April 14, 2020

1,8シネオール化学成分含有量(%)10種類精油表

免疫向上、抗炎症、去痰、抗菌、抗ウイルス、抗ヒスタミン、およびNF-kB阻害作用を有すると言われている酸化物1,8シネオール(イチハチシネオール)化学成分含有量(%)の10種類精油表を作成しました。

1,8
シネオール化学成分含有量(%)精油一覧表(フィトアロマ研究所販売精油)

1.
ユーカリラジアータ :Eucalyptus radiata、南アフリカ、フトモモ科 葉
1,8-
シネオール (67,71%)、α-テルピネオール(10,76%) リモネン(6,21%)、α-ピネン(2,50%)

 

2. ユーカリグロブルス:Eucalyptus globulus ポルトガル、フトモモ科 葉
1,8-
シネオール(65,817%)、α-ピネン(18,398%)、リモネン(3,002%)p-サイメン(1.187%)


3
カユプテ:Melaleca leucadendron:ベトナム、フトモモ科 葉
1,8-
シネオール (57.24%)、α-テルピネオール (12.32%)、リモネン (5.87%)、リナロール(3.03%)


4.
ラヴィンサラOG Cinnamomum camphora L. マダガスカル、クスノキ科、葉
1,8
シネオール(55.91% )、サビネン(13.95%)α-テルピネオール(8.36%)、α-ピネン(14.62%)


5.
ホワイトセージOGSalvia apiana 米国、シソ科、全草
1-8
シネオール(49.27%)、カンファー(26.78%)、β-ピネン(6.6%)、α-ピネン(4.33%)

 

6, ニアウリ:Melaleuca quinqueneriva マダガスカル、フトモモ科、 葉
1,8
シネオール:(45.00%)、α-テルピネオール(27%)、ビリデフロロール(7.7%

 

7,ローズマリーシネオール:Rosmarinus officinalis ct cineol、モロッコ、シソ科、葉
1,8
シネオール(44.88%)、α-ピネン(12.97%)、カンファー(10.85%)、β-ピネン(6.87%


8.
ローレル(月桂樹)精油: Laurus nobilis モロッコ, クスノキ科,
1,8-
シネオール (41.76%)、酢酸テルピニル(9.47%)
、サビネン(7.22%) 、リナロール(6.71%) ;


9
マートル・シネオール : Myrtus communis モロッコ、フトモモ科 葉
1,8-
シネオール (30.77%)、α-ピネン(23.97%) 、酢酸ミルテニル(17.15%)、リモネン(11.70%)

 

10.フラゴニア: Agonis fragrans、オーストラリア、フトモモ科 、葉
1.8-
シネオール(28.16%)、α―ピネン(26.4%, β-ピネン(1.7)、リナロール(11.7%)

思いついたこと

*以前、1,8シネオールの含有量の一覧表を作成しました。今回はそれぞれの精油の主要成分も入れることにしました。1,8シネオールの次の成分によって期待される効果が違ってきます。精油成分の効能を調べてみました。

α-テルピネオール、抗炎症、抗喘息、抗アレルギー、抗痙攣、

d-
リモネン→血流増加、Ach-E活性抑制(腸蠕動)、冠状動脈血管拡張)、肝臓強壮、腎臓機能強化などの作用

α-ピネン→免疫向上や抗肥満作用が報告されている他に抗菌、血圧降下森林浴効果作用など

d-
リナロール、中枢神経覚醒、抗菌、抗真菌、抗ウイルス、抗痙攣などの作用

1,8シネオール含有精油の抽出部位は葉です。葉は光合成を行うところで二酸化炭素を吸収して酸素を吐き出します。これは人間の肺と逆なことを行っていますがこれは呼吸していることなのです。このために1,8シネオールは呼吸器系に良いのかと思いました。

*上記精油でフラゴニアを除いてチャクラは第五チャクラ(咽頭)で、青色・呼吸器系・自己表現・感情(自由・フラストレーション)。第五チャクラは第三チャクラと対応しています。第三チャクラ(太陽神経叢)は感情のセンターとも言われており、周りの環境の感情を受け入れてしまうところで、また、ここは消化器系で食べ物と感情の消化と関係しています。感情では笑いと怒りに関係しています。受けっとった感情をうまく処理し、自己表現ができれば自由な感情が得られます。ところが周囲の感情に流され自己価値を下げてしまい、自己表現ができないとフラストレーションが溜まってしまいます。また、第三チャクラは15歳から21歳で青春期に感情の対応のパターンが形成され、大人になってもそのパターンを繰り返すのかと思いました。

