油表”を最初にご注文を頂いたお客様に精油と一緒に同封してお渡ししています。
マウスの実験によると、1、8-シネオールはNF-kBの活性を阻害してインフルエンザウイルス誘発性肺炎から保護をしたことになります。精油の抗炎症や抗ウイル作用といわれていますが調べてみると精油によって効果を発揮する作用機序は違ってきます。例えば、1,8シネオールはNF-kBの活性を阻害して炎症を抑える、ウインターグリーンの主成分サリチル酸メチルは皮膚から吸収された後、サリチル酸に分解されて、末梢でのプロスタグランジン産生を抑えて炎症を鎮める。抗ウイルスで調べていた時に精油によって抗ウイルスの対象がインフルザウイルスとヘルペスウイルスに分かれていました。精油によってウイルスを殺す作用とウイルスの増殖を抑える作用があるようでした。
精油の個別化学成分の作用に関するメカニズム調べ行くことが大切です。
関連ブログ
1、8-シネオールはマウスのインフルエンザウイルス誘発性肺炎から保護します
1, 8-Cineol Protect Against Influenza-Virus-Induced Pneumonia in Mice
http://aromahonjin.way-nifty.com/blog/2020/03/post-1a7f1e.html
NF-kBのことを調べていた時に見つけた記事です。ウイルスよる感染症による炎症誘発にNF-kBが関与しているのでNF-kBを阻害する化学成分が重要になってきます。動物実験では1、8-シネオールが効果を発揮しています。他の精油成分にも抗炎症作用があるのでNF-kBを阻害する精油がないか興味を持っています。
用語
炎症反応を制御する新たな分子を発見 -過剰な炎症反応が起きないようにする仕組みの一端を解明-
https://www.riken.jp/press/2015/20151218_3/
要旨
理化学研究所(理研)統合生命医科学研究センター炎症制御研究チームの小野瑠美子大学院生リサーチ・アソシエイト、田中貴志チームリーダーと和歌山県立医科大学医学部先端医学研究所の改正恒康教授の共同研究チームは、炎症反応を制御する新たな分子を発見しました。
生体にウイルスや細菌が感染すると、まず樹状細胞[1]という免疫細胞がこれらの病原体を認識し、炎症反応という一連の免疫反応を起こすことにより、侵入した病原体を攻撃します。ところが、この炎症反応が、何らかの原因で過剰に、しかも無制限に起こってしまうと、アレルギー疾患や自己免疫疾患[2]となることが知られています。このことから、生体は免疫系を効率的に活性化するだけでなく、逆に抑制するシステムも備えており、炎症反応が過剰にならないように巧妙に調節していると考えられています。
樹状細胞による炎症反応の発動には、「NF-κB[3]」という核内の転写因子の活性化が極めて重要であることが知られています。NF-κBは普段は細胞質に存在していますが、病原体の感染などで樹状細胞が活性化されると核内に移動し、炎症性サイトカイン[4]などの炎症反応に必要なさまざまな遺伝子を活性化させ炎症反応を誘導します。
共同研究チームは、「PDLIM1」という細胞質内に存在するタンパク質が、NF-κBと結合してNF-κBの核内への移動を妨げることにより、炎症反応を抑制することを発見しました。さらに、このPDLIM1によるNF-κBの核内移動の抑制には、PDLIM1が、細胞骨格タンパク質であるアクチンに結合しているαアクチニン[5]というタンパク質と結合することが重要だと分かりました。
資料
*フランス エルブ・エ・トラディションの分析表
*カラーグラフで読む精油の機能と効用 三上杏平著 フレグランスジャーナル社
*当社取引先よりの分析表
1,8シネオール含有精油は下記にて
ユーカリラジアータ10ml・精油
https://phytoaroma.ocnk.net/product/13
ユーカリグロブルス10ml・精油
https://phytoaroma.ocnk.net/product/472
マートル・シネオール10ml・精油
https://phytoaroma.ocnk.net/product/249
フラゴニア5ml精油
https://phytoaroma.ocnk.net/product/109
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