チャクラのことを考えながら精油を選択しながらブレンドするのも楽しいかと思います。調べていて化学成分の1,8シネオールは第五チャクラに対応しているのかと思いました。α-ピネンなどはどのチャクラに対応しているのかと思いました。フィトアロマ研究所では“チャクラ対応精油表”を最初にご注文を頂いたお客様に精油と一緒に同封してお渡ししています。

 

マウスの実験によると、18-シネオールはNF-kBの活性を阻害してインフルエンザウイルス誘発性肺炎から保護をしたことになります。精油の抗炎症や抗ウイル作用といわれていますが調べてみると精油によって効果を発揮する作用機序は違ってきます。例えば、1,8シネオールはNF-kBの活性を阻害して炎症を抑える、ウインターグリーンの主成分サリチル酸メチルは皮膚から吸収された後、サリチル酸に分解されて、末梢でのプロスタグランジン産生を抑えて炎症を鎮める。抗ウイルスで調べていた時に精油によって抗ウイルスの対象がインフルザウイルスとヘルペスウイルスに分かれていました。精油によってウイルスを殺す作用とウイルスの増殖を抑える作用があるようでした。
精油の個別化学成分の作用に関するメカニズム調べ行くことが大切です。

 

関連ブログ

1
8-シネオールはマウスのインフルエンザウイルス誘発性肺炎から保護します

1, 8-Cineol Protect Against Influenza-Virus-Induced Pneumonia in Mice


http://aromahonjin.way-nifty.com/blog/2020/03/post-1a7f1e.html

NF-kB
のことを調べていた時に見つけた記事です。ウイルスよる感染症による炎症誘発にNF-kBが関与しているのでNF-kBを阻害する化学成分が重要になってきます。動物実験では18-シネオールが効果を発揮しています。他の精油成分にも抗炎症作用があるのでNF-kBを阻害する精油がないか興味を持っています。

用語

炎症反応を制御する新たな分子を発見 -過剰な炎症反応が起きないようにする仕組みの一端を解明-
https://www.riken.jp/press/2015/20151218_3/

要旨
理化学研究所(理研)統合生命医科学研究センター炎症制御研究チームの小野瑠美子大学院生リサーチ・アソシエイト、田中貴志チームリーダーと和歌山県立医科大学医学部先端医学研究所の改正恒康教授の共同研究チームは、炎症反応を制御する新たな分子を発見しました。

生体にウイルスや細菌が感染すると、まず樹状細胞[1]という免疫細胞がこれらの病原体を認識し、炎症反応という一連の免疫反応を起こすことにより、侵入した病原体を攻撃します。ところが、この炎症反応が、何らかの原因で過剰に、しかも無制限に起こってしまうと、アレルギー疾患や自己免疫疾患[2]となることが知られています。このことから、生体は免疫系を効率的に活性化するだけでなく、逆に抑制するシステムも備えており、炎症反応が過剰にならないように巧妙に調節していると考えられています。

樹状細胞による炎症反応の発動には、「NF-κB[3]」という核内の転写因子の活性化が極めて重要であることが知られています。NF-κBは普段は細胞質に存在していますが、病原体の感染などで樹状細胞が活性化されると核内に移動し、炎症性サイトカイン[4]などの炎症反応に必要なさまざまな遺伝子を活性化させ炎症反応を誘導します。

共同研究チームは、「PDLIM1」という細胞質内に存在するタンパク質が、NF-κBと結合してNF-κBの核内への移動を妨げることにより、炎症反応を抑制することを発見しました。さらに、このPDLIM1によるNF-κBの核内移動の抑制には、PDLIM1が、細胞骨格タンパク質であるアクチンに結合しているαアクチニン[5]というタンパク質と結合することが重要だと分かりました。

資料
*フランス エルブ・エ・トラディションの分析表
*カラーグラフで読む精油の機能と効用 三上杏平著 フレグランスジャーナル社
*当社取引先よりの分析表

 

1,8シネオール含有精油は下記にて

ユーカリラジアータ10ml・精油
https://phytoaroma.ocnk.net/product/13

ユーカリグロブルス10ml・精油
https://phytoaroma.ocnk.net/product/472

マートル・シネオール10ml・精油
https://phytoaroma.ocnk.net/product/249

フラゴニア5ml精油
https://phytoaroma.ocnk.net/product/109

 

 

 

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December 25, 2017

フランキンセンス・乳香(オマーン)・精油について

キリスト生誕の御祝に東方の三博士が訪れて、彼らはイエスを見て拝み、乳香(フランキンセンス)、没薬(ミルラ)、黄金を贈り物としてささげたことはよく知られています。

ミルラ(没薬)5ml・Commiphora myrrhaは1種類ですがフィトアロマ研究所で販売している乳香(フランキンセンス)には、フランキンセンス(オマーン)・3ml・Boswellia sacra、フランキンセンス(ソマリア)5ml・Boswellia carteri、フランキンセンスCO2-se5ml・Boswellia carteri、フランキンセンス(インド)5ml・Boswellia serrataの精油を販売しています。

尚、フランキンセンス(オマーン)・3ml精油はオマーンの精油蒸留会社から直接仕入れています。

http://phytoaroma.ocnk.net/

キリスト生誕に送られたフランキンセンスはどの種類なのか知りたくなって調べてみました。三博士は東の方角から来たと言われていますのでエルサレムから見て東の方のフランキンセンスの産地は東南になるオマーン(アラビア半島)になると思います。

そのことを説明してくれるような記事を見つけました。

下記の記事は

フランキンセンス:がんに対する治療法でありあえたかも?

BBCのFrankincense: Could it be a cure for cancer? 

http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/8505251.stm

The gift given by the wise men to the baby Jesus probably came across the deserts from Oman.

幼子イエスに三博士より送られた贈り物はたぶんオマーンから砂漠を横断してきた。

"The records show that frankincense was produced here as far back as 7,000 BC.

記録によるとオマーンでのフランキンセンス生産は紀元前7,000年までさかのぼると記録は示している。

Frankincense was sent by camel train to Egypt, and from there to Europe. It was shipped from the ancient port of Sumharan to Persia, India and China. Religions adopted frankincense as a burnt offering.

フランキンセンスはラクダの隊商によってエジプト、およびオマーンからヨーロッパへ送られた。古代の港サムフラムからペルシャ、インドおよび中国にフランキンセンスは輸出された。

*The famous ruins of Sumharan are thought to be the site of the palace of the Queen of Sheba

著名なサムフラム遺跡はシバの女王の宮殿の場所と考えられている。

That is why, according to Matthew's Gospel in the Bible, the Wise Men brought it as a gift to the infant Jesus. Gold: for a king. Frankincense: for God. Myrrh: to embalm Jesus' body after death.

そんなわけで、聖書マタイによる福音書によると、賢人は幼子イエスの贈り物としてフランキンセンスを持参した。金:王のために、フランキンセンス(乳香):神のために、ミルラ(没薬):死後イエスの肉体をミルラで防腐処置をするために。

Oman's frankincense trade went into decline three centuries ago, when Portugal fought Oman for dominance of the sea routes in the Indian and the Pacific Oceans.

オマーンのフランキンセンス・乳香貿易は、3世紀前に衰退して、その時、ポルトガルは、インド洋と太平洋の海路の支配のためにオマーンと戦いました。

Nowadays, hardly any Omani frankincense is exported. Partly, this is because bulk buyers, such as the Roman Catholic Church, buy cheaper Somalian varieties. Partly, it is because Omanis now produce so little.

今日では、オマーン産のフランキンセンスはほとんど輸出されていない。一部、このことはローマカトリック教会などの大口バイヤーが安いソマリア産種を買うためであります。一部、それは今オマーンの生産量がほんの少しかないためです。

Boswellia sacra produces the highest-quality frankincense

フランキンセンス・オマーン(Boswellia sacra)は最高品質のフランキンセンスを産出します。

お知らせ

年末年始休暇のお知らせ

2017年12月29日(金)から2018年1月3日(水)年末年始休暇でお休みになります。尚、ネットでのご注文は休暇期間中も承りますが発送は2018年1月4日(木)より順次配送させていただきます。

いつもありがとうございます。

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August 04, 2016

メリッサ(レモンバーム)・精油

メリッサ(レモンバーム)・精油

 

学名: Melissa officinalis 

 

英名:Lemon balm 和名:セイヨウヤマハッカ

 

科名:シソ科 セイヨウヤマハッカ属

 

原産地:インド

 

抽出部位:全草  抽出方法:水蒸気蒸留

 

植物の特徴

ヨーロッパ南部の原産。全草に芳香があり、サラダやスープの香り付けに利用される。また、精油(Oil of Balm)は香水の原料になる。薬用にもされ、乾燥したヨーロッパでは全草の浸出液はBalm Teaとよばれ、家庭薬にされ、発汗や頭痛、歯痛に効果があるとされた。

 

禁忌:妊娠中・授乳中・幼児使用(2歳以下)使用不可

皮膚塗布:最高濃度0.9% Second Edition Essential Oil Safety

 

主要成分(下記のインド英文資料より)

ゲラニアール:24.53%、ネラール:18.80%、トランスカリオフィレン:7.70%

リナロール:4.79%、カリオフィレンオキサイド:4.74%酢酸ゲラニル: 4.62%

シトロネラール:4.43%トランスゲラニアル:4.20%、酢酸リナリル:3.32%

6-メチル-5-ヘプテン-2-オン:1.19%ゲルマクレン-D1.02%

 

尚、エッセンシャルオイル総覧2007のフランス産は下記の成分になります。

ゲラニアール:28%、ネラール:20.3%、β-カリオフィレン:17%

ゲルマクレン-D6.1%シトロネラール;5.2%、メチルヘプテノン、

-β-オシメン、ゲラニオール、α―フユムレン

 

作用:駆風、強壮、血圧降下、解熱、健胃、筋肉弛緩、抗炎症、抗うつ、抗痙攣、抗真菌、神経強壮、鎮痛、催眠、通経、発汗、

 

適用

皮膚:アレルギー、虫さされ、湿疹

呼吸器:喘息、気管支炎、慢性の咳き

消化器:仙痛、消化不良、吐き気

泌尿器:月経困難

神経系:うつ、不眠症、偏頭痛、神経性の緊張、ショック

 

相性の良い精油:イランイラン、シダーウッド、ジャスミン、ゼラニウム、ネロリ、ベルガモット、マジョラム、ラベンダー、レモン、ローズ

 

資料:Effect of Time of Harvesting on Yield and Quality of Melissa officinalis L. in Doon Valley, IndiaSecond Edition Essential Oil Safety, Robert Tisserand

世界有用植物事典、エッセンシャルオイル総覧2007

 

精油のお求めは下記にて

メリッサ(レモンバーム)5ml・精油

http://phytoaroma.ocnk.net/product/407

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January 24, 2015

ブラジリアンペッパー3ml・精油新発売

ブラジリアンペッパー精油

学名:Schinus terebinthifolius

科名:ウルシ科 サンショウモドキ属

原産地:ブラジル

抽出部位 葉

抽出方法:水蒸気蒸留

主要化学成分

α-ピネン(19.56%)、リモネン(16.15%)、α-フェランドレン(12.00)

δ-3カレン(10.2%)、β-ピネン(7.88%)、サビネン(6.79%)、β-ミルセン(5.73%)

P-サイメン(3.89%)、β-フェランアドレン(3.6%)

作用

抗菌、抗炎症、殺菌、解毒、胃保護

植物の特徴

常緑高木の一種で、高さは2-3m程度で、最大13mにもなることある。集散花序で白い花をつける。赤い果実は鳥などに食べられ、種子が運ばれる。ブラジルでは海岸地域に生えている。

 

ブラジリアンペッパー3ml・精油は下記にてお求めになれます。http://phytoaroma.ocnk.net/product/424

お知らせ
リアノン・ルイス女史来日セミナー:女性の健康に対する臨床アロマセラピーアプローチ2015年4月18日(土)〜4月19日(日)(2日間)募集のお知らせ
http://aromahonjin.way-nifty.com/blog/2014/11/20154184192-812.html



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January 23, 2015

バレエイラ(ブラジル)1ml・精油新発売

バレエイラ(ブラジル)精油

学名:Cordia verbenacea

原産地:ブラジル

科名ムラサキ科、カキバチシャノキ属

抽出部位:葉

抽出方法:水蒸気蒸留

主要化学成分
α-ピネン34.8%、アロアロマデンドレン9.8%、β-カリオフィレン8.3%、シトロネロールアセター6.4%、α-フムレン3.8%、ビシクロゲルマクレン3.2%、

作用
抗菌、抗炎症、鎮痛、抗リウマチ

植物の特徴

バレエイラ中南米原産のハーブで、ブラジルでは南東の海岸に分布しています。高さ2〜3mの低木ないし小高木で、枝を多く分岐する。薬用植物で伝統的に炎症、潰瘍、関節炎、および疼痛の治療に使用されます。アマゾンの先住民の人々は全ての感染、リウマチ、および関節炎を治療するためにバレエイラの葉を煎じて飲みます。様々な炎症疾患に使用される薬用植物です。

バレエイラ(ブラジル)1ml・精油は下記にてお求めになれます。
http://phytoaroma.ocnk.net/product/423

お知らせ
リアノン・ルイス女史来日セミナー:女性の健康に対する臨床アロマセラピーアプローチ2015年4月18日(土)〜4月19日(日)(2日間)募集のお知らせ
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January 22, 2015

ブレウブランコ(ブラジル)1ml精油新発売

ブレウブランコ(ブラジル)精油

学名:Protium heptaphyllum

ブラジル名:BREU BRANCO

科名:カンラン科

原産地:ブラジル北部

抽出部位:樹脂

抽出方法 :水蒸気蒸留

主要成分
α-ピネン34.3%、テルピノレン11.0%、P-シメン10.3%、ミルセン9.4%、α-フェランドレン5.6%、サビネン5.4%、リモネン4.8%、1,8シネオール4.1%、

作用
記憶力・集中力の活性、抗炎症、抗酸化、抗菌、胃保護

植物について

ブラジル北部のアマゾン地方にみられるフランキンセンスと同じのカンラン科の植物です。
伝承によると、教えの儀式(rituals of teaching)でアマゾンのインディアンによって、記憶の扉(doors of memory.)を開くために使用されます。
中枢神経の循環を良くするそうです。

ブレウブランコ(ブラジル)1ml精油は下記にてお求めになれます。

http://phytoaroma.ocnk.net/product/422

お知らせ
リアノン・ルイス女史来日セミナー:女性の健康に対する臨床アロマセラピーアプローチ2015年4月18日(土)〜4月19日(日)(2日間)募集のお知らせ
http://aromahonjin.way-nifty.com/blog/2014/11/20154184192-812.html

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July 20, 2013

ヤロー(セイヨウノコギリソウ)精油の抗炎症の作用機序

Achillea millefolium L. Essential Oil Inhibits LPS-Induced Oxidative Stress and Nitric Oxide Production in RAW 264.7 Macrophages.

ヤロー(セイヨウノコギリソウ)精油はRAW 264.7 マクロファージのリポ多糖誘発酸化ストレスおよび一酸化窒素産生を阻害する。

Nitric Oxide Production 一酸化窒素(無色のフリーラジカルガス)
Macrophage マクロファージ

PUBMEDより

Int J Mol Sci. 2013 Jun 24;14(7):12978-93. doi: 10.3390/ijms140712978.

Chou ST, Peng HY, Hsu JC, Lin CC, Shih Y.

Source

Department of Food and Nutrition, Providence University, 200, Sec. 7, Taiwan Boulevard, Shalu Dist., Taichung 43301, Taiwan. chchlin@pu.edu.tw.

Abstract

要旨

Achillea millefolium L. is a member of the Asteraceae family and has been used in folk medicine in many countries. In this study, 19 compounds in A. millefolium essential oil (AM-EO) have been identified; the major components are artemisia ketone (14.92%), camphor (11.64%), linalyl acetate (11.51%) and 1,8-cineole (10.15%).

ヤロー(セイヨウノコギリソウ)はキク科の仲間で、多くの国々で民間療法に使用されてきた。本研究で、ヤロー精油(AM-EO)の19成分が同定された:主要成分は、アルテミシアケトン(14.92%), カンファー (11.64%), 酢酸リナリル(11.51%) and 1,8-シネオール(10.15%)である。

asteraceae family キク科
artemisia ketone アルテミシアケトン

AM-EO can suppress the inflammatory responses of lipopolysaccharides (LPS)-stimulated RAW 264.7 macrophages, including decreased levels of cellular nitric oxide (NO) and superoxide anion production, lipid peroxidation and glutathione (GSH) concentration.

ヤロー精油は細胞内一酸化窒素濃度、超酸化物アニオン産生、脂質過酸化反応とグルタチオン(GSH)濃度の減少を含むリポ多糖刺激RAW 264.7 マクロファージの炎症反応を抑制することができる。

lipopolysaccharides (LPS)  リポ多糖
RAW 264.7 macrophages マクロファージ
cellular nitric oxide (NO) 細胞内一酸化窒素
superoxide anion production 超酸化物アニオン産生
lipid peroxidation 脂質過酸化反応
glutathione (GSH) グルタチオン(GSH)・抗酸化物質

This antioxidant activity is not a result of increased superoxide dismutase (SOD), catalase (CAT), glutathione peroxidase (GPx) activities, but rather occurs as a result of the down-regulation of inducible nitric oxide synthase (iNOS), cyclooxygenase-2 (COX-2), tumor necrosis factor-α (TNF-α), interleukin-6 (IL-6) and heme oxygenase-1 (HO-1) expression, thus reducing the inflammatory response.

この抗酸化活性は、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、カタラーゼ(CAT)、グルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)の活性増加の結果でなくて、むしろ、誘導型一酸化窒素合成酵素、シクロオキシゲナーゼ-2 (COX-2)、腫瘍壊死因子α、インターロイキン-6の下方制御およびヘムオキシゲナーゼ(HO)発現の結果として発生する故に、抗炎症反応を減少させる。

superoxide dismutase スーパーオキシドジスムターゼ、超過酸化物不均化酵素
(超酸化物質を過酸化水素と酸素へ変換する酵素)
Catalase:カタラーゼ(過酸化水素を不均化して酸素と水に変える反応を触媒する酵素)
glutathione peroxidase (GPx):グルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)
inducible nitric oxide synthase (iNOS) 誘導型一酸化窒素合成酵素

cyclooxygenase-2 (COX-2) シクロオキシゲナーゼ-2 (COX-2)
シクロオキシゲナーゼを阻害する薬剤はアスピリンです。同様な効果がある精油はウインターグリーンで、エッセンシャルオイル総覧・改訂版 三上杏平著によると、精油1mlは1.4gのアスピリンに相当します。
tumor necrosis factor-α腫瘍壊死因子α(炎症増加)
heme oxygenase-1 (HO-1):ヘムオキシゲナーゼ(HO)

Therefore, AM-EO can be utilized in many applications, including the treatment of inflammatory diseases in the future.
したがって、ヤロー精油は、将来的に炎症疾患治療を含む多くの用途に利用することができる。

用語解説

Macrophage マクロファージ
http://www.google.co.jp/search?source=ig&hl=ja&rlz=1G1TSJH_JAJP509&q=Macrophage&oq=Macrophage&gs_l=igoogle.12...3177.3177.0.4420.1.1.0.0.0.0.0.0..0.0...0.0...1ac.2.12.igoogle.Lwuc3kzEVow
マクロファージ(Macrophage, MΦ)は白血球の1種。生体内をアメーバ様運動する遊走性の食細胞で、死んだ細胞やその破片、体内に生じた変性物質や侵入した細菌などの異物を捕食して消化し、清掃屋の役割を果たす。とくに、外傷や炎症の際に活発である。

リポ多糖
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%9D%E5%A4%9A%E7%B3%96
リポ多糖(リポたとう、英: Lipopolysaccharide, LPS)は、グラム陰性菌細胞壁外膜の構成成分であり、脂質及び多糖から構成される物質(糖脂質)である。LPSは上記に述べたシグナル伝達経路を介して種々の炎症性サイトカインの分泌を促進する作用を持つ。

脂質過酸化反応
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%82%E8%B3%AA%E9%81%8E%E9%85%B8%E5%8C%96%E5%8F%8D%E5%BF%9C
脂質過酸化反応(ししつかさんかはんのう、英: Lipid peroxidation)とは、脂質の酸化的分解反応のことを言う[1][要高次出典]。フリーラジカルが細胞膜中の脂質から電子を奪い、結果として細胞に損傷を与える過程のことを言う。この過程は、フリーラジカルの連鎖反応のメカニズムによって進行する。脂質過酸化反応は、通常、多価不飽和脂肪酸にしばしば影響を与える。それは、多価不飽和脂肪酸は特に反応性の高い水素を有するメチレン基に挟まれた複数の二重結合を有しているためである。他のラジカル反応と同様に、脂質過酸化反応は、開始、進行、停止の3つの主要な反応で構成される。

グルタチオンペルオキシダーゼ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%81%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%AB%E3%82%AA%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%BC
グルタチオンペルオキシダーゼ(glutathione peroxidase)は、主な生物学的役割が酸化的損傷からの有機体の保護であるペルオキシダーゼ活性を有する酵素ファミリーの一般名である。グルタチオンペルオキシダーゼの生化学的機能は、脂質ヒドロペルオキシドの対応するアルコールへの還元と遊離過酸化水素の水への還元である

シクロオキシゲナーゼ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%AA%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%82%B2%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%82%BC

炎症とCOX-2
COX-2はサイトカインや増殖因子などの刺激により発現が誘導されることが知られている。炎症時にはCOX-2を介したPGE2やPGI2等の産生が亢進する。PGE2は血管透過性の亢進、血管拡張及び発痛に、PGI2は血管拡張及び発痛に関与し、炎症反応をそれぞれ進行させる。

インターロイキン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%82%AD%E3%83%B3-6
IL-6(インターロイキン(Interleukin)-6)はT細胞やマクロファージ等の細胞により産生されるレクチンであり、液性免疫を制御するサイトカインの一つである。IL-6は1986年に相補的DNA(cDNA)がクローニングされ[1]、以降IL-6は種々の生理現象や炎症・免疫疾患の発症メカニズムに関与していることが明らかになった。

ヘムオキシゲナーゼ(HO)
ヘムオキシゲナーゼと生体防御機構 ; 抗炎症治療のパラダイムシフト
http://ci.nii.ac.jp/naid/10018857951
ヘムオキシゲナーゼ(heme oxygenase ; HO)はヘム代謝に関わる酵素であると同時に,細胞を酸化ストレスによる傷害から守る細胞保護蛋白である

炎症と腫瘍壊死因子α(tumor necrosis factor-α, TNF-α)
http://www.vsj.co.jp/file/topics8.html
TNF-αは「腫瘍を壊死させる因子」として始めは考えられていた。その後、炎症を誘導するたんぱく質であることが明らかとなり、今ではTNF-αは前炎症性サイトカインとして知られており、急性炎症と慢性炎症を誘導する

RAW264.7 macrophageを調べているときに見つけた文献で、ワインの成分であるレスベラトロールなので興味を持った。

マクロファージの炎症性メディエーター産生に対するレスベラトロールの制御機構
Effect of Resveratrol on the inflammatory mediator production from the RAW264.7 macrophage
http://thcu.ac.jp/school/pdf/bulletin05/bulletin05_02.pdf

体内においてover calorie(カロリーの過剰摂取)により栄養学的バランスが崩れると、代謝異常を引き起こし肥満状態となる。その時、体内のマクロファージは活性化されて炎症性マクロファージとなり、NO、PGE₂、TNF-αなどサイトカインをはじめとする炎症性メディエーターを産生する。これら各種炎症性メディエーターの産生亢進は、慢性炎症による組織障害を引き起こし、動脈硬化、リュウマチ、がんなど生活習慣病を誘導する11-14)。

お知らせ

リアノン先生は臨床アロマセラピーをアロマセラピストの方に解りやすく説明してくれます。

リアノン・ルイス女史来日セミナー:アドバンス臨床アロマセラピー(アロマダーマトロジー・アロマの皮膚科学)2013年10月16日(水)〜10月17日(木)(2日間)


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September 06, 2011

ヘナ5ml・精油、インセンスシダーOG2ml・精油販売中

ヘナ精油

学名:Lawsonia inermis

科名:ミソハギ科

原産地:インド

抽出部位:葉

ヘナ5ml・精油のお求めは アロマショップ フィトアロマ研究所へ

ガルヒーナ(ヘナの花)2ml・精油

インセンスシダーOG2ml・精油

学名:Calocedrus decurrens

科名:ヒノキ科  オニヒバ属

原産地:米国

抽出部位:枝葉

抽出方法:水蒸気蒸留

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三上杏平先生・精油の化学講座(9回)10月12日(水)より開催

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August 22, 2011

チェストツリー(ヴァイテックス)5ml・精油

チェストツリー(ヴァイテックス)l精油

学名:Vitex agnus-castus

和名:セイヨウニンジンボク

科名::クマツヅラ科、ハマゴウ属

原産地:トルコ

植物の特徴
落葉の低木。高さ1~3m。南ヨーロッパ原産で、全体に香気がり、薬用に利用される。

抽出部位:葉

抽出方法:水蒸気蒸留

禁忌:妊娠中、授乳中不可

主要成分(取引先の成分分析表より)
サビネン(37.58%)、1,8シネオール(29.30%)、T-β-ファルネッセン(7.42%)、β-カリオフィレン(4.56%)、
α-ピネン(3.60%)、α-酢酸テルピニル(3.18%)、テルピネン4-ol(2.80%)、γ-テルピネン(2.32%)、
α-ツヨネン(0.97%)

機能性
鎮静作用、鎮痛作用、性欲抑制作用、月経回復作用、ホルモンバランス調整作用

有用性
更年期障害、ホルモンのバランスを整える。無月経、月経痛、膀胱炎、不妊症(受精能力増強)、乳房痛

相性の良い精油
クラリーセージ、ゼラニウム、バレリアン、ラベンダー、ローズ

その他の記事

チェストツリーは脳下垂体に直接作用して、プロゲステロン(黄体ホルモン)値の正常化に役立ちます。活性成分と呼ばれる作用の正確な方法は特定されていないです。更年期のアンバランスについての現在の主流な考え方は、Dr. John Lee,博士の業績を反映している。

彼は、エストロゲンの欠如が更年期苦痛の裏にある原因ではないことを提唱した。むしろ、それはエストロゲン(卵胞ホルモン)の優位性とプロゲステロン(黄体ホルモン)の不均衡であるかもしれない。チェストツリーの有効性はこの方針の考え方さらに支持を追加する。

チェストツリーは経口避妊薬の効果を減少させて、事実、不妊治療で有意な効果を示した。

A PRACTICAL GUIDE TO ESSENTIAL OIL Vitex Agnus Castusより

チェストツリー(ヴァイテックス)精油および更年期ホルモンバランス

チェストツリーベリー精油更年期障害に効果の記事

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三上杏平先生・精油の化学講座(9回)10月12日(水)より開催

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August 19, 2011

ナイトジャスミン(リーフ)5ml・精油

ナイトジャスミン(リーフ)・精油

学名:Nyctanthes arbortristis

科名:クマツヅラ科 ヨルソケイ属 
 
原産地:インド

植物の特徴
落葉の低木または小高木。花は白色で紅橙色の花筒部を有し、夕方に開花し朝に落ちる。インド北部に分布し、花からは精油が採取される。(世界有用植物事典より)

抽出部位:葉

抽出方法:水蒸気蒸留

禁忌:妊婦不可、高濃度使用不可

機能性
抗菌作用、抗ウイルス作用、抗炎症

適用:頭痛、めまい、解熱、抗ウイルス、抗菌、白癬

尚、機能性と適用は取引先資料より作成

その他

この木はヒンドゥーの文字では神話の木として登場する。この木も如意樹と同じように、神々とアスラが乳海を撹拌した際に、大海から生じたといわれ、やはりインドラ神によってもち帰られて、天国のインドラの領地にある彼の庭に植えられた。

葉は熱やリウマチの薬として使われ、慢性熱には新鮮な葉汁をハチミツと混ぜて飲むとよい。葉の煎じ汁は難治の坐骨神経痛の特効薬として推薦される。また、葉汁には緩下剤として効力がある。(ネパール・インドの聖なる植物より)

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